今回のカード対決は5/5こどもの日ということで1998年のTBS「テレビのちから」という番組の中の「スーパーキッズ21世紀夢チャレンジ」で登場した12歳の小林可夢偉です。ハミルトンやベッテルも幼少時代から注目される天才児でしたが、日本でも同様に「F1に乗れそうな子」は昔から注目されてきているものなんですね。
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先日取り扱った「生ダラカート」でお馴染みの定岡正二が兵庫県尼崎市に住む小林家を訪ね、小林可夢偉と初対面しています。憧れのドライバーはアイルトン・セナ。将来の夢は、ちょっと字が薄くて読み辛いけど「F1レーサーになる」とデカデカと書いています。
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ひとまず固い握手を交わし、定岡とカート対決と相なりました。定岡正二ってセナをはじめ様々なドライバーとカート対決を行って場数を踏んでいますよね。
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名神高速道路、東名高速道路を辿ってはるばる千葉県市原市にある「新東京サーキット」に到着。カート対決御用達のロケーションです。
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定岡先行の半周のハンデを了承してもらい、7周のカート対決スタート!
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レース当日は雨は上がっていますが、路面はウェット。1周が約40秒と考えると、定岡のアドバンテージは20秒。7周レースということは小林は1周あたり3秒早く走らないと追い付きません。
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1周目は約2秒
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3周目は約3秒
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5周目も約3秒と着実にギャップを縮めて定岡のすぐ後ろに近付いてきました。
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コースをはみ出しつつ、アウトからかぶせて小林が見事ハンデ戦を制しました。

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ただ、このレースはこれで終わりではなかった。定岡のバックに元F1ドライバーが次なる対戦相手として控えていた。小林にはナイショ。
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この方、なぜか坊主頭(まさかアレか?!)の鈴木亜久里。オートバックスカラーのカートで颯爽と登場。
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小学生2人は拍手でお出迎え。レースは倍の距離となる15周とし、元F1ドライバーと将来期待されるF1ドライバーの対決スタート!
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鈴木はピッタリと小林の背後から離れません。うまく並びかけては
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青の小林が前を守るといったレース運びが続きます(これがこの後ちょっとした問題に)
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S字の切り返しで鈴木が前に。前を走るのは憧れのセナと一緒に走り、F1で当時唯一の日本人表彰台を経験した人。小林は是が非でもこの壁を超えていきたいところ。
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小林は意外と呆気なく抜き返し、幾度となくお尻を突かれながらも見事に勝利!さすがスーパーキッズ。

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レース後、勝利したにもかかわらず浮かばぬ表情の小林。鈴木や定岡も気になり問いかけています。どうした?!
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小林曰く、鈴木とのレースは「鈴木が手を抜いていたから勝てた」ということに悔し涙を流していたのです。小学生とはいえレース、バトルですからね。勝てても嬉しいやらナメられているような、複雑な気持ちだったのでしょう。負けず嫌いでないと、スポーツの世界は伸びません。
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ご存知の通り、後に小林はF1へステップアップ。このレースから14年後の2012年日本GPでは鈴木に続く日本人3人目の表彰台を獲得するまでに成長、活躍しました。まさしくこのレース対決した2人だけが、現時点での貴重なF1日本GP表彰台登壇者です。
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https://youtu.be/F69gMeGTvi4
https://youtu.be/9AB1TMy7RIE
https://youtu.be/JR7MdsEY5jo

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