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決勝レースを大型ビジョンで見守るピレリのスタッフ。どこか気が気ではない様子です。このレースはピレリにまつわる出来事が盛り沢山でした。今回は7年前にあたる2013年第8戦に行われたイギリスGPです。実際も二連戦ならば、先日のオーストリアGPと同様に振り返り二連戦!

2013年シーズン振り返りは第3弾となります。この年はレッドブル&ベッテルの4連覇がかかっていました。ドイツの偉大な先輩、M・シューマッハの後任に相応しいかどうか、F1全体で見守られています。逆にレッドブル創成期から支えたベテランのウェバーはこの年限りでF1を離れる発表をしています。ポッと出の若いガキにたくさん振り回され、かつ成績の比較対象にされ、さすがに心底疲れてしまいましたよね。
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このイギリスGPを迎える前にFIA法廷である審判が下されました。GPの前に行われたタイヤテストでメルセデスが旧型マシンではなく「現行マシン」が使用されたためです。タイヤは今と同じピレリのワンメイク時代。現行マシンで行えば、タイヤのデータ取りで当然有利に働きます。
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結果、メルセデスは後日行われる若手テストに参加できないという比較的軽微な罰で済みました。こういう類は大抵ロス・ブラウンが関わっているイメージです。巧いというか賢いというか、この方どこかコスいんだよなぁ。記者に紛れて密かにサインツがいる?!(笑)

予選はそのメルセデスがフロントロウを獲得。近年やりたい放題のベッテルの前を「グレーの壁」として立ちはだかります。この時代あたりからじわりじわりと頭角を示し始めていました。セカンドロウのレッドブルの後ろ、5番手タイムだったフォース・インディアのディ・レスタはマシンの最低重量違反を犯して最後尾(1位分繰り上がって21番手)に下がっています。

《予選結果》
 1 L・ハミルトン(メルセデス・M)
 2 N・ロズベルグ(メルセデス・M)
 3 S・ベッテル (レッドブル・R)
 ※タイヤはピレリのワンメイク

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ハミルトンは実にスムーズな加速をするも、 2番手ロズベルグが右に左にあたふたしている間にベッテルに先行を許してしまいます。父はチャンピオンになれたけど、このお坊っちゃまは速さはあれどこんな事ではチャンピオンに程遠いな。

母国でポールトゥウィンを狙うハミルトンは 2位のベッテルに2秒近い差を付けた後、何やら8周目のストレートでマシンをバタつかせ
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左リヤタイヤがバーストしています。ミディアムタイヤとはいえ、まだ始まったばかりで早くないか?!誰とも接触していないけど、何か踏んだのでしょうか。戦えるわけもなくピットでタイヤ交換しなければなりません。
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あーあ、ビロビロ。バーストしたタイヤって見てはいけないもののようなエグさがありますよね。
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それをピレリがいそいそと遺体回収、隠滅隠滅。
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2周後となる10周目に11位スタートから4位浮上のマッサがコースアウト。手前には黒いパーツがあるけどこれってもしや、、
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あ、またミディアムの左リヤだ。こちらもまだ浅い周でのバースト。これ何か怪しいぞ。

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14周目になかなかペースの上がらないロータスのグロージャンに対して、チームメイトのライコネンを先行させるよう指示が飛びます。
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素直に応じてライコネンが前に立つ瞬間、前方を走るトロ・ロッソのベルニュから破片が飛び散る。
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また左リヤ、それもベルニュはミディアムタイヤでなくハードタイヤでもこうなる。危うくロータス2台とも巻き添えを食らうところでした。完全に怪しい!マシンのせいでなくタイヤそのもののの構造上の欠陥であると誰もが疑います。
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ベルニュのばら撒いたデブリを回収するためにセーフティカーが発動し、トップを走るベッテルにも無線で「縁石の乗り方」について注意喚起されました。

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セーフティカーが退去し、35周目を終え2回目のハードタイヤに切り替えてもトップを守るベッテルですが、レース終盤の41周目にタイヤでなくギヤボックスのトラブルによってスローダウン。
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コントロールライン付近にゆるゆるとマシンを止め、2度目のセーフティカー発動となります。

代わってトップに立ったスタートイマイチのロズベルグは念のため42周目にハードタイヤに三度交換
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その様子をしかと見守るロス・ブラウン。ロズベルグは大丈夫でしょう、ハミルトンは災難でしたが、お宅はしっかりテストしたはずだから(笑)
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2位に上がったウェバーも相方の分を取り返すべくフレッシュタイヤへ。今日だけ「エース」ドライバー。ピットに入らずステイして2位に浮上したライコネンは無線で心配そう。
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タイヤの扱いが優しいライコネンとはいえ、今回は懸念がありますからね。チームの回答は「分からないが、もうこのままいくしかない」

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レースが再開すると、予選9番手で忘れかけていたフェラーリのアロンソがマクラーレンのペレスを狙っています。
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背後につくと
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また左リヤタイヤがバースト。今日は「左リヤ祭り」慣れっこになってきました。ペレスはそのままピットに戻ってリ・タイヤ。

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一度順位を捨てて、安心タイヤで猛追するウェバーはやる気満々!
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古タイヤのライコネンを47周目に簡単にかわして2位へ。その後49周目にアロンソ、50周目には序盤でコケたハミルトンにまでかわされて、5位に陥落。
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「だから言ったべ、あの時タイヤ交換だったんだ」

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《決勝結果》
 1 N・ロズベルグ(メルセデス・M)
 2 M・ウェバー (レッドブル・R)
 3 F・アロンソ (フェラーリ・F)

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先日のイギリスGPはタイヤに翻弄されたレースとなりました。7年前のイギリスGPも実にタイヤに翻弄されたレースだったんです。先日振り返った「1987年イギリスGP」とこちらのどちらを先にやろうか悩んで時系列で並べてみたわけですが、こんな事ならこちらを先にやった方がおさまりがよかった気がしました。とはいえ、この前のレース前ではさすがに予想できなかったので仕方が無い結果ですが。ピレリにとってはまた課題が残る一戦となりました。
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スタートダサダサのロズベルグは棚ぼたの3勝目、2013年シーズン2勝目を挙げてヒーローに。勝ち癖をつけていきたいところ。ウェバーは伸び伸びと「定位置」の2位を獲得しています。
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表彰台下では嬉しそうに見守る夫人。それにしても何でロズベルグはこの、、、いや、さすがに毎回イジるのは失礼だ、止めておこう(笑)

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