先日も見てきた「日常のモナコ」です。復習!坂を駆け上がってのマスネ、分岐する右と左、どちらでしたっけ?!
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右分岐が正解でしたね。画像奥に回り込んでいきます。今回は2010年のモナコGPを振り返ります。GP開催前に新生メルセデスの旗揚げと共に現役復帰を果たした「モナコマイスター」はこのようなコメントを発しています。
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抜けないモナコ、勝つためには度胸も「特別なやり方」も必要。是非参考にしましょう。
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またモナコで2勝を挙げ、このシーズン5戦で優勝1回、2位1回と上々の滑り出しの「準モナコマイスター」は木曜フリー走行から上機嫌なご様子。
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ただ土曜日の予選直前となるフリー走行3回目のマスネでクラッシュ。ただでさえスタート位置が重要なモナコの予選参加自体が危うくなります。
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案の定予選までにマシンを修復できなかったアロンソはガレージでお留守番。代わって好調な走りを見せたのが、黄色いルノーのクビカでした。
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Q1は3位通過、Q2は5位に順位を落としますが、Q3の1本目は暫定トップに名乗りを上げます。
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レッドブルのウェバーに上回られてのラストアタック!プールサイドシケインまではいい感じでくるも、セクター3で遅れて2番手止まり。当時のルノーのマシンでレッドブル1台を上回るフロントロウ獲得は殊勲賞。ちなみに日本代表のザウバー小林可夢偉は16番手でした。
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「兎にも角にも、優勝はオレ様が頂くけどね」

《予選結果》
   1 M・ウェバー(レッドブル・R)
   2 R・クビカ    (ルノー・R)
   3 S・ベッテル(レッドブル・R)
   ※タイヤはブリヂストンのワンメイク

予選に次いで重要なのはスタートダッシュ。ココで運命が決まることも多々あります。アウト側の先頭のクビカは狭隘なサン・デボーテの最短ラインを見つめてマウント。
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うわ、出遅れてウェバーにフタをされ、ベッテルに並ばれた!レッドブルどころか4番手スタートのマッサにまで一瞬先行される。クビカのモナコ、早々に終わったか。

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スタート早々に実はウィリアムズにもいたことがあるヒュル様がトンネルで「ミニ四駆走り」となって大破。早々にセーフティカーの出番が始まります。
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優勝狙いのピットレーンスタート、アロンソはそのタイミングを使い、わずか2周目でタイヤ交換義務を終えるという大博打に打って出ます。アロンソといえば「市街地、セーフティカー、先陣ピットイン、労せず優勝」再現なるか?!
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6周目にセーフティカーが退去、セーフティカーライン通過後、先頭のウェバーが加速していきます。
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「ちょっと、ちょっとちょっと!」
アロンソ様どうした?!タイヤはバッチリなんですが最後尾ですから、遅い車にヤキモキ。抜き難いモナコ、同一周回ですから頑張って自力で抜いて下さい。

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先日のアゼルバイジャンGPでも問題となりましたが、ウィリアムズのバリチェロは30周目のマスネ手前のマンホールにつまずいてクラッシュしています。コレ、市街地サーキットにはつきものではあるのですが、本当に危険です。市街地のベテランであるモナコで起きてしまうという。アルベール王子に叱られるぞ。
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当然SCですよー今回2回目。
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34周目にレースが再開されたものの、44周目にまたもやマンホール絡みでSC。miyabikunはSCと書かれると「WAONが使えるショッピングセンター」が真っ先に浮かんでくる(笑)

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50周目時点の優勝候補ウェバーは隊列もバラけず前がガラ空きであることもあって、逃げ逃げパターンでファステストラップを記録。一方で78周する頃に優勝で終える予定のアロンソは
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おお18人抜きの6位にまで浮上。もしかしたら、もしかするかも!

レース終盤73周目、ウェバーを目の前にロータスのトゥルーリとHRTのチャンドックがラスカスで絡む。
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まだ当時はハロがない。ド派手にいきましたね。
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モンテカルロ・ショッピングセンター4回目の出店。このまま残り5周は長蛇の列で終息かなと思いきや、
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最後は一応レースするらしい。皆さん、セーフティカーラインを越えてから加速ですよー!
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最後の最後でこの男が目を光らせる。
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一瞬赤い方がマイスターに見えますが、銀の方です。アントニー・ノウズでインからかわす!これぞモナコ必勝「特別なやり方」
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《決勝結果》
   1 M・ウェバー(レッドブル・R)
   2 S・ベッテル(レッドブル・R)
   3 R・クビカ    (ルノー・R)

結果的にそのやり方はさすがのマイスターでも認められず却下。決勝タイムに20秒の加算で7位入賞のチャンスから一転、12位の入賞圏外に追いやられてしまいました。
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過去にはラスカスでの路上駐車違反もありました。それだけモナコで勝つためには必死になりますし、予選順位の重要さとパッシングが容易ではないことがついて回ります。なお現在は「セーフティカーライン通過後」ではなく「コントロールライン通過後」から追い抜くこと、とされています。

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