昨年12月から中国を中心に全世界にまで被害を及ぼしている「新型コロナウイルス」は2月に入っても勢力は衰えることなく、むしろ範囲や被害者を増やしつつあります。皆さんも感染や予防対策に悩んでいるかと思いますが、来たる4月19日決勝の第4戦中国GPの開催も危ぶまれてきました。
F1から直接話題は逸れますが、F1にも間接的に被害を被りそうな新型コロナウイルスってそもそもなあに?!という話について、医学や化学の教養がないmiyabikunが自身の理解も含めてほんの少しだけ調べてみました(誤解や認識が浅い部分もあるため、もっと深く詳しく知りたい方は調べてみて下さい)

FullSizeRender
湖北省武漢市の海鮮卸売市場を中心として全世界へと蔓延しました。武漢市は市域人口1,100万人近い中国の巨大都市の一つで、中国では10番目、世界規模でみると18番目にランクインする規模です(ちなみに日本1位の東京23区は965万人で世界30番目)また、中国GPの開催される上海市からは約800km西側の内陸に位置しています(東京から西へ広島、北へ函館と同程度)
FullSizeRender

WHO(世界保健機関)の呼ぶ正式名称は2019-nCoV「2019年の新型コロナウイルス」(※2/12に正式名称が「COVID-19」に決定)です。「コロナ」ってストーブメーカーやトヨタのファミリーセダン車で聞いたことがあるかと思いますが「太陽の外側をたなびく火柱」(子供の絵で描く太陽の外側のギザギザ部分)のことで、ウイルスがその描写に似ているため、今回によらず今までもコロナウイルスという名称が使われてきました。市販の総合感冒薬のパッケージにも似た絵がありますよね。あんな感じで見た目は一般的な風邪のウイルスと似ています。昔「SARS」とか「MERS」なんてウイルスも流行ったアレと同じグループみたいです。

IMG_1847
何がきっかけなのか、現時点で断言されていません。ただ歴代のコロナウイルスはコウモリやサルなどの動物からの飛沫感染が有力といわれています。飛沫感染というのは「咳やくしゃみなどで吹き飛んだウイルスが気管や鼻や目といった粘膜に付着してうつる」ことをいいます。予防策としてマスク着用は当然としても、ウイルスは「マスクの網目」より小さいものだそうで、どちらかといえば自分からの飛散防止が目的となります。また本来は目も保護した方がいいとのこと。メガネでは全くの不充分。
IMG_1846
被害は2019年12月の発表から急激に感染数を増やし、2月5日現在で世界全体で約24,500人、そのうち中国国内で24,300人となっており、9割以上が中国で占められています。日本でも感染が認められ、大変な騒ぎとなっています。それもそのはず、中国本土を除くと、次に多く感染者が認められたのは日本の33人です。遠くはスペインやフィンランドなど世界28カ国で感染が確認されて、致死率は特別高いわけではないものの、死者は約500人出ているのが何とも恐ろしいですね。症状は様々ある中で一般的には発熱と倦怠感、乾いた咳からの呼吸困難が多いようです。症状だけみていると、普段我々がひく風邪とさほど違いがありません。
特効薬は現時点で発表されていません。インフルエンザで有名なタミフルやエボラ出血熱やエイズウイルスの薬で対応して、今現在開発を急いでいるとのこと。いち早く開発してほしいものですが、治験を行い、副作用などの影響も確認しないといけないので、実際の導入まではどうしても時間を要してしまいます。

そこで問題となるのが武漢市民をはじめとした近隣エリアの者を他の地域や国に渡航させていいのか、またその逆で他国の者が中国国内や近隣エリアに在住する者と接触させていいのか、という話。言葉遣いや表現を気を付けないと差別になるので気を遣いますが、この手の差別は実際に行われているのが現実です。現に日本で初めて見つかったケースは患者が最近中国に渡航したことのある者ではなく「武漢からの観光客を日本国内でアテンドした際に感染した」可能性が高いと言われています。中国では今年のオリンピック代表選手選定大会を急遽中止したり、中国国外で行うことを決めており、この夏の東京オリンピックの中国代表はおろか各国の代表選手が同じ極東地区に属する日本に来てくれるのかという心配も出てきました。このブログをお読みになっている方の多くは日本国民だと思うのでこのような風評被害は悲しいですが、確かに逆の立場だとしたら、渡航を躊躇したくなる気持ちも否定できませんよね。
そして間接被害が当然モータースポーツでも発表となりました。武漢市から直線距離で1,800kmほど離れた海南省三亜市で3月21日に行われるフォーミュラE第6戦の中国大会延期が発表されました。これは全世界を転戦するF1も決して他人事ではありません。
IMG_1795
今シーズンは史上最多の全22戦が予定されているF1とはいえ、ずっと開催されてきた中国GPが欠けてしまうのは本意ではありませんし、延期でなく中止となってしまう可能性があるのは残念ですね。個人的に上海国際サーキットでのF1は毎年楽しみにしているし、ファン人口、また外国車需要の高い国だけあってFIAもなかなか頭の痛い判断を求められていることと思います。
一説には「第17戦ロシアGPとの入れ替え」も噂に上がっていますが、いくら半年以上先とはいえロシアの運営側との折り合いやチケットの扱いなど、簡単に振り替えられるものでもありませんし、夏休み期間以外はギチギチに組まれた日程の隙間に入れるのも現実的とは思えません。延期よりも中止=シーズン全21戦となる可能性を強く感じます。場合によっては中国GPの前に初開催を控えるベトナムGPも中止か延期か、なんて噂もあったりしますので、そうなれば最悪もう1戦減るかもしれません。

2011年の東日本大震災の後の日本GPでは放射能汚染の風評を鵜呑みにして来日したがらないことがありました。また2013年の中国は大気汚染が懸念され、こちらも参戦したがらなかったり、現地で体調不良を訴えるものがいるなど、物理的だけでなく精神的にも不安定になります。極限状態で戦うドライバー。多くの機材を空輸し、時間をかけて作り上げるチームスタッフ。そして生で観戦したいと考える我々F1ファン。レースが減るのはファンとして残念ですが、安全が一番です。今回miyabikunは「観戦」できることを願うよりかは「感染」を防ぐ方になるのは致し方がないことと考えるようにします。
IMG_5202

※2/12にFIAが第4戦中国GPの延期を発表しました。
  代替日などは調整中としています。

にほんブログ村 車ブログ F1へ
にほんブログ村