一昨年2021年はとてもいい感じでコンストラクターズ8位に浮上して期待できたのですが、残念ながら昨年はダントツの最下位に戻ってしまいました。かの有名なウィリアムズには違いないけど、今のウィリアムズは「全くの別物」として、新たなチーム作りで再チャレンジ。今回もマシンナンバーだけはしっかり継承するウィリアムズFW45になります。

《設計》
 デイヴ・ロブソン
 アダム・カーター
 デイヴ・ウィーター
(フランソワ・ザビエル・デメゾン)

昨年までテクニカルディレクターを勤めたデメゾンは年末にチーム代表のカピートと共にチームを去りました。ただ時期的にはこのFW45に関わっているのではないかと思うので、末尾にカッコ書きで残しました。

《外見》
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こちらはカラーリング発表時のものです。青と黒を主体に、所々でオレンジや赤が差し込まれています。カラーリングはともかく、実際に合同テストで持ち込まれたFW45は全体的にフォルムが変わり、実のところ別モノでした。
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どこが異なっているかわかりますか?!まずフロントセクションではかまぼこのように丸みを帯びた断面のノーズが幅広になっています。
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また画像では見辛いですが、サイドポンツーンの外側が立ち上がり、後方でストンと落ち込むようなデザインとなりました。昨年までのメルセデスパワーユニット搭載車のような小型なものでもなく、フェラーリの窪みにも似ているようで、また少し異なるオリジナリティ。中央部分は昨年やライバル同様になだらかにリヤセクションに向かって落ち込んでいます。
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エンジンカバー後方は絞り込まれている分だけ膨らみが目立ち、カーナンバーやWマークが湾曲しつつも際立っています。この辺りはメルセデスワークスをはじめ、マクラーレンやアストンマーティンとも似たディテールですので、パワーユニット特有の縛りになっているのでしょうか。
近年のウィリアムズは全般的に高速サーキット、高速コーナーを得意としていた印象がありますが、このFW45はフロントサスペンションに改良を加え、中低速コーナーにも目を向けた設計がなされています。F1マシンって、ただ最高速が速いだけではダメ。コーナリングでいかにロスしないか、そこを速く抜けられるかのゲインの方が大きくなります。マシン特性が変われば、予選はもちろん決勝レースで毎周回離されていくことを防げるかもしれません。

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《シャシー》
 FW45
 全長: - mm
 全幅: - mm
 全高: - mm
 最低車体重量:798kg
 最大燃料搭載量:110kg
 ブレーキキャリパー:ブレンボ
 ブレーキディスク、パット:ブレンボ
 サスペンション フロント:プッシュロッド
          リヤ :プルロッド
 ホイール:BBS
 タイヤ:ピレリ

 《パワーユニット》
 メルセデスF1 M14 E Performance
  V型6気筒・バンク角90° シングルターボ
 排気量:1.6ℓ
 ICE最高回転数:15,000rpm
 MGU-K最大回転数:50,000rpm
 MGU-H最大回転数:125,000rpm
 最大出力: - 馬力+120kW(非公開)
 燃料・潤滑油:

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《ドライバー》
 No.23 アレクサンダー・アルボン(タイ)
 No.2   ローガン・サージェント(アメリカ)

昨年から髪色を変えてイメチェンを図るアルボン、そして久々のアメリカ人で今シーズンの新人サージェントのコンビで最下位脱出を狙います。

アルボンは本当に頑張っていると思います。昨シーズンはレッドブル塾を離れ、ラッセルが抜けた空席を獲得しカムバック。お世辞にも速いとは言い難いマシンで予選から果敢に攻め、Q2に度々進出。また決勝では入賞圏内10位ギリギリのラインまでチームメイトそっちのけで底上げに貢献してきました。今のポジションではアルボンならではの「ガッツあるパッシング」を見る機会が減ってしまっていますが、今シーズンも腐らずチャレンジしてもらい、チームのエースを果たしてもらいたいと思います。
新人サージェントについてはmiyabikun恥ずかしながら全くの勉強不足で、どんな走りができるのかわかりません。ただ、先日終わったバーレーンでの開幕前合同テストでは3日間で20人中3番目に多い229周を走破するなど、しっかり走り込めました。サージェントは新人、先輩から目いっぱい吸収できる、いわばスポンジのような状態です。まずは隣にいるアルボンからいろはをしっかり学び、F1の世界にしっかり慣れることが仕事です。アルボンは面倒見のいい人なので、その点はむしろ安心しています。

目指せ!テールエンダー再脱出!

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