2020年シーズンも残るは4戦と終盤に突入し、既に決定したコンストラクターズチャンピオンに続いてドライバーズチャンピオンもクライマックスを迎えています。その最中に9年振りのカレンダー復活となったイスタンブールパークでのトルコGP。難関サーキットと評されるココがこの時期に来るというのも、ある意味何かを試しているかのように感じます。初めて観る方も、復活開催を待ちわびていたベテランファンも揃って楽しめるレースになることでしょう。
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《トルコGPの基本情報》
 イスタンブールパークサーキット
  全長           :5.338km×58周=計309.604km
  開催回数 :8回目
  コーナー数:14箇所
  高低差       :40.8m
  DRS区間数:2箇所
  母国レース :無し

《イスタンブールパークサーキットの個人的印象》
 ・ティルケデザインの最高傑作
 ・起伏に富んだ左回り近代サーキット
 ・ターン8を制した者がトルコを制する
 ・フェラーリ時代のマッサが大得意

サーキットの概要は先日もいくらか書いてしまっているため繰り返しにはなりますが、ヘルマン・ティルケ監修によって、2005年に新設初開催を迎えました。今までF1とは無縁と思われる国での開催で、個人的には一抹の不安はあったものの、思いの外サーキットは完成度、そして難易度も高く、このサーキットでのレースを楽しみにしていたファンも多いと思います。
左回り(反時計回り)のサーキットで各所に起伏を伴い、何と言ってもレイアウト中盤に控える高速左複合コーナー「ターン8」はドライバーの腕と体力、ライン採りのセンス、さらにはマシンのセットアップ能力をも問われる難関コーナーとして有名ですね。タイトコーナーもあり、アグレッシブなパッシングも期待できます。
以前に開催された時のDRS区間はターン11手前からターン12の手前までの1箇所でしたが、今回はメインストレートにも設けられ2箇所となっています。パッシングポイントに関係する区間が押さえられていますので、以前にも増して熾烈なバトルが見られそうです。

《F1で走行経験のあるドライバー》
  (★はその年のチャンピオン)
 5回   ライコネン(2005,06,07★,08,09)
     ハミルトン(2007,08★,09,10,11)
     ベッテル (2007,08,09,10★,11★)
 1回   ペレス  (2011)
(2回)ヒュルケンベルグ(2010,11)

ポールシッターや優勝者などいつもの記録を振り返る前に、9年振りに復活開催となるトルコGPの走行経験者をおさらいしておきたいと思います。
最多は5回でチャンピオン経験者3人が並びます。ライコネンはハミルトンやベッテルより2年前に経験していますが、一度F1から離れていた時期とも重なるため、参戦数はイーブンとなります。この手の記憶はベッテルあたりだとしっかり覚えている質ですが、ライコネンは果たして覚えているのかどうか、、(笑)あと現役ではペレスがザウバー時代の2011年に一度走行しています。今シーズンは一応何があるかわからないため、参考までにヒュルケンベルグもオマケで仲間に入れておきました。三度「急な何か」が無いとも限りません。
ちなみにハースのグロージャンは2009年にピケ(子)に代わってF1デビューを果たしていますが、第11戦ヨーロッパGPからとなるため走行していません。またルノーのリカルドは2011年のHRT(ヒスパニアレーシング)でカーティケヤンに代わってF1デビューとなるも、こちらもトルコGP明け第9戦イギリスGPからとなるため本戦初走行となります。

《過去5年のポールポジション》
 2011年 ベッテル(レッドブル)
    1分25秒049
 2010年 ウェバー(レッドブル)
    1分26秒295
 2009年 ベッテル(レッドブル)
    1分28秒316
 2008年 マッサ (フェラーリ)
    1分27秒617
 2007年 マッサ(フェラーリ)
    1分27秒329

《ポールポジションレコードタイム》
 2011年 ベッテル(レッドブル)
    1分25秒049

《現役ポールポジション獲得者と回数》
 2回 ベッテル (2009,10★)
 1回 ライコネン(2005)

このサーキットは7人のポールシッターがいるわけですが、人数にすると4人にまで減ってしまいます。ということは、一人で複数回獲得しているというわけです。現役ではベッテルが2回、ライコネンが1回と仲良し2人のみとなり、イスタンブールパークではハミルトンの名が珍しくまだありません。トルコのF1といえば、マッサの名が真っ先に頭に浮かびますね。マッサはイスタンブールパークを大の得意とし、7回の出走中、3回のポールポジションを獲得しています。残るあと1人はつい先日振り返ってばかりのウェバーです。上向き調子で臨んだ予選でしたが、決勝は残念でした。年下の相方からくるくる呼ばわりとは、ナメられたものです。

《過去5年の優勝者》
 2011年 ベッテル (レッドブル)
 2010年 ハミルトン(マクラーレン)
 2009年 バトン  (ブラウンGP)
 2008年 マッサ  (フェラーリ)
 2007年 マッサ  (フェラーリ)

《現役歴代優勝者と回数》
 1回 ライコネン(2005)
   ハミルトン(2010)
   ベッテル (2011★)

優勝経験者は7戦中5人、うち現役はチャンピオンの3人のみとなります。やっぱりイスタンブールパークを制する者はそれなりの巧みさが必要です。非現役はこちらもチャンピオン経験者のバトンが1回、そしてマッサは堂々の最多勝となる3回。マッサは正しくイスタンブールパークマイスターですね。唯一の非チャンピオンではありますが、この難関サーキットで3勝は「チャンピオン級」と言ってもいい?!

《過去5年のファステストラップ獲得者》 
 2011年 ウェバー (レッドブル)
 2010年 ペトロフ (ルノー)
 2009年 バトン  (ブラウンGP)
 2008年 ライコネン(フェラーリ)
 2007年 ライコネン(フェラーリ)

《現役ファステストラップ獲得者と回数》
 2回 ライコネン(2007★,08)

歴代のファステストラップ獲得者は7回中6人。うち現役がたったの1人。大ベテランのファステストラップ屋さんライコネンが唯一の2回記録しています。今では老体と駄馬に鞭を打って、入賞するかしないかのギリギリを走るにまでなってしまいましたが、昔はキレッキレで速かったんですよね。
そしてイスタンブールパークはちょっとした変わり種記録があります。一般的には「最速ラップ=予選」という定説がある中で、このイスタンブールパークは何と「ファステストラップが最速ラップ」という逆転現象のあったサーキットでもあります。先日の「歴代ポールポジションタイム比較」では趣旨が異なるため割愛しましたが、開催初年2005年にmiyabikunのお気に入り爆速マシン、マクラーレンMP4-20を駆るモントーヤが1分24秒770で走破しています。決勝は燃費やタイヤ、エンジンへの労りでそうカリカリに飛ばすことは無いのですが、モントーヤならやりかねない想像がついちゃいますね。これも過去に振り返っていますが、レース自体は凡ミスをきっかけに2位を取り損ねた3位に終わりました。詳しくは2018年に書いた「過去のレース」を参照下さい。

《使用されるタイヤコンパウンド》
 赤:ソフト  (C3)
 黄:ミディアム(C2)
 白:ハード  (C1)

今回のトルコGPは硬い側の3種が選定されています。ただでさえF1初走行ドライバーが多い中、それに加えて路面は再舗装が施されました。さらに先日から何回か書いているように、今までのトルコGPは5月中旬から6月初頭の初夏ならびに8月末の夏開催でしたが、今回は11月中旬で気温、路面温度ともに低いため、タイヤとの相性は過去のデータや経験値は参考にならず「フリー走行で感触とセッティングを決める」ということを強いられます。現行のパワーユニットにおいても走行歴がありませんので、ほぼ「新サーキットでのレース」とも言えます。こりゃまた予想おいてはだいぶ不利なシチュエーションですね。また勘の要素でいくしかありません。

《トルコGPの個人的予選予想》
〜Q1〜
 20.ラティフィ   (ウィリアムズ)
 19.マグヌッセン  (ハース)
 18.グロージャン  (ハース)
 17.ラッセル    (ウィリアムズ)
 16.ライコネン   (アルファロメオ)
〜Q2〜
 15.ジョビナッツィ (アルファロメオ)
 14.オコン     (ルノー)
 13.リカルド    (ルノー)
 12.ベッテル    (フェラーリ)
 11.ストロール   (レーシングポイント)
〜Q3〜
 10.ペレス     (レーシングポイント)
   9.サインツ    (マクラーレン)
   8.ノリス     (マクラーレン)
   7.クビアト    (アルファタウリ)
   6.ガスリー    (アルファタウリ)
   5.アルボン    (レッドブル)
   4.ルクレール   (フェラーリ)
   3.フェルスタッペン(レッドブル)
   2.ハミルトン   (メルセデス)
  P.P.ボッタス    (メルセデス)

貴重な情報源であるフリー走行1回目は手探り過ぎのタイムでほぼ参考になりませんね。フリー走行2回目をみても、ホンダ系4台が上位にランクインしていますが、チャンピオンデスさん達の本領を発揮せず、爪を隠すような走りとタイムがまた何とも予想を錯乱させるようなイヤらしい位置にいます。2回目にトップタイムを出したレッドブルのフェルスタッペンのタイムも予想を大きく下回る1分28秒330と信憑性がまるで無い。やっぱり再舗装と今までに無い時期の低い気温であることが足かせになるのでしょうか。予選直前のフリー走行3回目まで引っ張るわけにいかないので、ヤマカンでもどうにか予想を立ててみます。
メルセデスは当然余力アリとみて、ボッタスを前にしてみました。続いていつものフェルスタッペンの後ろは元気そうなフェラーリのルクレールをぶち込んで、残るホンダ系で連ねてみました。
中団に位置するメンバーは日に日に速さを見せるレーシングポイントの2人は決勝はイマイチでルノーやマクラーレンに一歩及ばぬ位置に並べています。予選からいい位置につけられれば、ペレスは決勝でいい走りを見せてくれるはずです。
miyabikunは例え予想を大外ししたとしても、F1のことは嫌いにならないで下さい!!(笑)


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