IMG_3268
毎年この映像に目がいってしまいますね。今では全世界で見かけるフェルスタッペンの「オレンジ」が最も映えるGPです。また自然に囲まれた緑の中の補色が存在感を一層引き立ててくれます。レッドブルの本拠地、チームメイトにはフランスのガスリーもいるのですが関係無い!来年2020年には本物のオランダGPが復活しますからね、もっともっとオレンジに染まることでしょう。

昨日の予選でライコネンのアタックラップをターン1で邪魔する形になった2番手ハミルトンに対して、予選後に3グリッド降格ペナルティが下りました。
FullSizeRender
2+3=4の4番手スタートです。え?miyabikun足し算が間違えているって?!miyabikunは理系出身のクセに算数は大の苦手ですが、間違えではありません。予選を5番手で終えたマグヌッセンはギヤボックス交換による降格が決まっており、6番手のノリスが持ち上がる前にハミルトンが5番手におさまります。続いてハミルトン自身が抜けた2番手が持ち上がりになったため、結果4番手になるという「ウルトラC」を決めてきました。理屈はわかった。でもこれで3グリッド降格消化なんですね。ハミルトンがやらかした方が時系列的に先だからか。何だか解せない。とにかくフェルスタッペンが2番手に昇格し、次世代F1を担うであろう1997年生まれコンビがフロントロウを占めることとなりました。

IMG_3282
FullSizeRender
珍しい!スタートで順位を上げるのが常套手段のフェルスタッペンが大失敗!インからハミルトン、アウトからノリスやライコネンにと次々と飲み込まれて、7番手まで落ち込んでいきます。ハミルトンがだいぶインにはみ出していますが、コレはアリ?!何だか先日のカナダGP以降、トラックからはみ出したものに対して過敏に反応するようになってしまった。
FullSizeRender
代わって5番手スタートとなったノリスは3位ハミルトンに一瞬並びかけ、ライコネン、ベッテルといったチャンピオン経験者と相見えてレースしています。頼もしいじゃないですか。予選ではイタい思いで我慢を強いられたベッテルが何気に9番手からジャンプアップしています。
IMG_3279
スタートは荒れた。

FullSizeRender
1周目で最年長ライコネンに抜かれてしまった最年少ノリスは果敢に食らいつき、14周目に捕まえます。10年以上前は同世代のライコネンを応援していたmiyabikun、今では倍半分のノリスの頑張りを見届けたくなる歳になりました。そのすぐ後ろを走行するガスリーはそのライコネンの対応にだいぶ時間を要してしまっています。

22周目に2位ボッタスと4位ベッテルが同時にピットインし、ハードタイヤに履き替えています。
FullSizeRender
隣り合うボッタスのピットアウトとベッテルのピットインが交錯する場面もありましたが、それよりも問題はこっちの方。
IMG_3288
ボッタスの停止時間3.5秒に対して、ベッテルは6.1秒だって?!タイヤの用意が不十分でした。不十分でしたじゃ済まされないのをフェラーリは気付かないのかな。続く23周目にトップのルクレールは2.6秒で完了できているため、ベッテルに対してのみのミスでした。
FullSizeRender
一方31周目まで引っ張ったキングはこのオーストリアGPで終始マシンコントロールが安定していませんでしたね。フロントウィングの交換も兼ねて5位で復帰。

レース後半戦はスタートでかましてしまったフェルスタッペンの走りで中だるみだったレースが盛り上がりましたね!
FullSizeRender
47周目にベッテルに対してDRS作動可能な1秒以内に入ると「跳ね馬のお尻」を「雄牛の角」でグイグイ突き始めます。
IMG_3299
レムズでインを開けて鈍るベッテルをDRS開放で思い切り行く!ホンダエンジンでも、勝てる!
IMG_3300
FullSizeRender
「ウォーリーをさがせ!」みたい(笑)大半が1回ピットで動く中、早めにハードタイヤに履き替えたベッテルはもうクタクタ。抜かれた翌周51周目にソフトを履くことを決め、抜かれた埋め合わせにまた「プランF」やるつもりか?!

56周目のレムズでベッテルよりも容易くボッタスをパッシング。やっとスタート順位2位に復帰したフェルスタッペンの残るターゲットは、、ポールからいけしゃあしゃあと初優勝を目指すルクレールということになります。スタート以来の顔合わせですね。
FullSizeRender
FullSizeRender
67周目に追いついて、左からかな?!
IMG_3313
やっぱりイン側の右かな?!あまり時間ないよ?
IMG_3314
またレムズでインからいくか!
IMG_3315
うー!耐える。
IMG_3316
ルクレールもベッテル同様にクタクタのタイヤでこのバケモノの対応をしなければならないので辛いはず。でも負けられない!念願の初優勝もかかっているし、近い将来はガチのライバルになるであろうヤツだからなおさら。
IMG_3318
あと2周。フェルスタッペンが再びインから
FullSizeRender
マシンを当てて、もはや力尽く。追いやる!すごいなコイツ。とんでもない破壊力で恐ろしい。。あと、ちょっと忘れかけていたけど、この後ろではタイヤを履き替えたベッテルがイマイチなハミルトンをかわして、こちらはフェラーリの面目を遅ればせながら保ちました。

IMG_3328
《決勝結果》レース後に審議の末、確定
   1 フェルスタッペン(レッドブル・H)
   2 ルクレール          (フェラーリ・F)
   3 ボッタス              (メルセデス・M)

《ファステストラップ》
   フェルスタッペン(レッドブル)1分07秒475
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
   フェルスタッペン(レッドブル)
   ※先日のクビカは集積ミス。残念!

《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
    フェルスタッペン(レッドブル)

スタートのミスから考えて、良くて表彰台止まりかなとは思いましたが、まさか最終盤でルクレールを捉え、力尽くでもパッシングしてしまうフェルスタッペンはすごい。いいクソガキになりましたね。チームの株価も上げる地元で2年連続の勝利です。彼が暴れるとF1はとても盛り上がりますし、マンネリ化していたシーズンのいい刺激にもなりましたね。
IMG_3330
あらあら、お気遣いまで、ありがとう!

IMG_3326
《第9戦オーストリアGPのポイント》
・スタートのミスから弾丸追い抜きでヒーローに
・ルクレールの初優勝はまたもお預け
・ココは鬼門か、メルセデスワールド崩壊
・ホンダ、第4期初優勝おめでとう!

IMG_3324