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ようやくバーレーンから戻りました(笑)今シーズンはアメリカ大陸戦が無くなったことにより、身を削るような夜更かし戦が無くホッとしていたのですが、今回のバーレーンGPは思わぬアクシデントにより長丁場のレースとなりましたね。明けた月曜日、まだ頭が軽くモヤモヤしていますが、レースを振り返っていきたいと思います。

昨年に比べて1ランク柔らかめのコンパウンドが採用され、これまで「タイヤの使い方」に各車頭を悩ませていましたね。決勝レースを前にスタートタイヤを確認しておきます。
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Q2突破のトップ10は皆が黄色のミディアムタイヤをチョイスしており、中団以下はちらほらハードタイヤをチョイスするドライバーもみられます。そんな中、予選でスピンを喫し怒り心頭のサインツは紅一点のソフトタイヤで果敢にチャレンジする形に。失うものは無い、前進あるのみ。やぶれかぶれか。

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スタートは見事に偶数側のボッタスとアルボンがもたつき、3番手フェルスタッペンと5番手ペレスがスッと前に出てきます。ペレスはインからフェルスタッペンと並んで好スタートが冴え渡りました。
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遠目の後方が散らかっていますね。バーレーンのターン1,2の切り返しって混乱しがちですよね。大外に逃げるのはライコネンかな。
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うわ、何あれ。ミサイルに撃墜されたかのような爆発なんだけど、、誰だ?!レースは当然ながら赤旗中断。
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クビアトの前を突如斜行するハースはグロージャンか。ちょうど引き込み線のあるガードレールに向かってドッカン!マシンの前半分が無いじゃん。こんな爆発F1で観るの久し振りだ。これヤバくないか?!
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昔「バックドラフト」という消防士のアクション映画がありました。このシーンは映画さながらというか、戦場ドキュメンタリーを観ているかのような、、とてもF1のレース中と思えない光景ですね。
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火の中からグロージャン自ら脱出しています。命には別条なさそう。ひとまずよかった。

ちょっとショッキングな画像なので、まじまじと見るのもどうかと思いますが、これが事故現場の実情です。安全面が強化されたとはいえ、やはりF1は死と隣り合わせのスポーツであることを再認識させられます。今後の貴重な資料として掲載したいと思います。不快に思われる方は飛ばして下さい。
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ちょうどコクピット後端で千切られた形となっています。ここがうまく切断されたことも最悪の事態を招かれた要因ともいえます。リヤセクションはあまり火に巻かれなかったのか、マシンの変色が見られません。
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しかしコクピットより前はガードレールの切れ目に斜めの状態で突き刺さり、完全に燃焼されています。オンボードカメラやハロの位置から察して、グロージャンのいた位置はうまいこと空間となっており、ギリギリで難を逃れたことがわかります。
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過去には火災やガードレールによって身体を傷付けて命を絶たれたドライバーは多くいます。ハロがあったことによりガードレールをかわしてくれたのでしょう。使われない方がいいに越したことはありませんが、この事故はサバイバルセルや近年導入されたハロの存在が、大切な命を守ったと大いに感じられる実例の一つとなりました。
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レースが果たして続行できるのか心配しましたが、懸命の修復作業により、1時間の中断で再開に運ばれました。ガードレールを切断して新たにバリアが設けられています。この光景はレースウィーク前の夜間工事のようで、とてもレース中とは思えない。
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変形する鋼製のガードレールとは違い、次に同様の事故が起きたらひとたまりもありませんね。

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乱れた順位を整えたのち、スタンディングスタートによるレース再開。57周レースのまだ3周目なんですよね。先はかなり長い。
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3番手発進となったペレスは再びフェルスタッペンにアウトから並びますが、フェルスタッペンは出口でうまく被せてターン2のインを易々と譲りませんでした。
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またセーフティカー表示。今度は何が?!
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ストロールが恥ずかしい格好で反転しています。
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どうやらストロールがアウトから浅く切り込んで、自分から弾かれにいった形になった模様。またもクビアト絡み。先程は斜行、今度はイン閉め。この件についてなぜかクビアトに10秒加算ペナルティが下っています。クビアトはただイン側を走っていただけなのに、飛んだとばっちりを食らった感じ。この裁定はちょっと解せない。あと、アクシデントに大小なんて無いけど、あのグロージャンの爆発的なクラッシュを見た後の反転は容易く感じてしまう。こりゃ感覚が完全に麻痺しているな。

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今までのことが何事も無かったように9周目にローリングスタートにて再開しますが、序盤にみたアレでその後が正直何も入ってこない(笑)
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チームの指示がアンダーカットしてしまう事態に陥ったルノー2台、ちょっとした小競り合い。
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唯一のソフトタイヤ装着で挽回を図ったサインツの追い上げがよく、先日のイタリアGPの悔しさを少しは晴らせたかな?!
前戦トルコGPで久々の2位を獲得したペレスは今回は3位で安定、連続表彰台で締めくくると思われた矢先
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あーあと3周なのに!!
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燃えた。最近のパワーユニットになってから、この白煙を越える出火も珍しくなりましたね。せっかくこれまで頑張っていたのに、やらかし横転のストロールに、バーレーンの夜空に派手に火を吹いて表彰台を逃したペレスと、ポイント争い真っ只中のレーシングポイントにとって苦いレースとなりました。

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《決勝結果》
 1 ハミルトン   (メルセデス・M)
 2 フェルスタッペン(レッドブル・H)
 3 アルボン    (レッドブル・H)

トップに全く触れることもなく、ハミルトンは通算95勝目、シーズン5連勝を伴う11勝目を挙げても、どうもあの爆発の衝撃で全く印象に残らず。気になるグロージャンの容体は火傷とのことで次戦サクヒールGPは欠場。代わってリザーブドライバーのP・フィッティパルディが務めることが発表されました。E・フィッティパルディのお孫さんですね。
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グロージャンは今シーズンでハースを離れることとなっていますので、どうにか最終戦アブダビGPで完全燃焼する走りをしてほしいと思います。あ、グロージャンに完全燃焼って、そう言う意味ではありませんからね(笑)燃え尽きちゃイカン。

《ファステストラップ》
 フェルスタッペン(レッドブル・H)1分32秒014
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
 グロージャン(ハース・F)

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ペレス(レーシングポイント・M)

本家はグロージャンかぁ。確かにあの火中と衝撃力からの自力の生還は奇跡的だし、火傷で済んだことに感謝しなければならないけど、、あのド派手なクラッシュって、そもそもがグロージャンのとっさの回避がきっかけであるということを考えると、誉め讃えるには値しないかなと感じてしまいます。miyabikun個人的には惜しくも表彰台を逃した形となったペレスの華麗なスタートダッシュを評価したいです。意識や特別なひいきは無いはずなんですが、今シーズンはペレスを評価することが多くなっていますね。
そもそもがスタートに有利な奇数側ではあったものの、5番手からもたつく偶数側を横目に3番手のフェルスタッペンに並びかけるダッシュは圧巻でした。2回目のスタートは3番手に変わり、ターン1までに2位のフェルスタッペンの前をうかがう位置につけていました。威勢のいいスタート、さらには今まで度々評価されている「タイヤに優しい走り」ができるペレスが来シーズン走れない可能性がある状況にあるのが信じられません。このような巧みな技を持つベテランをF1は手離していいのか?!

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《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 レース中にトラックを横切るマーシャル

スタートして間も無く、今回もズルズルやったボッタスで決まりかななんて思ってしまいましたが、それでは普通過ぎる。ということで「大爆発」のインパクトさめやらぬ状態でレースを観ていくと、終盤にアカンやつありましたよね。それにしました。ペレス車の出火に対処すべく、トラックを横切ったアレです。
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レース序盤にあれだけの爆発を目の当たりにして、マーシャルの方も迅速な救出と鎮火に気を取られていたのかもしれません。しかし、トラックでは(よくよく観返すとまだセーフティカーペースにはなっていない)イエローフラッグが出たとはいえ、一般道を走る自動車よりも速い速度で走行しており、言うまでもなく大変危険です。過去にもクラッシュしたマシンの救出に向かったマーシャルが後続車に轢かれ、衝突したドライバー共々命を落とすという二次的被害があったのは有名な話です。F1はドライバーだけでなくレースを支えるチームスタッフやコースマーシャルも命懸けであるということを再認識しなければなりません。

《第15戦バーレーンGPのポイント》
・久々(ある意味、初)にみたド派手クラッシュ
・ハロ様様、グロージャン軽症で何より
・大クラッシュの渦中になぜかクビアトあり
・クラッシュが衝撃的過ぎてレースの印象薄し

今週末は再びバーレーン国際サーキットでF1初の試みとなるアウタートラックを使った第16戦が行われます。開始は今回より3時間遅く(朝早く)なります。また睡魔と戦うことになりそう。気持ち入れ替え、変なアクシデント無く、でも楽しい攻防戦がみられることに期待しましょう。

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