やっとアルバートパークから戻りました。。せっかく日本とは時差の少ない貴重なGPの一つだっていうのに、大変遅くなりました(笑)
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決勝は晴れ。晴れた公園は散歩でもしたくなりますね。ココで今からお散歩ならぬ「高速バトル」が始まります。果たして改修後のアルバートパークは「F1マシンによるお散歩」にならないかどうか。
スタートタイヤは14台が黄色いミディアムを選び、アルピーヌのアロンソ、予選を失敗して9番手に甘んじたフェラーリのサインツ、ピリッとしないアストンマーティンの2人、予選失格のアルボン、ハースのマグヌッセンが今回もハードタイヤによる少数派の逆ストラテジーを選択。

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スタートで大きな接触はなかったものの、9番スタートのサインツが思い切り蹴つまずき、一気に14位まで後退。こりゃ傷口を広げちまったな。先頭争いはフェルスタッペンとペレスがアウトに振ったことでイン側がガラ空き。そこを5番スタートのキングがズバり!
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3位浮上。マシンはイマイチでもこの辺はさすがレース巧者ですね。
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サインツにとって、このオーストラリアGPは予選、決勝とも災難続き。マシンのポテンシャルは高いですから、ハードタイヤで地道に一台ずつさばいていくしかありませんね。当初はDRS区間4箇所が予定されていましたが、結局使用取り止めとなったターン9先で
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スピーン!グラベルにハマり、サインツのオーストラリアGPはわずか2周で終了。。サインツのマシン回収により、セーフティカーが発動します。
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4周目にハードタイヤスタートのストロールが早くもミディアムタイヤに履き替え。確かにセーフティカー発動時はタイヤ交換のチャンスではあるけど、ライフの短いミディアムに変えるの早過ぎやしないか?!
で、翌周にまた入ってくる。完全にビリだけど何で?!
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あ、またハードに。もしやこれで以降タイヤ交換義務完了のノンストップ作戦?!行け、、ちゃうの?!結局タイヤ交換を行ったのはストロールただ一人で6周目からレース再開。

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スタートダッシュでハミルトンに抜かれたペレスが隙をうかがっています。
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今年のレッドブルはスピード自慢!メルセデスなど怖くない!
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ペレスに抜かれたハミルトンはラッセルと同じパワーユニットを搭載するマクラーレン2台を従えて数珠繋ぎの先頭を担う。レッドブルに離され、まさかシーズンを出遅れたマクラーレンにまで突かれる立場になるとは思っていなかったはず。
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ルクレールは追えないと判断した2位走行のフェルスタッペンは19周目にハードタイヤにスイッチし7位に下がると、ハミルトンは再びペレスを追い立て始めます。ハミルトンにだって意地はある。
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ペレスはピットロードへ。バトルをひとまず回避。
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ハミルトンはペレスから2周遅れの23周にピットインしてハードに。ペレスとの位置関係は?!
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ハミルトンがオーバーカット成功!久々にみたメルセデスらしさ。
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ただペレスにももちろん意地がある。
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ココはDRSから外されて先程サインツやマグヌッセンも決勝でオーバーランした区間。果たしてここで安全な追い抜きは可能なのか?!
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おお、追い抜き成功!すごいな。DRSを使ったらもっと楽だったのか、逆に危険だったのかも興味のあるところですね。
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そんなバトルが行われた裏側ではベッテルが結構派手目なクラッシュを喫し、またセーフティカーのお呼びがかかります。ベッテルはまだ「2022年規格」に慣れていない様子。
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これでチャンスを得たのがハミルトンにくっついていったラッセルでした。思わぬセーフティカーでキングをオーバーカットしてしまいました。不可抗力とはいえ、キングは面白くなかったでしょうね。

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このオーストラリアGPも逆ストラテジーで入賞を狙うマグヌッセンは使い込んだハードタイヤでマクラーレン2台に追い立てられています。マクラーレンは少しずつ調子を戻しつつありますね。
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34周目でノリスがどうにか前をこじ開けて前に。あっという間に後続は数珠繋ぎになっています。マクラーレンにも頑張ってほしいけど、今シーズンはマグヌッセンの動向もmiyabikun非常に気になっています。本当に頼もしい人がハースに復帰してくれました。

残り20周の段階でアロンソとアルボンのピットが完了していませんが、それが済めば順位が落ち着くかななんてmiyabikunの観戦も「イージーモード」に切り替えた矢先、また起きてしまいました。
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2位でほぼ決まりと思っていたフェルスタッペンがストップ。
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レッドブルは速さはあれど信頼性に不安要素がつきまとっています。こんな様子が続くようではコンストラクターズはおろか、ドライバーズの防衛も危うくなってくるぞ。

ほぼ放置してしまいましたが、レースを制したのはこの方でした。
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《決勝結果》
 1 ルクレール(フェラーリ・F)
 2 ペレス  (レッドブル・RBH)
 3 ラッセル (メルセデス・M)

セーフティカーが入り度々ギャップがリセットされつつも、ルクレールはライバルに影を踏ませる事なく逃げ切り。予選、決勝、ファステストラップやドライバー・オブ・ザ・デイまで獲得する「完全試合」となりました。 3位のラッセルはメルセデス移籍後初、自身2回目の表彰台となったわけですが、昨年の雨のベルギーGPでの初表彰台は「予選順位からそのまま」でしたので、実質今回が実力で勝ち取った初の表彰台といえます。派手さは無くても、堅実な走りでした。

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《ファステストラップとそのタイミング》
 ルクレール(フェラーリ・F)1分20秒260
 58周目/58周
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ルクレール(フェラーリ・F)
《完走(扱い)台数と規定周回走破台数》
 完走台数:17台(17台フィニッシュ)
 規定周回:12台

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ルクレール(フェラーリ・F)

レースの結果だけ見てしまえば、予選からそのままの逃げ切りですから退屈なものかもしれません。ただ今回のルクレールは速さがピカイチでした。日本では同じ日に千葉ロッテの佐々木朗希が2年目にしてプロ野球史上16人目の完全試合を果たし話題となりましたが、F1はルクレールの完全試合と言っていいと思います。レース中に既にファステストラップを獲っているにも関わらず「狙いにいこうか」はライバルからみたら皮肉なもの。それだけ今回のルクレールには余裕がありましたし、フェラーリのマシンの速さ、強さのポテンシャルの高さを感じ取れました。
ルクレールのほか、タイヤ交換せんのかいと終盤ハラハラ見つめたウィリアムズのアルボンもよかったし、スタートで上手く順位を上げたハミルトンもさすがだなと感じ、アロンソをスマートにかわしたアルファロメオの周も頑張りました。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 サインツ (フェラーリ・F)

こちらはルクレールの相方、サインツを叱咤激励のつもりで選びます。決勝スタートのモタつきもよろしくありませんがそれはマシン側の都合でさておき、そもそも予選Q3の失速から暗雲が立ち込めていましたね。ルクレールとは異なり、予選からカリカリ攻め立てるタイプのドライバーではないにしても、せめてペレスの後ろ4番手は確実に押さえておきたかったところ。決勝ではステアリングに問題が起き、アンチストールが作動して焦ったのでしょう。ハードタイヤの準備が整う前に攻めた走りからコースオフ、スピンでレースを終えました。最後のものは完全にサインツの焦りとミスです。速いマシンを手にしながら非常にもったいない。ペレスのような成功例はありますが、あそこはやっぱりDRSは要らなかったし、追い抜きにはややリスキーな区間です。まだシーズン序盤ですし、サインツは初ポール、初優勝に最も近い位置にいますので、長い目でみて冷静に、持ち味を活かして。
ベッテルの復帰もアストンマーティンはストロールとも残念なレースだったと思います。ベッテルは当然ながらマシンの扱いに慣れておらず、ウィービングによりペナルティが下ったストロールもああでもしないとポジションキープできないという苦しさ。近いライバルであるウィリアムズは今回初ポイントを獲得しましたし、チーム的にちょっとマズい位置にいます。

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《第3戦オーストラリアGPのポイント》
・ルクレールは2007年を彷彿とさせる「完全試合」
・レッドブルは最高速あれど信頼性が足かせに
・アルボンは我慢で貴重なポイントひねり出す
・アルバートパーク改修は成功と言っていい?!

ルクレールとフェルスタッペンの一騎打ちになると想像していた今シーズンはルクレールの快調さとフェルスタッペンの不調で大きく離れました。フェルスタッペンとしては、ヨーロッパラウンドに入る前のさらなる大差は避けたいところ。

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