今年も5月に入り「何も無い」まま2020年も1/3が終わりました。例年であればゴールデンウィークでひと時の休息に入るわけですが、とてもそんな気分になれませんね。運動不足していませんか?!頭使っていますか?!事態が収束に向かえば緊急事態宣言を解かれて皆がまた仕事や学校に通う日常が戻ってきます。いつ日常生活に戻ってもいいよう、今回は20年以上前にあたる1990年代に活躍したマシンで頭の体操していきましょう。
Q①
ヒント:あるレースシーンのオンボード映像からです。マシンのカラーリングをよーく見ると、右半分は青地に黄色い文字、左半分は白地に黒文字と、あたかも2チームを足して2で割ったようになっています。走行ラインの比較映像とか?!いえこれ1台分なんです。えー左右非対称カラー?!
見る角度によって、別のチームかと思わされるカラーリングとなっています。miyabikunがパッと思い出す限り、左右非対称のカラーを用いたのは後にも先にもこのマシンだけだった記憶です。2つのタバコブランドを1台で表現し、それをマシンのセンターでファスナー止めしており、本当の地の色はノーズコーンからライトシルバーかなと。面白いですよね。このチームはこの年デビューで、当初は2台のマシンをこの右と左の色で別々に出したい目論見があったようですが、許可が下りなかったために1台で2色を左右で塗り分けたというわけ。タバコをフルに押し出せた時代の話です。
Q②
ヒント:おーこれは!このマシンがお好きな方は多くいらっしゃると思います。以前に名車シリーズでも振り返ったことがありました。このカラーリングとF1とは違うカテゴリーを思わせるフォルムは30年近く経った今でも多くのファンから絶大な支持を得る名車です。
①のマシンと同様にこのマシンもチームにとってはデビューイヤーでした。チームとして成績こそ常に上位にいるものではありませんでしたが、たまにひょんな優勝をしたり、活きのいい若手を見つけてくるのにも定評がありました。このマシン以外にもユニークなカラーリングを度々表現しています。
Q③
ヒント:あるレースのスタート直後を背後から捉えています。あまり綺麗な画像でないため見辛いかも知れませんが、注目して頂きたいのは画像中段右の「PIAA」と書かれたマシンです。PIAAである程度チームは絞られると思いますが、黒いものが両サイドに載っていませんか?バックミラーにしてはデカいしずいぶん高い位置にあるような。
ああこれか。雨のモナコGPを正面からみてわかりました。ミラーではなく、どうやらちっちゃいリヤウィングがサイドポンツーン上に取り付けられているようです。このマシンが発祥で年を跨いだ1年間で様々なチームがこれを追従していました。マシンの乗り降りが大変そうですね。乗り降りならまだしも、ピットレーンで上を通すホースに引っかける事故が起きてから、急遽使用禁止となったアイテムでした。せっかく考えたのに、真似したチームが起こした事故で禁止されるとは、発祥のチームからしたらやり切れない気持ちになります。
Q④
ヒント:出た、ウェストカラー。これはあのチームだ。でもこのカラーリングは2000年代半ばまで続いたもので、今回出題の1990年代もいくつかありますので、どの時代だろう。まずこのマシンの年から速度抑制を目的とした「車体幅の縮小化」がありました。前年よりマシン幅が20cm小さくなっています。またタイヤをよく見て下さい。晴れなのにフロントタイヤに3本の溝が入っています。これもグリップ低下を狙った「グルーブドタイヤ」と呼ばれるものが導入されています。
このマシンからある有名デザイナーがようやく手を加えたことで話題となりました。その結果があったからなのかマシン性能が一気に開花し、開幕戦ではぶっ飛んだ速さを見せ付けてライバルを唖然とさせましたね。カーナンバーから年も絞れるでしょうか。
Q⑤
ヒント:真紅のボディにマールボロだし、リヤウィングもアジップの黄色が入るなどこの色はフェラーリっぽいですね。でもフェラーリではないんです。シャシーやエンジン提供もしていません。こんなそっくりだと文句言われそう(笑)
ちなみにこの年のフェラーリはこんな感じでした。似てはいるけどよく見れば違う。あと戦績も全然違います。このチームのこのカラーリングはこの年だけではありませんが、画像ではなかなか判定し辛いので本家(?)のフェラーリのマシンから察してみて下さい。ちょっといじわる問題。
Q⑥
ヒント:薄めの金色なんて何ともゴージャスで特徴的なカラーリングですね。車列の中でも一目でわかる異彩を放ちます。このマシンのカラーリングは個人的にカッコ良かったと思います。このカラーリングも例のタバコによるもの。
チームは②と同じです。エンジンはプジョーの模様。シーズン当初はこの色と少し異なり、カメラ写りを考慮したもう少し黄みが強いものでした。その黄色が中途半端な濃さであまり評判が良くなかったために思い切って金色に変えています。この金色で充分目立ちますよね。
Q⑦
ヒント:マットな水色もなかなか有名な色使いです。デザインは④と同じ方が携わり、このチームでの成績が評価されて以降各チームから引っ張りダコとなりました。
このカラーリングはこの年だけではありませんが、マシンの年と型を絞るためのヒントとしては「この年から日本企業がチームオーナー」になった点です。アパレルメーカー納得の明るい水色はレースでもよく目立ちました。また激戦な時代ながら戦績も健闘し、フランスGPではフェラーリと対等にやり合い、トップチームに割って入る2位表彰台を獲得しています。
Q⑧
ヒント:あるマシンの新車発表の画像です。このマールボロのカラーはあのチームで間違いなし!あと気になるのはその年式ですね。外れたベールの先に実に小さなリヤウィングが付いています。これ「センターウィング」と呼ばれるエンジンカバー後方に備えられたサブウィングであり、メインのリヤウィングはまだベール包まれて見えていないタイミングです。この頃のこのチームはシャシー、エンジン、ドライバーとも負のループに陥っており、いささか迷走していた暗黒時代でした。
こちらはレース中にマシンをガレージに収める瞬間を捉えたもの。見辛いですがマールボロの「M」の上あたりにセンターウィングの端部が見えます。立ち上がるドライバーもF1ファンなら誰もが知る名ドライバーで、迷走時代を抜け出すべくわざわざアメリカでも活躍した後に呼び戻した逸材ではあるのですが、若きエースに遅れをとる不甲斐無さからこのレースをもって契約を解除しました。正しく「F1マシンを降りる最後の瞬間」ということ。エンジンはこの年からメルセデスを獲得しています。
Q⑨
ヒント:見辛いけどノーズやディフレクターから読み取れるカーナンバーは1、ということはチャンピオンドライバーとチームである証ですね。こんな赤いチームでチャンピオンってフェラーリ以外にありましたっけ?!フェラーリと並んだシーンを見れば、フェラーリとまた違う赤なのもわかります。
もしかしたらカラーリングをこの年から飛躍的に変更したあの名門か?!このカラーリングも先程から度々出てくるタバコによるものです。1990年代あたりまではフェラーリのマールボロ以外にもこのようにタバコ広告でマシンカラーが決まっていた時代です。カラーを一新して挑んだ防衛は④のチームの健闘のあおりを受け、未勝利と屈辱的なシーズンに終わりました。
Q⑩
ヒント:ノーズコーンが高い位置におさまり、フロントウィングの中央が斜め上に、ノーズの位置に向かって取り付いています。後ろに続くライバルと比較しても、一線を画するデザインですね。濃紺と白のツートンカラーで「ドルフィンノーズ」と呼ばれていました。
日本人ドライバーがドライブしたことで、日本でも大いに注目されたこのマシン。F1全体でみても革命的なデザインとして以降のマシンに「ハイノーズ」を普及させた名車です。また、このマシンで2位表彰台を獲得した若手ドライバーを見事トップチームに押し上げたという経歴を持っています。
Q①
ヒント:あるレースシーンのオンボード映像からです。マシンのカラーリングをよーく見ると、右半分は青地に黄色い文字、左半分は白地に黒文字と、あたかも2チームを足して2で割ったようになっています。走行ラインの比較映像とか?!いえこれ1台分なんです。えー左右非対称カラー?!
見る角度によって、別のチームかと思わされるカラーリングとなっています。miyabikunがパッと思い出す限り、左右非対称のカラーを用いたのは後にも先にもこのマシンだけだった記憶です。2つのタバコブランドを1台で表現し、それをマシンのセンターでファスナー止めしており、本当の地の色はノーズコーンからライトシルバーかなと。面白いですよね。このチームはこの年デビューで、当初は2台のマシンをこの右と左の色で別々に出したい目論見があったようですが、許可が下りなかったために1台で2色を左右で塗り分けたというわけ。タバコをフルに押し出せた時代の話です。
Q②
ヒント:おーこれは!このマシンがお好きな方は多くいらっしゃると思います。以前に名車シリーズでも振り返ったことがありました。このカラーリングとF1とは違うカテゴリーを思わせるフォルムは30年近く経った今でも多くのファンから絶大な支持を得る名車です。
①のマシンと同様にこのマシンもチームにとってはデビューイヤーでした。チームとして成績こそ常に上位にいるものではありませんでしたが、たまにひょんな優勝をしたり、活きのいい若手を見つけてくるのにも定評がありました。このマシン以外にもユニークなカラーリングを度々表現しています。
Q③
ヒント:あるレースのスタート直後を背後から捉えています。あまり綺麗な画像でないため見辛いかも知れませんが、注目して頂きたいのは画像中段右の「PIAA」と書かれたマシンです。PIAAである程度チームは絞られると思いますが、黒いものが両サイドに載っていませんか?バックミラーにしてはデカいしずいぶん高い位置にあるような。
ああこれか。雨のモナコGPを正面からみてわかりました。ミラーではなく、どうやらちっちゃいリヤウィングがサイドポンツーン上に取り付けられているようです。このマシンが発祥で年を跨いだ1年間で様々なチームがこれを追従していました。マシンの乗り降りが大変そうですね。乗り降りならまだしも、ピットレーンで上を通すホースに引っかける事故が起きてから、急遽使用禁止となったアイテムでした。せっかく考えたのに、真似したチームが起こした事故で禁止されるとは、発祥のチームからしたらやり切れない気持ちになります。
Q④
ヒント:出た、ウェストカラー。これはあのチームだ。でもこのカラーリングは2000年代半ばまで続いたもので、今回出題の1990年代もいくつかありますので、どの時代だろう。まずこのマシンの年から速度抑制を目的とした「車体幅の縮小化」がありました。前年よりマシン幅が20cm小さくなっています。またタイヤをよく見て下さい。晴れなのにフロントタイヤに3本の溝が入っています。これもグリップ低下を狙った「グルーブドタイヤ」と呼ばれるものが導入されています。
このマシンからある有名デザイナーがようやく手を加えたことで話題となりました。その結果があったからなのかマシン性能が一気に開花し、開幕戦ではぶっ飛んだ速さを見せ付けてライバルを唖然とさせましたね。カーナンバーから年も絞れるでしょうか。
Q⑤
ヒント:真紅のボディにマールボロだし、リヤウィングもアジップの黄色が入るなどこの色はフェラーリっぽいですね。でもフェラーリではないんです。シャシーやエンジン提供もしていません。こんなそっくりだと文句言われそう(笑)
ちなみにこの年のフェラーリはこんな感じでした。似てはいるけどよく見れば違う。あと戦績も全然違います。このチームのこのカラーリングはこの年だけではありませんが、画像ではなかなか判定し辛いので本家(?)のフェラーリのマシンから察してみて下さい。ちょっといじわる問題。
Q⑥
ヒント:薄めの金色なんて何ともゴージャスで特徴的なカラーリングですね。車列の中でも一目でわかる異彩を放ちます。このマシンのカラーリングは個人的にカッコ良かったと思います。このカラーリングも例のタバコによるもの。
チームは②と同じです。エンジンはプジョーの模様。シーズン当初はこの色と少し異なり、カメラ写りを考慮したもう少し黄みが強いものでした。その黄色が中途半端な濃さであまり評判が良くなかったために思い切って金色に変えています。この金色で充分目立ちますよね。
Q⑦
ヒント:マットな水色もなかなか有名な色使いです。デザインは④と同じ方が携わり、このチームでの成績が評価されて以降各チームから引っ張りダコとなりました。
このカラーリングはこの年だけではありませんが、マシンの年と型を絞るためのヒントとしては「この年から日本企業がチームオーナー」になった点です。アパレルメーカー納得の明るい水色はレースでもよく目立ちました。また激戦な時代ながら戦績も健闘し、フランスGPではフェラーリと対等にやり合い、トップチームに割って入る2位表彰台を獲得しています。
Q⑧
ヒント:あるマシンの新車発表の画像です。このマールボロのカラーはあのチームで間違いなし!あと気になるのはその年式ですね。外れたベールの先に実に小さなリヤウィングが付いています。これ「センターウィング」と呼ばれるエンジンカバー後方に備えられたサブウィングであり、メインのリヤウィングはまだベール包まれて見えていないタイミングです。この頃のこのチームはシャシー、エンジン、ドライバーとも負のループに陥っており、いささか迷走していた暗黒時代でした。
こちらはレース中にマシンをガレージに収める瞬間を捉えたもの。見辛いですがマールボロの「M」の上あたりにセンターウィングの端部が見えます。立ち上がるドライバーもF1ファンなら誰もが知る名ドライバーで、迷走時代を抜け出すべくわざわざアメリカでも活躍した後に呼び戻した逸材ではあるのですが、若きエースに遅れをとる不甲斐無さからこのレースをもって契約を解除しました。正しく「F1マシンを降りる最後の瞬間」ということ。エンジンはこの年からメルセデスを獲得しています。
Q⑨
ヒント:見辛いけどノーズやディフレクターから読み取れるカーナンバーは1、ということはチャンピオンドライバーとチームである証ですね。こんな赤いチームでチャンピオンってフェラーリ以外にありましたっけ?!フェラーリと並んだシーンを見れば、フェラーリとまた違う赤なのもわかります。
もしかしたらカラーリングをこの年から飛躍的に変更したあの名門か?!このカラーリングも先程から度々出てくるタバコによるものです。1990年代あたりまではフェラーリのマールボロ以外にもこのようにタバコ広告でマシンカラーが決まっていた時代です。カラーを一新して挑んだ防衛は④のチームの健闘のあおりを受け、未勝利と屈辱的なシーズンに終わりました。
Q⑩
ヒント:ノーズコーンが高い位置におさまり、フロントウィングの中央が斜め上に、ノーズの位置に向かって取り付いています。後ろに続くライバルと比較しても、一線を画するデザインですね。濃紺と白のツートンカラーで「ドルフィンノーズ」と呼ばれていました。
日本人ドライバーがドライブしたことで、日本でも大いに注目されたこのマシン。F1全体でみても革命的なデザインとして以降のマシンに「ハイノーズ」を普及させた名車です。また、このマシンで2位表彰台を獲得した若手ドライバーを見事トップチームに押し上げたという経歴を持っています。
頑張ってバラけさせたつもりですが、この年代は台数やチームも多く、何より時代が20年以上前のことなので記憶を呼び起こしたり復習するのにも苦労しました。
「あーん、こんな時代、ボクよく知らないよー」
徐々に時代が古くなってきました。皆さんの記憶もだんだんと薄れてきた頃かと思います。ステイホームウィークの鈍った頭をフル稼働させて思い出してみて下さい。答え合わせいきますよー。
A①:B・A・R001 (1999年)
A②:ジョーダン191 (1991年)
A③:ティレル025 (1997年)
A④:マクラーレンMP4-13 (1998年)
A⑤:ダラーラBMS191 (1991年)
A⑥:ジョーダン196 (1996年)
A⑦:レイトンハウスCG901(1990年)
A⑧:マクラーレンMP4/10 (1995年)
A⑨:ウィリアムズFW20 (1998年)
A⑩:ティレル019 (1990年)
「まあ仕方ないだろ。まだ生まれる前の時代だし」
「クソぅ、年の功には敵わないということか」
「あーん、こんな時代、ボクよく知らないよー」
徐々に時代が古くなってきました。皆さんの記憶もだんだんと薄れてきた頃かと思います。ステイホームウィークの鈍った頭をフル稼働させて思い出してみて下さい。答え合わせいきますよー。
A①:B・A・R001 (1999年)
A②:ジョーダン191 (1991年)
A③:ティレル025 (1997年)
A④:マクラーレンMP4-13 (1998年)
A⑤:ダラーラBMS191 (1991年)
A⑥:ジョーダン196 (1996年)
A⑦:レイトンハウスCG901(1990年)
A⑧:マクラーレンMP4/10 (1995年)
A⑨:ウィリアムズFW20 (1998年)
A⑩:ティレル019 (1990年)
「まあ仕方ないだろ。まだ生まれる前の時代だし」
「クソぅ、年の功には敵わないということか」
細かい話になりますが、マクラーレンのシャシー名MP4は1996年のMP4/11までが「/」で97年型MP4-12から「-」となります。
次回はまた一段階古い時代からの出題となる予定ですので、ぜひ予習復習してみて下さい。miyabikunも怪しい時代に入るので、ビデオと本で出題できそうなマシンを見付けておかなきゃ!
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コメント
コメント一覧 (2)
少しはこの頃のF1について調べてきたのですが、難しかったです。
BARの非対称なカラーリングとティレルのXウイング(であってましたよね)は衝撃的だったので覚えました。年がわかったのはこの2問だけです。
5、6問目は全くわかりませんでしたが、それ以外は少なくともチーム名はわかりました。
ところで、答え合わせ後の2枚の写真は2017年のアメリカGPのものですね。
こんばんは。またお返事が遅くなりました。
前回2000年代より難易度がまた少し上がりました。
難易度もそうだけど、miyabikunの出題や画像、
ヒントも少し足りないというかイジワルだったかも
しれません。ごめんなさい。もう少し考えます。
⑤と⑥はあまりいい問題になっていませんでした。
ティレルのちっちゃなウィングは「Xウィング」で
正解です。
オチの2枚、2017年のアメリカGPで正解です。
アレを観た当時、フェルスタッペンには可哀想だけど
大声で笑ってしまいました。
彼はイジるところ存分で可愛いです。
もちろんこれからも応援していきます!