日本は早々に梅雨明けし、夏本番。F1は本格的にヨーロッパラウンドに戻り「夏バテ」しないよう各チームでアップデートを施してきます。ここからの連戦はチャンピオン争い、ランキングに大きな影響を与えますので、気合を入れて臨みたいところですね。
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《イギリスGPの基本情報》
 シルバーストンサーキット
  全長           :5.891km×52周=計306.332km
  開催回数 :57回目(一昨年の二開催を含む)
  コーナー数:18箇所
  高低差       :11.3m
  DRS区間数:2箇所
  母国レース :ハミルトン、ラッセル、ノリス
        マクラーレン、ウィリアムズ、
        アストンマーティン

《サーキットの個人的印象》
 ・歴史は古いがコロコロ変わるレイアウト
 ・速度高めで風もありなかなかなテクニカル
 ・過去にタイヤに悩まされたレースもちらほら
 ・「マシンの総合力が問われる、、」第二弾

伝統や歴史、そして母国とするドライバーやチームが沢山いるイギリスはF1には欠かすことのできないGPです。幸いにも近年はシーズンのレース数が増え、まだこれ以降も数多くのレースが予定されていますが、このレースをきっかけに復調を狙うドライバーやチームも多いはずです。ストレート、高速コーナー、中速コーナー、さらには横風の影響にも多く左右されるなど「マシンの総合力を問われる」サーキットでライバルとの位置関係がより如実に現れることで有名です(出た、お決まりの言葉!)

《過去5年のポールポジション》
 2021年 ハミルトン   (メルセデス)
    1分26秒134 ※
 2020-2 ボッタス    (メルセデス)
    1分25秒154
 2020-1 ハミルトン   (メルセデス)
    1分24秒303
 2019年 ボッタス    (メルセデス)
    1分25秒093
 2018年 ハミルトン   (メルセデス)
    1分25秒892
 2017年 ハミルトン   (メルセデス)
    1分29秒600
 ※2021年は金曜予選タイム。記録上のポール
  ポジションはフェルスタッペン(レッドブル)

《ポールポジションレコードタイム》
 2020-1 ハミルトン   (メルセデス)
    1分24秒303

《現役ポールポジション獲得者と回数》
 ★はその年のチャンピオン
 7回 ハミルトン

  (2007,13,15★,16,17★,18★,20-1★)
 3回 アロンソ    (2005★,06★,12)
 2回 ボッタス    (2019,20-2)
   ベッテル    (2009,10★)
 1回 フェルスタッペン(2021★)

予選について、昨年「スプリント予選」が初めて導入されました。この取り扱いが意外と面倒なのですが、ポールポジションタイムについては「金曜予選トップのハミルトン」、そしてポールポジション獲得は「スプリント予選で勝ったフェルスタッペン」としておきました。
そのややこしい予選システムが施行される前から、シルバーストンといえば地元のハミルトン大得意の印象は変わりません。これまで現役どころか歴代最多の7回のポールポジションを獲得しています。他の面々をみても、その年の速さ自慢が獲得していることが見受けられるため、今シーズンの「速さ」と言われれば、彼しかいないような気が今からしています、が、、。

《過去5年の優勝者》

 2021年 ハミルトン   
(メルセデス)
 2020-2 フェルスタッペン(レッドブル)
 2020-1 ハミルトン   (メルセデス)
 2019年 
ハミルトン   (メルセデス)
 2018年 
ベッテル    (フェラーリ)
 2017年 ハミルトン   (メルセデス)

《現役歴代優勝者と回数》

 8回 ハミルトン
  (2008★,14★,15★,16,17★,19★,20-1★,21)
 2回 アロンソ    (2006★,11)
   ベッテル    (2009,18)
 1回 フェルスタッペン(2020-2)

決勝はもっと絞られて、現役では4人。いずれもチャンピオン獲得者が名を連ねる形となっています。総合力を問われるならば、総合的に優れたドライバーのみがその座を獲る、ということになりましょうか。
昨シーズンは、、、この話題出すとファンの方に袋叩きに遭いそうだから止めておこう(笑)まあ結果的に獲れたからよかったじゃないですか!今シーズンああはならないはずですし、あっても色が違うはずですから。

《過去5年のファステストラップ獲得者》
 2021年 ペレス     (レッドブル)
 2020-2 ハミルトン   (メルセデス)
 2020-1 フェルスタッペン(レッドブル)
 2019年 ハミルトン   (メルセデス)
 2018年 ベッテル    (フェラーリ)
 2017年 ハミルトン   (メルセデス)

《現役ファステストラップ獲得者と回数》

 5回 ハミルトン

  (2014★,15★,17★,19★,20-2★)

 3回 アロンソ    (2006★,10,11)
 2回 ベッテル    (2009,18)
   フェルスタッペン(2020-1)
   ペレス     (2021)

昨年はチームメイトに代わって移籍一年目のペレスが獲得しました。今シーズンは二強から一強になりつつある勢力図ですから、チャンピオン争いしていない面々からの獲得もみてみたいですね。一強以外でファステストラップが獲れそうな走りができるのは、、ハミルトン?!いやいや、もうハミルトンはいいでしょう(笑)

《使用されるタイヤコンパウンド》
 赤:ソフト  (C3)
 黄:ミディアム(C2)
 白:ハード  (C1)

雨はイヤだなあ。できれば予選、決勝とも晴れでガチンコ勝負してほしい。天気については交換ペナルティより読めませんから仕方無いですね。晴れを期待したmiyabikun予想いきます。


《イギリスGPの個人的予選予想》
 〜Q1〜
   20.ラティフィ   (ウィリアムズ)
   19.シューマッハ  (ハース)
   18.角田裕毅    (アルファタウリ)
   17.周冠宇     (アルファロメオ)
   16.ガスリー    (アルファタウリ)
 〜Q2〜
   15.アルボン    (ウィリアムズ)
   14.マグヌッセン  (ハース)
   13.ストロール   (アストンマーティン)
   12.ベッテル    (アストンマーティン)
   11.オコン     (アルピーヌ)
 〜Q3〜
   10.ボッタス    (アルファロメオ)
  9.リカルド    (マクラーレン)
  8.アロンソ    (アルピーヌ)
  7.ノリス     (マクラーレン)
  6.ラッセル    (メルセデス)
  5.ペレス     (レッドブル)
  4.ハミルトン   (メルセデス)
  3.フェルスタッペン(レッドブル)
  2.サインツ    (フェラーリ)
 P.P.ルクレール   (フェラーリ)


フリー走行1回目のタイム計測は10台。フリー走行2回目が実質の1回目みたいなもので、各マシンの相性や真価は分かりにくいものではありますが、僅差ながらフェラーリのサインツがトップタイムをマーク。フェラーリが良さげと
来れば(本音としてはサインツのポールポジションがみたいけれど)ルクレールということになりそうでしょうか。ポールやフロントロウ「なら」フェラーリはどこでも獲れる。肝心なのは決勝の順位(笑)イギリス勢、特にハミルトンはまあまあ好位置でフリー走行を終えました。チームメイトのラッセルにとっても母国凱旋ですからやる気は満々だと思いますが、イギリスでのキングは強いですよー。
新しいサイドポンツーンを引っ提げて乗り込んだチームの地元ウィリアムズもアルボンが手応えアリのご様子。Q3進出となればハードルが高くなりそうなものの、Q2上位で通過できれば、決勝はハイエナの如く入賞が狙えそう。一方ここらでギヤを一段階上げてほしいアルファタウリはやや劣勢か。