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ついこの前、第10戦ロシアGPまでの追加カレンダーをまとめたばかりだっていうのに、また小出しに第13戦までの3GPが発表されましたね。もう、こんなことならもう少し我慢しておけばよかった(笑)ただこのご時世、例え少しずつでも開催可能なGPが決まることはファンとして有り難いことですよね。前回に引き続いて今回追加になったGPを仲間に入れて、カレンダーを改めたいと思います。

《2020年シーズンF1カレンダー(7/24追加)》
 第1戦  オーストリアGP                 7/5   開催済
  レッドブルリンク
 第2戦  シュタイアーマルクGP      7/12 開催済
  レッドブルリンク
 第3戦  ハンガリーGP                    7/19 開催済
  ハンガロリンク
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 第4戦  イギリスGP                       8/2
  シルバーストン
 第5戦  F1 70周年記念GP              8/9
  シルバーストン
 第6戦  スペインGP                       8/16
  カタロニア

 第7戦  ベルギーGP                       8/30
  スパ・フランコルシャン
 第8戦  イタリアGP                       9/6
  モンツァ
 第9戦  トスカーナGP                   9/13
  ムジェロ

 第10戦 ロシアGP                          9/27
 
  ソチ・オリンピックパーク

 第11戦 アイフェルGP                  10/11→7年振り
  ニュルブルクリンク

 第12戦 ポルトガルGP                  10/25→新設初開催
  アルガルヴェ国際(ポルティマオ)
 第13戦 エミリア・ロマーニャGP 11/1 →14年振り
  エンツォ・エ・ディノ・フェラーリ(イモラ)

既に開催した3戦、先日までに明らかになっていた7戦に続けて、今回の3戦を連ねています。ココまでほぼヨーロッパ大陸での開催に止まっています。やっぱりヨーロッパ以外のエリアへの進出は敷居が高そうですね。今までシーズン終盤に設定されてきたアメリカ大陸系のGP(アメリカ、メキシコ、ブラジルと延期扱いだったカナダ)については、依然としてウイルスが猛威を奮っているため、開催取り止めも併せて発表されました。我々日本のファンからみたら、これで恒例の「鬼の時差対策」は免れた形に(笑)追加開催地について、その位置とサーキット概要を以下に簡単にまとめてみました。

《今回7/24に発表された3GPについて》
アイフェルGP
 ニュルブルクリンク(GPコース)
    所在地    :ラインラント・プファルツ州アイフェル
   開業    :1927年(GPコースは1984年)
   一周距離  :5.148km(GPコース)
 コーナー数:14箇所
    高低差    : - m
 最速ラップ:1分29秒398(2013年予選)
    F1開催    :40回(ヨーロッパGPなど含む)
 DRS箇所数:未発表

第11戦にドイツのニュルブルクリンクが選ばれました。当初は昨年までドイツGPが行われたホッケンハイムリンクと交渉していたようですが折り合いが付かず、2013年以来の7年振りにニュルブルクリンクのGPコースが使用されます。「ドイツGP」でも差し支えないようにも思いますが、先日のシュタイアーマルクと同様に、サーキット所在地である「アイフェル」がGP名に採用されました。FullSizeRender
サーキット所在地は前にも特集したことがありましたね。ドイツの西端、オランダやベルギー、ルクセンブルクの近くにあります。ここで2年間だけルクセンブルクGPという名でF1が開催されました。地図の南方にイタリアのミラノがあります。この近くにイタリアGPの舞台であるモンツァサーキット、そこから少し東にあるボローニャ近傍の「トスカーナGP」のムジェロサーキットや今回発表の「エミリア・ロマーニャGP」として行われることになった通称イモラサーキットがあります。国は違えど、この距離感で様々なGPが集まっています。
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サーキットレイアウトは以前に掲載したそのままを貼り付けています。赤実線のままでおそらく今でも変わっていないと、、もし変更点がわかれば修正します。GPコースはノルトシュライフェ(北コース)の南西区間を使用したショートコースになります。平均速度はさほど高くありませんが、自然の中を起伏に富み、強い減速を伴うコーナーが続くなど、ドライバーのテクニックを要するレイアウトです。

ポルトガルGP
 アルガルヴェ国際(ポルティマオ)
    所在地    :アルガルヴェ地方ポルティマオ
   開業    :2008年
   一周距離  :4.692km
 コーナー数:18箇所
    高低差    : - m
 最速ラップ:F1走行無し
    F1開催    :無し
 DRS箇所数:未発表

ポルトガルのF1と聞くと、エストリルサーキットが真っ先に思い浮かびます。しかし今回選ばれたのはポルティマオにあるアルガルヴェ国際サーキットであり、F1は初開催になります。
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スペインの都市との位置関係をみるため、対象がずいぶん下の方になって気持ち悪いですが、イベリア半島西部のポルトガル、さらにその南端の温暖なエリアにあります。ココでクイズ!この中でアルガルヴェサーキットはどれでしょう?!
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何となくみんな似ていますよね。正解はこちら!IMG_4345
右端です。左からカタロニア、真ん中がポルトガルGPの先輩エストリル。3つ揃って「イベリア三兄弟」といった感じ。何だろう、イベリア半島好みのデザインなのかな。サーキットレイアウトクイズ、アリかも(笑)開業は2008年となかなか新しめのサーキットです。スーパーバイクや今は無き四輪カテゴリー「A1グランプリ」によるポルトガルGPが行われました。F1は未開催ですのでどんな走りがみられるか楽しみです。うまくいけば、来シーズン以降のポルトガルGPとして定着するかも?!

エミリア・ロマーニャGP
 エンツォ・エ・ディノ・フェラーリ(イモラ)
    所在地    :ボローニャ県イモラ市
   開業    :1953年
   一周距離  :4.909km
 コーナー数:17箇所
    高低差    : - m
 最速ラップ:1分19秒753(2004年予選)
    F1開催    :27回(サンマリノGPなどを含む)
 DRS箇所数:未発表

ああ、エミリアよ、、miyabikunはせっかく忘れかけた頃なのに今になってまた、、なんて(笑)長ったらしい名前はGP名だけではありません。サーキット正式名の「エンツォ・エ・ディノ・フェラーリ」も充分に長い!F1ファンなら知らない人はいないフェラーリの創始者エンツォ・フェラーリが1989年に亡くなったことで改称されたサーキットです。長らくイタリア国内において「サンマリノGP」という名で一国二開催を実現し、1994年に発生したラッツェンバーガーとセナの死亡事故のあった現場としても有名ですね。今回の「一連の騒動」があって、イタリアは一国二開催どころか一国三開催の運びとなりました。F1において二例目です。FullSizeRender
先程のニュルブルクリンクの地図からもわかるように、今シーズンのF1は9月初頭にイタリアのミラノからボローニャ近郊に移動し、アルプス山脈を越えてからドイツのニュル、さらにヨーロッパ最西端ポルトガルまで飛んだのち、また1ヶ月半後にボローニャに戻る。ムジェロとイモラは直線距離でたったの70km、車で1時間半程ですから、スケジュール的に何とかならなかったのかな、なんて思ってしまいますね。2006年までのサンマリノGP時代のサーキットレイアウトは皆さんよくご存知の通りだと思います。しかし、実は翌2007年に軽微変更があるんです。今回レースの無い休日を寛ぐミヤビマン・ティルケにもその旨伝えて、急いで再作図させました。IMG_4346
どこが変更されたかわかりますか?!図の北にあたるトラック最終区間にあった左クランク「ヴァリアンテ・バッサ」が無くなって、極緩やかな右コーナーになっているんです。近年は事故の度にシケインが新設置されることはあっても、円滑化するのは結構なレアケース。ただでさえ幅員が狭く高速寄りで危険、かつ抜き辛いと言われたイモラが現代のF1でどのようなレース展開を生むのかに非常に興味があります。いつかのような大きなクラッシュが頻発しないことを願いたいです。

今回11月初旬にあたる第13戦までの開催地が明らかになりました。ヨーロッパ中心で組まれたカレンダーもこれで終了となるでしょうか。そして次の発表でおそらく最終戦までが明らかになることと思います。F1は異例の緊急事態となった2020年シーズンをどのような形で締めくくるのか?!

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