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F1は1950年5月13日にこのシルバーストンサーキットを最初の舞台として行われ、70周年を迎えました。イギリスは一度も欠かすこと無く行われて、シルバーストンでのF1は55回目(2020年で2回)となります。これまで多くの名勝負や名ドライバーを生み出した地です。
2周連続開催のシルバーストンですが、全く同じ条件というわけでは無く、ご存知の通り「一段階柔らかめのタイヤコンパウンド」が採用されています。前戦はただでさえタイヤバーストがレースを演出しました。オマケに今回の予選は前回よりも気温、路面温度共に高めということで「シルバーストンの路面に合っていない」と酷評されるC4ソフトタイヤの扱い方に注目ですね。

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Q1には今回もペレスの代わりにヒュルケンベルグがドライブしています。よかった。今回は頼みますよ!タイムは平凡ですがひとまずオールパープルセクターで今だけトップに。IMG_4692
Q1はまず「使い物にならない」C4ソフトを充てて使い切ってしまおうというチームがほとんどです。大抵はQ2やQ3の本領発揮で使われるものなので異例ですね。レッドブルのフェルスタッペンが最速メルセデスを僅差で上回る1分27秒154。IMG_4693
一方で比較対象になりがちな相方アルボンは同じC4ソフトで1.3秒も離れる。ちょっと差が大き過ぎだぞ。
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ハミルトンは2本目で1分26秒台に入れて、フェルスタッペンのアタマを封じる。驚きませんよーだ。
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Q1当落線上にいるウィリアムズのラッセル。ここのところQ1突破の常連が板についてきました。時間いっぱいの2本目はどうか?!
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お、いいぞ!ハミルトンから0.9秒差の暫定8番手に。彼は本当に実力者ですね。そうなると下でくすぶる上位が危うくなってきます。14番手に繰り下がったフェラーリのベッテルはIMG_4701
1分27秒612で11番手。今回も変わらずしょっぱい。ルクレールのタイムもイマイチだけど離され過ぎ。これ、もはやワザとじゃない?!IMG_4703
今回の予選は北北東からの風が強く、追い風になるチャペル(べケッツの方だっけ?)で外側にはらみ出すドライバーが目立ちました。こちらも当落線上付近にくすぶるクビアトがその「風を取り入れ」て落選。相変わらずガスリーとの差が大きい。IMG_4702

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ボッタスのQ2は真ん中のC3ミディアムタイヤで登場。これでようやくまともなタイムが出てくるか?!
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そうくればフェルスタッペンはC2ハードでアタック。レッドブルらしい戦略です。FullSizeRender
ボッタスは1分25秒785
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フェルスタッペンが1分26秒779でその差1秒。IMG_4715
堂々Q1突破のラッセルはC4ソフトでアタック!さすがにQ2止まりはわかっている。破れかぶれか。
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何とベッテルの2本目もソフト。Q2止まりを覚悟したのかな?!ラッセルとは少し立場が違う。もしこれで好タイムが出そうなら止めちゃうのかな。IMG_4719
力を抜く様子はなく、3つのセクター自己最速となる12番手。IMG_4721
ベッテルはどこか予想できた感じだけど、サインツがここでアウトは珍しい。ノリスのギリギリをみていると、今回はマクラーレン自体が辛そうですね。

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Q3のハミルトン1本目はソフトで1分25秒284。続くボッタスが0.1秒落ちと他との差は大きいものの、前戦に比べるとそう爆発的なタイムでもありません。IMG_4724
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最終アタック2本目でメルセデスはミディアムタイヤをチョイス。ハミルトンを僅差で上回る。
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ヒュルケンベルグは相方ストロールを大きく引き離して、ソフトタイヤで堂々の3番手!これがベテラン予選屋による「本来のマシンポテンシャル」なのだ!

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《予選結果》
 1 ボッタス    (メルセデス・M)
          1分25秒154
 2 ハミルトン   (メルセデス・M)
          1分25秒217
 3 ヒュルケンベルグ(レーシングポイント・M)
          1分26秒082

《先日の予選予想との答え合わせ》
ん?、、まさかの、、15番手ラッセルただ一人?!最低だ、、先日のシルバーストンとはエラく違う。お恥ずかしい。。ヒュルケンベルグが「いい意味」で予想を覆してくれたせいですね(笑)よくやりました!あとサインツが今回スベってるし、ベッテルは今回に限らず今シーズンは毎度すベッテル。

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《Q3トップのボッタスと各チームの差》
 
 メルセデス(ハミルトン)は0.06秒落ち
 レーシングポイント(ヒュルケン)が0.9秒落ち
 レッドブル(フェルスタッペン)は1.0秒落ち
 ルノー(リカルド)が1.1秒落ち
 アルファタウリ(ガスリー)は1.4秒落ち※
 フェラーリ(ルクレール)が1.5秒落ち
 マクラーレン(ノリス)は1.6秒落ち
 ハース(グロージャン)が2.1秒落ち
 ウィリアムズ(ラッセル)は2.3秒落ち
 アルファロメオ(ジョビナッツィ)が3.3秒落ち
 ※最速タイムから算出

前戦イギリスGPとタイヤほか全く同じ状況下というわけではありませんが、単純に比較してみます。

・トップとのタイム差が縮まったチーム
 メルセデス、レーシングポイント、ルノー、
 アルファタウリ、ハース、ウィリアムズ
・トップとのタイム差がほぼ変わらなかったチーム
 レッドブル
・トップとのタイム差が開いたチーム
 フェラーリ、マクラーレン、アルファロメオ

と分けられます。メルセデス、レーシングポイント、ハースの3チームはチーム最速ドライバーが変わりました。特にレーシングポイントはヒュルケンベルグの底力が表れた結果でしたし、グロージャンも爆発(クラッシャーな方ではない)すれば、一発の速さがあります。逆にタイム差が開いたのは普段好調なマクラーレンと、今シーズンの低迷の代表格といえる「フェラーリエンジンユーザー」これに限ります。たった1週間で何らかの調整や改良を施せたチームと、現状維持でこれたチーム、退化してしまったチーム。たった10チームとはいえ、様々なプロセスの仕方がありますね。

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 
 ヒュルケンベルグ(レーシングポイント・M)

急遽代役という形で現場復帰するも、前戦は「決勝で出走できず」というピンクっ恥をかいたヒュルケンベルグ。今回はしっかりと「存在感」を示す形で堂々の3番時計を記録しました。いい顔していますよね。本当は速い、まだまだやれるという証明になったのではないでしょうか。来シーズンのシートに空きは無いものの「単に老害で終わるんじゃないかという心配が拭えないどこぞのチャンピオン経験者」よりは若いしリーズナブルでいいんじゃないでしょうか?!なんて(笑)

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 
 ベッテル(フェラーリ・F)

このコーナーの専属ドライバーになりつつあります。本当は誉めて伸びるタイプ、あまりけなしてばかりでは可哀想なので、そっとしておくのが一番なのでしょうが、チームメイトとこれだけの差がつくのは、チャンピオン経験者の名に恥じます。フジテレビNEXTの解説陣も語っていましたが、露骨にチームメイトとの扱いが違うのでしょうか。チーム的にはやりかねないけど。まあ「辞めることが決まっている社員」に冷たくなるのは日本より露骨かもしれませんね。ベッテル自身がワザと腐り切った走りをしているようにも見えます。内々で次が決まっているのかしら?!

《決勝の表彰台予想!》
 1 ハミルトン   (メルセデス・M)
 2 ボッタス    (メルセデス・M)
 3 ヒュルケンベルグ(レーシングポイント・M)

フロントロウはいいとして、、(今シーズンのmiyabikunの中の「流行語大賞」になりそう)ヒュルケンベルグの表彰台、見たくありませんか?!見たいですよね、見せてもらいましょう。記憶だけでなく「記録」にも残るヒュルケンベルグの「真の力」いよいよ降臨しますよ!、、、とかいって、またスタート直前にネタをかましたりしないでね(笑)

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