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今シーズン3戦目、2サーキット目はまたまた「リンク」のつくクネクネのハンガロリンクです。先日のホッケンハイムリンクはレッドブルリンクとハンガロリンクを「リンク」させるために差し込んでいました(笑)今シーズン開催のサーキットではもうリンクできないから、他のサーキットでリンクさせなきゃだな。

《ハンガロリンクの基本情報》
    全長   :4.014km(1986〜88)
       3.968km(1989〜97)
       3.972km(1998,99)
       3.975km(2000〜02)
       4.381km(2003〜)
 コーナー数:14箇所(2003〜)
   開催回数  :34回

ハンガリーGPの歴史は古く、社会主義(共産主義)国として初めてとなる1986年からF1カレンダーに加わり、35年近く経つ今まで一貫して首都ブタペスト北東のハンガロリンクで行われています。日本でテレビ視聴が始まった頃から組み込まれているため、多くの方は毎年のように観てきたはずです。すごいのは86年から一度も欠かすことなく昨年19年、そしてこのコロナウイルス禍においても開催される予定となっています。サーキットレイアウトは大きく変わらず中低速コーナーを組み合わせた全長4km前後で構成され、平均速度はF1カレンダーで下位に位置します。それ故にF1の「2時間以内にレースを終える」というルールに触れてしまうため、当初のオリジナルレイアウトからコーナーを減らし、全長を短くする改良が施されてきました。
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 ・1986〜88年 4.014km 赤色 (オリジナル)
 ・1989〜97年 3.968km 青色(ターン3廃止)
 ・1998,99年  3.972km
 ・2000〜02年 3.975km
 ・2003〜現在 4.381km 黒色(ストレート延長)

軽微な変更がものが02年まで続き、03年からメインストレートを延長してターン1を鋭角に改良されたもので定着しています。

《ハンガロリンクの予選P.P.タイム変遷》
 86 4.014km 1分29秒450 セナ
 87 4.014km 1分28秒047 マンセル
 88 4.014km 1分27秒635 セナ
 89 3.968km 1分19秒726 パトレーゼ
 90 3.968km 1分17秒919 ブーツェン
 91 3.968km 1分16秒147 セナ
 92 3.968km 1分15秒476 パトレーゼ
 93 3.968km 1分14秒631 プロスト
 94 3.968km 1分18秒258 Mシューマッハ
 95 3.968km 1分16秒982 Dヒル
 96 3.968km 1分17秒129 Mシューマッハ
 97 3.968km 1分14秒672 Mシューマッハ
 98 3.972km 1分16秒973 ハッキネン
 99 3.972km 1分18秒156 ハッキネン
 00 3.975km 1分17秒514 Mシューマッハ
 01 3.975km 1分14秒059 Mシューマッハ
 02 3.975km 1分13秒333 バリチェロ
 03 4.381km 1分21秒688 アロンソ
 04 4.381km 1分19秒146 Mシューマッハ
 05 4.381km 1分19秒882 Mシューマッハ
 06 4.381km 1分19秒599 ライコネン
 07 4.381km 1分19秒781 ハミルトン
 08 4.381km 1分20秒899 ハミルトン
 09 4.381km 1分21秒569 アロンソ
 10 4.381km 1分18秒773 ベッテル
 11 4.381km 1分19秒815 ベッテル
 12 4.381km 1分20秒953 ハミルトン
 13 4.381km 1分19秒388 ハミルトン
 14 4.381km 1分22秒715 Nロズベルグ
 15 4.381km 1分20秒020 ハミルトン
 16 4.381km 1分19秒965 Nロズベルグ
 17 4.381km 1分16秒276 ベッテル
 18 4.381km 1分35秒658 ハミルトン
 19 4.381km 1分14秒572 Mフェルスタッペン
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単純なタイム比較です。一周全長を物語るように、オリジナルのグラフ紫帯4.014kmからコーナー数を減らしたことで10秒近くタイム短縮し、ストレートを延長し4.381kmとなった現行オレンジ帯でタイムが増加しています。ただ現行はオリジナルに比べて367m延びたにも関わらず、 1分20秒以下におさまっています。これがいわゆる「マシン向上の表れ」といえるでしょうか。その中でも一昨年18年はグラフが振り切れてしまっています。ポールポジションを計上するQ3は完全なウェット環境によるもので、ドライ環境であったQ1のタイムはフェラーリのベッテルによる1分16秒666でした。これであれば誤差範囲として勘定できそうです。
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最速タイムはグラフ黄帯にあたる02年、フェラーリのバリチェロによる1分13秒333。次点はその前年01年のM・シューマッハが記録した1分14秒059。3番目に昨年19年にようやくポールポジションを獲得したM・フェルスタッペンの1分14秒572となります。現代より大きな3.0ℓV10ノンターボ時代がハンガロリンクで最速なのは少し意外でした。今よりも高い回転数でぶん回していましたもんね。ハンガロリンクに限らず他のサーキットをみても、02年〜04,05年あたりは比較的速いラップを築けていました。ただ比較したい19年とは一周全長が異なりますので、いつもお決まりの「平均速度」に変換して白黒はっきりさせましょう。
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《ハンガロリンクの予選P.P.平均速度変遷》
 86 4.014km 161.5km/h 100%   セナ
 87 4.014km 164.1km/h 101.6% マンセル
 88 4.014km 164.9km/h 102.1% セナ
 89 3.968km 179.2km/h 110.9% パトレーゼ
 90 3.968km 183.3km/h 113.5% ブーツェン
 91 3.968km 187.6km/h 116.1% セナ
 92 3.968km 189.3km/h 117.2% パトレーゼ
 93 3.968km 191.4km/h 118.5% プロスト
 94 3.968km 182.5km/h 113.0% Mシューマッハ
 95 3.968km 185.6km/h 114.9% Dヒル
 96 3.968km 185.2km/h 114.6% Mシューマッハ
 97 3.968km 191.3km/h 118.4% Mシューマッハ
 98 3.972km 185.8km/h 115.0% ハッキネン
 99 3.972km 183.0km/h 113.3% ハッキネン
 00 3.975km 184.6km/h 114.3% Mシューマッハ
 01 3.975km 193.2km/h 119.6% Mシューマッハ
 02 3.975km 195.1km/h 120.8% バリチェロ
 03 4.381km 193.1km/h 119.5% アロンソ

 04 4.381km 199.3km/h 123.4% Mシューマッハ
 05 4.381km 197.4km/h 122.2% Mシューマッハ
 06 4.381km 198.1km/h 122.7% ライコネン
 07 4.381km 197.7km/h 122.4% ハミルトン
 08 4.381km 195.0km/h 120.7% ハミルトン
 09 4.381km 193.4km/h 119.7% アロンソ
 10 4.381km 200.2km/h 123.9% ベッテル
 11 4.381km 197.6km/h 122.3% ベッテル
 12 4.381km 194.8km/h 120.6% ハミルトン
 13 4.381km 198.7km/h 123.0% ハミルトン
 14 4.381km 190.7km/h 118.0% Nロズベルグ
 15 4.381km 192.3km/h 119.0% ハミルトン
 16 4.381km 197.2km/h 122.1% Nロズベルグ
 17 4.381km 206.8km/h 128.0% ベッテル
 18 4.381km 164.9km/h 102.1% ハミルトン
 19 4.381km 211.5km/h 130.9% Mフェルスタッペン
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平均速度にすると、テッペンが多少滑らかになりましたね。時間経過とともに速度向上している様が見受けられます。が、上がり方が滑らかというか、89年から16年までで爆発的に上昇している、というわけではなさそう。ハンガロリンクはレイアウトからもわかるように、馬力向上や最高速度向上で攻略し辛いサーキットです。タイム短縮のカギを握るのは「コーナリングの通過速度」や「コーナー出口の立ち上がりの加速」です。そう考えると、紫帯にあたる80年代後半のパワーターボ時代は現代に比べると苦手とするサーキットなのかなと想像します。先程のタイム編で卓越していた02年は速度に変換すると195.1km/hと、200km/h以下になってしまいます。若かりしベッテルが飛躍した10年に200km/hの壁を突破。そして最速は昨年のフェルスタッペンが記録した平均211.5km/hとなっています。同じくトータルで1,000馬力近い出力で、エンジンサウンドは3.0ℓV10より小さくなれど、車重が増加しても、大きなウィングでコーナーを張り付くように走る現代の方が断然速いマシンであることがわかります。
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