ドライバーを苦悩させた路面。雨があがっての決勝となりますが、新しい路面に残る水がレースを困難にしていきます。画像からもわかる油に浮いた水。我々が使用する一般道でも虹色に浮かび上がるこの光景をよく見かけますよね。水も捌けないし、見るからにネチネチしていそう。
決勝前のレコノサンスラップでアルファロメオのジョビナッツィやウィリアムズのラッセルがクラッシュしていました。低速度であってもそれだけこの路面が厄介だということがわかりますね。レース前にウィリアムズの2台がピットスタートを選択し、アルファタウリのガスリーがパーツ交換によって後方スタートとなっています。
チャンピオン争いは無事に?終わりました。でもレースは続きます。初ポールに初優勝、絶賛募集中!
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注目のスタート、イスタンブールパークは走行ライン外となるイン側偶数列が不利とされてきました。それ以上に、今回は加速しない。
2番手のフェルスタッペン、4番手アルボンは笑ってしまうくらい鈍い。3番手のペレスは労せず前に出て、レーシングポイントがワンツー体制を築くことに成功します。
毎回混戦が起きる下りの左ターン1でルノーのリカルドがオコンに触れて同士討ち。
チャンピオン獲得の可能性を微かに残すボッタスはそれに触れてもいないのにビビってつられてスピン。前でなく後ろの先頭に立っています。これでほぼほぼ終わたな、お疲れす。
スタート直後のドタバタ劇により3位に浮上し「チャンピオン内定」に近付いたハミルトンですがペースがよくなく、好スタートを決めたベッテルと悪スタートのフェルスタッペンにまくし立てられています。最近のハミルトンは序盤でややもたつくんですよね。結果的に勝っちゃうから問題ないんだけど。
ターン12でオーバーラン。その隙にベッテル、フェルスタッペン、さらにはアルボンにまでかわされて、ハミルトンはスタート位置の6位に戻されています。
ベッテルの-8はすごい。このレースから「鬼」がいないからかな。
レーシングポイント2台はいつものメルセデスかの如くファステストラップで逃げていく。面白い。
7周目に下位で低迷するルクレールが深溝ウェットを捨て、浅溝インターミディエイトに履き替えていく。このラップタイムをうけ、ベッテル、ハミルトンといった上位もつられてインターミディエイトにシフトしています。
12周までウェットを引っ張ったフェルスタッペンでしたが
レーシングポイントの壁は厚し。オーバーカットなりませんでした。
またもハミルトンはベッテルを狙っていきます。ハミルトンとベッテルのバトル、何だか懐かしいです。
インからアウトに転じてターン12へ。
またもオーバーラン。今回はアルボンがオマケでパッシング。キング7回チャンピオン獲得へのあくなき挑戦は続く。
先程オーバーカットに失敗したフェルスタッペンはペレスに対してトラックで勝負を挑んでいく。
こりゃ近い。粘着走行できないっていうのに大丈夫か?!
ほらやった。ガッツは評価に値するが、これは薄々想像ついた。
ずっと逃げ逃げ体制だったストロールもいつの間にかペレスに捉えられる位置に迫っています。
インターミディエイトに替えてからパリッとしませんでしたね。たまらずピットに回避。初優勝がかかったストロールですが、この後浮上することはありませんでした。次はいつ来るかわからないけど、次回に期待しましょう。
ストロールだけではなく、ペレスにとってもこの荒れたトルコで初優勝のチャンスです。しかしベッテルのタイヤ交換、アルボンのごっつぁんスピンを手にした黒い影が徐々に近付いてきています。タイヤはハミルトンの方が少し使い込んでいますが、
かわしてトップへ。何だ、あんなにスロースタートだったのに、結局こうなるの?!タイヤ交換はたったの一度キリ。58周レースでインターミディエイトを52周使っています。このタイヤ、そんなに保っちゃうのか。
インターミディエイトでファステストラップを連発してベッテルをかわしたルクレールはベッテルに代わってペレス崩しを図ります。
止まれな、、いー
ルクレールを忠実に追尾していたベッテルが3位を取り返す。今回は予選から決勝までベッテルに軍配カナ。ようやくようやくのシーズン初表彰台。
《決勝結果》
1 ハミルトン(メルセデス・M)
2 ペレス (レーシングポイント・M)
3 ベッテル (フェラーリ・F)
2位と3位の国旗が逆だよ(笑)
《ファステストラップ》
ノリス (マクラーレン・R)1分36秒806
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
ベッテル (フェラーリ・F)
《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
ハミルトン(メルセデス・M)
今回も2人で迷いました。対象はハミルトンとベッテルです。どちらが先かわかりませんが、ダメダメ戦略にダメダメマシン、さらにはベッテル自身のつまらぬミスと、F1キャリアが危ぶまれる「暗黒のシーズン」にもがき苦しんでいるのは周知の事実です。そんな中、攻略が難しいトルコで絶好のスタートを決めて、ライバルからの攻撃も耐え抜き、一度抜かれた相方に対して最後の最後に順位を取り返し、久々の表彰台を獲得しました。miyabikun個人的に今シーズンは絶望的だと思われた表彰台に登壇できて一安心というか、本当はまだまだF1ドライバーとしてやる気や闘争心が感じられる走りがみれて嬉しく思いました。また奇しくもチーム代表が来シーズンに目を向けた最中に登壇するというのもどこか皮肉です。ベッテルについてはその結果や期待も込められてか「本家」でしっかり受賞しているため、こちらには迷ったハミルトンを挙げることにしました。
フリー走行や予選時点では「さすがのメルセデスとハミルトンは今回大苦戦か」という予感と若干の「喜び」もあったわけですが、レース序盤の流れからまさか逆転優勝をもぎ取るあたりは「7回チャンピオン」に相応しい締めくくり方でした。やっぱりこの方を敵に回すと恐ろしいし、この難解コンディションでタイヤが擦り切れるまで走り切れることこそ、最強ドライバーである証明だと思います。まだシーズンは終わっていませんが、ハミルトンのシーズンであったことに何ら異論はありません。
《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
ストロール(レーシングポイント・M)
ワーストって言い切るのは可哀想だけど、とにかくガッカリです。一日前の天国から一転して、苦いレースをしてしまいました。レース1/3くらいまではギャップも築けたし、ポールトゥウィンもアリかななんてハラハラしつつ見守っていたのに、レース終盤はズルズルし出して結果いつも通りの順位に落ち込んでしまいましたね。miyabikun期待していたんですよ。ただ同じシチュエーションの相方ペレスは無理矢理タイヤを労って、表彰台は堅持してのけました。ココがペレスとの差であり、ストロールの今後の課題だと思います。来シーズンも競争力があるであろうマシンでドライブすることでしょうし、ポールポジションも自信になったと思いますので、引き続き頑張りましょうね!
《第14戦トルコGPのポイント》
・インターミディエイトって、あんな保つの?!
・ストロールはまだタマじゃないか、、残念
・予選決勝とも舗装に翻弄され予想不能
・ハミルトン、チャンピオン獲得おめでとう!
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コメント
コメント一覧 (4)
今回ばかりはさすがのハミルトンでも勝てないと思いましたもん。
それなのに…………。
何をどうしたらインターミディエイトがあんなに持つんでしょうね。
ペレスも頑張っていましたけど終盤はタイムが落ちていましたし。
表彰台の国旗が逆問題、どうやら台の方が間違っていたようです。
過去のレースの表彰式の様子を見ればわかります。
何でこんなミスをしたんだか。
ストロールはチームがレース後にフロントウイング下側にダメージを見つけたそうです。
でもタイヤの使い方はペレスの方が上手ですし、ダメージがなくても勝つのは難しかっただろうと思います。
そういえば今回の表彰台はベテラン揃いですね。
この難コンディションではベテランの経験が活きたのかもしれませんね。
こんにちは。まさかまさかのハミルトンでしたね。
さすがです。見せ場(不得意コンディション)を
作りつつ、結局レース中盤でギャップを帳消し、
フィニッシュは31秒も差をつけてしまうのだから。
他のライバル達も「F1チームでF1ドライバー」なのに
まるで別カテゴリーと化しています。
文句無しの7回チャンピオンだと思います。
ストロールは残念でしたね。
予選は自信に繋がったでしょうし、まだまだドライブ
できるでしょうから、トップを走る感覚を忘れず、
いつか来るであろう機会を楽しみにしましょう。
そうなんですよね。2位は優勝の右側、3位は左側
ですよね。9年振りでうっかりしてしまったのか。
イスタンブールでのF1はすごく楽しみだったけど、
サーキットレイアウトの持ち味が全く活かせない
「舗装」に翻弄されたレースでした。
次また観られる機会があるのだろうか、、、
これらの材料もありますが、私は贔屓目加点盛々でベッテルにドライバーオブザデイを1票♪
3位表彰台に登壇しましたからね^^ 立ち位置の方が違ったらしいけど2位3位の国旗が逆という印象を残していましたね♪
表彰台に届かなければハミルトンに1票だったかなぁ?
表彰台トリオはみなさんベテラン!
大スピンを演じた誰かさんのように慌てることなくタイヤをしっかりもたせて走り切る落ち着きがこの結果をもたらしましたね。
ザ・ワーストは私はボッタスに進呈します!!シーズン通してつまらなく感じさせる要因は、ボッタスだ!!同じマシンなのだからもっと接戦を演じろ!今回なんて屈辱の周回遅れじゃないか!!
今日、チャンピオンが決まるか!?このまま行けばポイント差が〇〇で持ちもしか!?とか順位変動をハラハラしながら見るチャンスさえ無かった。
ストロールはねぇ、絶好調に走っていてポールトゥウィン!!やっちゃう!!?って少し楽しみに見始めていたので残念でした。
フェルスタッペンはチームからも慌てすぎ!って言われちゃって・・・予選で奇数列を取れなかったのがスタートのトロトロにつながり、あの大慌て大接近スピンに繋がったのでしょうねぇ。
あれは見ていても、あぁこりゃ近づきすぎてスピンだなって予想ついちゃいましたよねぇ。予選予想を大外ししてもこれは分かる!!
アルボンもやりかねないなぁと思ったれ単独でズルっとやっちゃってましたね。来期のシートも大幅にズルっとなったのでは?残念ですけどね。
溝の無くなったインターミディエイトがスーパーソフトに変身して持ち堪えていましたね。ハミルトンお前そのこと知っていただろ!
こんばんは。トルコGPもさすがのハミルトンでした。
やっぱり優勝で最後締めくくるのが一番カッコいい。
予選や決勝序盤はまさかと思いましたが、
あのインターミディエイトをよくぞあの路面で
保たせたと、感心させられました、
冗談抜きであのタイヤはスーパーソフトみたいに
使いこなしていたように感じてしまいます。
あの走りはチャンピオンで間違いない。
圧倒的なハミルトンシーズンだったと思います。
方やボッタスは笑ってしまうくらいの内容で
あれでは何年あってもチャンピオンは難しいなと
知らしめられた気がします。
来シーズンも、、ダメだろうな。
ストロールには期待したんですが、
インターミディエイトを履いた2スティント目が
ダメダメでした。来シーズン期待しましょう!
レッドブルのスタートも笑ってしまいました。
本当にグリップしない路面であったことを
忠実に再現してくれました。
再舗装って、一見よさそうにみえるのですが、
モータースポーツにおいては悪でしたね。