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雨で垂れるフェラーリの紋章。1994,95年とベネトンで連覇し、名門再建を託された96年シーズンを6戦終えてもM・シューマッハは未だに成就できず、くすぶっています。この年は第7戦に設定されたスペインGPを迎えました。
これまでウィリアムズのD・ヒルが開幕戦から3連勝と第5戦サンマリノGPを制して4勝。同じくウィリアムズのスーパールーキーJ・ヴィルヌーブがニュルブルクリンクで行われた第4戦ヨーロッパGPで初優勝を遂げ、以前に振り返った前戦第6戦モナコGPはまさかのリジェのパニスが勝利。「名ばかりのトップチーム」フェラーリはシューマッハをもってしても完全復活とは言えないレースが続いています。
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予選もウィリアムズ2台が先行し、シューマッハは3番手が精一杯。4番手5番手には古巣ベネトンのアレジ&ベルガーが続くなど、位置的にはあまり代わり映えがありません。
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《予選結果》
   1 D・ヒル               (ウィリアムズ・R)
   2 J・ヴィルヌーブ (ウィリアムズ・R)
   3 M・シューマッハ(フェラーリ・F)
   ※タイヤはグッドイヤーのワンメイク

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雨も得意とするシューマッハですから、決勝レースのスタートに注目が集まります。
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あれっ、3番手のシューマッハ、なかなか加速しない。5番手のベルガーにまで並ばれ、一気に6位まで後退する。ヤバい流れ。実はこの雨のスペインは1周目から非常に荒れ、出走20台中、3台が1周すらできずリタイヤ。2周目もアーバインを含めた3台がスピンなどでリタイヤしています。ポールスタートのヒルもスタートで失敗して、先頭をヴィルヌーブに明け渡すことに。

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どうにか表彰台獲得あたりまでは復帰したいシューマッハは雨のファステストラップを出し続けて前を追います。
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ヒルも脱落でスルスルと順位を上げるシューマッハ。8周目に早くも2位走行のアレジの襟足を掴める位置まで復帰してきました。我々には水しぶきで見えなくても、シューマッハには見える。
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インをさす!2位浮上。残すはトップのヴィルヌーブ。姿はもう目前に捉えています。
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二世だかCARTチャンピオンだかインディ500制覇だか知らないが、F1キャリアはシューマッハの方が上。F1に来て好き放題はさせない!65周レースの11周目で勝負をかけていく。
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アレジをさばいたコーナーで再びインから並び、抜く!フェラーリ再建の兆しが見えてきたか?!タイヤやエンジンを労わりながらフィニッシュラインを目指しました。
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《決勝結果》
   1 M・シューマッハ(フェラーリ・F)
   2 J・アレジ            (ベネトン・R)
   3 J・ヴィルヌーブ (ウィリアムズ・R)

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出走20台中完走6台全車入賞というサバイバルレースとなりました。シューマッハはこれがフェラーリ移籍7戦目での初優勝となり、ここから5年連続チャンピオン獲得という前人未到の偉業がスタートしました。ただこのシューマッハをもってしても、チャンピオン獲得に至るまで4年を要しました。「フェラーリを復活、開花させる」にはそれだけの苦労や努力が必要です。
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F1ドライバーになること自体が大層なこと。そこで表彰台に立てたり、ポールポジションや優勝できることもすごいことなのに、彼らにはその先に「フェラーリのドライバーになる」「フェラーリで優勝する」という野望や目標に掲げる者は多くいますね。
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ルクレールはF1参戦2年目にして、その名誉あるポジションを得て、早くもポールポジションや表彰台を獲得しました。次なる興味は今シーズンのどこかで見られるであろう「初優勝」の時。

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