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攻撃的だが後輩のクラッシュも気にかけるアツき兄貴肌、一方で大人しめだけど笑顔が素敵な長身お兄さん、あなたが選ぶならどっち?!若手を選ばず経験豊かないぶし銀2人を揃えたフェラーリ仕込みのアメリカチーム、ハース。Very First-23で中団上位を目指します。

《設計》
 シモーネ・レスタ

《外見》
基本的に白、黒、赤の三色をベースに構成されるハースのカラーリングですが、今回はどうなのか。
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フロントウィングは赤、ノーズは白という塗り分けは昨シーズンと大きく変わらないものの、リヤウィングも赤となり、やや赤が多く占めています。太いノースはややスリムとなり洗練されたかな。ドライバー上方のエアインテークも小さな三角形。これで吸気できちゃうのか。
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そんなことより、この背景の模様は何なのさ。鯨幕といって、日本では宗派にもよるけどよくお葬式で使われるものなんだけど。。まあお祝い事で使ってもいいらしいんだが、、そちらが気になってしまって(笑)
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うーん気になる(笑)
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あ、消えた。消したら消したでフォルムが分かり辛い。正面からは白や赤が目立ったVF-23は横から見ると黒主体になっています。横から見る限りはサイドポンツーン天端の流れもスムーズで、どことなく懐かしさを感じます。シャークフィンがやや大型化したかな。
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上から見ると、サイドポンツーンがフェラーリやアルピーヌのような窪みがあり、外側が立ち上がっているようですね。白と赤の縁取りがそれをさらに助長しています。撫でたら気持ちよさそ。
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この色の組み合わせは個人的には好きです。正面からの印象と横からの印象の違いが二面性を感じます。今シーズンの「各種グラフのイメージカラー」何にしようかな。。ハースといえば、やっぱり、、!

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《シャシー》
 VF-23
 全長: - mm
 全幅: - mm
 全高: - mm
 最低車体重量:798kg
 最大燃料搭載量:110kg
 ブレーキキャリパー:
 ブレーキディスク、パット:
 サスペンション フロント:プッシュロッド
          リヤ :プルロッド
 ホイール:BBS
 タイヤ:ピレリ
 
《エンジン》
 フェラーリ 066/10
  V型6気筒・バンク角90° シングルターボ
 排気量:1.6ℓ
 ICE最高回転数:15,000rpm
 MGU-K最大回転数:50,000rpm
 MGU-H最大回転数:125,000rpm
 最大出力: - 馬力+120kW(非公開)
 燃料・潤滑油:シェル
 
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《ドライバー》
 No.20 ケビン・マグヌッセン(デンマーク)
 No.27 ニコ・ヒュルケンベルグ(ドイツ)

マグヌッセンは参戦142戦、ポールポジション1回、表彰台1回の現在30歳。ヒュルケンベルグは参戦184戦、ポールポジション1回、表彰台0回の35歳とどちらも100戦超えのベテランながら、戦績という意味ではやや物足りなさを感じます。

ハースで長いマグヌッセンの特徴は誰にも負けることのない「デビュー戦で表彰台登壇」の記録の持ち主です。F1二世ドライバーでマクラーレンからのの鮮烈デビューでしたから、その期待値は高いものでした。しかしそれ以降の141戦では、なかなか表彰台にたどり着くことができていません。また今から2戦前の昨年2022年のサンパウロGPでは歴代で3番目に遅い141戦目にしてようやくポールポジションを獲得と、こちらもやはり尖った記録です。マグヌッセンは中団下位のスタートから力尽くで前をもぎ取るガッツがあります。時としてそれが仇となり、自身のみならずライバルまでを巻き込む形でマシンを壊してしまうことも多々あるというのが玉に瑕。中団や下位スタートでなければ、それを多少なりともそのリスクを減らせるのににね(笑)今シーズンから年齢的には若い側になりますが、引き続きアツいアニキのガッツあるパッシングでチームのさらなる浮上に貢献してほしいもの。
ヒュルケンベルグもまた特異なタイプのF1戦績です。初ポールポジションは先日「過去のレース」で振り返ったウィリアムズ時代のデビュー18戦目ブラジルGPでの獲得はなかなかの若キャリア記録。現役ではハミルトン(6戦目)に次ぐ2番目の早さ(ちなみにアロンソも18戦目)であり、これは現予選王のルクレール(23戦目)や三連覇の期待かかるフェルスタッペン(93戦目)よりも早い記録になります。以降も予選はそこそこ上位に来るものの、それが決勝になると途端にピリッとしなくなってしまいます。184戦で未だに表彰台登壇が無いドライバーもいません(歴代最遅記録は昨シーズン登壇したサインツの101戦目)中団、下位チームはお世辞にも資金に余裕があるわけではありません。ガッツはあるが定期的にマシンを壊すマグヌッセンに比べれば、ヒュルケンベルグれぶつけにいくような壊し方はしないドライバー。タイプの異なるプロセスでデータ収集、完走率を上げ、たとえ棚ボタでも毎戦入賞を果たせれば、コンストラクターズランキングで優位に立てます。

派手さは無くともさすがベテランコンビといえる走りを積み重ねる。若手を諦め、ベテランで固めるという安全パイを選んだハースはF1のアメリカ人気をさらに加速できるか?!

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