今シーズンのF1は「開催できるかできないか」から「今後の開催はどこを増やすか(また減らしていくか)」に話題が変わりつつあります。もちろん新たな地で開催し、より多くのファンに生で触れてもらえる機会が設けられることは嬉しさや楽しさが増える一方で、関係者の肉体的、精神的、また金銭的負荷も増大するため、どこか既存の開催地をカレンダーから外すことをしないと、うまく運用できなくなってしまいます。モナコGPは今シーズンまでは開催の契約があるものの、以降の契約はまだ確定していません。無いとは思いますが、もしかしたら今回でモナコGPが最後になってしまうかもしれません。ファンや関係者も非常に興味深い話題であり、例年にも増してしっかり観戦しておきたいと思っています。
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《モナコGPの基本情報》
 モンテカルロ市街地サーキット
  全長           :3.340km×78周=計260.520km
  開催回数 :68回目
  コーナー数:19箇所
  高低差       :41.8m
  DRS区間数:1箇所
  母国レース :ルクレール

《サーキットの個人的印象》
 ・カレンダーの中で一番豪華なGP、休息
 ・海と起伏ある街並み駆る「ザ・市街地」
 ・ココはトラックリミットの心配無用
 ・レースというよりかは「めちゃ速パレード」

モナコでの開催可否については、何に重きを置くかで意見が分かれるところだと思います。F1に「スポーツ性やバトル」を求める場合、ドライバーのドライビング精度という意味ではなかなかなスポーツ性は要求されますが、パッシングのし易さや平均速度の低さもあり、他のGPと比べたら正直期待できません。一方「伝統、歴史」を重んじるのであれば、モナコGPはF1制定前の古い時代から国をあげてモータースポーツに理解があり、世界三大モータースポーツの地として欠かせないものです。モナコGPが無いF1カレンダーを客観的に想像してみて下さい。昔から行われるイギリスやイタリア、ベルギーは仮に残っても、どこか締まりの無いラインナップにみえますよね。低速だろうと追い抜き困難であっても、モナコGPには歴史も格式もあり、それがF1として常識的に根付いている証です。
miyabikun個人的な意見として、視聴者側としてモナコGPは面白いか面白くないかを聞かれたら、正直な話面白くは感じません。追い抜きは期待できませんし、要らぬ接触やミスでレースが止まるとゲンナリしてしまう部分はあります。ただ、F1ファンの一人として一度は生であの雰囲気で観戦してみたいという気持ちはありますし、もしドライバー側だとしたら、歴代の偉大なドライバーが歴史を刻み、栄光を讃えられたGPを走行し、優勝したいという野望を抱くと思います。スポーツ性や伝統以外にも、開催費用の問題や市街地ならではの設置撤去の手間や時間、唯一無二のサーキット特性など、考えられる要素は様々ありつつも、ココは引き続き開催されていくでしょうし、開催されるべきなのかなと考えています。
いつも以上に前置きが長くなりました。以下でようやく本題に入っていきます。

《過去5年のポールポジション》
 2021年 ルクレール(フェラーリ)
    1分10秒346
 2019年 ハミルトン(メルセデス)
    1分10秒166
 2018年 リカルド (レッドブル)
    1分10秒810
 2017年 ライコネン(フェラーリ)
    1分12秒178
 2016年 リカルド (レッドブル)
    1分15秒098

《ポールポジションレコードタイム》
 2019年 ハミルトン(メルセデス)
    1分10秒166(一周3.340km)

《現役ポールポジション獲得者と回数》
 ★はその年のチャンピオン
 2回 アロンソ (2006★,07)
   リカルド (2016,18)
   ハミルトン(2015★,19★)
 1回 ベッテル (2011★)
   ルクレール(2021)

近年はレッドブル、フェラーリ、メルセデスといった名門ばかりが名を連ね、ポールポジションを獲得しています。しかし同じドライバーやチームが複数回獲得していることは認められつつも、誰とは名前を出しませんが同じ時代に同じチームに所属したドライバーの名前がないこともわかります。モナコは他のサーキットと異なり、マシンの特性以外にも「ドライバーの得意不得意」がみられるGPであります。そういった意味では面白いかもしれません。
地元ルクレールによる昨年のポールポジションは印象的でしたね。予選で地元初となるポールポジションを獲得しつつも、決勝のポールポジションではなくなってしまうという苦い経験をしました。今シーズンはそのような失態が無いように。

《過去5年の優勝者》
 2021年 フェルスタッペン(レッドブル)
 2019年 ハミルトン   (メルセデス)
 2018年 リカルド    (レッドブル)
 2017年 ベッテル    (フェラーリ)
 2016年 ハミルトン   (メルセデス)

《現役歴代優勝者と回数》
 3回 ハミルトン   (2008★,16★,19★)
 2回 アロンソ    (2006★,07)
   ベッテル    (2011★,17)
 1回 リカルド    (2018)
   フェルスタッペン(2021★)

優勝はハミルトンが最多の3回。ほか昨年のフェルスタッペンを除けば、ポールシッターと同じ面々が優勝を挙げています。この現役の中で優勝を増やせそうなのは、、フェルスタッペンくらいでしょうか。もしかしたらフェラーリやペレス(は譲るか)あたりで初優勝者が現れるかもしれませんね。

《過去5年のファステストラップ獲得者》
 2021年 ハミルトン   (メルセデス)
 2019年 ガスリー    (レッドブル)
 2018年 フェルスタッペン(レッドブル)
 2017年 ペレス     (フォースインディア)
 2016年 ハミルトン   (メルセデス)

《現役ファステストラップ獲得者と回数》
 2回 ベッテル    (2010★,13★)
   ペレス     (2012,17)

   ハミルトン   (2016,21)
 1回 アロンソ    (2007)
   リカルド    (2015)
   フェルスタッペン(2018)
   ガスリー    (2019)

ファステストラップとなると、上記ラインナップにペレスやガスリーが加わるなど、優勝やポールポジションでなくともこちらを獲得できる者は増えます。要は隊列の先頭にいなくても、中団からでもファステストラップはあり得るGPです。まさかのボッタス?!マグヌッセン?!あるかもしれませんよ。ただし、ポイントは10位以内に入ってから。

《使用されるタイヤコンパウンド》
 赤:ソフト  (C5)
 黄:ミディアム(C4)
 白:ハード  (C3)

今シーズンのマシンは大幅変更かつ「ポーポシング」という厄介者が新たに加わってきました。低速域で直線は短くても、起伏があり市街地ゆえに路面はバンピーです。この組み合わせが予選順位、決勝順位予想に予期せぬ悪さを持ち込みそう。こればかりは仕方無いけど、フリー走行3回目や予選セッションのドンガラガッシャンはなるべく控えめにお願いします。

《モナコGPの個人的予選予想》
 〜Q1〜
  20.ラティフィ   (ウィリアムズ)
  19.アルボン    (ウィリアムズ)
  18.周冠宇     (アルファロメオ)
  17.シューマッハ  (ハース)
  16.ストロール   (アストンマーティン)
 〜Q2〜
  15.ベッテル    (アストンマーティン)
  14.リカルド    (マクラーレン)
  13.オコン     (アルピーヌ)
  12.角田裕毅    (アルファタウリ)
  11.ガスリー    (アルファタウリ)
 〜Q3〜
  10.アロンソ    (アルピーヌ)
    9.マグヌッセン  (ハース)
    8.ボッタス    (アルファロメオ)
    7.ノリス     (マクラーレン)
    6.ハミルトン   (メルセデス)
    5.ラッセル    (メルセデス)
    4.ペレス     (レッドブル)
    3.フェルスタッペン(レッドブル)
    2.サインツ    (フェラーリ)
   P.P.ルクレール   (フェラーリ)

モナコ人のモナコGP制覇を見てみたい。今回もルクレール推し!どれだけルクレールを勝たせたいんだか(笑)ここ最近の流れを断ち切るべく、昨年のリベンジを無事に果たしてほしいですね。2位は迷うところですが、こちらもサインツを選び、フェラーリでフロントロウをガッチリ固める。決勝はスタート直後のサン・デボーテでフェルスタッペンがサインツを、、イカンイカン、今からそんな想像をしたらダメ。トンネル先のヌーベルシケインでアウトから、、だからダメだって。レッドブルとフェラーリが今後もバチバチでいくなら、サインツはフェルスタッペンに容易くやられてはダメ!
何となく復調のメルセデスに続けたのは一人ノリス、一人ボッタス、一人マグヌッセンの一匹狼衆。アロンソ様やアルファタウリ勢と揉みくちゃになり順位変動があるかどうか。また角田くんが上でガスリーが下なら日本では盛り上がるだろうし、ガスリーも機嫌を損ねそうだ。アルファロメオの周くんには頑張ってほしいけど、F1初モナコをどう切り抜けるか?!

昨日の関東はどしゃ降り、今日は雲がほとんど無い猛暑。miyabikunの愛車は朝からご機嫌斜めです。。

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