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2020年シーズンのまとめ「決勝編」になります。ダラダラ長くなっちゃっていますが、これでも言いたいことは言い足りません。でもなるべく端的にまとめたつもりです。ステイホームの年末年始でゆるりと気軽に眺めてあげてください。

《優勝回数》全17回 延べ17人
 1 ハミルトン   11回(68.8%)
 2 ボッタス      2回(11.8%)
  フェルスタッペン  2回(11.8%)
 3 ペレス       1回   (6.7%)
  ガスリー     1回   (5.9%)

優勝回数はハミルトンが11回、1回の欠場はあったもののシーズンの約7割を占めてダントツの最多です。これぞチャンピオンですね。先日の予選ポールポジション回数は10回でしたから、それを一つ上回っています。戦績を振り返ると、開幕戦はグリッド降格もあり表彰台は逃すも、第2戦シュタイアーマルクGPからはいつも通りのポールトゥウィンを重ねていきます。第8戦イタリアGPはポールポジションは獲得しつつも7位に終わり、第10戦ロシアGPもポールポジションから2つ順位を落とした3位表彰台となるも、第11戦アイフェルGP、第13戦エミリア・ロマーニャGP、大荒れの第14戦トルコGPの3GPはポールポジション以外からの勝利を挙げて「ポールポジションでなくても勝てる」という完全無欠の強さを露わにしたシーズンとなりました。裏を返せば「ポールポジションから優勝を逃すドライバー」がいたと言えなくもない。
一方でハミルトンと共に予選上位を獲得してきたボッタスとフェルスタッペンは共に2回と数だけみれば情けない結果です。特にボッタスはハミルトンと同じマシンに乗り、5回のポールポジションを獲得しつつも、ポールトゥウィンは開幕戦の1戦のみ。他4戦は全て優勝を逃しています。その多くはスタートからつまずいていましたね。ボッタスの課題はまず「スタートダッシュからターン1で抜かれないこと」に尽きます。フェルスタッペンは自身ではどうしようもならないマシントラブルやアクシデントに泣かされてきました。せっかく賢く落ち着いた走りを身に付け、予選も唯一メルセデスに食らいつけていたのに、いくつものレースを台無しにされました。それではいつまでもメルセデス&ハミルトンを撃破することができません。来シーズンはホンダとのタッグ最終章を迎えます。足りない部分を是正して取り組んでほしいですね。
あと優勝で忘れてはならないのが、初優勝を挙げたガスリーとペレスの2人。メルセデス絶対有利のこの時代においてよく頑張りましたよね。ガスリーは第8戦イタリアGPで赤旗中断とハミルトンのペナルティの隙に上り調子のマクラーレンのサインツを見事振り切っての優勝。ペレスは来シーズンのシートも危うい中、ハミルトン不在の初開催のバーレーン国際のアウタートラックにて最後尾からの安定した走りで優勝を果たしました。ペレスは優勝が無くても後半戦の快進撃を評価されてシート確保が可能だったかもしれませんが、腐ることなく意地をみせてくれました。来シーズンのレッドブルとのコラボレーションでどのような走りをみせてくれるのか、今から楽しみです。

《表彰台回数》全17回 延べ51人
 1 ハミルトン            14回(87.5%)
 2 ボッタス               11回(64.7%)
    フェルスタッペン 11回(64.7%)
 4 ペレス                     2回(13.3%)
    ストロール              2回(12.5%)
    アルボン                 2回(11.8%)
    リカルド                 2回(11.8%)
    ルクレール              2回(11.8%)
 9 ベッテル                 1回  (5.9%)
       サインツ                 1回  (5.8%)
       ノリス                     1回  (5.9%)
       オコン                     1回  (5.9%)
       ガスリー                 1回  (5.9%)

2020年シーズンは当初の予定より少ない全17戦で行われたことによりレース数も少なく、必然的に優勝のみならず表彰台獲得や入賞回数も限られたものになりました。この表彰台獲得者は1レース3人、全17戦のため延べ51人となります。そんな中、優勝以外の表彰台においても3人のドライバーの初表彰台がみられました。開幕戦オーストリアGPではマクラーレンのノリス、第9戦トスカーナGPのアルボン、そして第16戦サクヒールGPでルノーのオコンが獲得しました。ノリスとアルボンについてはキャリア2年目、オコンは1年の浪人を経ての獲得と苦労しました。アルボンは残念ながら来シーズンは浪人生活を迎えるものの、オコンのような成功例もありますから、自分に足りなかった点を今一度見直し、来たるチャンスでさらなりキャリアアップを願いたいですね。

《入賞回数》全17回 延べ170人
 1 ハミルトン           16回(100%)
 2 ボッタス               14回(82.4%)
 3 リカルド               14回(82.4%)
 4 ペレス                   13回(86.7%)
    ノリス                   13回(76.5%)
 6 フェルスタッペン 12回(70.6%)
    アルボン               12回(70.6%)
    サインツ               12回(70.6%)
 9 ストロール           10回(62.5%)
       ルクレール           10回(58.8%)
       オコン                  10回(58.8%)
       ガスリー              10回(58.8%)
  13 ベッテル                7回(41.2%)
       クビアト                7回(41.2%)
  15 ジョビナッツィ      3回(17.6%)
  16 ヒュルケンベルグ  2回(66.7%)
       ライコネン             2回(11.8%)
  18 グロージャン         1回  (6.7%)
       マグヌッセン         1回  (5.9%)
       ラッセル                1回  (5.9%)

レギュラードライバー20人に3人の代走を交えたシーズンにおいて、入賞者は定員と同じ20人が獲得しています。急なお願いにもどうにか適応して参戦3戦中2回の入賞を果たすヒュルケンベルグはさすがベテランといった感じですし、ラッセルが形はイレギュラーなものとなりましたが、ようやく入賞を経験しましたね。本当は入賞どころか表彰台、いや優勝だってあり得た走りだったのが悔しいです。ラティフィと共にラッセルもまだ将来があります。期待しましょう。

《完走回数》全17回
 1 ハミルトン             16回(100%)
       ボッタス                16回(94.1%)
    アルボン                 16回(94.1%)
    ノリス                    16回(94.1%)
    リカルド                 16回(94.1%)
    クビアト                 16回(94.1%)
    ライコネン             16回(94.1%)
 8 ベッテル                 15回(88.2%)
 9 ペレス                     14回(93.3%)
       ルクレール             14回(82.4%)
       サインツ                 14回(82.4%)
       オコン                    14回(82.4%)
       ガスリー                14回(82.4%)
       ジョビナッツィ      14回(82.4%)
       ラティフィ             14回(82.4%)
  16 ラッセル                13回(76.5%)
  17 グロージャン         12回(80.0%)
    フェルスタッペン  12回(70.6%)
  19 ストロール             11回(68.8%)
    マグヌッセン          11回(64.7%)
  21 フィッティパルディ 2回(100%)
    ヒュルケンベルグ    2回(66.7%)
  23 エイトケン              1回(100%)

ふた昔前くらいのF1では代走やスポット参戦をリタイヤで終えてしまうことはザラにありました。しかし今シーズンF1本戦で戦った23人のドライバーは全員完走を果たしました。今回は来シーズンのシートについては書きませんが、ハースからデビューしたフィッティパルディやウィリアムズのエイトケンなど「リザーブ=レギュラーシート最有力」といかないところが何ともシビアというか、厳しい社会なんだなと思ってしまいますね。リザーブはあくまで契約社員であり、新卒正社員は別途探していますよといったところでしょうか。
いつもこのあたりの各戦績はドライバー名と数字を並べるだけしたが、今回はこれらの戦績を一つのグラフでまとめてみました。
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黄色の帯が優勝回数、グレーの帯が優勝以外の表彰台登壇数、その上の赤帯が表彰台圏外の入賞回数。また青帯入賞圏外のリタイヤを含む出走を示し、全て足した帯の長さが決勝出走回数、帯内の黒数字がポイントが付与される回数となります。文章で説明し理解頂くまでは大変だけど、このグラフ一つで上にズラズラ並べた戦績は一目で表現できてしまいます。好評であれば今後もこの手のグラフを採用したいと思います。

《ファステストラップ回数》全17回
 1 ハミルトン            6回(37.5%)
 2 フェルスタッペン 3回(17.6%)
 3 ボッタス               2回(11.8%)
    ノリス                   2回(11.8%)
    リカルド               2回(11.8%)
 6 サインツ               1回  (5.9%)
    ラッセル               1回  (5.9%)

貴重な貴重な1ポイントが込められたファステストラップのランキングです。17戦中、ハミルトンの6回を筆頭に昨シーズンと同じ7人のドライバーで記録されています。昨年はマグヌッセンが「入賞圏外からの記録によるポイント付与無し」がありましたが、今シーズンは全てに1ポイントのボーナスが与えられました。中団が最終戦まで熾烈なランキング争いを繰り広げており、サインツあたりはこの1ポイントのおかげで順位を一つあげることに成功しています。

《個人決勝平均順位》各種ペナルティは含まず
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 1 ハミルトン                1.88 予選比0.19
 2 ボッタス                    5.29 予選比2.94
 3 ペレス                        7.40 予選比0.33
 4 リカルド                    7.53 予選比-0.18
 5 フェルスタッペン      7.59 予選比4.47
 6 アルボン                    8.47 予選比1.29
 7 ノリス                        8.53 予選比0.29
 8 サインツ                    9.12 予選比0.82
 9 ルクレール               10.00 予選比1.71
  10 ガスリー                  10.35 予選比0.24
  11 オコン                      10.94 予選比1.00
  12 ストロール               11.06 予選比2.44
  13 クビアト                  11.18 予選比-0.94
  14 ベッテル                  11.53 予選比-0.71
  15 ヒュルケンベルグ    11.67 予選比-0.33
  16 ライコネン              13.41 予選比-3.24
  17 ジョビナッツィ        14.94 予選比-1.94
  18 グロージャン           15.73 予選比-1.27
  19 ラッセル                  15.88 予選比1.12
  20 エイトケン               16.00 予選比-2.00
  21 ラティフィ               16.24 予選比-2.65
  22 マグヌッセン           16.59 予選比-0.29
  23 フィッティパルディ 18.00 予選比-1.50

シーズンの決勝平均順位とそのランキングです。ハミルトンは一人別世界へ。2位のボッタスまではテッパンとして、3位には何とポイントランキングで4位を獲得し、来シーズンのシートまで獲得に成功したペレスが僅差の中団のトップに立ちました。序盤で2戦の欠場はあったものの、参戦15戦でリタイヤはたったの1回、入賞圏外完走も1回に止め、終始安定したシーズンを送りました。結果的にはレッドブルのシートを得られたので結果オーライといえますが、一時期は「この戦績をもってして、来シーズンはドライブできないのか」とヒヤヒヤしたものです。ペレスが今までで一番輝いていたシーズンと言っていい気がします。もちろん来シーズンはこれよりも好成績であることが求められますので、初ホンダとの相性、強敵な相方フェルスタッペンとの相性などに注目が集まります。
ペレスの新相方の話が出れば、当然目がいく孤軍奮闘のフェルスタッペンですが、ポイントランキング、優勝や表彰台数が頭ニつくらい飛び出ているのに、ペレスやリカルドら強豪ベテランに僅差で負ける平均7.59位となりました。これはいうまでもなくてmiyabikunの算定法で数えたが故の結果ですが、この後にご用意したグラフをご覧頂ければ「平均順位」という観点から多少納得できるはずです。もう少し掘り下げてみてみましょう。

予選編と同じくくりでドライバー毎GP毎の順位をグラフにしました。赤い領域が表彰台圏内、黄色い領域は入賞圏内、青はリタイヤも含めた入賞圏外となります。
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フェルスタッペンは一番濃い紺色で示していますが、ご覧のように成績がわかりやすいまでの「表彰台かリタイヤか」で進行しています。優勝してもリタイヤ(20位扱い)があれば平均は10.5位、2位を獲得してもリタイヤがあれば平均は11位と評価しているため、フェルスタッペンの頑張りの助けになる評価でなくなってしまいます。結果的にあれだけ差が大きいと叩かれた現相方のアルボンとも、この評価法では大きな差が出ませんでした。
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続いてマクラーレン、ルノー、アルファタウリ、レーシングポイントの8人で構成される中団グループのグラフです。赤の表彰台圏内に入り込むいくつかが際立っています。開幕戦のノリスにはじまり、第8戦イタリアGPは表彰台3人がこのグループから選ばれています。第16戦サクヒールGPではペレス、オコンの元チームメイト2人は表彰台で再会しました。メルセデスやレッドブルなどトップチームとはまた違ったアツい椅子取りゲームを楽しめたのも特異な今シーズンだったからかもしれません。
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下位3チームのグラフになります。このグループもちらほらと黄色の入賞圏内フィニッシュが現れたものの、最高位はいずれも9位でアルファロメオのライコネンが2回、相方ジョビナッツィとハースのグロージャン、そして「メルセデス」のラッセルが1回ずつとなっています。うーん、ラッセル。悔やまれます。

平均順位のグラフをもう一つ。先程の決勝平均順位から先日の予選平均順位を引いた差をグラフにしています。少々乱暴な割り出し方にはなりますが「予選順位から決勝フィニッシュまでに平均でどれだけ順位を上げたか」を感覚的に評価するものです。グラフ左側がマイナス側で「予選より決勝の順位が高い」もの。逆に右側はプラス側で「予選より決勝で順位を落とす」傾向がみられるものとなります。
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マイナス側のトップはいぶし銀ライコネンが-3.24位、地味なラティフィが-2.65位、レギュラードライバーで3番目はスタートでのジャンプアップが高評価だったジョビナッツィが-2.00位となっています。この記録は上位スタートには不利な比較ではありますがフェルスタッペンの4.47位、ボッタスの2.94位が目立ってしまいますね。これが「キングの7冠」の助けになったともいえます。

《コンストラクター(チーム)別決勝平均順位》IMG_7813
 1 メルセデス・M                 3.76
 2 レッドブル・H                  8.03
 3 マクラーレン・R              8.82
 4 ルノー・R                         9.24
 5 レーシングポイント・M   9.50
 6 アルファタウリ・H         10.76
 7 フェラーリ・F                 10.76
 8 アルファロメオ・F          14.18
 9 ハース・F                        16.26
  10 ウィリアムズ・M            16.26

コンストラクター(チーム)単位の決勝平均順位です。先日の予選編と少しだけ順位が異なり、マクラーレンはポイントランキングと同様の3位をマーク、一方でレーシングポイントは5位まで順位を落としています。ドライバー2人が安定したマクラーレンと、片方がよくてももう片方がよくないという不安定さが招いた差かもしれません。後半戦のストロールはちょっと残念でした。
昨年2位、今シーズンは6位に終わったフェラーリはアルファタウリとほぼほぼ同等といった感じ。優勝だけでいえば、フェラーリが0勝に対してアルファタウリはしっかり1勝を挙げています。フェラーリの来シーズンはまずこの中団のトップに復帰することが命題ですね。

《決勝チームメイト対決》全17回 ※代走を含む
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 メルセデス・M
  ◯ハミルトン 12 対 5 ボッタス ※
 フェラーリ・F 1引き分け
   ベッテル 5 対 11 ルクレール◯
 レッドブル・H
  ◯フェルスタッペン 12 対 5 アルボン
 マクラーレン・R
   サインツ 8 対 9 ノリス◯
 ルノー・R
  ◯リカルド 13 対 4 オコン
 アルファタウリ・H
   クビアト 8 対 9 ガスリー◯
 レーシングポイント・M
  ◯ペレス 10 対 7 ストロール ※
 アルファロメオ・F
   ライコネン 12 対 5 ジョビナッツィ◯
 ハース・F 1引き分け
   グロージャン 7 対 9 マグヌッセン◯ ※
 ウィリアムズ・M
  ◯ラッセル 11 対 6 ラティフィ ※

決勝編の最後はチームメイト対決です。この内容如何によって、チームを追われた者、また残留した者など様々な結果をもたらしました。既にご存知の方がほとんどですが、レッドブルはアルボンがリザーブに、またアルファタウリのクビアトも放出される発表がされました。変わり種としてはレーシングポイントは「成績のよかった」ペレスが放出され、フェラーリの「成績のよくなかった」ベッテルが移籍し、何かとお騒がせマルH軍団ハースは両名の離脱が決まりました。居れば居たで何か起きることを期待してしまう2人でしたが、居なくなると思うとどこか寂しい気もしますね。

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長くなりましたが、2020年決勝編のまとめでした。ついてきてくれましたか?!(笑)毎年のようにあと一つやりたいのですが、間に合うかなー。

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