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「ねーねーねー、この前お兄とチームの国歌はやったじゃん、でさーボクのは無いの?ボクの!」
はいはい、わかりましたよ。君も立派なトップチームドライバーに在籍して、貴重な優勝を挙げてますね。ちゃんとやるからそうピーピー言いなさんな。というわけで母国GPは無くとも今シーズンもしっかり表彰式で国歌を聴かせてくれたフェルスタッペンのオランダです。パワーユニットが健全だったら、もう1つか2つ勝てるはずだった?!、、、(笑)あー悪かった、悪かったよ。そうピーピー言わなくてもやりますって。
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《オランダ国歌》
    曲名:Wilhelmus van Nassouwe
             (ウィルヘルムス・ヴァン・ナッソウエ)
    制定:1932年
    作詞:フィリップス・ファン・マルニクス
    作曲:不明(フランスの従軍歌)

    #1
    Wilhelmus van Nassouwe
    Ben ick van Duytschen bloet
    Den Vaderlant ghetrouwe
    Blyf ick tot in den doet
    Een Prince van Oraengien
    Ben ick, vrij, onverveert
    Den Coninck van Hispaengien
    Heb ick altijt gheeert 

    ウィルヘルムス・ヴァン・ナッソウエ
    我はオランダの由緒正しき血筋
    永遠に祖国に忠誠を誓おう
    オラニエ公  我は何ものにも臆せず自由なり
    スペイン国王への忠誠を誓う

    #6
    Mijn schild ende betrouwen
    Zijt Gij, o God mijn Heer,
    Op U zo wil ick bouwen,
    Verlaat mij nimmermeer.
    Dat ick doch vroom mag blijven,
    U dienaar t'aller stond,
    Die tirannie verdrijven,
    Die my mijn hert doorwondt. 

    我が盾 我が望み
    それは神、いかなるときもあなたに他ならない
    我を見捨てることなかれ
    汝の導きに従い、敬虔な信者として
    永遠に汝のしもべとなろう
    我等を脅かす災厄と暴君を振り払いたまえ

https://youtu.be/SuQMauKtUQU

これはオランダ語による歌詞です。タイトルは「Wilhelmus van Nassouwe」という王家の先祖であるオラニエ公ウィレム1世から採られています。今回は通常よく歌われる1番と6番を掲載しました。1番の歌詞の頭文字は「W」で6番の頭文字は「M」で実際には15番まであるとのこと。この国歌は別名「WILLEM VAN NASSOV」という15文字のタイトルなんですが、面白いことに気付きます。なんと各曲の頭文字がタイトルになっています。確かに6番がMになっている。すごい。大喜利みたいだ(笑)
このメロディは国歌の中で世界一古いものだそうです。それも1568年と言われていますから450年も前になります(ちなみに国歌で世界一古い歌詞は日本国歌「君が代」の西暦904年で今から1114年前)
1番の歌詞の中に「スペイン国王への忠誠を誓う」とあります。これは国が独立のキッカケとなった。オランダ独立戦争(八十年戦争)での想いが綴られています。F1でオランダとスペインといえば、、
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ありましたね。サインツ、忠誠を誓うそうです。実際はどうでしたか?!

《国歌を聴ける、聴けた機会など》
    現役ドライバー:M・フェルスタッペン
    OBドライバー:J・フェルスタッペン、
                              アルバース、ドーンボスほか
                             (ただしいずれも優勝未経験)
    優勝者:4回 M・フェルスタッペン 100%
    コンストラクター:現在は無し(スパイカー)
    開催国として:オランダGP(現在は無し)

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ボクちゃん1人で今のオランダF1を支え、唯一の優勝で母国の国歌を他国で響かせています。大したものですよね。若いからどうしても言動が生意気に見えて、本当に生意気なんですが、決勝スタートからのアグレッシブさ、チャンピオンだろうが歳上だろうが物怖じせず攻めて、ブルーブラック振動もしっかり要請してしまうのだ。生意気なりの結果やアクションもできています。歴代こちらも15人と少数精鋭で20歳の若さで父超え完了。今では母国が無い代わりに各国に「オレンジ軍団」を集めて、F1を盛り上げている貴重な存在です。昨年フェルスタッペンがオランダGPの行われたザントフォールトサーキットで近代F1マシン走行のイベントを行っています。フェルスタッペン人気で国や主催者が動くようなことがあれば、オランダGP復活が本当に実現してしまうかもしれませんね。
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「まあ、そういうこと」
これでいい?ちゃんと国歌紹介したからねー。