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コンストラクターズチャンピオンに続いて、ドライバーズチャンピオンもあっさり決まっちゃいましたね。。。開幕が予定通りの3月だろうが、この異例の事態の7月からだろうが、全く関係無かった。。あと残る3戦の楽しみといえば、チャンピオン以外のランキング争いと、バーレーンで初の試みとなる「同一サーキット、別レイアウト」あたりになるでしょうか。ドライバーズもコンストラクターズもチャンピオン以外は依然として激しく繰り広げられます。今回はチャンピオン外しのランキング争いに着目して今後を占ってみましょう。

《第14戦終了時のドライバーズランキング》
  1   307pts ハミルトン ★      (1→)
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  2   197pts ボッタス               (2→)
  3   170pts フェルスタッペン(3→)
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  4   100pts ペレス                   (10↑)
  5     97pts ルクレール            (4↓)
  6     96pts リカルド                (9↑)
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  7     75pts サインツ                (6↓)
  8     74pts ノリス                    (11↑)
  9     70pts アルボン                (8↓)
 10    63pts ガスリー                (7↓)
 11     59pts ストロール            (15↑)
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 12     40pts オコン
 13     33pts ベッテル               (5↓)
 14     26pts クビアト               (13↓)
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(15)  10pts ヒュルケンベルグ(14↓)
 16       4pts ライコネン           (12↓)
 17       4pts ジョビナッツィ    (17→)
 18       2pts グロージャン       (18→)
 19       1pt   マグヌッセン       (16↓)
 20       0pts ラティフィ
 21       0pts ラッセル              (20↓)

まず第14戦トルコGP終了時点のドライバーズランキングを確認しておきます。どこでもみられるランキングとポイントではありますが、miyabikunの独断でランキングの各所に区切りを設けて、いくつかのグループ分けをしています。また参考までに昨年のランキングをカッコ書きで記載しました。上から下まで一緒くたにしてしまうと何だかよくわからなくなるため、ポイントが拮抗し、以降3戦でランキングの入れ替えがありそうなそれらグループ単位でグラフ化し検証していきたいと思います。

《ドライバーズランキング2,3位争い》IMG_7177
惜しくも、ではなく大差をつけられてチャンピオンを逃した2人による2位3位争いです。グラフで2人だけをクローズアップすると、チャンピオンはあさっての方向に向かっちゃって、惜しくもなかったことがよくわかりますね。この2人は以降3戦で表彰台は確実、優勝のチャンスもありますが、ポカが無くもないためグラフの上限値は250ポイントとして作成しました。
先日も少し触れましたが、ハミルトンとの大きな違いは優勝や表彰台登壇の常連ではあるものの、ノーポイントレースをままぶっ込んでくるところ。もちろんボッタスやフェルスタッペンだけの理由で入賞圏外やリタイヤしてしまうわけではありませんが、マシントラブルがだいぶ減り、10位まで入賞権が与えられる近代のF1においては0ポイントフィニッシュは非常に痛手です。第14戦トルコGP終了時点の2人のポイント差は27となります。1勝したくらいではひっくり返らないものの、どこか危なっかしい2人ですので何があるかわかりません。
アウタートラックが使用されるサクヒール(サヒール)GPは想像もつきませんが、バーレーンGPとアブダビGPは恒例ですので2人もよく理解したサーキットとなります。暫定2位のボッタスから今までの戦績を振り返っておくと、バーレーンGPで7回走行歴があり、1回のポールポジション獲得はありますが優勝は無く、表彰台はメルセデス移籍後の3回とマシン様様できています。とても得意という印象もありません。最終戦アブダビGPも7回の走行歴でポールポジション1回、優勝1回で表彰台は2回に止まります。こちらもパリッとしませんが、2位を死守できるのでしょうか。
一方フェルスタッペンのバーレーンGPは5回走行で表彰台が無く、代わりに3回のリタイヤと相性はあまりよくなさそう。アブダビGPは5回で2位1回、3位1回となっています。波乱の2020年シーズンをアブダビGP初優勝で締めくくることができればレッドブルとして御の字か。

《ドライバーズランキング4〜6位争い》
続いて第3グループに属する3人による4〜6位争奪戦になります。ココは第2グループより熾烈です。本来であれば「紅の名門」が2人いて当たり前の順位ですが、今シーズンは諸般の事情によりたった1人しかいません。グラフ上限値は120ポイントに設定して作成。
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飛躍が予想されたレーシングポイントのペレス は欠場もあって、シーズン序盤はスロースタートとなりました。しかし堅実かつお得意のタイヤに優しい走りで中盤から頭角を示し、トルコGPで表彰台を獲得したことでランキング4位に浮上してきました。初開催となる第9戦トスカーナGPから続く勢いそのままに終盤3戦に挑んでくる予想ができます。この位置にいるペレスが今シーズンでシートを喪失し、来シーズンが不透明というのもおかしな話ですよね。貴重な資金源を有するペレスであってもこのような状況に陥るあたりが現代のF1に首を傾げてしまうこと。
紅一点のルクレールは本当によくやっていると思います。まあチームができる限りのことを施し、ルクレール自身も駄馬にムチを打って毎戦奮闘している結果といえます。第6戦スペインGPからの3戦でポイントを獲得できていたら、もう1段階上につけていたはずです。残る今シーズンはチーム内に「大ファンの代表」が不在となりますが、チームメイトもいない名門を1人で牽引してもらえたらと思います。
一度輝きを失ったリカルドは来シーズンの移籍が決まると急にスイッチが切り替わり、知らぬ間にランキング6位に顔を覗かせてきました。キャリアから考えると、ココよりも上にいても不思議でないドライバーなわけで、終盤3戦はどこまでランキング再浮上できるか期待したいですね。

《ドライバーズランキング7〜11位争い》IMG_7175
グラフ上限値を90ポイントに設定した7〜11位争いも熾烈です。キャリア中堅のサインツを筆頭に若手の粒揃いがひしめき合っています。序盤は好調できたノリスくんは後半戦に入り足踏み気味となってしまいました。逆に遅れをとったサインツ先輩とアルファタウリのガスリーがイタリアGPの優勝争いを足掛かりに一気にこのグループに加わってきました。
一方でトップチームの一角であるはずのアルボンがココでくすぶるのは問題アリですね。比較対象となるフェルスタッペンのような安定した予選、決勝で冴えわたる一発がどうも空振りしてしまい、その一発が足かせになることがままあります。最近は比較がフェルスタッペンでなくガスリーになりつつあり、アルボンに代わって再昇格を願う声もありますが、来シーズンもアルファタウリで更新した通り、miyabikunもガスリーはアルファタウリのままでキャリアを積むことに賛成です。アルボンのアグレッシブな攻めは若手ならではで特徴的な部分でもありますので、その精度を高め、来シーズンもレッドブルで生き残れるよう3戦で奮起してほしいと思っています。
ストロールは先日のトルコGPで大金星を得られていれば、このグループの上位にいたはずですね。残念、でも大丈夫!昨年のランキング15位からは大飛躍、君はまだこの先も安泰でしょうから。

《ドライバーズランキング12〜14位争い》IMG_7174
えーっと、ベッテルちゃんをなかなか見かけませんね、、あ、いましたいました、ランキング13位でした!(笑)10年近く前の20代前半で4年連続のチャンピオンを獲得して、昨年はランキング5位、そして今13位。。右肩めちゃ下りで気は早く一昔前の「フォース・インディア」みたいな位置となっています。まさかライバルがオコンやクビアトになろうとは想像もしていなかったでしょう。シーズン全体的に不調で、特に第7戦ベルギーGPから第13戦のエミリア・ロマーニャGPまで走りもこのグラフもすっかり寝てしまっています。こうなってしまった一番の原因は「デチューンしたパワーユニット」に他なりませんし、フェラーリお得意の独特な戦略にあるのはもちろんのことですが、少なからずベッテル自身のモチベーションも大きいと思います。戦略の差はわかりませんが、予選においてルクレールはある程度マシンに即した形でできる限り最善を尽くしています。キレキレな速さを持ち合わせるベテランのベッテルがあれほどもの差をつけられてしまうのは、やる気の問題。確かにね、面白くないと思います。腐ってもチャンピオン経験者で、方や同期のハミルトンがあれほど猛威を振るいつつ、自分にだってできるはず、と。でもマシンや周りがそれを後押ししてくれない。ただベッテルに願うことは腐ることなく持ち前の明るさとベテランの意地で「自分自身で」打破するしかありません。
グラフについてはmiyabikunの独断と偏見ながら「エース格を実線、サブ格を破線」で表現しています。このグループに実線が2本、1本はベッテルのもので、もう一つはクビアトです。クビアトの去就も怪しくなってきましたね。今シーズンのチームメイトはもう一段階上のグループですからね。個人的には来シーズンも乗ってほしいと願っていますので、残り3戦は死ぬ気で存在感を示していきたいですね。

《下位3チーム6人の第14戦までの決勝順位》
レーシングポイントからスポット参戦のヒュルケンベルグを除いた下位6人はそれぞれ獲得ポイントが一桁台となっています。上記グラフにおこしても重なり過ぎて何のことか分からないので、こちらの3チーム6人は特別に「全レースの決勝結果」をグラフ化し、バイオリズムをみていこうと思います。IMG_7172
このグラフも過去に度々登場したものですね。線種やプロットの大きさを他のグラフに揃えたため、太く見辛いかもしれませんが、凡例を参考に頑張って追いかけてみて下さい。このグループは獲得ポイントを見るより「どこで入賞したか」をみた方がわかりやすい。赤の範囲が表彰台圏内、黄色の範囲が入賞圏内、そして青の範囲が完走するも入賞圏外を示し、入賞した時の順位を挙げています。入賞しているのは、アルファロメオのジョビナッツィが3回の4ポイント、ライコネンは2回4ポイント、そしてハースの2人が1回ずつとなっており、ウィリアムズの2人は未だに入賞が無くノーポイントとなっています。また入賞回数はジョビナッツィが最多となりますが、同ポイントでもランキングは9位の回数が多いライコネンが上となります。
ライコネンはもちろんハースの2人も表彰台経験者ではありますが、ライバルとの差を考えても、表彰台はおろか入賞もままならない位置をさまよっていますね。最近はいい予選やスタートダッシュをみせるジョビナッツィも、決勝となるとタイヤマネージメントやつまらぬミスがみられ、なかなか入賞圏内フィニッシュに定着しません。来シーズンはハースから参戦しないことが明らかとなった2人、いつものようにノーポイントが続いたグロージャンは完走は多いものの入賞は遠く、マグヌッセンはリタイヤが目立ちます。初入賞が待たれれるウィリアムズのラッセルの今シーズンは予選でようやく速さは見せつつも決勝のリタイヤも増え、悔しいレースの日々を抜け出せていません。
残る3戦で誰が頭一つ出てくるのでしょうか。先程も書いた通り、ライバルとの差が大きく毎回「出たとこ勝負」になっているので、なかなか読み辛いところもありますが、先日ワークスを食う走りをみせたアルファロメオはポイント獲得の期待ができると思います。また待ちに待ったラッセルの初ポイントも一気にドーンと獲得してきそうな予感です。

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《第14戦終了時のコンストラクターズランキング》
  1   504pts メルセデス・M ★          (1→)
  2   240pts レッドブル・H               (3↑)
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  3   154pts レーシングポイント・M(7↑)
  4   149pts マクラーレン・R            (4→)
  5   136pts ルノー・R                      (5→)
  6   130pts フェラーリ・F               (2↓)
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  7     89pts アルファタウリ・H        (6↓)
  8       8pts アルファロメオ・F        (8→)
  9       3pts ハース・F                      (9→)
 10      0pts ウィリアムズ・M           (10→)

コンストラクターズチャンピオンはご存知の通りメルセデスが先日7年連続、それも2位と大差を付けて終結しました。2位以下のランキングはドライバーズに比べて対象数が少なく、差は大きいため、ざっと3つのグループ分けをしてみました。その中でも第2グループの混戦をピックアップしてみます。

《コンストラクターズランキング3〜6位争い》IMG_7173
2位につけるレッドブルはチャンピオンのメルセデスと倍半分の差が付き、全く歯が立ちませんでした。ただ暫定3位のレーシングポイントとも86ポイント開いており、逆転は現実的でないと判断したため、3位から6位のフェラーリまでをひとくくりとしました。7位のアルファタウリはどうかと、一応グラフに混ぜてみましたが、序盤の低調からイタリアGPのガスリー初優勝によって勢いがつきますが、トルコGPでのノーポイントも響き、集団からは離れる形となりました。残念ながらこれらライバルからは外れちゃうのかな。
中団の勢力図は度々入れ替わっています。シーズン序盤はドライバーズランキングと同様、昨年の勢いそのままにノリスの健闘もあってマクラーレンが好発進。しかしルクレール1人の積み重ねでフェラーリが徐々に差を詰め始めました。後半戦に入るとフェラーリが失速、代わって速さだけでなく安定感も身に付けたレーシングポイントのペレスとルノーのリカルドが飛躍してきました。
こういう時に強みになるのが「2人のドライバーが如何に細かなポイントを積み重ねられるか」です。チーム2人でそつなく速いマクラーレンはあまり不安視していませんが、レーシングポイントとルノーはエースを中心にポイントを積み上げています。コンストラクターズランキングは来シーズンに与えられる分配金にも影響する重要な戦いです。どこかのチームのように「どちらか片方」ではこの至近戦を制することはできませんね。

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異例のシーズンとなった2020年シーズンも始まってみればあっという間に残り3戦となりました。たった1戦1ポイントでランキングの入れ替わりが起きてしまいます。来シーズンはマシンの大幅変更がありませんので、データ採りという意味でも決して手を抜くことは許されません。各ドライバーやチームの悔い無き戦いを最後まで見守りましょう。

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