最近モナコネタを立て続けたので、ようやくたどり着いた感覚です。金曜の楽しい晩餐を終えれば真剣勝負モードに切り替えないといけませんね。また、F1界のレジェンドの一人、ラウダの訃報もあって、ドライバーやチーム関係者にとって様々な思いが込められたGPになりそうですね。
image
《モナコGPの基本情報》
   モンテカルロ市街地サーキット
      全長:3.340km×78周=計260.520km
      コーナー数:19箇所
      高低差       :41.8m
      DRS区間数:1箇所
      母国GP      :ルクレール

《モナコGPの個人的印象》
   ・カレンダー中で一番華やかなGP、休息
   ・海と起伏ある街並みを駆る「ザ・市街地」
   ・恐怖のガードレール
   ・レースというよりかは「めちゃ速パレード」

言わずと知れた市街地サーキットの代名詞ですね。近年仲間入りした「直線的で平坦」とは正反対、海辺にせり立つ斜面に張り付くように栄えた港町モナコで「狭く起伏ある」レイアウトをなして古くから行われていますね。ただし、F1の69年の歴史で毎年開催されていたわけではなく、2年目の1951年から54年の4シーズンは非開催ですので「皆勤賞」ではありません。1周全長は短く速度も低いため、ルールやレギュレーションに厳格なF1であっても走行距離は300km以下の「特別ルール」が適用されます。狭く起伏がある上にガードレールに囲まれた中を走行しますから、ミスは命取り。決勝はおろか予選やフリー走行からマシンを壊さずコントロールできたものこそが王家から直々に祝福されるという栄誉を手にすることができます。
image
今回は追悼の意を込めて、ラウダのモナコGP戦績を絡めていきたいと思います。ラウダはF1でデビュー翌年の1972年にマーチでモナコGPに初参戦し、途中2年間のブランクを経て85年までに12回出走経験があります。

《過去5年のポールポジション》
   2018年 リカルド   (レッドブル)
               1分10秒810
   2017年 ライコネン(フェラーリ)
               1分12秒178
   2016年 リカルド   (レッドブル)
               1分13秒622
   2015年 ハミルトン(メルセデス)   
               1分15秒098
   2014年 ロズベルグ(メルセデス)   
               1分15秒989
 
《ポールポジションレコードタイム》
   2018年 リカルド(レッドブル)
               1分10秒810(一周3.340km)

《現役ポールポジション獲得者と回数》
(★はその年のチャンピオン)
   2回 ライコネン(2005,17)
          リカルド   (2016,18)
   1回 ベッテル    (2011★)
          ハミルトン(2015★)

現在のレイアウト、一周3.340kmは2003年から続いています。3.0ℓV10のNAエンジン時代からしばらく1分13秒台が頭打ちでした。現行のパワーユニットになると、2017年頃からポールタイムは一気にタイム向上がみられ、昨年はリカルドが1分10秒台に乗せてきました。ギリギリバトルのポール争奪戦はいよいよ1分一桁台に突入か?!
ラウダは参戦12回中、1974年から3年連続でポールポジションを獲得しています。いずれもフェラーリでした。以前名車で取り上げたこともある312Tでの走りは有名ですね。

《過去5年の優勝者》
   2018年 リカルド   (レッドブル)
   2017年 ベッテル   (フェラーリ)
   2016年 ハミルトン(メルセデス)
   2015年 ロズベルグ(メルセデス)
   2014年 ロズベルグ(メルセデス)

《現役歴代優勝者 回数》
   2回 ハミルトン(2008★,16)
          ベッテル   (2011★,17)
   1回 ライコネン(2005)
          リカルド   (2018)

現役はチャンピオン3人ブラス昨年のリカルドが優勝しています。リカルドは本来チャンピオン3人に続くキャリアを持っているのですが、今シーズン選択したチームはなかなか振るいませんね。やっぱり「紺色」だったかな。
ポール獲得が優勝最有力候補になり得るモナコでのラウダは優勝となると一つ数を減らし、75年と76年の2勝でした。74年はエンジントラブルにより、ロータスのピーターソンの手に渡っています。

《過去5年のファステストラップ獲得者》
   2018年 フェルスタッペン(レッドブル)
   2017年 ペレス(フォース・インディア)
   2016年 ハミルトン(メルセデス)
   2015年 リカルド    (レッドブル)
   2014年 ライコネン(フェラーリ)

《現役ファステストラップ獲得者と回数》
   3回 ライコネン           (2003,08,14)
   2回 ベッテル               (2010★,13★)
          ペレス                  (2012,17)
   1回 リカルド               (2015)
          ハミルトン           (2016)
          フェルスタッペン(2018)

ファステストラップはトップでなくても獲得可能で現役ドライバー6人に獲得経験があります。ラップダウンが前に現れ、上手くかわさないと他のサーキットに比べてロスも大きいです。
ラウダはモナコGPでのファステストラップ獲得はブラバム時代78年の1回キリです。miyabikunの勝手なイメージとして、ラウダはガシガシ飛ばしてぶっちぎるというよりかは「頭を使い無理せず、最後にトップでチェッカーフラッグを受けさえすればいい」といった走りができるドライバーだと思っています。当時はファステストラップにポイント付与はありませんしね。もし今シーズンの様に付与対象となれば、頭を使ってレースを組み立ててきたでしょうね。

《使用されるタイヤコンパウンド》
   赤:ソフト  (C5)
   黄:ミディアム(C4)
   白:ハード  (C3)

このモナコから最もフニャフニャなC5(旧 ハイパーソフト)が採用されます。ここらで使ってこないと、ある存在すら忘れてしまいそうだ。各チームの持ち込みですが、ほとんどが赤のC5依存となっており、特に「赤いチーム」においては黄色と白は1セットずつしか持ち込みません。

《モナコGPの個人的予選予想》
〜Q1〜
 20.クビカ                  (ウィリアムズ)
 19.ラッセル               (ウィリアムズ)
 18.ストロール           (レーシングポイント)
 17.リカルド               (ルノー)
 16.ヒュルケンベルグ(ルノー)
〜Q2〜
 15.ペレス                  (レーシングポイント)
 14.ノリス                  (マクラーレン)
 13.サインツ               (マクラーレン)
 12.ジョビナッツィ    (アルファロメオ)
 11.クビアト               (トロ・ロッソ)
〜Q3〜
 10.アルボン              (トロ・ロッソ)
   9.ライコネン          (アルファロメオ)
   8.グロージャン      (ハース)
   7.マグヌッセン       (ハース)
   6.ガスリー              (レッドブル)
   5.ルクレール          (フェラーリ)
   4.フェルスタッペン(レッドブル)
   3.ベッテル              (フェラーリ)
   2.ハミルトン          (メルセデス)
P.P.ボッタス              (メルセデス)

パワーよりもハイダウンフォースでエアロ重視なマシンが上位に来るのが定説となっているのがモナコGP。と言いたいところですが、今シーズンのメルセデスはストレートスピードよりもコーナリングでの安定かつ高速度で駆け抜けることに重きを置いています。フリー走行の雰囲気からも、2人がライバルに付け入る隙を許さない感じがします。ラウダも2人の活躍を遠くから見守ることでしょう。こうなるとパワー自慢のフェラーリやエアロ重視のレッドブルも太刀打ちできなさそう。地元GPのルクレールもいいところ見せられなさそう。
ルノーの2台らワークスチームのプライドをズタズタに切り裂く、申し訳ないけどすごく下位の予想をしました。

にほんブログ村 車ブログ F1へ
にほんブログ村