今回はなかなかのボリュームになりましたね。予選はともかく、スプリントシュートアウトとスプリントを分けてやったばっかりに、いつも以上にのんびりゆっくりやってしまいました。。まさにゴールデンウィーク!(笑)ネタが古くなる前に、記憶が薄れぬ前にしかと書き留めておきましょう(独り言)
決勝レースのスタートタイヤはこのようになりました。
わかりやすいまでのミディアム一色!タイヤの保ちがいいとはいえ、基本は1回ピットが王道ですので、ミディアムタイヤからハードタイヤにスイッチするドライバーがほとんど。グリッド最後尾となる18番手のデ・フリースとピットレーンスタートを選択したアルピーヌのオコンとハースのヒュルケンベルグの3人が逆戦略を選択しています。がっしゃんこ率の高いバクーでもさすがにスタート前からそれを予期してソフトタイヤを選ぶ猛者はいません。
ターン1に向かって、外向きにマウントする2番手のフェルスタッペン。先日グリッドの就き方で議論には挙がったものの、これはセーフなやつです。
スタート直後のターン1は無事にルクレールが制し、フェルスタッペンとしてはレース中に抜けばいいスタンスか。荒れがちなスタートも今回大きな混乱は無くお利口。
3周目終わりでDRSを開くフェルスタッペンにはこれがある。この時点で既に大きな速度差。
簡単に抜く。予選やスタートがどうであれ、何も焦る必要が無い。
6周目には3位ペレスがルクレールをかわす。これにてレッドブルのワンツーが確定。
この2人はカップルかな。言葉は通じずもこの仕草で全てが伝わってきます。
9周目にレッドブル2台、フェラーリ2台の後ろ5位を走行するハミルトンの背後にはアストンマーティンが2台束になって執拗に追い立てています。今回のアストンマーティンはいつも以上に「連合軍」といった面持ち。まさかメルセデス、それもハミルトンがアストンマーティンに追われるなんて、1,2年前まで想像もしませんでしたよね。
たまらず10周目に静止時間2.6秒でタイヤ交換して一度距離を置くも
戻った位置がよくなかった。ハードタイヤの群衆の後ろ、13位で復帰することとなります。中団下位チームが相手とはいえ、これは誤算だったか。
するとハミルトンの前を走るデ・フリースがコーナーのイン側ウォールに接触。トラック上にマシンをかけた位置で止まってしまっています。表示上は黄旗となっていますが、イヤな予感がする。
タイヤに不満を持っていたフェルスタッペンがこの間にピットへ向かう。
いいのかなー、本当に「今」でいいのかなー?!
ほら出た、最近お決まりの時間差セーフティカー発動。あのデ・フリースの止まり方は出るでしょう。レッドブルとフェルスタッペンはその判断ができなかったのかな。当然ペレスをはじめ、フェラーリ勢やラッセル、アストンマーティンら上位勢はこの指示でピットに向かっています。
ん?誰かピットレーンの内側から抜いた?
6位走行のラッセルは前でモタモタ走るストロールの前に出ています。ストロールはアロンソとのダブルピットストップになるため間合いを計ったのでしょうが、これはさすがに危険だろ。でもお咎め無しのため、アリのようです。皆さんコレ今後よく覚えておきましょう(笑)
セーフティカーピットとならなかったフェルスタッペンは大損こいたと思いきや、結果的にはルクレールの後ろ3位をキープできました。なーんだ(笑)一番得したのはペレスか。
フェルスタッペンは早々とルクレールに対して2度目となるパッシングを敢行。
そのすぐ後ろではサインツに対して地元の大先輩アロンソが襲いかかって4位浮上。レースになると全く強みを感じないフェラーリが痛々しい。。
開幕戦から3位表彰台を続け、さすがにココのストレートスピードでは無理じゃねと思っていたアロンソですが、今回もちょっぴりありそうな気がしてきました。3位屋さんイケるか?!
レースは一気に終盤まで飛んで46周目。スタートからハードタイヤで粘る11位ヒュルケンベルグに対して、既にタイヤ交換義務を終えた12位角田が接近しています。前を走るオコンとこのヒュルケンベルグはこの後イヤでもタイヤ交換が待っているため、自動的に10位入賞は堅い角田ではありますが、
トラック上でしっかり勝負して暫定11位へ。今回も無事に10位入賞を果たしています。ヘボいマシンで今回もよくやった!
おーい、フェンスによじ登っていいんだっけー?!
《決勝結果》
1 ペレス (レッドブル・HRB)
2 フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
3 ルクレール (フェラーリ・F)
レース中盤では1.5秒程度まで接近したペレスとフェルスタッペンですが、最後まで順位は変わらずペレスはシーズン2勝目を挙げて、勝利数だけはフェルスタッペンと並んでいます。3位はルクレールがアロンソから何とか逃げ切り、チームとしてシーズン初表彰台を獲得しています。
《ファステストラップとそのタイミング》
ラッセル(メルセデス・M) 1分43秒370
51周目/51周
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
ペレス(レッドブル・HRB)
《完走(扱い)台数と規定周回走破台数》
完走台数:18台(18台フィニッシュ)
規定周回:16台
ファステストラップは最後の最後でフリーストップを使ってソフトタイヤに履き替えたラッセルが獲得。でもアレのお咎めは無しです。
《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
アロンソ(アストンマーティン・M)
本家で選出されたウィナーの頑張りはもちろん認めつつも、レース中の無線然り、先日のシュートアウトでの立ち振る舞いといい、アロンソの言動にはかなり驚きました。レース中のフジテレビNEXT解説陣も感心していましたよね。まさかあのアロンソが、大人になったなぁーと(笑)今までの戦績や活躍に全く疑う余地は無いものの「チームメイトのために」という言動は今までのアロンソの口からあまり出るものではありませんでした(ただmiyabikunが知らないだけかもしれませんが)ただ今回のアロンソは気の余裕があったのか、度々出遅れるストロールの助けとなり、結果的には連続3位表彰台は逃すもののスプリント、決勝でしっかりポイントを獲得。ストロールも入賞を果たしました。だいぶ丸くなりましたなぁ。いよっ、さすがチャンピオン!(い、今更?!、)
《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
デ・フリース(アルファタウリ・HRB)
新人をココで選ぶのもためらいますが、今までしばらく我慢していたので、ここらで喝を入れたくなってしまいました。デ・フリースのこの週末はやけにミスが目立ちましたね。可哀想なもので、昨シーズンの衝撃デビューがあったからなおさらそう感じちゃうのでしょうか。正直ここまでちょっと期待ハズレ。。乗り難く、速さもイマイチなマシンかもしれませんが、角田はそれなりに乗りこなしていますし、マシンは違えど他の新人2人も出来る限りの位置で活躍しています。まだシーズン始まってばかりですので、もちろん挽回は可能。抽象的な表現にはなりますが、デ・フリースのポテンシャルはこんなものではないと信じています。
《ドライバーズポイントランキング》
1 → フェルスタッペン 93pts
2 → ペレス 87pts (-6pts)
3 → アロンソ 60pts(-17pts)
4 → ハミルトン 48pts(-12pts)
5 → サインツ 34pts(-14pts)
《コンストラクターズポイントランキング》
1 → レッドブル 180pts
2 → アストンマーティン 87pts(-93pts)
3 → メルセデス 76pts(-11pts)
4 → フェラーリ 62pts(-14pts)
5 → マクラーレン 14pts(-48pts)
《第4戦アゼルバイジャンGPのポイント》
・予選屋さんルクレールと市街地屋さんペレス健在
・ピットレーンの「モタモタちょい抜き」はアリ
・デ・フリースは負のループから抜け出せるか
・予選2回、決勝2回はやっぱり予想通り忙しい
今回のスプリント新フォーマット、皆さんはどう感じましたか?!なかなか面白かった?!いつもとあまり変わらないスプリントウィーク?!忙しさはありましたが、miyabikunは予想していたよりは楽しめたように感じました。ただ初回がリスク紙一重のバクー市街地であったこと。フリー走行の時間の短さやパルクフェルメルール。土曜のセッションが金曜と日曜にリンクしていない点などは再考してもいいのではないかと思いました。今回の「スプリントシュートアウト」の時間帯を長くし、フリー走行2回目と兼ねて最速タイムを(ダラダラ)更新しながら順位決めしてもいい気もします。
いくら日本の多くがゴールデンウィークとはいえ、あまりバクーに時間をかけていられません。重い腰を上げて、アメリカマイアミに向かいましょう。
にほんブログ村
コメント
コメント一覧 (6)
サインツはアロンソにポジション奪われたけど、あのシーンはアロンソが上手すぎた!リプレイのおかわりしたいくらい見事なシーンでした。
あとはお利口さんに走るとこういう展開が予想されるよねぇって感じでぐるぐる回ってましたね。
順位に影響があったのは、デフリースのミスの後の黄色からのSCへの判断でしょうねぇ。
今シーズンはどうしても運営が目立ちたがりますねぇ、困ったものです。
チームアストンマーティンは良い流れですね。あのアロンソのアドバイスしかりDRS使っての追い抜きは考えないよっていうストロールの姿勢も良かったですよね。
私もオブザデイはSC判断で前に出てたペレスを僅差でアロンソが上回った印象でした。
デ・フリースはこの週末は全日程ありゃりゃ~を見せつけてましたので、きっと今シーズン分すべて出し尽くしたと信じて今後の活躍を期待したいです。
角田は前シーズンのスプリント日程だったらあわや最後尾スタートだったから今回の日程で助かったぁ、ポイントゲットおめでとう!!
ありましたが、中々良かったと思います。前から思っていた決勝レースとの個別化とFP2の廃止、特に前者は
スプリントで攻め切れない要因になっていたので
いいんじゃないかな。ただ上位4チームがトラブルでも
起きない限り入賞圏内を走るので、スプリントでも10位までポイントあげても良いんじゃないかと思っています
角田くん凄かった。スプリント予選、レースの激昂無線
には笑ってしまいましたが、決勝では素晴らしい走りを
見してくれました。ホーナーさんからも高評価でしたしトップチームで走る姿を数年後には見れるかも
しれません。
少し逸れますが、サージェントがスプリント
走れなかったのが少し残念。予選でもアルボンの
コンマ数秒落ちで走っていたのでクラッシュなかったらどんな走りを見せてくれたのか。
アロンソ、今はいろいろ良好ですが何かしらナーバスな状況になってきたらいつものワロンソだと思いますよ:(^^;)
こんばんは。「そして決勝編へ」(ドラクエ3風)です。
(同じコメントが重複してアップされていましたので、
一つに統合しました)
まずはルクレール、まずは3位で充分です。
表彰台を獲れなければ始まりません。
久々のポールポジション獲得からもわかるように、
100%レッドブルが速いというわけでもなく、
ある条件下(中低速コーナーからの立ち上がりなど)の
場合はフェラーリが優位に立てることがわかりました。
この先のヨーロッパラウンドに入ると、さほど多く
ありませんが、速さを見出せるチャンスはありそうです。
しかし兎にも角にも、肝心なのは決勝のレースペースと
戦略、タイヤの保たせ方などなど、レッドブルに遠く
及ばない位置であることもこの時点で明らかに
なっています。今のフェラーリは「必ず3位以上」を
続けることが目標になりそうです。
(今のところ、サインツではアストンマーティンや
メルセデスの対応は苦戦しそう=ルクレール頼み)
ペレスはフェルスタッペンの思わぬ後退とタイヤ酷使に
助けられましたが、決勝以外にものセッションをみても、
今回はペレスに分があったと言っていいと思います。
こうなってくれないと、今シーズンある意味つまらない。
ペレスがいつまで許されるか、チームが戦う権利を
与えるかにも注目されます。
今更ながらアロンソ様を誉めるのもどこか悔しい(笑)
点もありますが、今回は先輩らしく、
チャンピオン経験者らしく、たくましい面を
見受けました。さすがという言葉しかありません。
是非、今後もストロールをはじめ、F1の後輩達に
ノウハウや戦いの術を体験させてあげてほしいです。
(本人さすがにそこまでサービスする気は無いか)
角田くんは与えられた環境で精一杯尽力しています。
デ・フリースにも早く調子や勘、運をも手繰り寄せ、
飛躍してほしいと思います。
こんばんは。
段々スプリントに関して理解(というか受け入れる
しか無い)できるようになってきましたよね。
どうせ新フォーマットを導入するならば、突貫には
なるけど、シーズン途中からよりは初回から、と
踏み切ったのでしょうね。
スプリントも10位入賞もアリだと思います。
(決勝の1/3の距離で「決勝10位と同格」となるのを
避けたか)
今回の角田くんも健闘したと思います。
前戦オーストラリアはいわば「おこぼれ」感も
あったため、今回は正真正銘の入賞だったと言えます。
サージェントがスプリントでお留守番になったのは
残念でしたね。スプリントがシュートアウトから
間も無かったこともあったと思いますし、
通常の予選、決勝の措置と異なったのも不運でした。
今後、スプリントについてはこういうことが想定される
モデルケースになりました。
こんばんは。
予選一発こそフェラーリ(というかルクレール)の
優位さが際立ちましたが、やはりレースとなると
レッドブルに敵いません。
バクーのロングストレートあっては太刀打ち出来ない。
アロンソ、今シーズンはやたらと元気で、バイオリズム
も絶好調ですね。確かに過去を知るファンからすると、
「何かあった時に、変な力や暴走が始まらないか」
不安もありますよね。
個人的には「ワロンソいじり」がしたーい!(笑)
(アロンソは既に天下を獲ったドライバーですから、
若手の台頭の方が楽しみ)