衝撃的な「直前の中止」から早3年。高速化改良を施したアルバートパークが戻ってくるぞー!IMG_4226
 ※4/10 DRS区間と検知地点を修正しました

《オーストラリアGPの基本情報》
 アルバートパークサーキット
  全長           :5.278km×58周=計306.124km
  開催回数 :25回目
  コーナー数:14箇所(-2)
  高低差       :2.5m
  DRS区間数:3箇所
  母国レース :リカルド

《オーストラリアGPの個人的印象》
   ・路面がチリで汚れており滑りやすい
   ・起伏なく平坦でコンクリートウォールは近め
   ・走っては右、走っては右のストップ&ゴー
   ・高速化改良でパッシングへの効果や如何に

今までのアルバートパークの自作レイアウトは見る度に「他と比べるとスケール感が違い過ぎる」と気になっていたため、今回は改良部分含め一から描き直しました。ただ意外にも描き終えて過去の自作レイアウトと比べてみると、まんざら間違いでもないことがわかりました。アルバートパークってコーナーの数も少なく、基本的には池の周りの周回路ですから、意外と大きなリンクになるんですね。

以前にもレイアウト変更についてはこのブログでも取り上げたことがありましたし、どこをどう改良されたかは既に皆さんもご存知かと思います。アデレイド市街地から場所を変え、1996年からオーストラリアGPの地として定着したアルバートパークも「追い抜きに困難なレイアウトである」という声が非常に多いサーキットの一つでした。既存の公園内の一般周回路であるという制約もあり、レイアウト変更の要望があってもなかなか思うように踏み切れず近年に及んでいました。しかし今回は部分的なではありながら、今までのサーキット特性が変わるであろうレイアウトに変貌を遂げていますね。IMG_3725
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ターン3にあたる「スポーツセンター」とターン6にあたる「アルバートロード」の鋭角の緩和。ターン9「クラーク・シケイン」を廃止し、池に沿った弓形の左ターンの高速化。またターン14を「アスカリ」に90°以下のコーナーとして、最終セクションのギザギザもやや緩やかなものとしています。それに加えてこのレイアウトより「DRS使用可能な区間」が史上最多となる4箇所に設けられ(予選前に3箇所に変更)動きのある予選、決勝レースに期待が寄せられます。

《過去5年のポールポジション》一周5.303km時代
 2019年 ハミルトン(メルセデス)
    1分20秒486
 2018年 ハミルトン(メルセデス)
    1分21秒164
 2017年 ハミルトン(メルセデス)
    1分22秒188
 2016年 ハミルトン(メルセデス)
    1分23秒837
 2015年 ハミルトン(メルセデス)
    1分26秒327

《ポールポジションレコードタイム》
 2019年 ハミルトン(メルセデス)
    1分20秒486(一周5.303km)

《現役ポールポジション獲得者と回数》
  (★はその年のチャンピオン)
 8回 ハミルトン
  (2008★,12,14★,15★,16,17★,18★,19★)
 3回 ベッテル    (2010★,11★,13★)

近年のポールシッターは6年連続含め8回獲得しているハミルトンが「庭の如く」得意としています。2位となる3回獲得のベッテルを見てもらうと分かる通り、ジンクスめいた話をするとあ、近年のポールシッターはその年のチャンピオンとなる確率が非常に高いという結果となっています。このジンクスが果たして改良を伴った新レギュレーションマシンではどうなるか。

《過去5年の優勝者》
 2019年 ボッタス (メルセデス)
 2018年 ベッテル   (フェラーリ)
 2017年 ベッテル    (フェラーリ)
 2016年 ロズベルグ(メルセデス)
 2015年 ハミルトン(メルセデス)

《現役歴代優勝者と回数》
 3回 ベッテル    (2011★,17,18)
 2回 ハミルトン(2008★,15★)
 1回 アロンソ (2006★)
   ボッタス (2019)

一方で優勝者はベッテル、ハミルトンは多いものの、ポールポジション=優勝は少ないという特徴もあります。抜き辛いと言われつつも結果的には反映されていませんね。

《過去5年のファステストラップ獲得者》
 2019年 ボッタス (メルセデス)
 2018年 リカルド   (レッドブル)
 2017年 ライコネン(フェラーリ)
 2016年 リカルド   (レッドブル)
 2015年 ハミルトン(メルセデス)

《現役ファステストラップ獲得者と回数》
 2回 リカルド   (2016,18)
 1回 アロンソ (2005★)
   ハミルトン(2015★)
   ボッタス (2019)

ファステストラップの方は、昨年までアルバートパーク史上最多となる6回を誇ったライコネンがいました。彼が消えると、現役では地元のリカルドが唯一の2回でトップに浮上。地の利ってやつでしょうか。今でこそファステストラップにもポイントが付くようになりましたが、本当に欲しいのはそれじゃないはず。リカルド、勝ちたいよね。先日も見たように、オーストラリア人は地元のオーストラリアGPでパッとしません。今シーズンのマシンでは表彰台までの距離も遠そうだけど、勝てばきっと勢い付くはず。期待はしています。

《使用されるタイヤコンパウンド》
   赤:ソフト  (C5)
   黄:ミディアム(C3)
   白:ハード  (C2)

今回の三種はソフト側のC4を飛ばし、最も柔らかいC5が採用されています。最近は一つ飛ばしが無かったのでやや懐かしい感じ。
タイヤについてはmiyabikun度々考えを述べていますが、いっそのこと全サーキット共通でハードはC1、ミディアムはC3、ソフトはC5の三種(ドライに五種も要らない)として、性能差を離してしまった方が明瞭かつ製造コストや手間も削減できるのではないでしょうか。使用限界に到達したらドカンとタレでラップタイムが落ちるようにすれば、タイヤの扱いの良し悪しやピットタイミングにメリハリが付きますし、性能差を活かしたタイヤチョイス、マシンやサーキットによる優劣が表れていいと思っています。もちろん、接触や踏み抜きも無く原因不明でバーストしてしまうようなタイヤはダメですが。

改良後初の開催ということで得意不得意は未知数な部分はありつつも、最近2戦の傾向と特徴、さらにフリー走行の出来栄えから予選順位予想を行ってみました。

《オーストラリアGPの個人的予選予想》
 〜Q1〜
 20.ラティフィ   (ウィリアムズ)
 19.ストロール   (アストンマーティン)
 18.シューマッハ  (ハース)
 17.アルボン    (ウィリアムズ)
 16.ベッテル    (アストンマーティン)
 〜Q2〜
 15.マグヌッセン  (ハース)
 14.周冠宇     (アルファロメオ)
 13.角田裕毅    (アルファタウリ)
 12.ハミルトン   (メルセデス)
 11.リカルド    (マクラーレン)
 〜Q3〜
 10.ガスリー    (アルファタウリ)
   9.ノリス     (マクラーレン)
   8.ラッセル    (メルセデス)
   7.ボッタス    (アルファロメオ)
   6.オコン     (アルピーヌ)
   5.アロンソ    (アルピーヌ)
   4.ペレス     (レッドブル)
   3.サインツ    (フェラーリ)
   2.フェルスタッペン(レッドブル)
   P.P.ルクレール   (フェラーリ)

最高速度重視、4箇所のDRSとなれば(予選前にDRSは3箇所に変更)レッドブルの得意サーキットになっちゃうと思いきや、フリー走行からはフェラーリの好調さは変わらずといった感じでした。中でもやはりノリに乗るルクレールが頭一つ速い。ということで、ポールはルクレールの予感。ただレッドブルもそれに食らいつき、フロントロウ、セカンドロウは実質両者の争いに絞られるのが有力です。それにようやく追いつくであろうメルセデス、よりもアルピーヌ2台も速さを武器にサードロウを占めてくるのではないでしょうか。マクラーレンもいますし、アルファタウリも決して侮れません。メルセデスはもしかしたらQ2止まりなんてことも。
この第3戦からアストンマーティンはベッテルが遅れ馳せながら実質の「開幕戦」を迎えます。フリー走行2回目は全くの走れず終いでしたから、ベッテルとて不安のタネの一人。ちゃまには勝っていただかないと。。

最後に、オーストラリアGPは日本からの時差の少ない「有難GP」の一つではありますが、miyabikunは日中の所用があり、リアルタイム観戦ができません。よって、オーストラリアGPとはいえ、観戦および観戦記のアップは、通常のヨーロッパ時間と変わらないかやや早いくらいになってしまいます。ご了承下さい。
ま、まさかまさか、miyabikun日中実はメルボルンに行くのでは?!
、、、だといいのですが、残念ながら日本国内で用事です。結果はくれぐれも内緒にしてあげてね!(笑)

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