チームメイトのルクレールの後塵を拝すものの、フリー走行が進むにつれてタイムを上げ、地元メルセデスを上回る地元のベッテル。昨年は決勝で悪夢をみました。チャンピオン争いは遠退きましたがココから流れを変えていきたいですね。
IMG_4691
今年のホッケンハイムリンクも先日のシルバーストンと同様にDRS区間を1つ減らした2箇所となりました(「予選予想」に誤りがありましたので、図と共に修正)

IMG_4696
そのベッテルはQ1のインストレーションラップでパワー不足を訴えてルクレールに前を譲りピットに帰還しています。
IMG_4698
IMG_4697
気になるよね。元々はそちら側を任されていた技術屋だし、因縁の地元で再起を願いたい現チーム代表。
IMG_4700
苦手とした「暑さ対策」を施して地元を「記念塗色」で挑むシロセデスの1本目はイマイチ。ハミルトンは暫定13番手で一時期は17番手まで落ち込んでいます。フリー走行3回目で0.9秒近く速く走れているので、予選の練習?!フリー走行4回目みたいなモン?!
IMG_4702
Q1の残り4分でベッテルはタイム計測すら及ばずマシンを降りる。ターボの不調のようですね。こればかりはベッテルもどうしようもない。
結果、ベッテルはいつものクビカとF2上がりの優秀な新人3人が揃ってQ1敗退。早速お決まり最下位予想を外すこととなる波乱です(笑)
IMG_4704

メルセデスはQ2でミディアムを履きタイムアタックしていきます。
IMG_4708
紫、紫と来て、カキーン!
IMG_4709
ルクレールのフリー走行トップタイムをサラッと超えて、スイッチ入りました!
FullSizeRender
ルクレールも1本目から同じミディアムを履いて食らいつきますが、長い弓状のパラボリカを有するセクター2以外でハミルトン負けしている様子。
フェルスタッペンも同様のミディアムで「仲間」に入ろうとしますが、こちらもパワーに心配があるのか一度帰還し、新品ソフトタイヤを選択。まさかフェルスタッペンもダメとか言わないよね?5 minutes to go 大丈夫?!
IMG_4711
FullSizeRender
大丈夫、タイヤを労わりゆっくり大事にタイムアタックしてガスリーに続く。ハースはグロージャンが頑張るとやっぱりマグヌッセンは具合が悪い。タイム差は非常に僅差でしたが、Q3進出とQ2敗退の分かれ目となりました。スタート位置がこれだけズレれば、同士討ちは免れそう。
IMG_4713

IMG_4714
Q3も率先して先陣を切りタイムアタックに臨むメルセデスはキングを従えてボッタスが前。
IMG_4715
メルセデスはとっくに出ましたけど、、あれ、もしかしてルクレールも?!
IMG_4716
まずはポールレコードには届かずもハミルトンが暫定トップへ。とほぼ同時に
FullSizeRender
この画、ついさっき見た気がする。ルクレールもダメ。速い遅い以前に「走れない」って、フェラーリは一体どうなっちゃってるの?!これじゃルクレールはスタートタイヤを決めさせらただけで、決め損じゃん。
IMG_4718
何だかなぁ。最近のフェラーリは本当にダメ。特にこのドイツはとことん見放されている。こんなことやっているとレッドブルに追いつき追い越される日も近く感じます。このカラーバーだけ見ていると、実はライコネン1人がフェラーリなんじゃないかと錯覚してしまいますね。

IMG_4719
《予選結果》
   1 ハミルトン           (メルセデス・M)1分11秒767
   2 フェルスタッペン(レッドブル・H)1分12秒113
   3 ボッタス              (メルセデス・M)1分12秒129

IMG_4706
《予想との答え合わせ》
ポールのハミルトン、14番手クビアト、17番手アルボンの3人が正解。なぜかトロ・ロッソ2人が的中しました。この無様な結果はベッテルというよりかはフェラーリ、もっと言えばSF90が招きました。前にも話しましたが、さすがに「走れない」という予想は立てられません。連動する形で「お決まり」すら外してしまいました。あと、ルノーには騙されましたね。変に期待してはいけない。

IMG_4707
《Q3トップのハミルトンとの差》 
    レッドブル(フェルスタッペン)は0.3秒落ち
    メルセデス(ボッタス)が0.4秒落ち
    フェラーリ(ルクレール)は0.5秒落ち※
    アルファロメオ(ライコネン)が0.8秒落ち※
    マクラーレン(サインツ)は0.9秒落ち※
    ルノー(ヒュルケンベルグ)が1.0秒落ち※
    ハース(グロージャン)も1.0秒落ち※
    レーシングポイント(ペレス)も1.0秒落ち※
    トロ・ロッソ(クビアト)は1.4秒落ち
    ウィリアムズ(ラッセル)が3.0秒落ち
    ※は最速タイムから算出

今回のタイムアタックで特徴的なのは「※印」が付く事。つまり最終アタックが最速ではありませんでした。Q1脱落は別として、主にQ2でのアタックラップの方がよかったドライバーが沢山いるということです。段階的にタイムを縮めていくのが一般的ですが、Q3よりもタイヤを労わりつつQ2の方がソフトタイヤを上手く使える環境下にあったのでしょう。

《miyabikunのドライバー・オブ・ザ・デイ》 
    フェルスタッペン(レッドブル)

タイムを飛躍的に向上させ、安直にポールを獲得したハミルトンではつまらない。それよりもQ2でミディアムタイヤを捨て、ソフトタイヤを履くこととなったフェルスタッペンの「入り方」を評価したいと思います。不気味なほどスローで大事に上手くタイヤを維持してしっかりタイムを出す。落ち着いたタイムアタックが出来ていましたね。クレバーでした。

《決勝の表彰台予想!》
   1 フェルスタッペン(レッドブル・H)
   2 ハミルトン           (メルセデス・M)
   3 ボッタス               (メルセデス・M)

スタート、もしくはスタートしてそう間も無くハミルトンを突き、攻めたてることのできるフェルスタッペンに期待したいです。ハミルトンはシーズンを考えたら何も焦ることはない、ボッタスにテールを見せつけていればいいわけですから。ただ、もしこの順位のままフィニッシュするようなことがあれば、警戒すべきはボッタスやベッテルではなく、フェルスタッペンになるわけで、敵に回すと恐ろしい相手ではあります。
IMG_4720
ボッタスはシーズン序盤の勢いがほとんど無くなってしまった。。