母国GPは何もメルセデスだけではない!一時期は大勢力を誇ったドイツ勢は今シーズンからベッテル一人ぼっちとなりましたが、今回は緊急参戦となったヒュルケンベルグを加え、ドライバー面からもアイフェルGPが盛り上げられるといいですね。この立ち位置、面白い演出です。
このレースの優勝で最多勝タイがかかるハミルトンを筆頭に優勝数順に並んでいます。上空から見ないとよくわからない(笑)ハミルトンはあと一つで「伝説の領域」へ。左に一列に並んだドライバー達は一歩でも前に立てることを目標に今後も頑張ってほしいですね。
決勝は雨があがっていますが、気温9℃、路面温度16℃という肌寒い中スタートしていきます。スタート直後のターン1で狙っている者は多いですよ。偶数イン側2番手のハミルトンが早速ボッタスと横並びにヤバい!!
ハミルトンが若干前で鋭角なターン1へ。ハミルトンはだいぶイン側につけているけど、そのライン採りで回り切れるの?!
無理だよね。端からトラック上に止まる気無しか。共にはみ出しながら、ひとまずボッタスはスタートでトップを守り抜きます。ヒヤリとしたけど、今回はこれを耐えられれば何とかなるから。
4番手スタートから8位までズルズル順位を落としたレッドブルのアルボンはターン1で作ってしまった左フロントタイヤのフラットスポットのため、早くも8周目にタイヤ交換。ニュルブルクリンクのフラットスポットと聴くと、2005年のライコネンを思い出させます。数少ないニュルブルクリンクのパッシングポイントであるココで様々なドライバーが悪戦苦闘していましたね。その中でもちょっと驚いたのがこれ。
11周目にジョビナッツィを捉えようとしたベッテル
真後ろについた途端、突如バランスを崩して左側にコースオフ
当然ながらド派手なフラットスポットを右フロントに作っていましたね。あんな挙動を示すと思いませんでした。大事故にならずよかったけど。
あ、ボッタス抜かれてハミルトンが前に。何で?!
これもターン1進入時のブレーキングミスですね。まるで蒸気機関車だな(笑)ボッタス、アウトー。この後トラブルによりリタイヤ。ダブルプレイ。
もう一つターン1では大きい接触がありましたね。7年振りの開催で既に10回目のニュルブルクリンクを経験している三百戦錬磨のベテラン、ライコネンが16周目にDRS開放でラッセルを狙います。
インからズバッと抜いたと思ったら
バランスを崩してカウンターステア
アウト側で粘るラッセルを弾き飛ばして10ペナ。バーチャルセーフティカーのきっかけを作ってしまいました。せっかく決勝走行単独1位になったのに、ベテランらしから激苦レースでしたね。
ターン1は様々な失態を生むだけでなく、うまく活用したドライバーもいます。 1周目にアルボンをかわして、長らくルクレールを追い立てたルノーのリカルドは9周目にようやく牙を剥きます。
インを守るルクレールに対して、アウトラインで追尾
ターン1のエイペックスを浅い角度で進入して
ターン2で被せて抜く。往年のリカルドの走りをみることができましたね。またしばらくタイヤを引っ張り、レース後半の45周にノリスのトラブルによってセーフティカーが発動されると
チャンスとばかりにピットへ。運も兼ね備えていました。
それとは逆にノリスを猛追していたペレスにとってはちょっと残念な流れとなってしまいましたね。ミディアムで16周して3位まで浮上しつつも、リカルドに中古のソフトを履かれては元も子もないと判断。
結局ソフトに履き替える形となり、4位に後退する羽目となりました。リカルドは喉から手が出るほど欲しかった表彰台を獲得しますが、ペレスだってもちろん欲しかった。惜しかった。