F1において初の試みである「スプリント予選」です。miyabikun先日まで間違えた解釈をしていたのですが、ソフトタイヤ縛りなのは金曜予選の方であって、このスプリント予選は一応各種タイヤを選んで臨めるのですね。各車のタイヤチョイスはこのようになっています。
王道と思われる黄色いミディアムタイヤが大半を占め、3番手ボッタス、11番手アロンソ、13番手オコン、17番手ライコネンという渋め4人が果敢にもソフトタイヤで交換無しの17周に挑んでいます。なお、ココで使用したタイヤは日曜決勝レースで選択する必要はありません。
スタートは2番手のフェルスタッペンが絶好のダッシュを決めて、ハミルトンの前を獲得。中団のアロンソは
まるでテレビゲームで我々がやるようなスタートダッシュで
隙をついて
前に出る。ソフトタイヤの優位性を存分に活かして6人抜きの5位浮上。さすがアロンソ様。
おとなしく数珠繋ぎなレースを想像していましたが、各所でバトルが起きています。日曜決勝の入賞が欲しくてたまらないウィリアムズのラッセルはサインツを弾き飛ばす。
ハース同士も絡んでマゼピンがスピン。順位は変わらないが、相方ムカつくか。
2周目の順位はこうなりました。サインツの+9はイタいものの、ベテランのソフトタイヤ履きアロンソの-6とライコネンの-4はさすがです。
ジャンプアップに成功したアロンソですが、先程抜いた相手を引き連れ、電車ゴッコの運転手になりつつあります。
抜きたいノリス。アロンソはストレートでマシンを右に左にゆったり揺さぶりウィービング。
まるで振り子電車で長野の木曽谷を疾走する特急しなの号を彷彿とさせるジグザグ走行だ。スタート同様にこれもベテランならではの巧みな走りではあるが、ちょっとこすい(笑)
ノリスがなかなか抜いてくれない。。数珠繋ぎになれば、前車の乱れた気流を浴びせられます。7位に順位を落としたペレスが5周目の高速S字「チャペル」でバランスを崩す。
恐れていたスプリント予選で大幅に順位を落としちまった。。ハースのシューマッハとマゼピンの間の19位に復帰、結果最終周にリタイヤを選択しています。
一方でスタート直後に順位を落としたフェラーリのサインツは残り少ない周回数で着実に順位を上げ、残り2周の15周目の最終コーナー手前でガスリーをパス。結果としてスタート順位からは+2で終えることとなりましたが、限られた時間でこなせる最大限のリカバリーを行っています。
初のスプリント予選はスタートダッシュが効果的となり、フェルスタッペンがポールポジション獲得で終わりました。
《スプリント予選結果》
1 フェルスタッペン(レッドブル・H)
2 ハミルトン (メルセデス・M)
3 ボッタス (メルセデス・M)
《先日の予想との答え合わせ》
金曜の予選後はスプリント予選でポイント付与される上位3人を予想していました。miyabikun浅はかに金曜予選順位にしてしまいましたので、正解は3番手のボッタスただ1人でした。まさかハミルトンのスタートがあんなにも鈍るとは。
《金曜予選からの順位昇降表》
1 フェルスタッペン -1
2 ハミルトン +1
3 ボッタス ±0
4 ルクレール ±0
5 ノリス -1
6 リカルド -1
7 アロンソ -4
8 ベッテル -2
9 ラッセル +1
10 オコン -3
11 サインツ +2
12 ガスリー ±0
13 ライコネン -4
14 ストロール -1
15 ジョビナッツィ +1
16 角田裕毅 ±0
17 ラティフィ -1
18 シューマッハ -1
19 マゼピン -1
20 ペレス +15
トータル ±0
金曜予選でグリッドを決め、このスプリント予選を終えた時点の順位入れ替わり具合をドライバー単位で示しました。miyabikunは当初チャレンジングな走りをしてリスクを負う事はないであろうと予想をしていましたが、実際に蓋を開けてみると4人以外の16人で大小様々な順位の変化がありましたね。ポールポジションを獲得したフェルスタッペンをはじめ、多くのドライバーが1周目のアクションで勝負を決め、あとは少数派が1周目で失った順位を地道に戻すという結果となりました。言うまでもなく5番手のノリス以降に多い-1はペレスのコースオフによる後退が貢献しており、この予選制度で一番得したのはフェルスタッペンで一番損したのはペレスということになりました。
《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
サインツ(フェラーリ・F)
スタートであたかもテレビゲームを観ているかのような巧みなごぼう抜きをみせたアロンソ様を選ぶことも考えましたが、レース中盤のこれまた巧みなウィービングで後続を堰き止めたのは精一杯の抵抗とはいえ、ズルくてちょっぴり老◯(笑)ということで後輩サインツのリカバリーを選びます。
スタート直後のラッセルとの接触により、後方まで交代しましたが、17周と限られたラップの中、アルファロメオ2台にストロール、ガスリーをパス、スプリントレースの常識を覆す頑張りで11位までリカバリーしました。
《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
ペレス(レッドブル・H)
攻めて失敗したわけでなく、チャペル通過時の後方乱気流で挙動を乱したことでスプリント予選最大の損をかましてしまいました。マシンを大きくクラッシュしなかったのが不幸中の幸いでしたがタダでは済まず、ハースこそ捉えたものの、ラティフィ相手に短期間で攻略する時間とマシンバランスを持ち合わせていませんでした。決勝はどうなることやら。。
《スプリント予選を終えての個人的感想》
・予選というより、決勝縮小版のよう
・ライバルの決勝第1スティントが予想できそう
・速さはあっても、前に遅い車がいると地獄
・順位の入れ替わりがあったことが幸い
・「ポールポジションを決定する」には不相応
スターティンググリッドからのスタート、レース形式であるため終始「予選をしている」という感覚ではありませんでした。ただピット戦略や第2スティントも無いため「決勝序盤の試し観」ができた様に感じました。想像していたより悪い内容ではなかったものの、ペレスのように大損をしてしまうと、ドライバーやチーム、そして我々ファンも決勝へのモチベーション低下に繋がるのではないか心配もあります。
《決勝の表彰台予想!》
1 フェルスタッペン(レッドブル・H)
2 ハミルトン (メルセデス・M)
3 ボッタス (メルセデス・M)
フェルスタッペンはスタートダッシュで上手いことハミルトンを攻略し、見事に逃げ切ることに成功しました。後半はタイヤにブリスターもみられましたが、レースペースもよく、ハミルトンの手を封じていましたね。決勝はメルセデス勢が2台に対し、レッドブルはフェルスタッペン1台で応戦しなければなりません。いつものようにピットでのタイヤ交換があり、戦略にも幅があるため油断はできませんが、シーズンを通して勢いのあるフェルスタッペンならばうまく対応できるのではないかと予想します。
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F1において初の試みである「スプリント予選」です。miyabikun先日まで間違えた解釈をしていたのですが、ソフトタイヤ縛りなのは金曜予選の方であって、このスプリント予選は一応各種タイヤを選んで臨めるのですね。各車のタイヤチョイスはこのようになっています。
王道と思われる黄色いミディアムタイヤが大半を占め、3番手ボッタス、11番手アロンソ、13番手オコン、17番手ライコネンという渋め4人が果敢にもソフトタイヤで交換無しの17周に挑んでいます。なお、ココで使用したタイヤは日曜決勝レースで選択する必要はありません。
スタートは2番手のフェルスタッペンが絶好のダッシュを決めて、ハミルトンの前を獲得。中団のアロンソは
まるでテレビゲームで我々がやるようなスタートダッシュで
隙をついて
前に出る。ソフトタイヤの優位性を存分に活かして6人抜きの5位浮上。さすがアロンソ様。
おとなしく数珠繋ぎなレースを想像していましたが、各所でバトルが起きています。日曜決勝の入賞が欲しくてたまらないウィリアムズのラッセルはサインツを弾き飛ばす。
ハース同士も絡んでマゼピンがスピン。順位は変わらないが、相方ムカつくか。
2周目の順位はこうなりました。サインツの+9はイタいものの、ベテランのソフトタイヤ履きアロンソの-6とライコネンの-4はさすがです。
ジャンプアップに成功したアロンソですが、先程抜いた相手を引き連れ、電車ゴッコの運転手になりつつあります。
抜きたいノリス。アロンソはストレートでマシンを右に左にゆったり揺さぶりウィービング。
まるで振り子電車で長野の木曽谷を疾走する特急しなの号を彷彿とさせるジグザグ走行だ。スタート同様にこれもベテランならではの巧みな走りではあるが、ちょっとこすい(笑)
ノリスがなかなか抜いてくれない。。数珠繋ぎになれば、前車の乱れた気流を浴びせられます。7位に順位を落としたペレスが5周目の高速S字「チャペル」でバランスを崩す。
恐れていたスプリント予選で大幅に順位を落としちまった。。ハースのシューマッハとマゼピンの間の19位に復帰、結果最終周にリタイヤを選択しています。
一方でスタート直後に順位を落としたフェラーリのサインツは残り少ない周回数で着実に順位を上げ、残り2周の15周目の最終コーナー手前でガスリーをパス。結果としてスタート順位からは+2で終えることとなりましたが、限られた時間でこなせる最大限のリカバリーを行っています。
初のスプリント予選はスタートダッシュが効果的となり、フェルスタッペンがポールポジション獲得で終わりました。
《スプリント予選結果》
1 フェルスタッペン(レッドブル・H)
2 ハミルトン (メルセデス・M)
3 ボッタス (メルセデス・M)
《先日の予想との答え合わせ》
金曜の予選後はスプリント予選でポイント付与される上位3人を予想していました。miyabikun浅はかに金曜予選順位にしてしまいましたので、正解は3番手のボッタスただ1人でした。まさかハミルトンのスタートがあんなにも鈍るとは。
《金曜予選からの順位昇降表》
1 フェルスタッペン -1
2 ハミルトン +1
3 ボッタス ±0
4 ルクレール ±0
5 ノリス -1
6 リカルド -1
7 アロンソ -4
8 ベッテル -2
9 ラッセル +1
10 オコン -3
11 サインツ +2
12 ガスリー ±0
13 ライコネン -4
14 ストロール -1
15 ジョビナッツィ +1
16 角田裕毅 ±0
17 ラティフィ -1
18 シューマッハ -1
19 マゼピン -1
20 ペレス +15
トータル ±0
金曜予選でグリッドを決め、このスプリント予選を終えた時点の順位入れ替わり具合をドライバー単位で示しました。miyabikunは当初チャレンジングな走りをしてリスクを負う事はないであろうと予想をしていましたが、実際に蓋を開けてみると4人以外の16人で大小様々な順位の変化がありましたね。ポールポジションを獲得したフェルスタッペンをはじめ、多くのドライバーが1周目のアクションで勝負を決め、あとは少数派が1周目で失った順位を地道に戻すという結果となりました。言うまでもなく5番手のノリス以降に多い-1はペレスのコースオフによる後退が貢献しており、この予選制度で一番得したのはフェルスタッペンで一番損したのはペレスということになりました。
《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
サインツ(フェラーリ・F)
スタートであたかもテレビゲームを観ているかのような巧みなごぼう抜きをみせたアロンソ様を選ぶことも考えましたが、レース中盤のこれまた巧みなウィービングで後続を堰き止めたのは精一杯の抵抗とはいえ、ズルくてちょっぴり老◯(笑)ということで後輩サインツのリカバリーを選びます。
スタート直後のラッセルとの接触により、後方まで交代しましたが、17周と限られたラップの中、アルファロメオ2台にストロール、ガスリーをパス、スプリントレースの常識を覆す頑張りで11位までリカバリーしました。
《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
ペレス(レッドブル・H)
攻めて失敗したわけでなく、チャペル通過時の後方乱気流で挙動を乱したことでスプリント予選最大の損をかましてしまいました。マシンを大きくクラッシュしなかったのが不幸中の幸いでしたがタダでは済まず、ハースこそ捉えたものの、ラティフィ相手に短期間で攻略する時間とマシンバランスを持ち合わせていませんでした。決勝はどうなることやら。。
《スプリント予選を終えての個人的感想》
・予選というより、決勝縮小版のよう
・ライバルの決勝第1スティントが予想できそう
・速さはあっても、前に遅い車がいると地獄
・順位の入れ替わりがあったことが幸い
・「ポールポジションを決定する」には不相応
スターティンググリッドからのスタート、レース形式であるため終始「予選をしている」という感覚ではありませんでした。ただピット戦略や第2スティントも無いため「決勝序盤の試し観」ができた様に感じました。想像していたより悪い内容ではなかったものの、ペレスのように大損をしてしまうと、ドライバーやチーム、そして我々ファンも決勝へのモチベーション低下に繋がるのではないか心配もあります。
《決勝の表彰台予想!》
1 フェルスタッペン(レッドブル・H)
2 ハミルトン (メルセデス・M)
3 ボッタス (メルセデス・M)
フェルスタッペンはスタートダッシュで上手いことハミルトンを攻略し、見事に逃げ切ることに成功しました。後半はタイヤにブリスターもみられましたが、レースペースもよく、ハミルトンの手を封じていましたね。決勝はメルセデス勢が2台に対し、レッドブルはフェルスタッペン1台で応戦しなければなりません。いつものようにピットでのタイヤ交換があり、戦略にも幅があるため油断はできませんが、シーズンを通して勢いのあるフェルスタッペンならばうまく対応できるのではないかと予想します。
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コメント
コメント一覧 (4)
実況・解説は盛り上がっておりました、バトルが沢山見られましたねぇ♪ って、でもこれ決勝のグリッド決めるものなんだけど、大丈夫?って思いました。
しかもバトルと言っても、スタートで巧みに前に出た遅いジグザグ走行車を抜き戻すシーンと1周目にぶつかっちゃって元々速かった車が元に戻ってくるだけでしたからね。
あり得ないけど、今回の2位と3位がバトルするとか、元々順位の近い者同士のバトルではありませんでしたからね。
ペレスは前戦からやらかしが大きいですね。慌てないと来シーズンのシート無いよ!なんて言われちゃってるのでしょうか?車に慣れてきたと思ったら、こんな調子では困っちゃいます。
スプリント予選そのものもですが、フォーマットとしてマシンセッティング出来るのがFP1だけって言うのも、修正してもらわないと週末全てが最初の60分で決まってしまうのは雑過ぎだと思います。
と、不満を抱えつつも決勝を楽しみますよ♪またしてもフェルスタッペンvsメルセデス2台に戻ってしまいましたけどね。
アロンソは狙ってましたね。
他は、なるだけババを引かないように走ってた気がします。
ペレスが引いてしまいました。
フェルスタッペンは孤軍奮闘ですが、なんとか抑えきって欲しいですね。
流れを持って行かれない為にも!
こんばんは。初のスプリント予選、まだ半信半疑な
感じですね。
miyabikunも全てを否定はしないけど、
スタートで賭けに出たドライバー以外は保守的で
前に出た者はいいものの「基本的なレースペース」
によってしまい、純粋な速さによる予選ではない
ことが明らかになりました。
以降予定されているモンツァあたりであれば、
中団でもスリップストリームやシケイン飛び込みで
順位変動が期待できそうですが、
やるかやらないかはドライバーやチームの考えに
よりそうです。
ペレスはイタいですね。
接触やクラッシュは無いけど、いくら決勝のペレス
とはいえ、表彰台手前に届くかどうか。
どちらにせよ、レッドブルはフェルスタッペン1台で
あることに間違いはないです。
日曜までひっくるめて、今年のイギリスGPは
どう評価できるでしょうか。決勝は見ものです。
こんばんは。アロンソはマンガみたいなスタートが
冴え渡りましたね。
昨年のライコネンにもありましたが、何だか周りが
止まって見えるようでした。
わかる人にはわかるんですね、ライン上の隙間が。
基本は保守的な予選になりましたよね。
トップになった人位だと思います。一発かまして
みようかなと思えるのって。まんまと成功しました。
ペレスは驚きました。観客やテレビからは
見えないけど、乱気流ってあのようなS字では
不測の挙動を示しますね。
フェルスタッペンには助けは無く、信じるのは
自分の速さと走りのみです。
シルバーストンでもレッドブル(フェルスタッペン)
にとって相性は悪くないと思います。
イギリスGPは重要です。ココを乗り切れば、
かなり「現実的」になりそうです。