開催されないのが当たり前に感じてしまう今日この頃。本来であれば今週末は第4戦中国GPだったんですよね。忘れてしまうところですね。なかなか面白いサーキットではあると思うのですが「この国発祥(発症)」となれば我慢ですし、かといって悪くも言えません。クドイけど一応、今のところは中止ではなく「延期」扱いとなります。
《上海国際の基本情報》
全長 :5.451km(2004〜)
コーナー数:16箇所(2004〜)
開催回数 :16回(2004〜)
前回のバーレーン国際サーキットと同様の2004年スタートでサーキット監修も同じくヘルマン・ティルケであり、一周全長も非常に近く、用地もコンパクトにまとめられています。バーレーンと同様に様々なレイアウトを採れるような短絡トラックが各所に設けられていますが、F1では今まで最長レイアウトが使用されています。長短のストレート、そして鋭角、高速、回り込む複合コーナーがバランスよくちりばめられ、何よりも漢字の「上」を模しているあたりも実に粋ですよね。設備は潤沢な資金が投じられ、豪華に仕上げられています。
中国GPは2008年までの5回がシーズン終盤にあたる秋開催、09年からはシーズン序盤の春先開催でした。気温も穏やかで過ごしやすい気候ではありますが、日本と同様のアジア圏はどうしても春か秋かのどちらかに寄せられてしまいがちですね。
《上海国際の予選P.P.変遷》
04 5.451km 1分34秒012 100% バリチェロ
05 5.451km 1分34秒080 100.1% アロンソ
06 5.451km 1分44秒360 111.0% アロンソ
07 5.451km 1分35秒908 102.0% ハミルトン
08 5.451km 1分36秒303 102.4% ハミルトン
09 5.451km 1分36秒184 102.3% ベッテル
10 5.451km 1分34秒558 100.6% ベッテル
11 5.451km 1分33秒706 99.7% ベッテル
12 5.451km 1分35秒121 101.2% Nロズベルグ
13 5.451km 1分34秒484 100.5% ハミルトン
14 5.451km 1分53秒860 121.1% ハミルトン
15 5.451km 1分35秒782 101.9% ハミルトン
16 5.451km 1分35秒402 101.5% Nロズベルグ
17 5.451km 1分31秒678 97.5% ハミルトン
18 5.451km 1分31秒095 96.9% ベッテル
19 5.451km 1分31秒547 97.4% ボッタス
予選タイム推移をみていく前に一点補足があります。今までのアルバードパークとバーレーン国際の2005年は2回の予選タイムの合算でポールポジションを決定していたため、単純比較はできませんでした。しかしこの上海国際の2005年は予選制度見直し後の開催であったため「予選の走り方」に違いはあれど、他の年と素直に比較できます。
第16戦に設定された06年と第4戦だった14年がウェットコンディションのためタイムが落ち込み、グラフが出っぱっちゃいましたが、それを除けば先日のバーレーン国際と似たような波形になっていますね。バーレーンと若干違うのは長らく続いた初年04年のタイムを11年にほんの少し削ることに成功しています。レッドブルのベッテルが天下を取っていた頃です。当時マクラーレンをドライブしていたバトンが2番手で1分34秒558というタイムでした。このタイムは前年10年のポールタイムは上回りますが、ベッテルはそこからさらに0.715秒もぶっちぎっています。レッドブルRB7はリヤエンドを極限まで絞り、エキゾーストブローイングの効果を十二分に発揮したエアロマシンでした。チームメイトの方はKERSの不調もあり2.76秒も離れた18番手に終わっていますのでマシンだけの恩恵と証明し辛いですが、いかにベッテルとRB7の相性がよかったかがよく感じられる結果でした。
04年、11年と歴代最速となった18年のベッテルの3つのセクタータイム(ただしセクター1と3の計測区間に少し差があります)を比較すると
・右左ぐるぐるりんと回り込むセクター1
04バリチェロ 11ベッテル 18ベッテル
24秒733 24秒839 24秒044
・鋭角一つと高速S字のセクター2
04バリチェロ 11ベッテル 18ベッテル
27秒777 27秒936 27秒122
・右ぐるりんとめちゃ長ストレートのセクター3
04バリチェロ 11ベッテル 18ベッテル
41秒502 40秒931 39秒929
となっています。3ℓV10NA時代と2.4ℓV8NAの差は長いストレートを有するセクター3で0.57秒速く、さらに現在の1.6ℓV6ハイブリットターボだとセクター1と2で0.8秒ずつ、セクター3ではなんと1秒も速いタイムに飛躍しました。印象としては「近年は最高速度よりもコーナリング速度が上がったから、セクター1や2で縮めたのでは?」と想像していたのですが、いざ比較してみると立ち上がり速度とその伸びが効くセクター3で大きな差が生まれたことがわかりました。同じ全長のサーキットでそれもちょうど7年サイクルとなったポールタイムはこんなにも差が表れるのですね。
《上海国際の基本情報》
全長 :5.451km(2004〜)
コーナー数:16箇所(2004〜)
開催回数 :16回(2004〜)
前回のバーレーン国際サーキットと同様の2004年スタートでサーキット監修も同じくヘルマン・ティルケであり、一周全長も非常に近く、用地もコンパクトにまとめられています。バーレーンと同様に様々なレイアウトを採れるような短絡トラックが各所に設けられていますが、F1では今まで最長レイアウトが使用されています。長短のストレート、そして鋭角、高速、回り込む複合コーナーがバランスよくちりばめられ、何よりも漢字の「上」を模しているあたりも実に粋ですよね。設備は潤沢な資金が投じられ、豪華に仕上げられています。
中国GPは2008年までの5回がシーズン終盤にあたる秋開催、09年からはシーズン序盤の春先開催でした。気温も穏やかで過ごしやすい気候ではありますが、日本と同様のアジア圏はどうしても春か秋かのどちらかに寄せられてしまいがちですね。
《上海国際の予選P.P.変遷》
04 5.451km 1分34秒012 100% バリチェロ
05 5.451km 1分34秒080 100.1% アロンソ
06 5.451km 1分44秒360 111.0% アロンソ
07 5.451km 1分35秒908 102.0% ハミルトン
08 5.451km 1分36秒303 102.4% ハミルトン
09 5.451km 1分36秒184 102.3% ベッテル
10 5.451km 1分34秒558 100.6% ベッテル
11 5.451km 1分33秒706 99.7% ベッテル
12 5.451km 1分35秒121 101.2% Nロズベルグ
13 5.451km 1分34秒484 100.5% ハミルトン
14 5.451km 1分53秒860 121.1% ハミルトン
15 5.451km 1分35秒782 101.9% ハミルトン
16 5.451km 1分35秒402 101.5% Nロズベルグ
17 5.451km 1分31秒678 97.5% ハミルトン
18 5.451km 1分31秒095 96.9% ベッテル
19 5.451km 1分31秒547 97.4% ボッタス
予選タイム推移をみていく前に一点補足があります。今までのアルバードパークとバーレーン国際の2005年は2回の予選タイムの合算でポールポジションを決定していたため、単純比較はできませんでした。しかしこの上海国際の2005年は予選制度見直し後の開催であったため「予選の走り方」に違いはあれど、他の年と素直に比較できます。
第16戦に設定された06年と第4戦だった14年がウェットコンディションのためタイムが落ち込み、グラフが出っぱっちゃいましたが、それを除けば先日のバーレーン国際と似たような波形になっていますね。バーレーンと若干違うのは長らく続いた初年04年のタイムを11年にほんの少し削ることに成功しています。レッドブルのベッテルが天下を取っていた頃です。当時マクラーレンをドライブしていたバトンが2番手で1分34秒558というタイムでした。このタイムは前年10年のポールタイムは上回りますが、ベッテルはそこからさらに0.715秒もぶっちぎっています。レッドブルRB7はリヤエンドを極限まで絞り、エキゾーストブローイングの効果を十二分に発揮したエアロマシンでした。チームメイトの方はKERSの不調もあり2.76秒も離れた18番手に終わっていますのでマシンだけの恩恵と証明し辛いですが、いかにベッテルとRB7の相性がよかったかがよく感じられる結果でした。
04年、11年と歴代最速となった18年のベッテルの3つのセクタータイム(ただしセクター1と3の計測区間に少し差があります)を比較すると
・右左ぐるぐるりんと回り込むセクター1
04バリチェロ 11ベッテル 18ベッテル
24秒733 24秒839 24秒044
・鋭角一つと高速S字のセクター2
04バリチェロ 11ベッテル 18ベッテル
27秒777 27秒936 27秒122
・右ぐるりんとめちゃ長ストレートのセクター3
04バリチェロ 11ベッテル 18ベッテル
41秒502 40秒931 39秒929
● 1周ポールポジションタイム
04バリチェロ 11ベッテル 18ベッテル
1分34秒012 1分33秒706 1分31秒095
となっています。3ℓV10NA時代と2.4ℓV8NAの差は長いストレートを有するセクター3で0.57秒速く、さらに現在の1.6ℓV6ハイブリットターボだとセクター1と2で0.8秒ずつ、セクター3ではなんと1秒も速いタイムに飛躍しました。印象としては「近年は最高速度よりもコーナリング速度が上がったから、セクター1や2で縮めたのでは?」と想像していたのですが、いざ比較してみると立ち上がり速度とその伸びが効くセクター3で大きな差が生まれたことがわかりました。同じ全長のサーキットでそれもちょうど7年サイクルとなったポールタイムはこんなにも差が表れるのですね。
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