夏休みも終わりを告げ、来シーズンのドライバーラインナップやGPカレンダーが少しずつ見えてきました。夏休みの宿題を済ませ将来が明るい者もいれば、宿題や課題を残し不安に思う者もいることでしょう。そんな様々な気持ちを寄せたまま、難関なベルギーGPから後半戦が始まります。天気くらいは穏やかに晴れるといいですね!
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《ベルギーGPの基本情報》
    スパ・フランコルシャンサーキット
        全長           :7.004km×44周=計308.176km
        コーナー数:20箇所
        高低差       :102.2m
        DRS区間数:2箇所
        母国GP      :なし

《ベルギーGPの個人的印象》
 ・大自然に会する高低差と高全開率
 ・F1界の「峠の走り屋」決定戦
 ・一番の敵は気ままに降る「雨」
 ・比較的抜きやすく、荒れて、ドラマも多い

近年は集客や安全性を考慮したサーキットでの開催が多くなってきました。F1をやる側にとっても我々観る側にとっても重要なことではありますが、旧来の荒々しさ、ドライバーの腕や度胸が試される場が減り、F1も近代的になりました。どこか寂しい部分も感じます。その古き良きF1を存分に感じさせてくれるのがココ、スパ・フランコルシャンですね。本当に上手い者が勝つ、天候に左右されない者が勝つ、そして優れたマシンが勝つGPです。昨年までは母国GPの者がいましたが、今シーズンはいません。例え無くても、ココだけはF1が続く以上、開催し続けてほしいものです。

《過去5年のポールポジション》
    2018年 ハミルトン(メルセデス)
               1分58秒179
    2017年 ハミルトン(メルセデス)
               1分42秒553
    2016年 ロズベルグ(メルセデス)
               1分46秒744
    2015年 ハミルトン(メルセデス)   
               1分47秒197
    2014年 ロズベルグ(メルセデス)
               2分05秒591

《ポールポジションレコードタイム》
    2017年 ハミルトン(メルセデス)
               1分42秒553(一周7.004km)

《現役ポールポジション獲得者と回数》
    (★はその年のチャンピオン)
    5回 ハミルトン(2008★,13,15★,17★,18★)
    1回 ライコネン(2007★)
           ベッテル   (2011★)

ご覧の通り、予選はパワーがモノをいうメルセデスが近年のポールポジションを獲り続けています。またココもチャンピオン獲得者が名を連ねてきます。本当に速い者のみが許されるポールポジションです。

《過去5年の優勝者》
    2018年 ベッテル   (フェラーリ)
    2017年 ハミルトン(メルセデス)
    2016年 ロズベルグ(メルセデス)
    2015年 ハミルトン(メルセデス)
    2014年 リカルド   (レッドブル)

《現役歴代優勝者 回数》
    4回 ライコネン(2004,05,07★,09)
    3回 ハミルトン(2010,15★,17★)
           ベッテル   (2011★,13★,18)
    1回 リカルド   (2014)

最多勝は先日も触れた最年長ライコネンが「参戦第1期」で稼いだ4勝となっています。昨年まで所属したフェラーリであれば、その数を増やすことも出来たでしょうが、今のアルファロメオでは入賞が精一杯か?!ライコネンが鎮まった後、ハミルトンとベッテルが数を重ねています。優勝となれば速さだけではなく巧みな腕をもって制するチャンスも見えてくる。今ノリノリなあの人がもしかしたら名乗りを上げてくるかもしれませんね。

《過去5回のファステストラップ獲得者》
    2018年 ボッタス    (メルセデス)
    2017年 ベッテル    (フェラーリ)
    2016年 ハミルトン(メルセデス)
    2015年 ロズベルグ(メルセデス)
    2014年 ロズベルグ(メルセデス)

《現役ファステストラップ獲得者と回数》
    3回 ベッテル    (2009,13★,17)
    2回 ライコネン(2004,08)
           ハミルトン(2010,16)
    1回 ボッタス    (2018)

全長が長い上、勾配に高速コーナーが続くスパのファステストラップ獲得も至難の業です。今シーズンからポイントが得られますので、優勝は難しくてこれを狙うドライバーはその至難を乗り越える必要があります。ボッタスに続き、チャンピオン常連のラインナップに新たな挑戦者が加わってきてほしいものです。

《使用されるタイヤコンパウンド》
    赤:ソフト  (C3)
    黄:ミディアム(C2)
    白:ハード  (C1)

最も硬い3種が選出され、大半のチームがC1ハードタイヤを1セットしか選んでいません。使う気無し(笑)軽微な変わり種としてはウィリアムズのラッセルが唯一ハードを2セット選び、メルセデス2台とノリス君がC3ソフトを8セットとしてミディアムをライバルより手厚くしています。メルセデスはさておき、頑張れノリス!

《ベルギーGPの個人的予選予想》
〜Q1〜
 20.クビカ                  (ウィリアムズ)
 19.ラッセル              (ウィリアムズ)
 18.ジョビナッツィ    (アルファロメオ)
 17.マグヌッセン       (ハース)
 16.ガスリー              (トロ・ロッソ)
〜Q2〜
 15.クビアト              (トロ・ロッソ)
 14.グロージャン       (ハース)
 13.ノリス                  (マクラーレン)
 12.ストロール           (レーシングポイント)
 11.サインツ               (マクラーレン)
〜Q3〜
 10.ヒュルケンベルグ(ルノー)
   9.ペレス                  (レーシングポイント)
   8.リカルド              (ルノー)
   7.アルボン              (レッドブル)
   6.ライコネン          (アルファロメオ)
   5.フェルスタッペン(レッドブル)
   4.ボッタス              (メルセデス)
   3.ハミルトン          (メルセデス)
   2.ルクレール          (フェラーリ)
P.P.ベッテル              (フェラーリ)

前評判からフリー走行までフェラーリがその期待通りに上位に君臨しています。ココで勝てなきゃ今シーズンどこで勝つ?というわけでフロントロウに並べ、経験値とさらなる期待を込めてベッテルを前にしてみました。ルクレールは2回のポールポジションを獲得したものの、ベッテルはまだカナダの1回キリなんですよね。スパは決勝レース中のパッシングも可能なサーキットではありますが、予選から速さと強さを顕示することが重要です。
ドライバースイッチのあったアルボンとガスリーはフリー走行の様子だけでもはっきりと立場が変わっています。そんなにレッドブルとトロ・ロッソのマシン差ってあるんでしょうか。アルボンについては新スペックエンジンを搭載してペナルティ降格が決まっていますが、臆することなく上位で存在感を示してほしいです。
レーシングポイントの2人も元気がありそうですね!市街地以外でもイケるのか?!予選の蓋を開けてみないことには信じ難いけど、長期契約を結んだペレス、久々に好位置に来るのでしょうか。期待しましょう。

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