擬似2020年シーズンはヨーロッパラウンドに入りました。ここらで本来なら「合同テストからの向上」をみている頃でしょうか。今年はまだ我慢、妄想の域で楽しみましょう!カタロニアサーキットの予選比較をしていきます。
《カタロニアの基本情報》
全長 :4.747km(1991〜93)
4.728km(1994〜00)
4.730km(2001〜03)
4.627km(2004〜06)
4.655km(2007〜)
コーナー数:16箇所 (2004〜)
開催回数 :29回 (1991〜)
近年はシーズン前合同テストの舞台として定着しつつあるカタロニアサーキットは1991年に開設され、92年に行われたバルセロナオリンピックの自転車競技にも使用された比較的新しめのサーキットです。温暖な気候と様々な要素を持つレイアウトで91年から断続的に開催されています。これまで大幅なレイアウト変更はありませんが、いくつかの軽微変更が行われています。以前「スペインGPの歴史と地理」で使った図で簡単に示します。
・1991〜93年 4.747km 青色(オリジナル)
・1994〜99年 4.728km 緑色(ニッサン廃止)
・2000〜03年 4.730km 黄色(ニューホーランド)
・2004〜06年 4.627km 赤色(ラ・カイシャ鋭角)
・2007〜現在 4.655km 黒色(シケイン設置)
他にも軽微な全長の差はあれど、今回もこの5段階に整理しました。まず以下で全ての年代のポールポジションタイムを比較していきます。
《カタロニアの予選P.P.タイム変遷》
91 4.747km 1分18秒751 ベルガー
92 4.747km 1分20秒190 マンセル
93 4.747km 1分17秒809 プロスト
94 4.728km 1分21秒908 Mシューマッハ
95 4.728km 1分21秒452 Mシューマッハ
96 4.728km 1分20秒650 Dヒル
97 4.728km 1分16秒525 Jヴィルヌーブ
98 4.728km 1分20秒262 ハッキネン
99 4.728km 1分22秒088 ハッキネン
00 4.730km 1分20秒974 Mシューマッハ
01 4.730km 1分18秒201 Mシューマッハ
02 4.730km 1分16秒364 Mシューマッハ
03 4.730km 1分17秒762 Mシューマッハ
04 4.627km 1分15秒022 Mシューマッハ
05 4.627km 1分14秒795 トゥルーリ ※
06 4.627km 1分14秒648 アロンソ
07 4.655km 1分21秒421 マッサ
08 4.655km 1分21秒813 ライコネン
09 4.655km 1分20秒527 バトン
10 4.655km 1分19秒995 ウェバー
11 4.655km 1分20秒981 ウェバー
12 4.655km 1分22秒285 マルドナド
13 4.655km 1分20秒718 Nロズベルグ
14 4.655km 1分25秒232 ハミルトン
15 4.655km 1分24秒681 Nロズベルグ
16 4.655km 1分22秒000 ハミルトン
17 4.655km 1分19秒149 ハミルトン
18 4.655km 1分16秒173 ハミルトン
19 4.655km 1分15秒406 ボッタス
《カタロニアの基本情報》
全長 :4.747km(1991〜93)
4.728km(1994〜00)
4.730km(2001〜03)
4.627km(2004〜06)
4.655km(2007〜)
コーナー数:16箇所 (2004〜)
開催回数 :29回 (1991〜)
近年はシーズン前合同テストの舞台として定着しつつあるカタロニアサーキットは1991年に開設され、92年に行われたバルセロナオリンピックの自転車競技にも使用された比較的新しめのサーキットです。温暖な気候と様々な要素を持つレイアウトで91年から断続的に開催されています。これまで大幅なレイアウト変更はありませんが、いくつかの軽微変更が行われています。以前「スペインGPの歴史と地理」で使った図で簡単に示します。
・1991〜93年 4.747km 青色(オリジナル)
・1994〜99年 4.728km 緑色(ニッサン廃止)
・2000〜03年 4.730km 黄色(ニューホーランド)
・2004〜06年 4.627km 赤色(ラ・カイシャ鋭角)
・2007〜現在 4.655km 黒色(シケイン設置)
他にも軽微な全長の差はあれど、今回もこの5段階に整理しました。まず以下で全ての年代のポールポジションタイムを比較していきます。
《カタロニアの予選P.P.タイム変遷》
91 4.747km 1分18秒751 ベルガー
92 4.747km 1分20秒190 マンセル
93 4.747km 1分17秒809 プロスト
94 4.728km 1分21秒908 Mシューマッハ
95 4.728km 1分21秒452 Mシューマッハ
96 4.728km 1分20秒650 Dヒル
97 4.728km 1分16秒525 Jヴィルヌーブ
98 4.728km 1分20秒262 ハッキネン
99 4.728km 1分22秒088 ハッキネン
00 4.730km 1分20秒974 Mシューマッハ
01 4.730km 1分18秒201 Mシューマッハ
02 4.730km 1分16秒364 Mシューマッハ
03 4.730km 1分17秒762 Mシューマッハ
04 4.627km 1分15秒022 Mシューマッハ
05 4.627km 1分14秒795 トゥルーリ ※
06 4.627km 1分14秒648 アロンソ
07 4.655km 1分21秒421 マッサ
08 4.655km 1分21秒813 ライコネン
09 4.655km 1分20秒527 バトン
10 4.655km 1分19秒995 ウェバー
11 4.655km 1分20秒981 ウェバー
12 4.655km 1分22秒285 マルドナド
13 4.655km 1分20秒718 Nロズベルグ
14 4.655km 1分25秒232 ハミルトン
15 4.655km 1分24秒681 Nロズベルグ
16 4.655km 1分22秒000 ハミルトン
17 4.655km 1分19秒149 ハミルトン
18 4.655km 1分16秒173 ハミルトン
19 4.655km 1分15秒406 ボッタス
※2005年はポールポジションタイムではありません
今回は今まで入れてきた「初年度タイムとの割合」を割愛しました。なぜかというと、全長が異なるため単純比較できないからです。現レイアウトに限定とかでどうにかして入れようと考えましたが、わかり辛いので今回はあまり意味がありません。
グラフの帯の色は全長の違いを区別したものになります。ただし、先程のレイアウトの色と一致していません。タイムだけでみると、最速(最短)は現代ではなく2006年に記録した青いルノーを駆る母国アロンソの1分14秒648でした。ハイブリッドターボでもV12やV10時代でもない、2.4ℓV8というのは意外。ルノーR26は以前にも「名車シリーズ」でクローズアップした「マスダンパー」なる魔法のデバイスを全車で最も使いこなしたディフェンディングチャンピオンマシンです。第11戦フランスGPを最後にマスダンパーの使用を禁じたわけですが、このスペインGPではまだ装着しており、タイム的には現代まで最速タイムとして残っているのはアロンソとしても誇らしいことでしょう。
今回は今まで入れてきた「初年度タイムとの割合」を割愛しました。なぜかというと、全長が異なるため単純比較できないからです。現レイアウトに限定とかでどうにかして入れようと考えましたが、わかり辛いので今回はあまり意味がありません。
グラフの帯の色は全長の違いを区別したものになります。ただし、先程のレイアウトの色と一致していません。タイムだけでみると、最速(最短)は現代ではなく2006年に記録した青いルノーを駆る母国アロンソの1分14秒648でした。ハイブリッドターボでもV12やV10時代でもない、2.4ℓV8というのは意外。ルノーR26は以前にも「名車シリーズ」でクローズアップした「マスダンパー」なる魔法のデバイスを全車で最も使いこなしたディフェンディングチャンピオンマシンです。第11戦フランスGPを最後にマスダンパーの使用を禁じたわけですが、このスペインGPではまだ装着しており、タイム的には現代まで最速タイムとして残っているのはアロンソとしても誇らしいことでしょう。
グラフをみる限り97年のウィリアムズのヴィルヌーブが記録した1分16秒525もかなり好タイムです。今のレイアウトより73m長い距離で1.119秒落ち、アロンソ最速の時からは101m長い距離で1.877秒落ちのタイムとなっています。このような健闘振りを比較するために、別の角度で評価してみます。
《カタロニアの予選P.P.平均速度変遷》
91 4.747km 217.0km/h 100% ベルガー
92 4.747km 213.1km/h 98.2% マンセル
93 4.747km 219.6km/h 101.2% プロスト
94 4.728km 207.8km/h 95.7% Mシューマッハ
95 4.728km 208.9km/h 96.3% Mシューマッハ
96 4.728km 211.0km/h 97.2% Dヒル
97 4.728km 222.4km/h 102.5% Jヴィルヌーブ
98 4.728km 212.0km/h 97.7% ハッキネン
99 4.728km 207.3km/h 95.5% ハッキネン
00 4.730km 210.3km/h 96.9% Mシューマッハ
01 4.730km 217.7km/h 100.3% Mシューマッハ
02 4.730km 223.0km/h 102.8% Mシューマッハ
03 4.730km 219.0km/h 100.9% Mシューマッハ
04 4.627km 222.0km/h 102.3% Mシューマッハ
05 4.627km 222.7km/h 102.6% トゥルーリ
06 4.627km 223.1km/h 102.8% アロンソ
07 4.655km 205.8km/h 94.8% マッサ
08 4.655km 204.8km/h 94.4% ライコネン
09 4.655km 208.1km/h 95.9% バトン
10 4.655km 209.5km/h 96.5% ウェバー
11 4.655km 206.9km/h 95.4% ウェバー
12 4.655km 203.7km/h 93.9% マルドナド
13 4.655km 207.6km/h 95.7% Nロズベルグ
14 4.655km 196.6km/h 90.6% ハミルトン
15 4.655km 197.9km/h 91.2% Nロズベルグ
16 4.655km 204.4km/h 94.2% ハミルトン
17 4.655km 211.7km/h 97.6% ハミルトン
18 4.655km 220.0km/h 101.4% ハミルトン
19 4.655km 222.2km/h 102.4% ボッタス
マシン特性など細かな点の比較はできませんが、全長とタイムから割り出す「速度」という観点で一揃えにすることはできます。
《カタロニアの予選P.P.平均速度変遷》
91 4.747km 217.0km/h 100% ベルガー
92 4.747km 213.1km/h 98.2% マンセル
93 4.747km 219.6km/h 101.2% プロスト
94 4.728km 207.8km/h 95.7% Mシューマッハ
95 4.728km 208.9km/h 96.3% Mシューマッハ
96 4.728km 211.0km/h 97.2% Dヒル
97 4.728km 222.4km/h 102.5% Jヴィルヌーブ
98 4.728km 212.0km/h 97.7% ハッキネン
99 4.728km 207.3km/h 95.5% ハッキネン
00 4.730km 210.3km/h 96.9% Mシューマッハ
01 4.730km 217.7km/h 100.3% Mシューマッハ
02 4.730km 223.0km/h 102.8% Mシューマッハ
03 4.730km 219.0km/h 100.9% Mシューマッハ
04 4.627km 222.0km/h 102.3% Mシューマッハ
05 4.627km 222.7km/h 102.6% トゥルーリ
06 4.627km 223.1km/h 102.8% アロンソ
07 4.655km 205.8km/h 94.8% マッサ
08 4.655km 204.8km/h 94.4% ライコネン
09 4.655km 208.1km/h 95.9% バトン
10 4.655km 209.5km/h 96.5% ウェバー
11 4.655km 206.9km/h 95.4% ウェバー
12 4.655km 203.7km/h 93.9% マルドナド
13 4.655km 207.6km/h 95.7% Nロズベルグ
14 4.655km 196.6km/h 90.6% ハミルトン
15 4.655km 197.9km/h 91.2% Nロズベルグ
16 4.655km 204.4km/h 94.2% ハミルトン
17 4.655km 211.7km/h 97.6% ハミルトン
18 4.655km 220.0km/h 101.4% ハミルトン
19 4.655km 222.2km/h 102.4% ボッタス
マシン特性など細かな点の比較はできませんが、全長とタイムから割り出す「速度」という観点で一揃えにすることはできます。
さっきのタイムグラフは低い方が速く、高い方が遅いもの。こちらは高い方が速く、低い方が遅いことを示します。ややこしいけどちょうど相反したようなヤマになります。97年が222.4km/h、02年のフェラーリは223.0km/h、06年のルノーが223.1km/h、そして昨年19年のメルセデスは222.2km/hと時代は違えどなかなかいい勝負をしています。カタロニアの平均速度は222km/hがイイトコロなんですね。
ようやく歴代の最高水準に達した昨年のメルセデス。近年は無敵をほしいままにしてしてきたメルセデスも初年14年に関していえば歴代最低速にあたる196.6km/hに止まります。これ、計算ミスでもウェット路面でもありません。意外ですね。翌15年も低調なままできて、そこからのタイヤやウィング幅の拡大などを経て飛躍的にタイムも速度も向上してきました。この20年シーズンはほぼレギュレーション変更もドライバー変更もありませんが、果たしてこの調子でさらなる向上があったのかどうか、それは来シーズンのお楽しみ。
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ようやく歴代の最高水準に達した昨年のメルセデス。近年は無敵をほしいままにしてしてきたメルセデスも初年14年に関していえば歴代最低速にあたる196.6km/hに止まります。これ、計算ミスでもウェット路面でもありません。意外ですね。翌15年も低調なままできて、そこからのタイヤやウィング幅の拡大などを経て飛躍的にタイムも速度も向上してきました。この20年シーズンはほぼレギュレーション変更もドライバー変更もありませんが、果たしてこの調子でさらなる向上があったのかどうか、それは来シーズンのお楽しみ。
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