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大都市のオアシス、アルバートパークの上空には厚めの雲が覆い、サーキット北側(画像左手)が暗く、南側(画像右手)は明るく日が差しているよう。このウィークエンドは雨降る晩夏でオーストラリアGPが行われています。予選は雨が降る前に終えることができるか。
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スタンドでは傘やポンチョを羽織る観客がみられます。昨年の日本GPの決勝の苦い思い出が蘇ります。あれはこんなもんじゃ無い完全な雨で大変だったなぁ。とはいえ、このアルバートパークはレイアウト以上に日本からの時差やアクセス、ロケーションが最高。毎度ながらココとカナダのジル・ヴィルヌーブは個人的にいつか行ってみたいサーキットの一つです。カナダは難しいだろうけど、メルボルンはいつか行ってやるー!

《Q1》
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今後の雨の情報もあって、比較的下位にいるチームから開始ともにトラックへなだれ込んでいきます。ドライとウェットのクロスオーバー如何では、彼らが上位で終えるなんてことも充分にあり得ます。この姿勢が大事ヨ。
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上位も徐々にタイムアタックに備える中、レッドブルのペレスがトラックを大きくはみ出し、グラベルでストップ。
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どうやらマシンにトラブルが出てブレーキがロックしたことが原因の模様。ペレス車は自走でピットに戻れず「はい消えたー!」(愛川欽也風。若い方わかるかな?!)
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予選で怖いのはセッション中の赤旗。フェルスタッペンを先頭に残りはあと10分近くあるけど、今回は上位がこぞってノータイムですからね。このまま仮にノータイムで終えるなんてことがあれば、天変地異が起きてしまう(リバースグリッドみたいなもんで、それはそれで面白いかも)
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まずフェルスタッペンが平凡ながら1分18秒063で暫定のトップタイムとなりますが、暫定2番手のヒュルケンベルグと比べても、差はさほど大きくない。
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注目続くアストンマーティンのアロンソはフェルスタッペンはおろかハースやウィリアムズにも届かず。あれ、今回はそんなモン?!
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おーウィリアムズのアルボンがフェルスタッペンに僅差で迫る2番時計。高速のセクター2については最速をとり、いいぞ、アルボンヌ!
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サインツはそのアルボンに続く3番手に入りますが、ルクレールがパッとしません。サインツから0.5秒近く遅れをとっています。まさかのパワーユニットが、、的なことでないといいけど。
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その後少しずつ路面向上がみられ、順位が目まぐるしく入れ替わる。Q1では新生地元の星ピアストリとその同期のサージェント、アルファロメオ2台とノータイムペレスの5人が脱落。アルファタウリ角田はチームメイトのデ・フリースと共にギリギリ15番手に踏み止まる。

《Q2》
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Q2はチャージラップを入れないアロンソが早々とトップタイムをマーク。その後チームメイトのストロールがアロンソを上回って、アストンマーティンのワンツー体制を築いていきます。第3戦に入っても、まだまだ好調が続いていますね。
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ルクレールがストロールを上回るも、即座にこの方が上回ってくる。フェルスタッペンは孤軍奮闘、我こそがF1界のエースなんだと前に蓋をしていきます。
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Q2突破ライン下でくすぶるマグヌッセンを横目にこの方は元気!ヒュルケンベルグは本家フェラーリをも上回る3番手を記録。相変わらず予選だけは本当に得意だなぁ。
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こちらも終盤にパタパタと順位が入れ替わり、フェルスタッペン、アロンソに続いたのはフェラーリの2人。注目はフェラーリとメルセデスの間にはヒュルケンベルグ、セクター2のアルボンが10番手で残った点。逆にアルピーヌのオコン、アルファタウリの2台、ノリスとマグヌッセンがここで敗退。角田のデ・フリース超え続いていますよー。

《Q3》
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Q3は早い段階でフェルスタッペンがミスをしつつもタイムを残してライバルの出方を待つ。
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アロンソはセクター1でフェルスタッペンを上回るペースで進行中。久々のポールポジションが見えたか?!
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フェルスタッペンを0.275秒上回る。しかしフェルスタッペンは先程のミスを埋め合わせにかかるだろうな。まだ安心は禁物。
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アロンソのタイムに近付いたルクレールでしたが、サインツがそれを即座に上回る。今回の予選はルクレールではなくサインツの方が乗れています。
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アロンソを上回ったのはラッセルではなくハミルトンでした。以前はイヤというほど見せられたトップに浮上。フェルスタッペンのポール阻止もみてみたいが、昨シーズンに引き続きハミルトンのノンポールシーズン継続も期待したいような、、複雑かな(笑)
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アルボンも頑張っています。セクター2だけは誰にも譲らない!アルピーヌやハースを凌駕する7番手。
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あーやっぱり来たか、フェルスタッペンがハミルトンを0.009秒上回る。一昨年を彷彿とさせるタイムバトル。
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この時点の各セクター最速はこんな感じ。フェルスタッペンやアロンソが名を挙げる中、やっぱりセクター2のアルボンが目をひきます。
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最後の最後でフェルスタッペンは1分16秒台後半のタイムを出してきます。いよいよ正体を現したか。このタイムを出されては、ライバルもお手上げでしょう。
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アロンソは2番手もタイム差がデカ過ぎて、惜しいとも言えず。
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ラッセルもハミルトンも全く歯が立たない。こんな予選をみせられては、決勝もって、、なるわな。
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《予選結果》
P.P. フェルスタッペン(レッドブル・HRB)1分16秒732
 2.ラッセル    (メルセデス・M) 1分16秒968
 3.ハミルトン   (メルセデス・M) 1分17秒104

相方を早々に失ったフェルスタッペンですが、自身は全くの問題も無くライバルに大きな差を築き、今シーズン2回目のポールポジションを獲得。2番手はアロンソでもフェラーリでもないメルセデスのラッセルが何とか1分16秒台に入れてきました。アロンソはメルセデス2台に続く4番手、アルファタウリの角田はQ3進出ならずも相方デ・フリースには勝つ12番手で予選を終えています。

《先日の予選予想との答え合わせ》
ポールのフェルスタッペン、5番手のサインツの2人正解。フェルスタッペンは予想通りでしたが、5番手のサインツはメルセデスとの順列がテレコになってたまたま当たった感じ。
今回はペレスの早期離脱をきっかけにだいぶ予想外の並びになりました。フェラーリとメルセデスは逆だったし、アルピーヌはオコンよりもガスリーが前、アルファロメオは厳しい予選になるであろう予想ができたものの、ウィリアムズやアルファタウリは予想よりもよかったです。予選におけるハースの2人の差は予想通りでした。ヒュルケンベルグって予選は本当に速いんだよなぁ。決勝は何故ああなっちゃうのか。やる前から申し訳ないけど、決勝はやっぱり入れ替わっちゃうのかな。

《Q3トップのフェルスタッペンと各チームの差》
 メルセデス(ラッセル)が0.236秒落ち
 アストンマーティン(アロンソ)は0.407秒落ち
 フェラーリ(サインツ)が0.538秒落ち
 ハース(ヒュルケンベルグ)は0.680秒落ち※
 アルピーヌ(ガスリー)が0.842秒落ち※
 ウィリアムズ(アルボン)が0.877秒落ち
 アルファタウリ(角田)が1.367秒落ち※
 マクラーレン(ノリス)は1.387秒落ち※
 アルファロメオ(周)は1.808秒落ち※
 レッドブル(ペレス)は比較タイム無し
 ※はQ1,Q2最速タイムから算出

相変わらずフェルスタッペンが抜け出たタイムを記録しましたね。Q3は9番手のガスリーまでがポールのフェルスタッペンから1秒以内におさまっています。また、Q3で唯一1秒以上離されたハースのヒュルケンベルグの最速はQ2で記録した1分17秒412であり、それをQ3で計上していればルクレールとアルボンの間にあたる8番手も獲得できるものでした。とにかく今回はウィリアムズ(アルボン)が頑張りました。逆にルクレールがパッとしませんでしたね。全セッションでサインツを上回ることができず。

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 アルボン(ウィリアムズ・M)

第3戦に入っても勢い衰えぬアロンソや予選だけは目立ちQ3進出を続けるヒュルケンベルグとベテラン勢の健闘も光りましたが、高速のセクター2で最速を叩き出したアルボンには目を見張るものを感じましたので、今回選出しました。セクター2を苦手とするアロンソとの対比も興味深かったです。改めてウィリアムズのストレートの速さは健在でしたね。ウィリアムズのマシンでもしっかりQ3に進出し、それもビリではなくアルピーヌを抑えて7番手を掴み取りました。決勝のレースペースが気になりますが、開幕戦に続く入賞に期待がかかります。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》 
 該当無し

ペレスのQ1敗退には驚いたものの、あれはドライバーのミスによるものでは無く、マシン起因でしたのでペレスを責めたら可哀想。ほかもド派手なやらかしはありませんでしたので、今回は気持ちよく該当無し!

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《決勝の表彰台予想!》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
 2 ラッセル    (メルセデス・M)
 3 ハミルトン   (メルセデス・M)

希望、願望はラッセルに勝ってほしい!でもあの予選を見せつけられてはフェルスタッペンのオーストラリアGP初優勝は堅そう。ペレスもフェルスタッペンと同じマシンには乗りつつも、フェルスタッペンのようなリカバーはいくら何でも難しそうだし、アロンソ様とてこのサーキットでメルセデス2台が前に居られてはなかなか浮上も手を焼くと思います。ラッセルが前かハミルトンが前かで迷いつつ、今回は予選順位のまま維持と読みました。そろそろ表彰台のメンバーも変わらなくては面白さに欠けますしね。一番重要な先頭は、、今シーズン変わることがあるのだろうか。。

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