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開幕戦のノーパワーリタイヤの時点で何となく察しがつきましたが、フェラーリのルクレールは早くも2戦目にしてパワーユニット交換によるグリッド降格が決定しています。まだジェッダ市街地サーキットは追い抜きも可能なレイアウトではあるものの、予選、決勝ともそつなく速いレッドブルとの位置が離れた状態でのリカバーはなかなか困難。チームメイトのサインツや好調アストンマーティンに上手く食らいついていてもらうしかないか。

《Q1》
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その気になるルクレールの1本目はハースのヒュルケンベルグに次ぐ2番手。タイム的には平凡なのでまだまだ向上は可能か。
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先にヒュルケンベルグを上回ったのはフェルスタッペンでなくペレスでした。0.6秒も上回る1分29秒台前半で圧倒。
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メルセデスのラッセルはヒュルケンベルグこそ上回りませんが、ルクレールの前となる暫定3番手へ。まだセッション始まったばかりではあるものの、マグヌッセンの1本目を考えればヒュルケンベルグも健闘はしています。さすが元予選王子。
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残り11分のところでフェルスタッペン登場。ペレスのタイムをドンと上回る1分28秒761で頭一つ突出。レッドブル以外に1秒以上の差を付ける。
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まだ本調子といえないマクラーレンのノリスは左フロントタイヤをウォールにヒットさせ、ガレージに戻るハメに。
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セッション残り2分、それでこの状態だから、、間に合わんだろ。。新人ピアストリに期待するしかない。
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時間いっぱいでアルファタウリの角田がギリギリの15番手。後を走るドライバーから考えれば、これでどうにか突破するのでは、、
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ピアストリが上回る。ボッタスに0.01秒及ばず、角田くんはQ1敗退。
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Q1では角田くんほか、チームメイトのデ・フリース、修復に間に合わなかったノリスとウィリアムズ2台が敗退となります。

《Q2》
Q2に入り、仕上がっているアロンソがトップタイムをマークすると、この方がまさかの
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マシントラブルでスローダウン。ほぼほぼポールポジションと思われたフェルスタッペンの離脱でこれからのポールポジション争い激化間違い無し。面白くなってきたぞ!
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俄然やる気が出てきたぞ!2年連続ペレスが獲るか?!
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うーむ、アロンソに0.117秒届かず。本番はあくまでQ3だけど、今回の仕上がっているアロンソは無敵か。
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ルクレールの分はサインツに是非とも頑張ってほしいのですが、
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イマイチピリッとしない。ルクレールのグリッドには悪影響を及ぼしたくないけど、まだシーズン序盤だし「俺がフェラーリを引っ張るんだ」という威勢のよさが感じられない。
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Q2はその後ペレスがアロンソを上回り、アストンマーティンのストロールがじわりじわりと上位をうかがうようになってきました。そして驚くなかれ、ピアストリが何と9番時計でQ3進出ではありませんか!偉い!
力を失ったフェルスタッペンほか、ハースとアルファロメオ2人がここで脱落。予選のヒュルケンベルグ、ボッタスとはいきませんでした。

《Q3》
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さあアロンソ、久々にポールポジション獲って気持ちよい日曜日を迎えられるか?!
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ひとまず1分28秒台には入れて、若人達をうけて立つ。
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しょっぱめなサインツはさておき、ルクレールがトップタイム。それにラッセルも続いて、アロンソは少しずつ後ろに追いやられています。
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エースに代わってペレスがドーンとルクレールを大きく上回って暫定ポールへ。レッドブルの底力ってやつか。やはりココでも相変わらずポテンシャルが高い。
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miyabikun今回はペレスやアロンソよりも君の走りに注目しているぞ!才能を開花させ、度肝を抜いてくれ!
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アロンソの2回目はタイムを削るもペレスには届かず。何気にストロールがいい感じで来てはいるけど結果は6番手止まり。
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ルクレールも同様にペレスには届かない。ということでペレスが晴れて2年連続のポールポジション獲得となりました。
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《予選結果》
P.P. ペレス  (レッドブル・HRB)    1分28秒265
 2.ルクレール(フェラーリ・F)     1分28秒420
 3.アロンソ (アストンマーティン・M)1分28秒730

フェルスタッペンが早期脱落となったレッドブルはペレスがその分奮起し「レッドブル最速」を堅持しました。一方でポールポジションが期待されたアロンソは3番手で予選は終えるも、2番手ルクレールのグリッド降格によりフロントロウスタートとなります。
Q2進出が見えかけたアルファタウリの角田くんはセッション終了直前のボッタスに引き摺り下ろされ、惜しくもQ1落ち。ただチームメイトのデ・フリースの前で終えられたことは朗報か。

《先日の予選予想との答え合わせ》
3番手アロンソ、5番手サインツ、11番手ヒュルケンベルグ、14番手ボッタスという4人が正解でした。
オコンとストロールが逆、ガスリーとハミルトンがまるで逆になってしまいました。惜しかったー。今回の予選予想はフェルスタッペンにまさかのマシントラブルと、ノリスには珍しいマシンのコントロールミスによる敗退などにやや狂わされた感があります。その分ピアストリはよく頑張りました。

《Q3トップのペレスと各チームの差》
 フェラーリ(ルクレール)が0.155秒落ち
 アストンマーティン(アロンソ)は0.465秒落ち
 レッドブル(フェルスタッペン)は0.496秒落ち※
 メルセデス(ラッセル)が0.592秒落ち
 アルピーヌ(オコン)が0.813秒落ち
 マクラーレン(ピアストリ)は0.978秒落ち
 ハース(ヒュルケンベルグ)は1.186秒落ち※
 アルファロメオ(周)は1.195秒落ち※
 アルファタウリ(角田)が1.674秒落ち※
 ウィリアムズ(アルボン)が1.729秒落ち※
 ※はQ1,Q2最速タイムから算出

今回も好位置を確保し、幸先いい予選となったアストンマーティン勢とアロンソですが、一発の速さとなればレッドブルからは0.465秒離され、間にはフェラーリ(ルクレール)に割って入られています。ルクレールのグリッドは降格となり、アロンソはフェラーリ両ドライバーの前からスタートできるものの、決勝のレースペースはどうなのか注目です。
またシーズンで不調の滑り出しを強いられるマクラーレンはこのサウジアラビアにおいてはピアストリがペレスの約1秒落ちに止めました。サーキットの特性によるものかもしれませんが、これが本来の位置であれば、今後のまた中団で戦えると思いたいです。
マシンの不調によりQ2落ちに終わったフェルスタッペンはタイム的にはQ1でマークしたタイムが最速で、それをQ3に充てがうとアロンソの後ろとなる4番時計となります。中継中の解説陣も話していましたが、もしフェルスタッペンがQ1タイムから0.979秒飛躍させたペレスのように「引き出し」を隠し持っているとしたら、1分27秒782なんて異次元のタイムでぶっち切りのポールポジションを獲得していたかもしれません。恐ろし。

《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ピアストリ(マクラーレン・M)

もし、アロンソが久々々のポールポジションを獲得していたのならば、否応無く選出していたのでしょうが、残念ながらノーポールでフィニッシュということになりましたので、miyabikunはF1で2戦目にして見事にQ3に進出し、ビリでは無い9番手を獲得したピアストリに票を投じることとしました(ここまでが一文、長ーい!)
当然比較対象は若いながら実力者であるチームメイトのノリスになるわけですが、珍しくマシンコントロールにミスがあり、マシンを傷めてしまいました。ただでさえ戦闘力不足と言われるマクラーレンをドライブし、フリー走行3回目ではノリスに続く8番時計を記録。予選もそのままの勢いを維持して強者の先輩達に混ざり、今年デビューの3人の中で最も早くQ3の舞台を経験しました。下位カテゴリーでは素晴らしい成績をおさめ、F1にステップアップしたピアストリですが、下位カテゴリーをあまり知らないmiyabikunの中での第一印象は「ワークスチームを蹴って意見を覆すとはなかなかな、、」というものでした。しかしやはりピアストリの実力はなかなか高い位置にあるということを今回知らしめられたように思いました。一F1ファンの勝手な思い込みは大いに覆していただいて結構。ノリスもそうだったようにピアストリもどんどん実力を開花させ、先輩達に食い入る走りをみせてほしいと、新しい風を吹き込んでもらえたかのようで嬉しく感じました。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 
 該当無し

高速かつウォールで囲まれて危険度の高いジェッダ市街地サーキットながら、今回の予選も赤旗など不用意な遅延や大々的な赤っ恥シーンはみられなかったと思いますので、こちらは該当無しとしました。
しかーし、結果的に5番手(スターティンググリッドは4番手)は獲得したものの、チームメイトとの比較、タイム差を考えると、サインツの予選にはやや物足りなさを感じました。手負いのルクレールは被害を最小限に止めるべくペレスの背後まで詰め寄りました。またフェルスタッペンを失ったペレスやノリスの分まで健闘したピアストリをみればやはり物足りない。細かなセッティングの差はあれど、同じマシンに乗るルクレールから0.5秒以上の差では、速さでルクレールを上回ることができません。決勝レースはルクレールは中団に埋もれることとなりますし、後方からフェルスタッペンが猛追してくるでしょう。是非ともフェラーリ代表としてアロンソ先輩やラッセルを早めに捕らえてほしいと期待しています。

《決勝の表彰台予想!》
 1 ペレス     (レッドブル・HRB)
 2 アロンソ    (アストンマーティン・M)
 3 フェルスタッペン(レッドブル・HRB)

ペレスよ、わかってんだろーな、ぜってー勝てよ!小うるさい爺さんをアッと言わせようぜ!(小学生みたいなwarubikun)
でも冗談抜きでペレスには期待しています。昨シーズンは結果的にチームメイトのフェルスタッペンが勝ったものの、初ポールからフェラーリ2台に翻弄されて、表彰台から陥落してしまいました。幸いにも今回はフェルスタッペンは下位に沈んでいます。必ずや優勝を狙ってくると思いますが、卓越したレースペースト持ち前のタイヤ温存でアロンソ様に抑えてもらって逃げちゃいましょう。チャンスですぞ!
アロンソの久々々優勝も気になるところですが、レッドブルのレースペースにはなかなかついていけないはず。アロンソはむしろ後方から飛んでくるもう一台のレッドブルに警戒しないといけなくなりそうです。そのくらい、今シーズンのレッドブルは速い。
さっきはサインツに叱咤激励を送ったmiyabikun。持ち上げておいて下げちゃう形になっちゃいますが、現実的な話となるとルクレール、メルセデス2台、そしてサインツを早々と捌いてきそうなレッドブルのもう一台の浮上の可能性の方がありそう。本音はピアストリと同様にそんな想像は覆してサインツが3位となる方が嬉しいし、今シーズンの今後を考えたらとても重要です。

予選観戦も実は睡魔と戦っていました。昨夜は寒かったから、部屋を変に暖かくしたのがよくなかったのかも。。決してF1が退屈だったわけではありません(笑)

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