「第一のアルファ」ことアルファロメオです。昨シーズンはウィリアムズやハースに置いていかれることもあり、テールエンダーになることもしばしばです。せっかく秀逸なカラーリングと伝統の名前、そして貴重なチャンピオン経験者を有しているのですから、せめて下位グループを抜け出して入賞常連の位置で安定したいですね。昨シーズンのC39から一つ飛ばしのC41と命名されています。

《設計》
 ヤン・モンショー

《外見》
まずはトークンを費やして改良を施したといわれるノーズコーンから。IMG_8316
細くなったという意見を耳にしますが、実際のところはどうなんでしょう。確かに昨年のC39と見比べると先端の拡がりが無くなって平行になってみえるけど、実際に測り取れるわけではないのでわかりませんね。先端の断面は平坦から蒲鉾のような少し上に凸のカーブを描いているようです。昨年のルノーに近い感じでしょうか。先日のマクラーレンはいわゆる「メルセデス型」の形状をなしており、それがトレンドになりつつありますので、時代遅れとまではいかないけど、半歩遅れといった印象を受けました。フロントウィングは黒から白にチェンジした関係で幅広で存在感抜群です。IMG_8312
深みある上品なワインレッドと清潔な白で構成されたカラーリングは変わらずも、昨シーズンとどこか違うように感じますよね。全てではありませんが、コクピット付近からサイドポンツーンやエンジンカバーなど後方のエリアの色がワインレッドだった部分は白に、白だった部分はワインレッドへと「反転」しています。よってサイドからマシンを眺めると、ワインレッドよりも白の方が目立ちます。ドライバーだけでなくマシンの大半が昨シーズンから譲り受けているとはいえ、このような明らかな違いがあると将来の判別に助かりますね。
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アルファロメオのマシンの特徴といえば、コクピット上方後部にある前後構えの3つの開口を持つエアインテーク。今シーズンも健在。コレ、どこも追従してきませんね。F1は「よいものは真似る」風習があります。ということは、よいものでは、、。IMG_8317
メルセデスパワーユニットを搭載したマクラーレンを見た後のアルファロメオですから、なおさらサイドポンツーン後方の造形が丸くふっくらに見えてしまいますね。どちらがいいかは論より証拠ってわけですが、これが中に搭載されるパワーユニットの違いの一つであることは間違いありません。

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《シャシー》
C41
 全長: - mm
 全幅: - mm
 全高: - mm
 最低車体重量:752kg
 最大燃料搭載量:120kg(レース時は110kgまで)
 ブレーキキャリパー:ブレンボ
 ブレーキディスク・パッド:ブレンボ
 サスペンション:フロント プッシュロッド
          リヤ  プッシュロッド
 ホイール:OZ
 タイヤ:ピレリ

本当か嘘かわかりませんが、燃料の最大搭載量が120kgとあったのでそう記載しました。当然ながらレースのフルタンは110kg以下です。上限以上となるプラス10kgは何用なんでしょうか。カウルの中はそんな10kg余計に積むスペースを設けているのでしょうか。それならばマシンを少しでもシェイプアップすればいいのに、と思いました。

《エンジン》
 フェラーリ 065/6
  V型6気筒・バンク角90度 シングルターボ
 排気量:1,600cc
 最高回転数:15,000rpm(制限)
 最大馬力: - 馬力
 燃料・潤滑油: - 

今シーズンのエンジンは無事にパワーアップできたのでしょうか。もちろん「合法」でです。フェラーリ系はそもそもココを改良できないと誰が乗ろうとも全く戦えません。型式はわかり次第加筆したいと思います。

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《ドライバー》
 No.7   キミ・ライコネン(フィンランド)
 No.99 アントニオ・ジョビナッツィ(イタリア)

マシンの変更は実に少ないシーズンですが、ドライバーの移籍や入れ替えは多めでした。そんな中、少数派となる「現状維持」の布陣を選んだアルファロメオです。IMG_8382
ライコネンについては多く語るまでもない、皆さんよくご存知の方ですね。近年のライコネンは予選が何番手であろうが、アルファロメオに移籍した今決勝が何位で終わろうが大した問題にもなりませんね。この方は「いつまで現役を続けてくれるのか」「無線やインタビューで如何なる発言が出るか」を期待してしまう、いわば重鎮になりました。若手ドライバーの門が開けない、元チャンピオンの片鱗は無いなんていう声もチラホラありますが、miyabikun個人的には貴重な同世代だし本人のやる気が続くまでは戦ってほしいですね。毎度のことながら、彼がいるおかげでまだF1が少し身近に感じていられます。時間の問題でしょうが。イケイケの時代、勝てるマシンの時代から変わらずは「予選の順位より決勝のしぶとさ」でしょうか。他車のクラッシュに巻き込まれない。タイヤを少しでも温存できる。若いドライバーにとってまだまだ見習うところは沢山あると思います。
そのライコネンとも仲良しで有名なジョビナッツィも何だかんだで残留を果たしました。ジョビナッツィも多く語るまでもなく皆さんよくご存知ですよね。ってmiyabikun、ジョビナッツィに対していつも冷たくないか?!嫌いなんでしょう?!いやいや、そんなことないですよ、ライコネン以上に「お友達」ですよ(笑)予選についてはライコネンを上回るようにもなったし、ポイントランキングもほぼほぼニアリーで終えて、年々上達はされているのカナ。落ち目とはいえ、14歳歳上のチャンピオン経験ある四十代ドライバーを上回るまであとちょっとだと思います。できればまずはライコネンを完全に上回り、次なる目標は三十代前半や二十代後半の「現役バリバリ世代」に並び、上回ることですね。つまらぬ単独スピンがまた少しでも減りますように。。スピンとマシンの遅さは、関係ないよ!

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