予選と同じ日の決勝です。もう火曜も終わりますね。土曜セッションが中止になり日曜に詰め込んだわけですが、決勝は予定通りの時間にこなせちゃうんだからすごいと思います。F4など他のカテゴリーの協力をはじめ、マシンのセッティングや修理にあたったチームスタッフ、マーシャル、大会運営者など各方面のマンパワーに感謝ですね。今レースウィーク縮小案がチラホラ出ていますが、モデルケースになったのではないかと思います。miyabikun個人的な感想としては土曜にフリー走行2回を行い、日曜午前に予選、午後に決勝というのもアリかなという印象でした。走行機会が減っちゃうのは若手の芽を積むことになるし、運営側も減収になっちゃうし、何よりスタッフがかなり忙しいかな。皆さんはどう思いましたか。
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miyabikunが観戦したEスタンドからはこんな眺望でした。
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逆バンクからダンロップに向かってちょうど捻れるあたりで、遠く正面には第1コーナーの飛び込みと昨年まで座っていたCスタンド、左に向くと最終コーナーの立ち上がりが一瞬見える感じです。マシンまでの距離はCスタンドよりかは近いですが、やはりCスタンドに比べると、マシンを追える時間は短く、バトルが起きにくい区間ではあります。目の前にはフェンス越しの大型ビジョンがあったのは幸いでした。
今年は一人での観戦でしたので、行きのコンビニで飲み物といくつかのおにぎりを調達して、12時半過ぎに到着しました。残念ながら今年もドライバーズパレードには間に合わず。特に今年は現地に来れただけ感謝しないといけませんね。ホンダ自慢の「ホンダジェット」の華麗なるフライトを拝見し、決勝のスタートです。今回も終了からだいぶ時間が経っており、結果は皆さんよくご存知だと思いますので、ポイントを押さえて書き留めていきます。

《1997年生まれの好敵手》
1997年のF1日本GPといえば、チャンピオンに手をかける大物2年目のJ・ヴィルヌーブがポールポジションを獲得するも、予選時の黄旗無視が累積のレッドカードで失格となるレースでしたね(詳細はいつの日か振り返りましょう)その年のちょうどその頃に生を享けた若き天才2人がこの鈴鹿で介しました。フェラーリのルクレールとレッドブルのフェルスタッペンです。下位カテゴリーでも対戦してきた2人が今シーズンからF1のトップチームに並び、互いにポールポジションと優勝を経験して日本GP前から度々バトルを繰り広げています。
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ポールポジションのベッテルと共に決していいスタートを切れなかった2番手ルクレールは第1コーナーを3位で通過できたものの、大外から5番手スタートのフェルスタッペンが虎視眈々と狙っていく。
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第2コーナーで並びかけたフェルスタッペンとルクレールが「ある程度想定された」通りの接触。よりによってCスタンド至近の「ホンダ応援席」前という一番恥ずかしみっともないアクシデント(インシデント)でしたね。
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場内実況と大型ビジョンでEスタンドでもその様子は伝えられ、この日一番の歓喜悲鳴がサーキット内で轟きました。ルクレールは左フロントウィングの翼端板を破損するも順位を落とすことなく復帰。一方でフェルスタッペンは部品も順位も落とすという被害甚大。レース中は「レーシングアクシデントとして不問」という判定でしたが、結果的にはルクレールがレース後に及ぶ審議で「15秒のタイム加算ペナルティ」(5秒+のちの10秒合わせて)という重い裁定が下り、6位入賞から7位に陥落しました。
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ピット交換と遅れも相まって互いに後退した9周目にコンタクトして、あらあら。。
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寄せちゃって。見ていて可愛いんだけどね(笑)
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第9戦オーストリアGPではフェルスタッペンがルクレールを追いやり逆転優勝、第10戦イギリスGPはルクレールがフェルスタッペンを押し出した際に「抜き方を覚えた」と語っていました。ルクレール、ちょっと外側に寄っちゃったかな、ステアリング修正かな(笑)ルクレールは単独で走ると実に賢く、切れ味ある走りをみせますが、どうも相手がフェルスタッペンだとこういうヒヤヒヤものの走りになりがちです。仕方ないですよね、歳も同じ、ポールも優勝も経験する「次世代のチャンピオン候補」ですから。ルクレールだけでなくフェルスタッペンにも言えることですが、いくら若く、速く、いいマシンに乗っていても、つまらぬミス、接触、後退を招くうちはチャンピオン獲得はまだ遠い話になります。

《トラックを荒らしてはいけない!》
タイトルからしてピンときますよね。予選のマグヌッセンだけでなく、決勝でもこの光景がみられました。
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直接触れたわけではないのに、後ろで決定的瞬間を目にしたキングが、先程の「若気の至り」のとばっちりを受けてしまいます。
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順位に痛手が表れなかったルクレールはマシンの方に痛手を負ってしまっています。翼端板が外開きになって、今にも脱落しそう。
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ただ速さはあるフェラーリですし、抜きどころの少ない鈴鹿、そして頭が沸騰しかけているルクレールですから、安にパッシングをかけるのも危険です。二次被害を起こさぬためにも、本来であればマシンを直ちにピットに引き入れ、傷めた部品を取り替えるか除去しなければなりません。FIAからの指導を受け、チームもルクレールに指示は送りますが、
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「ペースは悪くない」と頑なに拒否します。気持ちはわかるんだけど、危ないですよね。フェラーリの大先輩達も前車の飛散部品でリタイヤに追い込まれたり、怪我のためシーズンの欠場を強いられたことがありましたよね。
そして3周目に恐れていたことが起きてしまう。。
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ルクレールから脱落したものがハミルトンのコクピット右側に当たり、ハミルトンは右サイドミラーを失う。ほら、言わんこっちゃない。若手が戯れて傷付き、さらにはごねたモンだからキングとっては本当にとばっちり。さらにはデブリを撒き散らかして、5位サインツも急回避していました。サーキット観戦当時は脱落したものを観れませんでしたが、テレビで観ると翼端板より大きく、デッカい左手のレーシンググローブみたいに見えますね。ルクレールもその直後に左のサイドミラーを根元から失っていますが、これで両成敗、なわけ無い!ルクレールには1周目のフェルスタッペン+このピットインに応じなかった行為によりさらに10秒、トータル15秒のボーナスペナルティに至りました。いくらハミルトンが速くて憎くても、いくら偉大な先輩に勝ち越して「勝利のエクスタシー」を知ってしまっても、ルールや指示には従い、他車を危険な目に合わせてはいけません。ケースは違うけど、この前大切なお友達を亡くしたばかりでしょう。チャンピオンを獲ってからでは誰も教えてくれないぞ。

《2回目は、得策だった?!》
今回の鈴鹿は例年にも増して「タイヤの保ち」についてデリケートだったように感じました。タイヤが保ち保ちのサーキットや舗装よりかは「タイミングとチョイス」に頭を使うのでmiyabikunとしてはいいと思います。
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ポールからのスタートでビビっちゃった件をうまーくもみ消すも、お恥ずかしい2位に甘んじる鈴鹿マイスター。17周目にソフトタイヤからソフトタイヤに履き替え、端から2ピットストップを露わにしたベッテル。
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ならば私もと、スタートでいとも簡単に赤い壁を貫いて開けた前方をひた走るボッタスは翌18周にミディアムをチョイスしました。一応、タイヤ装着義務は遂行。まだフィニッシュまで距離はあるけど、ベッテルとは異なり、ボッタスの「走り次第」では如何様にもできます。
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「片耳」を失ったキングはボッタスから4周遅れの22周目にミディアムへ。残りは31周、タイヤの扱いが上手いキングなら、ボッタスよりは自由度もあるし、むしろこの1回でこなせれば片耳無しでも優勝か2位にはなれる。この瞬間に正直「今回もメルセデスかぁ、コンストラクターズチャンピオンは決まったか」と、観覧車をボーッと見つめる時間が長くなりました(笑)
32周目にベッテルが義務を果たすミディアムに履き替え、37周目にボッタスが再びソフトタイヤに戻すまでは想定内でしたが、何と残り11周でまだタイヤのオイシさを保つキングまでがピットへ。
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保たせれば優勝だし、入ればタイヤ交換前に逆戻りの3位ですが、、鈴鹿で抜けるって?!自ら茨の道を選択したメルセデスの珍戦略に久々の疑問です。前回ロシアGPのルクレールのデジャヴのようだ。フェラーリファンというわけではありませんが、結果的にそれが「お決まり」に繋がらず、助かりました(笑)

《これが本来あるべき「F1頂上対決」》
観戦していたEスタンドは冒頭に書いた通り、マシンまでの距離はCスタンドよりは近く迫力はあるのですが「この区間」でバトルになることはそうそうありません。それがレース最終盤に周辺のファン達と共に盛り上がりました。
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意外なハミルトンの2ピットストップによって、ミディアムタイヤの2位ベッテルとちょっと使い込んだソフトタイヤのハミルトンが至近です。実際に生のEスタンドから見たバトルはこんな感じです。ビタビタに近付いていますね。
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いつものハミルトンなら右からも左からも、隙をみせた瞬間に差し込んできます。ただし、ここは鈴鹿、相手はそこらへんの輩ではなく、長年の宿敵、ベッテルです。抜きそうになる瞬間より、防ぎ切った時の歓声の方が気持ち多かったように聴こえました。互いにいまだ人気のあるドライバーです。
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両者とも複数回チャンピオン、そして4回の優勝を誇る「鈴鹿マイスター」の2人。本来ならシーズン序盤からこの2人の、それも2位争いでなく優勝争いが度々見られるものとばかり思いましたが、残念ながらこのレースはシーズン17戦目。どうあがいてもこのタイミングからベッテルはこのレースで競り勝つことしかできません。
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例えそれでもいいんです。汚い走りやふざけた裁定、理解し難い戦略でどうこうなるより、速さと強さ、巧みな腕でガチンコ勝負するレースがみたい。それを終盤のしばし、体験できたと思います。
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《決勝結果》
   1 ボッタス (メルセデス・M)
   2 ベッテル (フェラーリ・F)
   3 ハミルトン(メルセデス・M)

帰りの近鉄電車で知らされたのですが、実は1周少ない52周レースだったのですね。場内実況も違和感が無かったし、ドライバーやスタッフも疑わなかったのかな。もし正規のあと1周行ったとしても、表彰台順位は変わらなかったことを祈りたいです。

《ファステストラップ》
   ハミルトン (メルセデス・M)1分35秒761
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
   ボッタス  (メルセデス)

《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
   ストロール (レーシングポイント)

今回のmiyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイは悩みました。ベッテルを勝たせたかったけどつまずいてからのもみ消しがあったし、ルクレールではないし、フェルスタッペンは評価のしようがないし、ハミルトンは2ピットストップして抜けなかったし、アルボンはこの前あげちゃったし、、優勝のボッタスは存在を感じなかったのにあげるのも腑に落ちないし。非難されちゃうかもしれないけど、今回はストロールにあげたいな。えー何で?!って、難しい根拠はありません、走りの感覚です(笑)予選からもいつもと違う感じがして、決勝も頑張っていました。
逆に「よくなかった人、残念な人」ならば何人かいます。まずはライコネン、鈴鹿に限らず、後半戦はどこか集中力や闘争心が感じられず、ジョビナッツィにすら負け続けています。もちろんジョビナッツィも成長しているのでしょうが、単にライコネンが退化しているようにも感じる。次戦メキシコGPはいよいよ40歳で迎えます。あとはこちらもオールドドライバーのクビカです。予選も決勝もテールエンダーを確立してしまって、最近はつまらぬクラッシュが増えてきました。いくらウィリアムズのマシンが致命的な遅さだとしても、今回の鈴鹿を生で観る限り、ラッセルは遅れつつも隊列に食らいついていました。しかしクビカはタイミングモニターを見ないでもわかるくらい、致命的に遅いことがよく分かりました。一人だけ逆バンクの回転数が明らかに違ったし、ラップ毎にみるみる離れていきます。応援はしているし、過去の名レースも知ってはいますが、クビカ本人とクビカファンには申し訳ないけど、今のF1ドライバーにとてもついていけていません。

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《第17戦日本GPのポイント》
 ・またもや勝ってもボッタスの存在忘れる
 ・終盤の頂上決戦はアツかった!
 ・1周多めの300km超え設定でよかったね(笑)
 ・クビカは目で見て致命的に遅いことを理解

この鈴鹿でメルセデスは41ポイントを獲得して612ポイントに達しました。2位のフェラーリが残り4戦全てでワンツーフィニッシュ+ファステストラップポイントを獲得しても到達できない領域になりましたので、6年連続のコンストラクターズチャンピオンになりました。当然の結果です。

最後に、帰りの名古屋駅でお土産を買って新幹線ホームに上がると、どこかで見かけたことのあるおじさんが、、
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何と森脇基恭さん!写真をご一緒させて頂きました。miyabikunのお顔は恥ずかしながらお見せできませんが、あと30秒だけでもお話したかったなと、、。森脇さーん、ホームで2番目に写真を撮らせて頂いたmiyabikunでーす。いつもお世話になっておりまーす。素人ながらF1ブログを細々とやっておりまーす。これからも色々ご教授下さーい!
以上、長くなりましたが、鈴鹿観戦記でしたー。

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