9年振りの復活開催を迎えたイスタンブールパークでのトルコGPは直前に行われた再舗装、または今までの開催よりも十数度の低気温の影響で各ドライバーは手を焼いています。フリー走行では名物「ターン8」によるオーバーランやコースオフ以前に、各コーナーで全くグリップせず、9年前に当時レッドブルのベッテルが記録した1分25秒049には程遠く、フリー走行2回目はフェルスタッペンによる1分28秒330が精一杯。

そして迎えた予選は
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雨模様です。二重苦三重苦の悪戦苦闘しながら挑む形となりました。ポールポジションタイム更新は期待できないにしても、今までの勢力図に大きな変化は生み出してくれそうです。
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金曜、土曜のフリー走行で3回ともトップタイムだったレッドブルのフェルスタッペンは意気揚々と浅溝インターミディエイトタイヤを履きQ1の先頭でトラック入場IMG_6998
ターン9ではみ出し、ターン10をショートカットするフェルスタッペンはIMG_6999
つるんと滑る。今回グリップが無く滑り易いと皆が苦戦したイスタンブールパークのトラックが雨に見舞われたため、スリッピーさが増します。IMG_7003
インターミディエイトを履くノリスも最終セクターでテールをだいぶもっていかれて、ドリフト状態。
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ハースのマグヌッセンに続くレッドブルのアルボン。路面は鏡のようにライトが鮮やかに反射し、水煙で前が軽く霞んでいますね。
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あっ、マグヌッセンが曲がり切れずアウトにはじき出されていく。この予選は自分自身だけでなく、ライバルからのもらい事故にも注意が必要ですね。IMG_7010
Q1半ば時点のタイヤチョイスです。大半が水色のウェットタイヤでタイムアタックに臨みますが、フェラーリやマクラーレンは2人揃って緑のインターミディエイトを選んでいます。入り乱れた形ですので、両タイヤのクロスオーバー(切り替え)も見辛いですね。雨脚がなかなか弱まらないため、残り6分56秒を残して赤旗中断。
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しばらく様子見で再開すると、ここでポールトゥウィンの経験もある巨匠もアウトラップでIMG_7014
一瞬つるりと滑りつつ何事も無く復帰できたのはいいがFullSizeRender
後ろからフェルスタッペンが迫っていた。危ない!これでクラッシュで終わるなんて本当に勿体無いから。注意注意!
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ターン1で曲がり切れず、グラベルに捕まったグロージャンの処理のために再び赤旗が入り、残り3分30秒で時計が止まる。
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フェルスタッペンがセクター最速を連ねてオコンが記録する暫定トップを大幅に上回る見込み。
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8.6秒も上回り1分台へ。これは土壇場で順位のシャッフルがあるぞ!IMG_7023
結果はこちら。ウィリアムズ、ハースの2台に加え、コースオフしてしまったクビアトがクビに。

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Q2開始直後にセクター2で黄旗?!誰かいるの?!IMG_7025
Q1のターン8でコースオフしたラティフィ車の処理によるものでした。トラッククリアでないセッション開始は珍しいですね。バタバタしています。IMG_7026
残り13分、インターミディエイトを頑なに使うマクラーレンのノリスが先頭でタイムアタック開始。このタイムでインターミディエイトが適切かまだウェットなのか目星をつけたいところ。
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後ろからウェットを履くライコネンがノリスを上回っていきます。IMG_7028
2分00秒633か。先程のフェルスタッペンが記録したトップタイムに及びませんね。IMG_7029
あれ?!アルボンがトップになるも、ノリスが消えている。こんな日もトラックリミットはしっかりとるんだ。変なところで厳格だな。
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レッドブル勢に食らいつかんとレーシングポイントもいい位置に名を連ねてきます。水煙で霞んでいますが、ストロールが1分55秒台に到達。IMG_7032
それをフェルスタッペンが2.2秒上回る。2位以下に対して何でこんなに頭一つ出たタイムになるの?アルファロメオ2台が突破しつつ、大元のフェラーリがここまで。雨や路面以上にマシンが酷い。Q3常連のマクラーレンもインターミディエイト大作戦は失敗に終わる。IMG_7034

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Q3の1本目はペレス、オコンの旧フォースインディアコンビを除いた8台がウェットをチョイスしています。新品の在庫足りなくなりそう。IMG_7038
好調のフェルスタッペンはウェットでQ2には及ばずもひとまず1分52秒台で様子見です。IMG_7040
インターミディエイトをチョイスしたペレスはフェルスタッペンを0.3秒上回るタイムで暫定トップに。初ポールあるかな?!
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それをみたフェルスタッペンは2周目のセクター最速を捨て、インターミディエイトに履き替えにいく。時間はまだある。
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引き続きペレスがタイム更新をして唯一の1分49秒台に。IMG_7044
そして何とストロールがペレスをさらに1.6秒近くちぎる1分47秒台!マジか!IMG_7049
マジか?!
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《予選結果》
 1 ストロール   (レーシングポイント・M)1分47秒765
 2 フェルスタッペン(レッドブル・H)    1分48秒005
 3 ペレス     (レーシングポイント・M)1分49秒321

メルセデスに秘策があるのかなと予想しましたが、雨がそれをより困難なものにさせたのかはたまた無かったのか。セカンドロウにも届かない6番手、9番手に終わり、長らく続いていた「最速神話」もここまで。ストロールが参戦4年目75戦目に101人目となる悲願のポールポジション獲得となりました。

《先日の予選予想との答え合わせ》
12番手ベッテル、20番手ラティフィ。何回も見返すまでもない、今回も大外し。くーシビれますね(笑)久々トルコに再舗装と雨の試練が。勘とはいえ予想していたのが恥ずかしくなるような無残な結果です。よい子は真似しないように。最強メルセデスが脆く崩壊したことだけが救いでした。

《Q3トップのストロールと各チームの差》
 レッドブル(フェルスタッペン)が0.3秒落ち
 レーシングポイント(ペレス)は1.6秒落ち
 ルノー(リカルド)が3.8秒落ち
 メルセデス(ハミルトン)は4.8秒落ち
 アルファロメオ(ライコネン)が5.0秒落ち
 マクラーレン(ノリス)は7.2秒落ち
 フェラーリ(ベッテル)が7.4秒落ち
 アルファタウリ(ガスリー)は10.8秒落ち
 ハース(マグヌッセン)が20.2秒落ち
 ウィリアムズ(ラッセル)は23.3秒落ち
 ※最速タイムから算出

まさかストロールをアタマにタイム比較する日が来るとは思いませんでした。タイヤ違いなど、単純比較にはならない部分がありつつも、ストロールの記念すべき初ポールは八百長やズルは無し、難解な路面とタイヤ選択、ライバルとの位置関係などがピタリとハマってなし得た立派な結果です。タイム差は参考までです。毎年年末に行っている「まとめグラフ」はココが完全に飛び出てしまうであろうものとなりました。ウィリアムズとはまさかの23秒差。メルセデスに対しても4.8秒という、普段の逆をやってのけました。同じチームのペレスとの1.6秒差も驚きです。こんな荒れ模様の中でもフェルスタッペンは唯一の僅差といえる0.3秒差まで追いかけたのは立派。0.3秒差をつけて逃げ切れたストロールはもっと立派!

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》 
 ストロール(レーシングポイント・M)

ツルツルのビチャビチャ過ぎて、誰がすごいも酷いもあったモンじゃないですね。フェルスタッペンがQ2で頭一つ飛び出たタイムを叩き出したのは驚きでした。カメラ割りの関係もあって、どんな走行ラインを採ったのか詳しくは定かではありませんが、てっきりポールポジションを獲得するものばかりと思っていました。しかし素直にタイムと結果だけではなく、まさかまさかのドライバーがポールポジションを獲得したとなれば、ちゃまを選ばないわけにはいきません。今シーズンは昨年の最速マシンに極めて近いマシンを手に入れ、先日は「流行」にのった関係で欠場と自信喪失にさいなまれたノーマークのちゃまが見事「連続記録」にピリオドを打ちました。ひょんなところで突き抜けてくるあたりが何ともちゃまらしい大金星です。次なる期待は「初優勝」いくんだ、ちゃまよ!

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《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》 
 フェラーリ・F

今回はドライバー・オブ・ザ・デイと同様に誰がどうのこうの言えないくらい荒れてしまいました。該当無しでいいかなとも思ったのですが、やっぱり目に止まる「ミスターF1チーム」のダメダメさ。大抵雨が降れば、勢力図はある程度リセットされて、雨に強いドライバーが台頭してくるものです。ドライバーだけは一級品のフェラーリでも、ベッテルは12番手、ルクレールは14番手に沈みました。十歩譲って順位はいい、問題はタイム差です。同じパワーユニットを搭載するアルファロメオ勢と同じ深溝のウェットタイヤを履いているのに、ベッテルはジョビナッツィに1.738秒、ライコネンからは1.376秒離されてしまいました。これは表彰台どころか入賞も期待できない大きさです。今シーズンは完全に「捨て」か。ドライもダメならウェットもダメというフェラーリに改めて失望してしまいました。
ココで敢えて「メルセデスの弱点」を選ぶのも手でしたが、泣く子も黙るチャンピオンが崩壊というチャンスを与えてくれたご愛嬌ということで次点とします。

《決勝の表彰台予想!》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・H)
 2 ハミルトン   (メルセデス・M)
 3 ストロール   (レーシングポイント・M)

この勢いでストロールには是非優勝を!と言ってあげたいところですが、現実はそう甘くない。予想はこんな感じにしてみました。イスタンブールパークは鋭角コーナーの飛び込みが王道のパッシング。スタート直後のターン1をはじめ、いくつかそのチャンスがあります。決勝も引き続きナイーブな路面とのお付き合いに手を焼くことと思いますが、ストロールにはボッタスが追い付いてくる前に表彰台を誇示してもらえることを願っています。ちなみに、このハミルトン2位の予想でも、ファステストラップポイントを獲得すれば19ポイントを獲得して、仮にボッタスが優勝の25ポイントを得たとしても、ハミルトンの7回チャンピオンが決定します。

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