ようやくこの企画が活きてくる!2020年シーズンが始まりますね!
改めまして、この企画は現サーキット各シーズンのポールポジションタイムを比較して、歴代のレギュレーション変更が与えたタイム変遷、マシンの進化がどう表れたかをみるもので、最終的には「最速シーズンはいつなのか」みたいなものを割り出せたらいいなと目論んでいます。今回は皆さんも期待大でお待ちかねのことでしょう、オーストリアGPのレッドブルリンク編になります。

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《レッドブルリンクの基本情報》
    全長  :5.911km(1970〜76)
       5.942km(1977〜87)
       4.319km(1997〜99)
       4.326km(2000〜03,14〜16)
       4.318km(2017〜)
 コーナー数:10箇所(2017〜)
   開催回数  :31回(全時代を含む)

近年2014年から「レッドブルリンク」という名に変更されているものの、サーキットを買収したいわば企業名が入っており「シュピールベルク」という地名を用いられることもあります。オーストリア国内で2箇所目の開催地でサーキット名称をカレンダー復活の度に変えつつ、F1の高速サーキットの一つとして君臨しています。
時代は大きく3つの時代に大別されます。まず70年代から80年代は「エステルライヒリンク」と呼ばれた時代で、今と同じ地を使いつつ今よりも長い一周全長で使用されました。9年程空白期間を経た第二弾はヘルマン・ティルケの手が入り「A1リンク」に変更されました。miyabikun世代的には一番馴染みのある呼び名です。いまだに「A1」と呼んでしまいます。そしてまた10年間空き現パワーユニット方式となった14年より「レッドブルリンク」に改称されています。大規模なレイアウト変更は一度キリであり、細かで把握している限りを下記に示します。
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 ・1970〜76年 5.911km 赤実線(オリジナル)
 ・1977〜87年 5.942km 赤破線(シケイン設置)
 ・1997〜99年 4.319km           (ショートコース)
 ・2000〜16年 4.326km
 ・2017〜現在  4.318km 黒実線(最終を狭小化)

ひと回り大きく、滑らかな三角形がエステルライヒリンク時代、小振りで刺々しいのがA1およびレッドブルリンクとなります。2000年に7mほど延長されていますが、どこだったっけなーと寝ずに考えましたが思い出せませんでした。ターン3「レムズ」の改良(後退)だったかな?!2017年にコーナー扱いを一つ増やして(手を加えていないほぼ直線扱いのターン2)現在のコーナー数は10です。最終コーナーを狭くややタイトにした関係で全長が変化したと記憶しています。初開催が70年と今から50年近く前なのに、開催回数が3つ合計で31回なのは、先述の空白期間があるためです。なのでまたそろそろお休みが10年程入ったりして(笑)今シーズンは先般の事情により前代未聞の「同じサーキットで二開催」という特別措置が施行されます。

《レッドブルリンクの予選P.P.タイム変遷》
 70 5.911km 1分39秒230 リント
 71 5.911km 1分37秒440 シフェール
 72 5.911km 1分35秒970 Eフィッティパルディ
 73 5.911km 1分34秒980 Eフィッティパルディ
 74 5.911km 1分35秒400 ラウダ
 75 5.911km 1分34秒850 ラウダ
 76 5.911km 1分35秒200 ハント
 77 5.942km 1分39秒320 ラウダ
 78 5.942km 1分37秒710 ピーターソン
 79 5.942km 1分34秒070 アルヌー
 80 5.942km 1分30秒270 アルヌー
 81 5.942km 1分32秒018 アルヌー
 82 5.942km 1分27秒612 ピケ
 83 5.942km 1分29秒871 タンベイ
 84 5.942km 1分26秒173 ピケ
 85 5.942km 1分25秒490 プロスト
 86 5.942km 1分23秒549 Tファビ
 87 5.942km 1分23秒357 ピケ

 97 4.319km 1分10秒304 Jヴィルヌーブ
 98 4.319km 1分29秒598 フィジケラ
 99 4.319km 1分10秒954 ハッキネン
 00 4.326km 1分10秒410 ハッキネン
 01 4.326km 1分09秒562 Mシューマッハ
 02 4.326km 1分08秒082 バリチェロ
 03 4.326km 1分09秒150 Mシューマッハ

 14 4.326km 1分08秒759 マッサ
 15 4.326km 1分08秒455 ハミルトン
 16 4.326km 1分07秒922 ハミルトン
 17 4.318km 1分04秒251 ボッタス
 18 4.318km 1分03秒130 ボッタス
 19 4.318km 1分03秒003 ルクレール

純粋なポールポジションタイム一覧になります。細々と改良はあるものの、時代によってくっきり分かれている点はわかりやすいです。グラフを2つの時代で分けて作りました。
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エステルライヒリンク時代の最速はターン1にシケインを設けて延びた上の87年ピケの1分23秒357です。87年は過給圧に制限を設けた年ですが、ココはいつもより高地で気圧が薄いためターボの威力が絶大に効いてきます。
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A1リンクおよびレッドブルリンク時代の最速は昨年19年のルクレールです。2回目のポールポジションが今のレッドブルリンクのレコードホルダーとなっています。ん、何かしてたかって?!それはmiyabikunに聞いてはいけません。本人に聞いてみて下さい。きっと実力ですよ。
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レギュレーションやマシン規格が変わり、一度タイムが遅れている様子も見受けられますが、このサーキットも他との例外無く右肩下がりでタイム向上がみられています。各期間の中でも特に水色のターボ時代、そしてオレンジの現代のタイム短縮が目立ちます。黄緑色の帯、98年に一際遅いものがありますが、当時ベネトンの若手、フィジケラがパッとしなかったのではありません。雨ですね。さすがにそこまで遅いドライバーではありませんでした(笑)何せこれはポールポジションですから。先述のようにやはりココはターボが大活躍していることがよくわかります。さらなる過給圧制限のあった88年やターボが禁止となった89年あたりも比較してみたかったですね。今シーズン20年もターボ+モーターパワーですから、タイム向上が期待できます。いよいよ4.318kmで1分02秒台突入か?!

《レッドブルリンクの予選P.P.平均速度変遷》
 70 5.911km 214.4km/h 100% リント
 71 5.911km 218.4km/h 101.8% シフェール
 72 5.911km 221.7km/h 103.4% Eフィッティパルディ
 73 5.911km 224.0km/h 104.5% Eフィッティパルディ
 74 5.911km 223.1km/h 104.0% ラウダ
 75 5.911km 224.4km/h 104.6% ラウダ
 76 5.911km 223.9km/h 104.4% ハント
 77 5.942km 215.4km/h 100.4% ラウダ
 78 5.942km 218.9km/h 102.1% ピーターソン
 79 5.942km 227.4km/h 106.0% アルヌー
 80 5.942km 237.0km/h 110.5% アルヌー
 81 5.942km 232.5km/h 108.4% アルヌー
 82 5.942km 244.2km/h 113.9% ピケ
 83 5.942km 238.0km/h 111.0% タンベイ
 84 5.942km 248.2km/h 115.8% ピケ
 85 5.942km 250.2km/h 116.7% プロスト
 86 5.942km 256.0km/h 119.4% Tファビ
 87 5.942km 256.6km/h 119.7% ピケ

 97 4.319km 221.2km/h 103.1% Jヴィルヌーブ
 98 4.319km 173.5km/h   80.9% フィジケラ
 99 4.319km 219.1km/h 102.2% ハッキネン
 00 4.326km 221.2km/h 103.1% ハッキネン
 01 4.326km 223.9km/h 104.4% Mシューマッハ
 02 4.326km 228.7km/h 106.7% バリチェロ
 03 4.326km 225.2km/h 105.0% Mシューマッハ

 14 4.326km 226.5km/h 105.6% マッサ
 15 4.326km 227.5km/h 106.1% ハミルトン
 16 4.326km 229.3km/h 119.7% ハミルトン
 17 4.318km 241.9km/h 112.8% ボッタス
 18 4.318km 246.2km/h 114.8% ボッタス
 19 4.318km 246.7km/h 115.1% ルクレール

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平均速度グラフも2つの時代で分けたものから出します。グラウンドエフェクトカー登場から急激に速度を上げ、さらにターボ搭載で拍車がかかります。フラットボトムになろうがお構い無し!といった感じ。エステルライヒリンクはレイアウトからもわかるように、カーブで一周を形成しつつも非常に緩やかに滑らかな線形で構成されています。故に速度がとにかく高いです。初年の70年時点で214.4km/h、最終年87年では256.6km/hに到達します。最高速度ではなく、中低速コーナーの速度域も含めた「平均」です。最高速度で考えたらもっともっと高くなります。昨年19年の最高速度はマクラーレンのサインツが記録した332.3km/hでした。起伏ある山がちな田舎でこんな速度で走るのだから、そりゃ「危険」と言われるわけです。
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近代グループはこんな感じです。16年と17年では極めて若干の短縮があるにせよ、ほぼ誤差範囲の差。それでいて1年で12.6km/hも速度が高くなりました。ハミルトンがポールポジションを獲得した16年の予選はQ2で路面が濡れたため、タイム低下して1分07秒922となっています。ちなみに16年の最速はQ1でN・ロズベルグが記録した1分06秒516ですので、平均にすると234.1km/h相当です。こうなればもう少し上昇傾向が自然に繋がります。このグループの最高平均速度はタイムの通り19年の246.7km/hでした。ということは、通しでグラフを作ると、、
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87年が最速になります。現代のレッドブルリンクでも充分な高速度なのに、エステルライヒリンク時代はさらに速かったことになる。恐ろしや、、。そこらにいる雄牛もビックリだ。

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