

サミットの先に見える空が厚い雲に覆われています。初走行、熱入れの難しい路面。そして各所にある起伏とルーティンサーキットには無い難解さがドライバー達にさらなる試練を与えます。初サーキットに名を刻むのは一体誰か?!
スタート直後の上りというのは他にもいくつか見かけたりしますが、この急激な下りのスタートはあまり見かけません。まるで箱根駅伝2日目のスタートのよう。この先のターン1はニュルブルクリンクほど鋭角ではないけど、ラインはタイトですよ。3番手スタートのフェルスタッペンがボッタスより前に出ています。
相変わらず湿気てるなぁ。
湿気てるのは何もボッタスだけではありません。この画像から誰のことを言っているかわかりますよね。完全に蹴り出しが悪い。4番手ルクレールもイマイチだったし、イン側の偶数スタートがこぞってよくありませんでした。
目が覚めたボッタスに抜かれたフェルスタッペンは加速が鈍り、そこをペレスが果敢に攻める
けど失敗。いいスタートから一転して最下位へ。
ターン1と同様に下りながらのターン5。こちらは鋭角左です。湿った路面かつスタート直後のココでは皆ブレーキング時にタイヤスモークを上げていました。
サーキットで一番のパッシングポイントかと思われましたが、結果的にココで追い抜くドライバーはいなかったように思えます。下りかつ温まりきっていないタイヤ、さらに湿った路面となれば差し込むのはリスキーですしね。
あれ、いつの間に77が先頭に?!44は何かあったのかな。
マクラーレンのサインツがかわし、ハミルトンは1周する前に3位転落。後ろからノリスも狙ってるぞ!
2周目に入るとノリスを先頭にフェルスタッペン、ルクレール、ライコネンがバトルしています。ってライコネン?!-9ってアンタ、16番手スタートからいつの間にジャンプアップしたの?!
ライコネンは2人かわして5位浮上。さらにはサインツがボッタスをかわしてトップに!このレース、何だか面白くなってきたぞ!!
今回はサインツの初優勝で決まり!というストーリーを願うのも虚しく、6周目にボッタスが
7周目にはハミルトンと儚く散る。ダメや、いつも通りの匂いがしてきた。
初開催のアルガルヴェ国際サーキットは慣れないコースレイアウトと温まりの悪いタイヤに手を焼くドライバーが多く、トラックリミットを超えた走行が目立ちました。病み上がりのストロールは予選こそ12番手とペレスに水を開けられる形となりましたが、決勝ではトラックリミット上等と黒白旗を掲げられつつ追い上げ、失速し始めたマクラーレンのノリスを捉えようとしています。
18周目のターン2手前。マシンをアウト側に半車身落としつつ狙っていく。
絡んだ。やっぱり。。無理がある。
今回のストロールちゃまは大荒れでいらっしゃる。トラックリミットで5秒、強引な追い抜きでの接触で5秒の合計10秒分の「ワクチン投与」が言い渡されます。まだ抜けきってなかったか。
スタート直後に意外な失速、そこから1台ずつ丁寧に捌いてきたハミルトンが19周目にボッタスを捉えています。ボッタスよ、ココが正念場だぞ、耐えろ!
ラップタイムは完全にハミルトンが上。ターン1に照準を絞っています。
ロックオンに気付いたボッタスはインに振る。当然ハミルトンは追尾。
勝負アリ。ポルトガルGPの勝者はレースの1/3に達する前の20周でほぼ決まりました。初であっても今シーズンの彼らにおいて例外は無い。
〜この後もちゃんとレースは最後まで観ました。ただ片目は閉じ、目が棒になりかけています。たまにある「レースを頭で観るのではなく、目だけで観ている」感じといったところでしょうか〜
ガスリーは今回も頑張っていましたよね。周回遅れではあったものの、マクラーレンをしっかり成敗し、フェルスタッペン、ルクレールに続く5位フィニッシュ。予選がもう少しいい位置となれば、もっと面白い結果になったかもしれません。
また、最下位まで転落したペレスも7位まで復帰しています。でも勝ったのは兎にも角にもこの方。
92勝目をあっさり獲り、F1最多勝街道への旅がここからスタートしました。