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皆さんは今シーズンのF1をどのように感じていますか?いいですか、このまま進んでいいんですか?!勝ちまくる人、なかなか勝てない人、毎回やらかしちゃう人、様々いますね。ドライバーの移籍やエンジン変更など、近年では比較的動きのあった2019年の序盤戦7戦をいつものように整理してみました。

《予選編》
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予選時に恒例となってきている「各チーム予選最速のタイムの差」を比較します。グラフをみると1チーム飛び出ているのがありますね。これがメルセデス、いやいや上下が逆、エンジンだけ正解のウィリアムズです。序盤7戦でどのライバルと絡むことはなく、第4戦アゼルバイジャンGPは9番手のルノーからも2.6秒離れてしまっています。全く別のカテゴリーのタイム差ですね。
トップに注目すると、メルセデスがオーストラリア、中国、アゼルバイジャン、スペイン、モナコの5箇所、フェラーリがバーレーンとカナダでベンチマークとなるトップタイムです。両者最大の差はテストで散々走り込んだスペインGPの0.886秒差でした。当初は昨年同様にフェラーリが速さをみせてくるのではないかと予想しましたが、全く歯が立ちませんでしたね。フェラーリの「ガッカリ感」そしてメルセデスの「やっぱり感」をまざまざと見せつけられました。メルセデスは今シーズンからマシン思想を変え「コーナリング時に速い」ものにシフトしてきました。コーナーことに少しずつ引き離しにかかる走りはサーキット1周すると大きな貯金として積み上げられます。今までの「スピードとパワーのメルセデス」に「コーナリング重視のレッドブル」を「足して2で割らない」ような完膚無きまでの仕上がりって感じ。唯一対抗できそうなフェラーリのこの先はストレート頼みのパワーサーキットに限られてしまうのでしょうか。トップ(ほぼメルセデス)と中団のギャップの浮き沈みは「エアロやコーナリング重視(スペイン)」の時に一様に差が大きくなっているようにみえます。
エンジン変更のあった新生レッドブルは安定の3番手チームをキープ。ただ例年の「3番手と4番手の間にあった壁」は薄れつつあります。第2戦バーレーンGPでは黒ハースとぴちぴちマクラーレンが赤牛の尻尾を捕まえるべく迫っています。トロ・ロッソはハースを挟んだ真後ろをついていく感じ。中団はいつものことながら絡まり合っていますね。エンジンがどうとかパワーがどうとか色々ありましたが、蓋を開けてみればレッドブルはレッドブルの位置だし、トロ・ロッソも定番な位置ではあるので、結局は「ドライバーの腕と走りの好みに合うか」によるんじゃないかな、と思います。ハイパワーのフェラーリやメルセデスもワークス以外は結局離されてしまっています。

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スターティンググリッド降格は反映しない、ドライバー別の予選平均順位です。ツートップはメルセデスの2人が獲得し、ハミルトンは唯一の1位台を確保しています。フェルスタッペンは昨年の同時期8位台から5位台まで順位を上げていますが、相方ガスリーは遠く離れて9位台となっています。チームへの不慣れは考慮しつつもフェルスタッペンと同じマシンを与えられているわけですから、この差を早く埋められないと「チームの競争力」にも限界を与えますし、果ては「自分の評価」にも影響が出てきます。それはルクレールにも同じことが言えます。母国モナコでの「不手際」がイタかった。
頑張っているところとしては、今シーズンから下克下を選んで予選屋ヒュルケンベルグを上回るリカルド、あとは名門抜擢の最年少ノリスはサインツ先輩を超えてきました。頼もしい若手です。ノリスやアルボンが目立つ一方、どうにかしてあげたくなるのがラッセルですね。同等カテゴリーマシンに乗れていれば、間違いなく相見えているはずです。
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コンストラクター単位で整理するとこうなります。各所単発な速さ云々ではなく、サーキット1周を速く走る順はこの序列になりそうです。真っ黒ハースも速さでいえばこの位置にいます。

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予選編の最後はチームメイト対決です。グラフ左手の青組が先輩もしくはエースドライバー、右手の紅組が新入りやセカンドさんを意味します。予選順位でみるため引き分けや降格ペナルティは反映しません。
7×0が2組あります。レーシングポイントのところの「ペイ対決」は先輩ペイの勝ち。ペイはペイでもキャリアが違う。またウィリアムズの「久々復帰と優秀新人対決」は優秀新人の完勝でした。クビカね、もう痛みはないんだろうけど、心はイタいだろうなぁ。若さの差かなぁ。
いい勝負をしたのはメルセデスとマクラーレンです。ボッタスは一時期キレキレに速かったですね。予選から勝ることが今シーズンの必須目標です。今後のレースもまだ勝ち越しできるチャンスはあります。今年はヤレる!

《決勝編》
次は決勝編です。個人成績からみていきます。決勝はいつものmiyabikun式「リタイヤは20位」扱いとします。
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1位のハミルトンは予選が平均1.86位で決勝では平均1.29位とさらに順位を上げてきました。決勝は予選と違いリタイヤがあるため、完走すれば一般的にはウィリアムズのように数値は上がる傾向になります。ただそれは中団以下の話。トップ争いはそうもいかない。そこで確実に順位をあげるわけですからなおすごい。ハミルトンは先日のどこかのように「2番手スタート、2位フィニッシュの優勝」などのミラクルもゲットしてしまうから、こうなるわけですね。あと上位ではフェルスタッペンも予選平均5.14位から決勝平均3.86位に向上してきました。まだお利口さんしていますね。健気なレースができるまで成長しました。
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コンストラクター単位にすると、昨年よりも段差が大きく、いくつかのグループに分かれています。先頭は有無も辞さずメルセデスが表彰台の中央に常に足をかける1.71。実は表彰台登壇も安定しないフェラーリが4.93。そして1人で頑張ってる感が否めないレッドブルは6.50と三強と呼ばれた上位は早くもバラつき始めました。第2集団か第4集団と呼ぶべきか悩ましい6チームが大集団をなしており、1レースで簡単に順位が入れ替わる位置にいます。予選では好位置につけるハースも決勝は暴れるから集団の中では最下位。最後は1人「F1.5レース」を強いられているウィリアムズ、という5つのグループに分裂しつつあるシーズン序盤となっています。

決勝は優勝してナンボ、入賞してナンボ、完走してナンボということで、こちらが決勝周回数ランキングです。この序盤7戦の全周回数は436周となります。
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上位4人が全完走中です。毎回上位に来るペレスは432周となり、4周足らずでした。内訳は開幕戦オーストラリアで1周遅れ、第3戦中国も1周遅れ、第6戦モナコ1周遅れ、第7戦カナダ1周遅れとなり、全てで完走はできています。
ルノー2台はトラブル多し。よい子ルクレールは地元でのやけっぱちが響き、黒組グロはお決まり。頑張る若さで空回りのノリス君が345周でこちらも末っ子の周回率79.1%となりました。
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チーム別は当然メルセデスが規定通り100%の周回をこなしています。ただ見よ、この手の数字になると何気に台頭してくるのが下位チームです。周回数2位は本家超えのアルファロメオ、3位は昨年より心臓は頑丈になったレッドブル、4位は「腐っても名門」のウィリアムズ、ピンクのペレスが支えるレーシングポイントが5位です。

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決勝編最後はチームメイト対決。両リタイヤの引き分けはこの7戦でありませんでした。決勝も勝敗がつきます。あら、ガスリー全負けだ。さっきに引き続いて及第点ですね。チームメイトが強力だと辛い。今回は取り上げていませんが、決勝のファステストラップ獲得数であれば2×0で勝っているのに(笑)最大のライバルはチームメイトであることを一番知っているのがボッタスです。今のところ2×5ではあるものの健闘していると言っておきましょう。
あとは目につくところとしてはアルファロメオのジョビナッツィでしょうか。相手は老いても趣味でも色んな面でチャンピオンのライコネン相手ですから手強いですね。顔はマシンカラーに負けないくらい濃いけど走りは薄いし、miyabikun如きがF1ドライバーに対して失礼ですが、プロだから言わせてもらうと、正直上手くない。勝手にスピンしたり、クレアさんのところと同志仲良く走っている印象。貴重なイタリア人ドライバーなんだけどなぁ。

《ドライバーズ、コンストラクターズランキング》
オーラスはランキンググラフです。今回は見辛いと言われる前に初めから分けちゃいました。チーム毎に見慣れた色使いに塗り分けて、実線がエース格、破線がサブ格としています。三強チームのドライバーズランキングはこんな感じ。
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怯むなボッタス!昨年のベッテルのように食らいついています。あらゆるサーキットで万遍なく強いハミルトンに対して、市街地や新興サーキットに強みを感じるボッタス。これから夏にかけてはちょっとその気が無いところが続くわけですが、諦めないでほしいですね。今年勝ち取れば、以降も期待できるし、今年も負けるようならもうチャンスは無くなる気もします。流れを変えよう!新しい風を取り込もう!まだ時期的に早いけど、今シーズンは君くらいしか対抗馬がいないんだ。本来のガチライバルは早くも可愛い後輩達と絡まり合ってしまった。100ポイントって、一昔前なら文句無しのチャンピオンなのにね。
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第2チャンピオンシップのグラフです。このグラフに名前がないドライバーが3人います。ジョビナッツィとウィリアムズのクビカとラッセルですね。miyabikunが謝ることではないが、申し訳ない。こちらの争いは地元の英雄の後任を仰せつかったサインツが筆頭。先日のカナダGPでいい目立ち方をしたリカルドが急激に上向き調子ですが、新生マクラーレンの意地を見せてもらいたいです。シーズン序盤は安定の入賞圏内を守り続けたライコネンは最近本気でマッタリし始めてしまいました。腕は確かですから、一戦一戦を丁寧に、模範となる走りでファンを楽しませてほしいですね。

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コンストラクターズグラフは先日チョイ見せしていました。今回はファステストラップポイントもしっかり加味し、数字を四角く囲って強調しています。ファステストラップはメルセデスが7戦中3回(ボッタス2回、ハミルトン1回)フェラーリ2回(ルクレール2回)レッドブル2回(ガスリー2回)となっています。ポイントが貰えるとわかっているから仕方がないんですが「レースに勝つためにファステストラップで追走(引き離す)」のではなく「後続とのギャップがあり、順位を落とすこともないから新品タイヤを履いて挑む」というスタンスが何とも滑稽というか、茶番というか、意味合いが変わってしまいましたね。メルセデスは定規で引いたように真っ直ぐとチャンピオン獲得に向いています。フェラーリは今のところ派手な結果はないレッドブルと近い争いをしています。クドいですが、開幕前はとてもこんな想像できませんでしたね。悪い意味でハメられたな(笑)
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先程のグラフは最上限を300に設定していました。こちらは30です。0が一つ要らなくなる。波形はドライバーズランキングと似ていますね。マクラーレンの逃げ切りを本家ルノーが遅ればせながら追いかけ、アルファロメオはライコネン一人が背負っています。スロースターターのトロ・ロッソはようやくグラフが上を向き始めました。ヨーロッパラウンド本番の活躍に期待しましょう!

ざっと駆け足に2019年シーズンの序盤7戦を数字とグラフでみてきました。先日も取り上げましたが、このままでは本当に「このまま」になりそうなので、もう一つ二つ波乱があると面白いですね!

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