決勝前は予選時にも触れたF2ドライバーのA・ユベールへの黙祷が行われました。予選後に事故シーンを観ましたが、複数のマシンを伴って、マシンはかなりの衝撃で大破していました。F1においては2014年の日本GPがきっかけとなったJ・ビアンキの事故以降、大小のクラッシュはあれど死亡事故は起きていません。しかしF1と同様のハロが搭載されたF2マシンであっても、当たりどころや角度、速度、衝撃力によっては全てを回避したり免れるわけでもなく、今回のような最悪な結果を招くことを知らしめられます。モータースポーツを行う以上、危険や死と隣り合わせであり、安全ばかりを謳うと積極的なバトルと相反してしまうのでその加減はとても難しいですが、これからもうまく調和して、観るものも取り組むものも楽しめるモータースポーツにしていってほしいと願います。
フリー走行からココを得意としてきたフェラーリ、それもルクレールが自身の初優勝ならびに「よく知る仲間」のためにも「三度目の正直」といきたいところです。
スタートはルクレール快調もベッテル先輩が出遅れ。ハミルトンに並ばれる。ん?スパ王、ラ・ソースですごくバンクしている。新しい走り方?!これについては、後ほど。
ベッテルがラ・ソースで外側に膨らんだ隙に早くもハミルトンに先行されています。せっかくフロントロウで前を封じたはずが、いとも簡単に結界が崩れて付け入られてしまう。情けない。
ケメルで並んでひとまずスタート順に戻る。セクター1が速いマシンでよかったね。
二強4人以降がついてこないと思ったらフェルスタッペンは危険なラディオン手前の登り坂を登り切れずにウォールに突き刺さっています。これでセーフティカー発動。フェルスタッペンどうしたのかな?!場所も場所だし、ドキッとするよ。
実は5番手スタートからまたもスタート鈍く、6番手のライコネンや9番手からルノーをかき分けジャンプアップしたペレスに並ばれてしまっていました。
その直後のラ・ソースでスパ王に内側を閉められて行き場をなくし、タイヤとタイヤでぶつかる。スパ王の先程の大バンクはこれだったんですね。
スパ王は弾んでフロアを傷め、フェルスタッペンも触れた左フロントタイヤがイカれて曲がり切れませんでした。ライコネンとフェルスタッペンは前もラ・ソースで接触していなかった?!ライコネンは上位スタートだったのにもったいない。フェルスタッペンの攻めも1周保たずに終わり、この時点で面白みが半減だ。
スタートの混乱の際にリカルドとニアミスして負傷したサインツの影響もあって、セーフティカーが退去したのが5周目。ココからは特にトップはスパにしてまったり目なレースで進行します。
ポールから順調にギャップを広げるルクレールはレ・コーム手前で白煙を上げてオーバーランしています。
タイヤに優しくいかないと、初優勝はお預けだぞ!
またベッテルの背後にハミルトンがチラつき始めました。ソフトタイヤがキツくなってきたか。16周目にトップ集団では最も早くミディアムタイヤに履き替えて、一旦ハミルトンとの縁を切ります。
ハミルトンはステイ。今はまだ我慢。
2周後、ベッテルがミディアムでファステストラップを獲って、ハミルトンのオーバーカットを完全に防げるギャップとなりました。メルセデスは今回打つ手なしか。
お預けされていたルクレールは22周目にようやくミディアムを履く許可が出ます。トラックに戻れば
あれ、赤の5番が前じゃん。シレッとアンダーカットになっちゃった。フレッシュなミディアムを履き、いいペースで続けたことがこの状況を招いたわけですが、ルクレールにしたら面白くないですよね。だって直接抜かれたわけでもないし、チームの指示でピットインを引き延ばしたんだもん。
ということで、27周目にフォーメーション。こういうトップ復帰はつまらない。相変わらずレースの組み立てがおぼつかない「やっつけ感」のあるチームが悪い。
こうなればベッテルはいずれ訪れるであろうタイヤ交換までの間、ルクレールを逃してハミルトンとの間に「壁」をなすこと。自身の方がランキング上位にいて、まだチャンピオン争いが一応終わっていないチャンピオン経験者にとっては屈辱的だったでしょうね。さっきはファステストラップを築いてオーバーカットを防いだと思ったら、今や新人のために、誰かのだらし無さの尻拭いさせられているかのよう。
TW「ふぅー邪魔や、、これじゃグーの音も出ん」
最終シケインの飛び込みでハミルトンは最接近しますが、
右へ左へラインを巧みに採り、チームのシーズン初勝利のためにもテコでも動かぬ。ハミルトンからみたら最速の「動く壁」をなしています。
このレースからトップチームを得たアルボンは少数派の逆ストラテジーでレース終盤にバカスカ抜いてくれましたね。
32周目はあのガスリー。
35周目の弱るリカルドに対してはアウト側から果敢に攻めて見事でした。
「いいぞいいぞーアルボンヌ!」
37周目は元相方クビアト先輩もかわして、卒業記念完了!
ファイナルラップでは、こちらもケメルでバカスカ抜いてきたペレスまでもいきましたね。ルクレールをはじめアルボンもノリスも堅実に速さをみせ、ユベールと同世代の若手の踏ん張りを頼もしくみせてもらいましたね!
最終周までキングに追い立てられ、チームのフラフラ戦略にも負けず、先輩の援護もありつつ、初優勝の瞬間が近付いてきました。ん?!
《決勝結果》
1 ルクレール(フェラーリ・F)
2 ハミルトン(メルセデス・M)
3 ボッタス (メルセデス・M)
《ファステストラップ》
ベッテル(フェラーリ・F)1分46秒409
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
ノリス(マクラーレン)
《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
ルクレール (フェラーリ)
久々レースで睡眠不足の頭で悩みに悩みました。候補はアルボン、ノリス、そしてルクレール。勝ち方は清々しいものとはいかなかったけど、よく知る仲間に捧げた初勝利、ルクレールにあげたいと思います。F1参戦34戦目、また遅ればせながら今シーズンのチーム初優勝となりました。
・ユベール世代の活躍は届いたか?!
・ルクレール念願の初勝利おめでとう!
・独走と思いきやワンツーできないフェラーリ
・アルボンのレッドブル初戦は合格点
同世代のルクレール、何とかF1で優勝したぞ!届いているかな?
届いているよー。大丈夫!
にほんブログ村
コメント
コメント一覧 (4)
しかし、前日にF2のお友達に悲劇が訪れてしまい、完璧な祝福ムードにはなれませんでしたね。
ただ、彼ならばこれから何度も優勝できるでしょうから、その時喜びを爆発させましょう♪
メルセデスを抑えて優勝してくれて嬉しいよ♪
さぁホンダ勢です。何か気持ちが微妙。
フェルスタッペンは、ほんとスタートが決まりませんねぇ。いかにライコネンがぶつけないレース展開が上手いとはいえ、あれはぶつかります。
スタートで下がり過ぎるのは嫌だったのでしょうが、あのラインどりは諦めて追い上げる展開を狙ってほしかったなぁ。
フェルスタッペンが、早々に離脱して、つまらないなぁモードで観戦を続けました。
(もちろん、アルボン頑張れーの気持ちも持っていましたけど。)
スペック4のアルボンもクビアトもなかなか上がってこないので、ありゃこりゃ、ホンダはマルコに怒られるんじゃないか!?と心配しながら前半・中盤を過ごしました。
ふと見るとガスリーがやる気出してて笑ってしまいました。チームの雰囲気がトロロッソの方が合うのかな?
終盤スペック4組がポジション上げていってて、嬉しい限りでした。
レース後の画面でアルボンが、5位へと上がるペレスをパスするシーンなんて気迫を感じました。あっこりゃガスリーじゃ無理だったなと痛感しました。
フェルスタッペンが抜けた分を3台は、しっかりカバーしたと思います。
レッドブルもアルボンなら役に立ちそう。とは言え昨日フェラーリに点差を広げられましたけどね。
最後止まるまでノリスすげーーーって思っていたので、可哀想な気もしました。が、miyabiさんにドライバー・オブ・ザ・デイ貰えていたのでホッとしました^^
こんにちは。お返事が遅くなりました。
ルクレールがようやく優勝しましたね。
フリー走行からがっちり「自分の日」であることを
知らしめてくれました。
ヌベールにも届いていることと思います。
フェルスタッペンはどうもスタートダッシュが
冴えないですね。
毎回思うのですが、スパのラ・ソースをインから
さすのはほぼ不可能と思います。
過去に多くの接触を起こしたのは、そのパターンと
前車にオカマを掘るパターンが多いです。
ライコネンはフェルスタッペンがまさか来るとは、
いるとは思わなかったように思えます。
インベタじゃ曲がれないし、アウトに逃げたら
さされるし、すごく難しいコーナーの一つです。
優秀な若手のパッシングは見応えのありましたね!
アルボンは合格点でいいと思います。
ノリスは上位フィニッシュでしゃんしゃんかと
思いきや、コース際に落ちているのをみて
驚きました。
こんにちは。お返事が遅くなりました。
タイヤの状態の違いはあるとはいえ、アルボンと
ガスリーは明暗分かれましたね。
ガスリーに残された時間はあまり長くありません。
日本GPあたりまでにクビアトに並ばないようでは
次回のスパには居られなくなってしまいそう。