今シーズンは予定より2戦減の全22戦、次のモナコGPが第7戦改め第6戦となりました。早くもチャンピオン争いは1チーム2人に絞られましたね。って、言い切るのはさすがに早過ぎるか(笑)でも一番調子のいいチームとドライバーは大方明らかになってきました。うーん、ホンダの活躍はもちろん嬉しいし応援はしているけど、単に「ホンダだけ推し」のF1ファンではないmiyabikunとしては、ちょっとこの差は早くも致命的ですなぁ。決してホンダやレッドブルが悪いのではなく、メルセデス時代に引き続きその差を埋められていない他ライバル達が一番の罪なのですが。
どんな時代にも突出した強さをみせる1チーム、2チームはあるものです。この時代は明らかにマクラーレンがライバルの頭一つ前に進んでいたでしょうか。今回振り返るのは2007年第5戦のモナコGPになります。2007年レースの振り返りは全17戦中8戦目、モナコGPの振り返りも8回目となります。接近バトルのシーズンはどこを切り取っても面白い。
2007年といえば、ルノーで2年連続のチャンピオンを獲得したアロンソがマクラーレンへ電撃移籍。また現役のF1キングことハミルトンがマクラーレンでデビュー。さらにはマクラーレンの居場所を失ったライコネンは、アロンソに失墜され引退したM・シューマッハの後釜としてフェラーリに移籍するなど、ところてん式に大物ドライバーが動いたシーズンでした。昨シーズンのベッテルのように、M・シューマッハきっかけで移籍が始まったならまだしも、上で書いた順の通り、マクラーレンから先にシートが埋まったため、当時ライコネンを応援していたmiyabikunとしてはライコネン強制引退かとハラハラしたのを覚えています。
モナコGPまでの4戦の戦績とランキングを確認しておくと、未勝利ながら2位、3位の表彰台を獲得するマクラーレンの新人ハミルトンがランキングトップの30ポイント。2位は同じマクラーレンで第2戦マレーシアGPで優勝を挙げたアロンソが28ポイント。3位は4戦中2勝を挙げながらも、優勝以外は表彰台に立てなかったフェラーリのマッサが27ポイント。そしてマクラーレンから心機一転でチャンピオン獲得を狙うライコネンは移籍初戦の開幕戦の勝利以降、前戦第3戦スペインGPでリタイヤを喫して4位の22ポイントに止まっています。

予選はQ2から波乱が起きています。ラスカスで曲がり切れなかったか、一台のフェラーリがストップしています。ライコネンです。

「ダメだよキミ、あんなところでマシン止めちゃあ」
アンタが言うな(笑)前年2006年に似たような形でセッション止めたのは、どこの誰だ?!

見辛い画像ですが、ラスカス直前のプールサイドシケインのイン側のガードレールに右フロントタイヤを思い切りヒット

ロッドを折損して、いくらステアリングを回しても作動できないことによるストップでした。これにてライコネンのQ2はノータイム16番手確定。

ポールポジション争いは完全にマクラーレン2人によるマッチレースとなりました。ハミルトンが1周が賞味期限と言われるスーパーソフトタイヤを履き1分15秒905を記録すると、

二連覇中のアロンソがハミルトンを0.179秒上回るタイムでポールポジションを獲得。一方でQ3を一台体制で臨むこととなったフェラーリのマッサは1分15秒台には入れつつも、アロンソから0.241秒遅れた3番手に終わります。
この年も日本絡みのドライバーやチームがたくさんあります。最上位はトヨタのエンジンを積むウィリアムズのロズベルグが5番手、相方ヴルツが11番手。ホンダはバリチェロが9番手、バトンが10番手と5列目に仲良く並ぶ。トヨタワークスはトゥルーリが14番手、R・シューマッハは20番手とやや低調。ホンダのエンジンを積むスーパーアグリのデビッドソンが17番手、佐藤琢磨は後ろから2番目となる21番手となりました。
僅差でバトルする2回チャンピオンと4戦連続表彰台登壇の超大型新人を抱えるマクラーレンのロン・デニスは

「大変ではない、むしろ大歓迎」の強気発言。全く、嬉しい悩みですなぁ、ジョイントNo.1体制だなんて。
《予選結果》
P.P. F・アロンソ (マクラーレン・メルセデス)
2 L・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
3 F・マッサ (フェラーリ)
※タイヤはブリヂストンのワンメイク

最前列で「銀の壁」をなす決勝のスタートは

2番手ハミルトンがスッとイン側のマッサの前を斜行。マッサのワンチャンの阻止にかかる。ハミルトンにしてみたら、チャンピオンかつチームメイト討伐の邪魔に入られても困る(繰り返し、これがF1で一年目のスタート位置と蹴り出しです。本当に異次元)

2周目の左コーナー「マスネ」ではトロ・ロッソ初代ドライバーの一人、リウィツィがミニ四駆走りになっています。知名度的にはこの先の右コーナー「カジノ前」の方が有名ですが、リタイヤは圧倒的にこちらの方が多いです。マンセルも過去にド派手なのをかましましたよね。ただランオフエリアの無いモナコでこの程度のクラッシュではセーフティカーは発動しません。即座にクレーンのアームとワイヤーが伸び、一瞬で撤去しちゃうから。

4周目の「ボー・リバージュ」逆視点でトップのアロンソと2位ハミルトンの差はこのくらい。1.85秒に開いています。3位マッサとは3.4秒以上開き、姿すら見えてきません。アロンソは軽タンクで決勝に臨み、1スティントから徹底的に逃げを打つ戦法。

ファステストラップを更新しながら際立った速さをみせるマクラーレンには早くも周回遅れをさばかなければならない時間がやってきます。青旗が出るにしても、タイム的なロスは致命的。

画質が悪く、色味が似ていて連続写真のように見えますが、ヘアピンを抜けて先頭にいるのがアロンソ。前から数えて5台目のヘアピンに進入し始めたのがハミルトンです。1位と2位はこの差。

21周目でアロンソとハミルトンの差は5.5秒にまで広がります。3位マッサや4位のフィジケラまでの差もそれぞれ大きいですが、5位を走るBMWザウバーのハイドフェルドに対して43秒以上と、半周以上の差となっています。

アロンソは26周目にピットへ。おそらく2回ストップ戦略。前方、後方ともにクリアなスペースにトラックイン。

その間にハミルトンがファステストラップを記録しながら飛ばす。28周目の時点で暫定2位のアロンソとのギャップは15.3秒となります。

その28周目終わりでハミルトンがピットへ。

こちらもクリーンなスペースでの復帰となり、マクラーレン内バトル第二幕へ。

先程大きなギャップをとなりのらりくらりと走っていたハイドフェルドは1回ストップ作戦を採っていました。4位をキープしたまま32周目に1回キリのピットを済ませてトラックに戻れば

予選でシクって決勝の追い上げにかけるライコネンの前、暫定9位で戻る。ライコネンはこの後ピットを控えているため、ここにきてまたのらりくらりやられたらたまったもんじゃない。

そのライコネンも1スティントを46周目まで引っ張る1回ストップ作戦。

戻れば、あれ?マッサの後ろ4位復帰?!いやいや、ライコネンはマッサに対して周回遅れとなる暫定11位です。いくら「決勝追い上げ型ドライバー」でも、モナコは別。予選はマジ重要。

50周目にトップのアロンソが2回目のピットインとなり、スーパーソフトタイヤを履く。

アロンソより燃料搭載量が多く、1回目のピットを3周遅れで行ったハミルトンとしては、これがオーバーカットできる最後のチャンス。ピットインまでの間に大きなギャップを築きたい。

ところがアロンソが入った2周後の52周目に予想より早くピットインの指示が飛ぶ。

アロンソがラスカスを通過する頃

ハミルトンはわずか5秒の静止時間で出発。前に出るのはキツいか?!

ハミルトンの前にも後ろにもアロンソの姿はなし。ハミルトンはやや不可解なピットインの指示により、アロンソの前に立つことができませんでした。
それでもハミルトンは諦めず、61周目にはアロンソの後ろ1.17秒差まで詰め寄る。両者もうピットインがありませんから、ハミルトンが勝つためにはこの狭く曲がりくねったモンテカルロのトラック上でバトルをするしかありません。

しかしチームからは無情にも「ペースダウン」の指示が飛び

ハミルトンはアクセルを緩めてクルージングモードへ。
ここまでマクラーレン2台とライコネンについては触れたけど、3位は誰でしたっけ、、マッサでした!いたいた、ココに!2位ハミルトンとのギャップは、、

51秒差。。ということは、70周目の時点でのトップのアロンソからは約55秒。。何じゃその差は。。

あ、ちょいちょい、と。
《決勝結果》
1 F・アロンソ (マクラーレン・メルセデス)
2 L・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
3 F・マッサ (フェラーリ)
結局優勝したアロンソから4位のフィジケラまではスターティンググリッドからチェッカーフラッグまで変わることはありませんでした。ハミルトンはアロンソから遅れる(というか「追うな」と言われたんだけど)こと4.1秒。マッサは69秒遅れの3位表彰台という、まさにマクラーレンの完封試合となりました。ちなみにこのレースの規定周回数78周をこなしたのは3位のマッサまでで4位フィジケラは周回遅れです。ファステストラップはアロンソが44周目に記録した1分15秒286(75秒286)ですので、3位マッサも危うく周回遅れになるところでした。
1回ピット戦略でリカバーを図った16番手スタートのライコネンは入賞ギリギリの8位フィニッシュで1ポイント獲得(この1ポイントがいわば「オーラスの奇跡」を生むことに)21番スタートの佐藤琢磨はチームメイトのデビッドソンを上回り、トップから2周遅れの17位完走を果たしました。
そんなことより、レースの注目はやはりこの方々に目が向けられます。
「2人には自由に戦わせたかったが、時にはスマートにならなきゃいけない時がある」
なるほど、大歓迎言っとった割には、悩みに悩んだわけなのね。予選上位を優位に、なるほど。
で、あんたは?

「2回目のピット以降に指示があった」
なるほど、ロン・デニスからの指示だったわけね。
そしてあんた、どんな心境?!

「スローダウンの指示は悔しかった。レースしたかった」
だよね。なるほどなるほど、うんうん。
ロン・デニスに溺愛され、マクラーレンのシートを得たハミルトンも、デビュー当時のチームメイトが現役のチャンピオンだったわけで、このような我慢を強いられた時期もあったわけです。方や別のレースでは逆の立場が採られて、アロンソにしてみれば面白くなかったこともあり、ここからチーム内の関係性がギクシャクし始めます。FIAは今回の指示は「チームオーダーではなく、両者のレースを全うするための指示」という解釈で、お咎めはありませんでした。以前マクラーレンではプロストとセナという確執を生んだ過去があります。いつの時代もライバルから突出して拮抗する2人を抱えるチームはこの問題にぶつかります。今シーズンももしかしたら、これに似たシチュエーションが起こるかもしれません。

「ねえ、本当は勝つ気満々だったんじゃなーい?いひ」

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どんな時代にも突出した強さをみせる1チーム、2チームはあるものです。この時代は明らかにマクラーレンがライバルの頭一つ前に進んでいたでしょうか。今回振り返るのは2007年第5戦のモナコGPになります。2007年レースの振り返りは全17戦中8戦目、モナコGPの振り返りも8回目となります。接近バトルのシーズンはどこを切り取っても面白い。
2007年といえば、ルノーで2年連続のチャンピオンを獲得したアロンソがマクラーレンへ電撃移籍。また現役のF1キングことハミルトンがマクラーレンでデビュー。さらにはマクラーレンの居場所を失ったライコネンは、アロンソに失墜され引退したM・シューマッハの後釜としてフェラーリに移籍するなど、ところてん式に大物ドライバーが動いたシーズンでした。昨シーズンのベッテルのように、M・シューマッハきっかけで移籍が始まったならまだしも、上で書いた順の通り、マクラーレンから先にシートが埋まったため、当時ライコネンを応援していたmiyabikunとしてはライコネン強制引退かとハラハラしたのを覚えています。
モナコGPまでの4戦の戦績とランキングを確認しておくと、未勝利ながら2位、3位の表彰台を獲得するマクラーレンの新人ハミルトンがランキングトップの30ポイント。2位は同じマクラーレンで第2戦マレーシアGPで優勝を挙げたアロンソが28ポイント。3位は4戦中2勝を挙げながらも、優勝以外は表彰台に立てなかったフェラーリのマッサが27ポイント。そしてマクラーレンから心機一転でチャンピオン獲得を狙うライコネンは移籍初戦の開幕戦の勝利以降、前戦第3戦スペインGPでリタイヤを喫して4位の22ポイントに止まっています。

予選はQ2から波乱が起きています。ラスカスで曲がり切れなかったか、一台のフェラーリがストップしています。ライコネンです。

「ダメだよキミ、あんなところでマシン止めちゃあ」
アンタが言うな(笑)前年2006年に似たような形でセッション止めたのは、どこの誰だ?!

見辛い画像ですが、ラスカス直前のプールサイドシケインのイン側のガードレールに右フロントタイヤを思い切りヒット

ロッドを折損して、いくらステアリングを回しても作動できないことによるストップでした。これにてライコネンのQ2はノータイム16番手確定。

ポールポジション争いは完全にマクラーレン2人によるマッチレースとなりました。ハミルトンが1周が賞味期限と言われるスーパーソフトタイヤを履き1分15秒905を記録すると、

二連覇中のアロンソがハミルトンを0.179秒上回るタイムでポールポジションを獲得。一方でQ3を一台体制で臨むこととなったフェラーリのマッサは1分15秒台には入れつつも、アロンソから0.241秒遅れた3番手に終わります。
この年も日本絡みのドライバーやチームがたくさんあります。最上位はトヨタのエンジンを積むウィリアムズのロズベルグが5番手、相方ヴルツが11番手。ホンダはバリチェロが9番手、バトンが10番手と5列目に仲良く並ぶ。トヨタワークスはトゥルーリが14番手、R・シューマッハは20番手とやや低調。ホンダのエンジンを積むスーパーアグリのデビッドソンが17番手、佐藤琢磨は後ろから2番目となる21番手となりました。
僅差でバトルする2回チャンピオンと4戦連続表彰台登壇の超大型新人を抱えるマクラーレンのロン・デニスは

「大変ではない、むしろ大歓迎」の強気発言。全く、嬉しい悩みですなぁ、ジョイントNo.1体制だなんて。
《予選結果》
P.P. F・アロンソ (マクラーレン・メルセデス)
2 L・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
3 F・マッサ (フェラーリ)
※タイヤはブリヂストンのワンメイク

最前列で「銀の壁」をなす決勝のスタートは

2番手ハミルトンがスッとイン側のマッサの前を斜行。マッサのワンチャンの阻止にかかる。ハミルトンにしてみたら、チャンピオンかつチームメイト討伐の邪魔に入られても困る(繰り返し、これがF1で一年目のスタート位置と蹴り出しです。本当に異次元)

2周目の左コーナー「マスネ」ではトロ・ロッソ初代ドライバーの一人、リウィツィがミニ四駆走りになっています。知名度的にはこの先の右コーナー「カジノ前」の方が有名ですが、リタイヤは圧倒的にこちらの方が多いです。マンセルも過去にド派手なのをかましましたよね。ただランオフエリアの無いモナコでこの程度のクラッシュではセーフティカーは発動しません。即座にクレーンのアームとワイヤーが伸び、一瞬で撤去しちゃうから。

4周目の「ボー・リバージュ」逆視点でトップのアロンソと2位ハミルトンの差はこのくらい。1.85秒に開いています。3位マッサとは3.4秒以上開き、姿すら見えてきません。アロンソは軽タンクで決勝に臨み、1スティントから徹底的に逃げを打つ戦法。

ファステストラップを更新しながら際立った速さをみせるマクラーレンには早くも周回遅れをさばかなければならない時間がやってきます。青旗が出るにしても、タイム的なロスは致命的。

画質が悪く、色味が似ていて連続写真のように見えますが、ヘアピンを抜けて先頭にいるのがアロンソ。前から数えて5台目のヘアピンに進入し始めたのがハミルトンです。1位と2位はこの差。

21周目でアロンソとハミルトンの差は5.5秒にまで広がります。3位マッサや4位のフィジケラまでの差もそれぞれ大きいですが、5位を走るBMWザウバーのハイドフェルドに対して43秒以上と、半周以上の差となっています。

アロンソは26周目にピットへ。おそらく2回ストップ戦略。前方、後方ともにクリアなスペースにトラックイン。

その間にハミルトンがファステストラップを記録しながら飛ばす。28周目の時点で暫定2位のアロンソとのギャップは15.3秒となります。

その28周目終わりでハミルトンがピットへ。

こちらもクリーンなスペースでの復帰となり、マクラーレン内バトル第二幕へ。

先程大きなギャップをとなりのらりくらりと走っていたハイドフェルドは1回ストップ作戦を採っていました。4位をキープしたまま32周目に1回キリのピットを済ませてトラックに戻れば

予選でシクって決勝の追い上げにかけるライコネンの前、暫定9位で戻る。ライコネンはこの後ピットを控えているため、ここにきてまたのらりくらりやられたらたまったもんじゃない。

そのライコネンも1スティントを46周目まで引っ張る1回ストップ作戦。

戻れば、あれ?マッサの後ろ4位復帰?!いやいや、ライコネンはマッサに対して周回遅れとなる暫定11位です。いくら「決勝追い上げ型ドライバー」でも、モナコは別。予選はマジ重要。

50周目にトップのアロンソが2回目のピットインとなり、スーパーソフトタイヤを履く。

アロンソより燃料搭載量が多く、1回目のピットを3周遅れで行ったハミルトンとしては、これがオーバーカットできる最後のチャンス。ピットインまでの間に大きなギャップを築きたい。

ところがアロンソが入った2周後の52周目に予想より早くピットインの指示が飛ぶ。

アロンソがラスカスを通過する頃

ハミルトンはわずか5秒の静止時間で出発。前に出るのはキツいか?!

ハミルトンの前にも後ろにもアロンソの姿はなし。ハミルトンはやや不可解なピットインの指示により、アロンソの前に立つことができませんでした。
それでもハミルトンは諦めず、61周目にはアロンソの後ろ1.17秒差まで詰め寄る。両者もうピットインがありませんから、ハミルトンが勝つためにはこの狭く曲がりくねったモンテカルロのトラック上でバトルをするしかありません。

しかしチームからは無情にも「ペースダウン」の指示が飛び

ハミルトンはアクセルを緩めてクルージングモードへ。
ここまでマクラーレン2台とライコネンについては触れたけど、3位は誰でしたっけ、、マッサでした!いたいた、ココに!2位ハミルトンとのギャップは、、

51秒差。。ということは、70周目の時点でのトップのアロンソからは約55秒。。何じゃその差は。。

あ、ちょいちょい、と。
《決勝結果》
1 F・アロンソ (マクラーレン・メルセデス)
2 L・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
3 F・マッサ (フェラーリ)
結局優勝したアロンソから4位のフィジケラまではスターティンググリッドからチェッカーフラッグまで変わることはありませんでした。ハミルトンはアロンソから遅れる(というか「追うな」と言われたんだけど)こと4.1秒。マッサは69秒遅れの3位表彰台という、まさにマクラーレンの完封試合となりました。ちなみにこのレースの規定周回数78周をこなしたのは3位のマッサまでで4位フィジケラは周回遅れです。ファステストラップはアロンソが44周目に記録した1分15秒286(75秒286)ですので、3位マッサも危うく周回遅れになるところでした。
1回ピット戦略でリカバーを図った16番手スタートのライコネンは入賞ギリギリの8位フィニッシュで1ポイント獲得(この1ポイントがいわば「オーラスの奇跡」を生むことに)21番スタートの佐藤琢磨はチームメイトのデビッドソンを上回り、トップから2周遅れの17位完走を果たしました。
そんなことより、レースの注目はやはりこの方々に目が向けられます。

「2人には自由に戦わせたかったが、時にはスマートにならなきゃいけない時がある」
なるほど、大歓迎言っとった割には、悩みに悩んだわけなのね。予選上位を優位に、なるほど。
で、あんたは?

「2回目のピット以降に指示があった」
なるほど、ロン・デニスからの指示だったわけね。
そしてあんた、どんな心境?!

「スローダウンの指示は悔しかった。レースしたかった」
だよね。なるほどなるほど、うんうん。
ロン・デニスに溺愛され、マクラーレンのシートを得たハミルトンも、デビュー当時のチームメイトが現役のチャンピオンだったわけで、このような我慢を強いられた時期もあったわけです。方や別のレースでは逆の立場が採られて、アロンソにしてみれば面白くなかったこともあり、ここからチーム内の関係性がギクシャクし始めます。FIAは今回の指示は「チームオーダーではなく、両者のレースを全うするための指示」という解釈で、お咎めはありませんでした。以前マクラーレンではプロストとセナという確執を生んだ過去があります。いつの時代もライバルから突出して拮抗する2人を抱えるチームはこの問題にぶつかります。今シーズンももしかしたら、これに似たシチュエーションが起こるかもしれません。

「ねえ、本当は勝つ気満々だったんじゃなーい?いひ」
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コメント
コメント一覧 (2)
それにしても周回遅れになる順位が4位(3位はかろうじて)って圧倒的すぎますね。
この頃もホンダを応援していたのだろうけどパッとしてないなぁ。
せめて2チームくらいが争ってシーズンを送ってほしいと期待します。が、無理やりシーズン中にレギュレーション等を変更するやり方はもっと嫌ですけどね。
モナコは1にも2にも予選が大事!!
決勝で全車お利口さんに走っちゃうと、そりゃもうトレイン♪ トラフィックパラダイスどころじゃなくトレインパレード♪ですからね♪
今夜はどうなるかなぁ??
こんばんは。
F1に長く在籍し、またこちら側も長く観戦していると
色んなコンビネーションと出来事と出会します。
懐かしいですよね。
今の時代に当てはめたら、レッドブルの
フェルスタッペンの隣には鳴り物入りで参戦した新人
ピアストリがいて、第5戦まで未勝利ながら、
デビューから4戦連続の表彰台登壇、さらには
ポイントランキング1位でモナコ入りしている状況。
やっぱりハミルトンって参戦直後からバケモノです。
このレースは2回チャンピオンと参戦5戦目が1位と
2位、4位以下は周回遅れです。いくらモナコでも、
なかなかな異例レースです。
この時代も過去に何回も振り返ってはいるものの、
ホンダやトヨタワークスは実に地味です。
上位を争ったり、派手なアクシデントがあれば
取り上げるようにはしていますが、それも無い(笑)
ホンダ第三期は本当に地味でした。