ようやくこのネタに辿り着きました。2019年シーズンを締めくくる「数字でみる2019年」の予選編です。いつもまとめてきた数字やデータを使って分析比較してみます。

《トップタイムと各チーム最速タイムとの差》
予選終了後にみてきたトップタイムと各チームの最速タイムとの差をシーズン通しでみてみます。
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チーム毎のイメージカラーで表現して、グチャついているのは相変わらずですが、中団を除けば決して目で追えないほど絡まっているわけではないですよね。速いチームはどこでも速いし、遅いチームはいつまでも遅かったです。最遅をほしいままにしたウィリアムズは遅いながらも平均3.5秒〜4.0秒あたりで推移していますが、中団はシーズンが進行していくにつれてバラけ解れていってるようにみえますよね。特に黒いハースのまとまりの無さには残念というかガッカリでした。本当は速くていいし、速くいなければおかしいドライバーラインナップなんですが、笑いのネタばかりを提供してくれていました。ハースで4コママンガ作れそうだもんなぁ、オチは毎回同じだけど(笑)
真っ黒ハースに対して、マクラーレンはシーズンを通して中団で安定した速さを確立できていました。低調な頃とどこが違うか考えると、違うところが多過ぎて、そもそもの原因が何だか分からなくなってしまいますが、理由はどうであれ名門がQ3常連、入賞確実、表彰台に手がかかる位置まで復調し、それも若手でやってのけるという話題は今シーズンのF1の「嬉しい話題」だと思います。そこのエンジンワークスはベテランを並べて対抗したものの、それに勝てなかったのだから、マクラーレンの飛躍、ドライバーの健闘は評価に充分値しますね。

見やすくするために、トップタイムから0.5秒〜3.0秒で抜き出し、中団以下で構成された「第二F1グランプリ予選編」はこうなります。
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中団のトップタイムのみタイム差をカラー表現しています。ルノーが最多となる8GP、ハースが序盤4戦とブラジルの5GP、マクラーレンも5GP、アルファロメオがオーストリアとドイツの2GP、そして意外にも市街地大得意レーシングポイントがアゼルバイジャンで1GPとなっています。呼ばれていないのはー、、どこか飛んでいっちゃいそうなウィリアムズは当然ながら、あとはトロ・ロッソか。予選についてはパッとしませんでしたね。中団に埋もれてしまった原因の一つと言えます。イマドキのF1で予選位置は決勝順位の1/3くらい重要なファクター。
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順序が逆になりましたが、トップチームの様子をみてみようと思います。三本線でスペースがありますので、トップを除く全GPのタイム差を表現しました。トップ三強はギャップが狭く、0.0秒〜1.2秒でひしめき合っています。 1周距離や平均速度は様々あれど、速いフェラーリ、強いメルセデスとは言われつつ、レッドブル(ほぼフェルスタッペン)もいい線までいっていたと言っていいと思います。トップタイムと2番手の最大差はメルセデスとフェラーリによる第5戦スペインGPの0.886秒でした。スペインのメルセデスはテストの速さなんてクソ食らえと言わんばかり、めちゃんこ速かった。
夏休み前の最終戦ハンガリーGPのフェルスタッペンはそんなマンネリ混沌としてきたシーズンを力でもぎ取った「ギリギリ初ポール」でしたね。なかなか獲れないと待ちわびて、一度獲れば終盤のメキシコとブラジルでポンポンと獲っちゃいました(メキシコGPはグリッド降格)シーズン前は「ホンダはレッドブルに見合う速さと信頼性があるのか」という懸念がありつつも、結果として速さにムラはありつつも念願の初ポール獲得となったし、複数回獲れたし、乗る人が乗れば速いということは証明できたのではないでしょうか。

《ポールポジション回数》全21回
 1 ルクレール            6回(28.6%)
 2 ハミルトン            5回(23.8%)
    ボッタス               5回(23.8%)
 4 フェルスタッペン 3回(14.3%)
 5 ベッテル               2回  (9.5%)

GP最速が決まる「ポールポジション獲得回数」です。初ポールはフェルスタッペンだけではない、F1で2年目トップチーム1年目のルクレールがキングを抑えて堂々の最多6回を記録。スポンサーロゴの自粛をはじめ「紅ではなくグレー」な噂はありつつも最速マシンを冷静かつ上手く操り、前評判通りの速さを知らしめました。一方で意外にも今シーズンのキングは適切な表現ではありませんが「たったの5回」に止まり、得意なポールトゥウィンの形を採らない勝ち方で結果的にチャンピオンシップを制しました。近年はポールトゥウィンの傾向が強い中「ポールポジションからでなくても年間で制する」というまさに鉄壁な状態までも身に付けています。マシン差以外の要素でキングを上回るにはどうしたらいいのでしょうね。
他、キングの相方ボッタスもタイの5回で並び、ベッテルは予選もイマイチの2回が精一杯でした。となると、メルセデスはトータルで10回、フェラーリは8回となり、予選においてもメルセデスが勝ちとなります。これがF1でいう今流行の「ONE TEAM」というやつですね。

《個人予選平均順位》交換ペナルティ降格は含まず
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  1 ハミルトン              2.29  Q1通過21 Q2通過21
  2 ボッタス                 3.00  Q1通過21 Q2通過21
  3 ルクレール              4.05  Q1通過20 Q2通過20
  4 ベッテル                 4.38  Q1通過20 Q2通過20
  5 フェルスタッペン   4.57  Q1通過20 Q2通過19
  6 ノリス                     9.43  Q1通過20 Q2通過14
  7 ガスリー                 9.62  Q1通過19 Q2通過13
  8 サインツ               10.33  Q1通過18 Q2通過13
  9 リカルド               10.57  Q1通過18 Q2通過11
10 アルボン               11.05  Q1通過18 Q2通過9
11 ヒュルケンベルグ 11.10  Q1通過18 Q2通過9
12 マグヌッセン        11.71  Q1通過18 Q2通過9
13 ライコネン            11.86  Q1通過17 Q2通過9
14 グロージャン        12.05  Q1通過15 Q2通過9
15 ジョビナッツィ     13.29  Q1通過16 Q2通過3
16 ペレス                   13.33  Q1通過14 Q2通過4
17 クビアト               13.62  Q1通過14 Q2通過4
18 ストロール            15.76  Q1通過7  Q2通過1
19 ラッセル               18.38  Q1通過0  Q2通過0
20 クビカ                   19.62  Q1通過0  Q2通過0

予選平均順位ランキングの全21戦版になります。ペナルティ降格は含まず前の純粋な予選順位で割り出してはいますが「ペナルティ降格が決まっているため、予選は程々に」の順位は含まれてしまっています。またチームカラー毎に色分けしている中で、ガスリーとアルボンの2人については以前にもやったことがあるグラデーション仕上げとしました。
回数こそルクレールにトップは譲ったメルセデス2人が平均値ではフロントロウを獲得する形となりました。ポールは足りずとも「悪い結果にもならなかった」という安定感を示しています。ポールシッター5人までが4位台に入り、その次となると大きく離れた9位台にノリスとガスリーがようやく現れます。ノリス、やるじゃないか!サインツ先輩が1つ前の7番手を陣取るイメージが強いが、交換ペナルティが助けになって平均値では上回ったぞ。新人賞だ!ガスリーは前半のレッドブル時代はだいぶ矢面に立たされてきたけど、トロ・ロッソに出戻ってからも先輩よりかはQ3進出率も高かったですね。予選においての「ガス・アル」対決は1.43位差でガスリーの勝ちでした。
昨年と同様にQ1とQ2突破数も記載しました。昨年はドライバー20人全員がQ1を突破し、2人を除いてQ2突破していました。しかし今シーズンはウィリアムズの2人がQ1すら突破できないという厳しい現実を突き付けられています。クビカの過去は輝かしい戦績があるし、今シーズンは、、だけど、ラッセルのポテンシャルをもっと正当に評価してあげたいですよね。何せF1に昇格する前のカテゴリーではノリス君やトップチーム昇格のアルボンを上回る戦績を持っています。あと一年じっと「浪人」して、キングが椅子を離れることがあればその時がチャンスかな?!

こちらも昨シーズンから導入した「個人予選順位」を時系列でグラフにし、上位中位下位の3グループに分けて表現したものです。青いゾーンがQ1止まり、黄色がQ2止まり、そして赤いゾーンはQ3進出範囲としています。まず上位三強7人の順位グラフです。
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明瞭に分かれる「6番手と7番手に立ちはだかる壁」三強はココを陣取るのが最低限の命題ですね。あとこのグループは夏休み明けの第13戦ベルギーGPよりレッドブルのドライバーチェンジがありました。その辺の効果があったかどうか判別するために、破線で区切っています。概ね6番手以内にはおさまっているようですが、水色ラインのガスリーが上に下に不安定でしたね。まあまあ、序盤は慣れていないこともあるし、シーズン前テストでド派手にかましてしまったこともあって仕方がない部分もあります。ガスリーの最上位はシーズン折り返しの第11戦ドイツGPの4位でした。地元ベッテルが降格、ルクレールも離脱してくれたことが助けにはなりましたが、比較対象となるフェルスタッペンがガッチリ2番手を獲得したことを考えると、完敗。ガスリーがフェルスタッペンを上回ったのはQ2脱出に間に合わなかった第7戦カナダGPの1戦のみでした。ではアルボンはどうだったのよというわけでみてみると、序盤2戦はまあまあ、上級マシンに慣れるまでの準備期間として、3戦目のシンガポールGPでは6番手獲得。続くロシアは攻めたターン14でクラッシュするも、第17戦日本GPからは6番手以内を守れています。よってレッドブルのマシンにはアルボンの方が合っていたかな。逆にガスリーはトロ・ロッソ復帰以降もレッドブル時代とさほど変わらない順位を保てていることを考えたら、ガスリーも結果オーライとみるのがよさそうですね。
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中位もちょこっと半端な7人で区切りました。ルノーの2人、マクラーレンの2人、ハースの2人とライコネンです。中団で上位に顔を覗かせそうな面々で、Q2出走は常連、Q3進出はそこそこに、6番手以内で偉業、マシンが風邪気味だとたまにQ1落ちといった感じ。偉業に当たる6番手以上はリカルドとマグヌッセン3回、グロージャン、サインツ、ノリスが2回、ヒュルケンベルグとライコネンが1回でした。ライコネンに「偉業」なんて言うのは失礼かもしれないけど、本人は関係ないか(笑)
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下位は残ったジョビナッツィ、クビアトにレーシングポイント2人とウィリアムズ2人の合計6人になります。ペレスとクビアトはポイントランキングから考えれば、中位に入るべきドライバーだと思いますが、ペレスのグラフを見てわかるようにQ3進出回とQ1落ち回を行ったり来たりで予選については安定しませんでした。それだけマシンが熟していなかったことでしょう。前半戦はストロール、ラッセル、クビカの順がテッパンになっていましたが、後半戦からは違います。ストロールが元気になっていますね。このメンバーは6番手こそ第4戦アゼルバイジャンGPでのペレスとクビアトに止まるものの、Q3にもちょこちょこお目見えしています。先程の繰り返しになりますが、Q3を知らないのはウィリアムズの2人のみです。安定の最下位を張るクビカがひょこっと持ち上がっているGPはご存知の通りの「タイムを出していないドライバーがある時」となります。

《コンストラクター(チーム)別予選平均順位》
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  1 メルセデス・M                 2.64
  2 フェラーリ・F                  4.21
  3 レッドブル・H                  6.48
  4 マクラーレン・R              9.88
  5 ルノー・R                       10.83
  6 ハース・F                        11.88
  7 アルファロメオ・F         12.57
  8 トロ・ロッソ・H            12.95
  9 レーシングポイント・M 14.55
10 ウィリアムズ・M            19.00

コンストラクター(チーム)単位の予選平均順位です。概ねドライバー単位とイメージは当然似通ってきますね。ドライバーのと比べて、こちらの順位が下がっていれば、誰かが平均値を下げているということです。今回は決勝ではなくあくまで予選順位でのランキングですので、ポイントランキングとイコールではありませんが、参考までに比較すると、ポイントランキング6位のトロ・ロッソは予選平均8番目。方やポイントランキング9位のハースは予選だけ切り取れば6番目の速さがあるとみられます。トロ・ロッソは予選より決勝忍耐派でハースは決勝クラッシュ派という傾向はレースを観ていればもちろんのこと、数字だけ取り出してもうかがえます。ウィリアムズの19位ピッタリとは何とも歯切れのいい明確な順位だこと(笑)

《予選チーム内対決》全21回
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 メルセデス・M
  ◯ ハミルトン 14 対 7 ボッタス
 フェラーリ・F
   ベッテル 9 対 12 ルクレール ◯
 レッドブル・H
  ◯ フェルスタッペン 19 対 2 ガスリー&アルボン
 ルノー・R
   ヒュルケンベルグ 8 対 13 リカルド ◯
 ハース・F
   グロージャン 8 対 13 マグヌッセン ◯
 マクラーレン・R
   サインツ 10 対 12 ノリス ◯
 レーシングポイント・M
  ◯ ペレス 18 対 3 ストロール
 アルファロメオ・F
  ◯ ライコネン 12 対 9 ジョビナッツィ
 トロ・ロッソ・H
   クビアト 8 対 13 アルボン&ガスリー ◯
 ウィリアムズ・M
   クビカ 0 対 21 ラッセル ◯

最後はお決まりのチーム内対決です。グラフ左手がエース格、右手のオレンジはサブ格と公然の事実に加えmiyabikunの独断で並べています。予選は引き分け無し、ペナルティ降格は後回しのデータになります。
結果は見ての通りであることはもちろんのこと、miyabikunが感じた「予選頑張ったで賞」は4回王者食いの2年目ルクレール、『対価』を活力に予選屋を追い詰めたリカルド、最年少でも果敢に先輩に食らいついたノリス、そして優勝経験者を完封する秘めたる原石ラッセルの4人です。及第者はその裏返しではありますが、ベッテルとクビアトの2人は説教部屋行きですね。ベッテルはある程度覚悟はしていたことでしょうが、まさかここまでヤツが早期に速さをみせてくると思わなかったのではないでしょうか。当然として「結果」の無いルクレールに対して、ベッテルの方が格付けは未だ上です。堂々と貫禄と経験を見せ付ければいい。ただ予選の結果、予選の戦略や指示出し、決勝の太々しさなどに取り乱して、良からぬ予期せぬ方向ばかりに向いてしまっていました。ベッテルは元々ハミルトン同様に「ポールトゥウィン」を得意としていましたので、この予選の順位や戦績ではチャンピオン復帰は遠退いてしまいます。

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まだまだ書きたいこと、気になる点、突っ込みたいこと様々ありますが、予選編はこれくらいに。

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