決勝レース直前になって今回はレーシングポイントのガレージが騒がしいですね。
決勝レース直前になって今回はレーシングポイントのガレージが騒がしいですね。
代走ヒュルケンベルグのマシンにまさかの不具合発生!せっかくスケジュールを急遽変更して駆けつけて、2020年マシンに慣れたところなのに、ここに来て「出走できず」なんてオチがあるとは。。昨年までのレギュラードライバー時代も、速さに定評がありつつもどこか運や巡り合わせが悪く、多くのチャンスをフイにしてきました。ペレスが復帰するまで、何戦分代走をお願いするのか分かりませんが、マシン都合で気の毒なのでアルバイト代は満額お支払い下さい(笑)
miyabikunの個人的疑問だった「ピットレーンの下り」早々にわかりました。答えはコレ
ピットレーンが下がっているのではなく「アビーに向かって本線が上っている」ようです。ピットレーンはあくまで水平で、出口の上りは本線の高さに合わせるためでした。いやぁ一人でスッキリ!(笑)
先日も書いた通り、アルファタウリのクビアトはギヤボックス交換ペナルティ、加えてウィリアムズのラッセルは予選時の黄旗無視によるペナルティでスターティンググリッド降格となっています。上位メンバーには何ら影響や変化はありません。メルセデスがしっかりとフロントロウです。脱線ばかりしていないでそろそろ出発しないと「2時間ルール」に引っかかっちゃいますね(笑)
グリッド3番手のフェルスタッペンは快調に動き出しますが、メルセデスの黒い壁に阻まれ、行き場が無さそう。
こうなると「仲良し」ルクレールが並びかけてくるわけです。この2人が並ぶと何か起こる気がしてなりません。何か起こる方がレースは盛り上がるんですが、このあとちょこちょこ色んなことが起きましたね。
土煙の中、マグヌッセンが倒れています。タイヤ取れてるじゃん、また何をやらかした?!
あーまたアルボンだ。出足が鈍ったマグヌッセンがターンインしていくイン側を弾き出す。
アルボンはレッドブルに移籍してから意外とクラッシャーなところが出ていますね。この件で1回目のセーフティカーと5秒のタイムペナルティを食らってしまいました。まだ序盤だし「レッドブル」だから盛り返せるかな。
先頭が13周目に入った頃、今度は先輩クビアトがマゴッツのエイペックスで挙動を乱してドッカン。レッドブルグループで劣勢に立つ2人がまたもやセーフティカー発動のきっかけを作っています。
ソフトタイヤスタートのみんなはちょうどよかったかな。タイミングぴったりのリカルド以下がこぞって入るよねー。
タイミング悪く、即座にピットイン出来なかった上位は1周遅れでハードタイヤに。メルセデスは連続入れで「これ何か起こるんじゃね?」なんて淡い期待したものの
何も起こりませんでした(笑)世の中うまく出来ている。
さっきはマグヌッセンがガッツリ映し出されたと聞いたら、こちらも目立たないわけにはいかない、とミディアムタイヤのグロージャンはこの騒動で唯一トラック上に居残り奇策に賭ける。一気に5位へ。二度あることは三度目もあるかもって?!
今回の元気マクラーレンのお相手はレーシングポイントでなくルノーのリカルドとなっています。来シーズンの就職先ですね。今はまだ敵。
サインツが上手くリカルドをかわすと、ノリスもちゃんと隙をつく大外刈りで兄ちゃんをピタりと追います。リカルドからしてみれば、来シーズンはアレに「最強エンジン」が搭載されるわけですから、楽しみ楽しみの転職成功組でしょう。
〜中盤はレースも落ち着き、心ここにあらず観戦〜
そろそろこの観戦記の下書きを始めながら休もうかなモードに入ろうとした最終盤、過去を思い出させるような「怪奇現象」が勃発します。前のハミルトンには追いつかないし、後ろのフェルスタッペンも来ないだろうなと安定の2位で余裕をかますボッタスの50周目
左フロントタイヤがバースト!結構ブリスターが出来ていたし、それかな。2位から一気に入賞圏外12位に真っ逆さま。
前も後ろも開いているもんね、チャンス、チャンスとロス無きフェルスタッペンが「ラスト1周1ポイントの茶番劇の主役」を獲りにピットへ。
ファイナルラップに入ると、4位に浮上したサインツの左フロントも破壊。
地元優勝かつファステストラップまで狙いにいこうとしたハミルトンもフロアから火花が。まさか、、
マジかよ、ハミルトンも左フロントだ。30秒後方からタイヤいきいきのフェルスタッペンが来るぞ?!まさかのダブルバーストからの大逆転劇に
《決勝結果》
1 ハミルトン (メルセデス・M)
2 フェルスタッペン(レッドブル・H)
3 ルクレール (フェラーリ・F)
なりませんでした。ハミルトンはコーナー一つ分の僅差で逃げ切り。よく保たせましたよね。F1の長い歴史にはファイナルラップの大逆転やガス欠、クラッシュといったドラマは覚えがありますが「バーストしたタイヤのまま逃げ切り」ってありましたっけ?!かなりのレアケースだと思います。バーストすれば大抵はまともに走れず、後方に抜かれてしまいます。先日の予選後の決勝表彰台予想で「同士討ちやバーストでもない限りそのままメルセデスが、、」としていたのが本当にその通りバースト起因でワンツー表彰台が崩壊しました。過去にもタイヤでドラマが度々起きたシルバーストンではありますが、まさかそれが今年起きると思いませんでした。
レース最終盤になって、シルバーストン絶対有利とされていたメルセデスが共にバースト、ボッタスはハミルトンより1周早いタイミングで発生して方や優勝、方や入賞圏外と運命を分けました。同じコンパウンドに同じタイヤ交換タイミングで結果この明暗。この違いは先頭でレースペースをコントロールでき、かつ普段からタイヤの扱いに定評のあるハミルトンだからこそなせる業だったと思います。ただ速いだけではなく、賢く「貯金」しておけるハミルトンの巧みさがアクシデントからの優勝を呼び込みました。
《ファステストラップ》
フェルスタッペン(レッドブル・H)1分27秒097