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風が強い!周りに何も無く吹きっ晒しみたいな感じですもんね。トラック上にもゴミが沢山入り込んでいました。砂も舞ってシャリシャリになりそうだ。こうなると洗車も大変なんですよね。車がすぐ黄色くなる。セレモニーのガルフエア航空機もサイドスリップしているみたい。F1マシンも風に煽られるぞー。初ルクレール、大丈夫かなぁ。
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気になるスタートはルクレール出遅れ!イン側2番手のベッテルが貫禄のスタートダッシュを決めています。
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ヤバい、ルクレール食われる!3位に浮上したボッタスに続いて、順位を下げたハミルトンにも並ばれている!軽くタッチしたようですが、3位は何とか死守。ルクレールはトップチームでトップスタートの洗礼を受けています。
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ただこれで終わるルクレールではありません。ボッタスの背後にピタリとついて早い段階でしっかりかわす。続く6周目に先輩ベッテルを捕まえて
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抜群に速いセクター1のターン1はアウトから一撃!スタートの出遅れを自らリカバリーします。いいぞ、この優等生はホンモノだ。

同じ頃、今回ちょっとおとなし目の5位フェルスタッペンに元塾生のサインツが噛みつきにいきます。
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あー接触!
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フロントウィングを落としてしまった。惜しい!でもナイスファイトでした。このバーレーンGPはなかなかアグレッシブだぞ。

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14周目にルクレールがミディアム(C2)へ3位に浮上したハミルトンがソフト(C3)へ交換する同時ピットを敢行。ベッテルは翌15周目にハミルトン対策でルクレールと同様のミディアムに。結果は?!
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ベッテルは間に合わず、盤石なハミルトンがアンダーカット成功。スタートでやったはずがやり返されて、ピットインは前を走るものに優先権がありますからね、焦り、追い込まれるベッテルも完成。ルクレール同様に、自力でいくしかない!
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盤石と言いつつも、ハミルトンは今回もパッとしませんでしたね。最終コーナーではらみ出し、イライラのベッテルが詰め寄ってくる。予選でアルボンもココで飛び出してタイムロスしていましたが、そんなに難しいコーナーなんでしょうか。タイヤが辛いか?!風の影響?!23周目にベッテルが前に。これでベッテルもスタート順に復帰、いざルクレール討伐へ。
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本当におとなし目の5位フェルスタッペンにピンクのラップダウンが迫ってきます。嫌なことを思い出す。
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ここは賢くやり過ごす。フェルスタッペン成長したな!それでよし!

35周目にダラダラになったソフトを捨ててミディアムに切り替えるハミルトン。1回目と同様に翌周に反応したベッテルはミディアム継続で。
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今回は死守。続いてルクレールが2回目もミディアム継続で復帰しますが、後方で先輩がファステストラップを刻むハミルトンに突かれ始めています。
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そして38周目
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「アンタだけは、絶対に行かせない、、」
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「うを〜!」
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ベッテル一人向きを変え、かましてしまった。一番恐れていた発作です。シーズン中盤の焦り出してよく見る光景が、この序盤に早くも始まってしまった。
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え?単独の非接触なはずなのに、何でフロントウィングがないの?!
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ああ、そういうことね。フラットスポットからの振動なのか原因はよくわかりませんが、自ら踏み抜いて火花散らす怒りのベッテル。

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先輩も後ろに自ら下がったし、キングはボクにはついてこれないよね、とフェラーリ移籍2戦目、初ポール初優勝が堅いと思われたルクレールにまたもやF1の「壁」が試練を与えます。MGU-Hの不調(後日エンジンのシリンダー不良と判明)でパワーがない。
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みるみるうちにハミルトンが迫る!
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次は髭ボッタスが1周5秒近く早いラップで近付く。
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止むなし。ルクレールは3位まで陥落。

残りあと2周のターン1でルノーのヒュルケンベルグがグラベルへ。予選屋さん、せっかく決勝もいい感じに来ていたのにもったいない。
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直後に相方リカルドまでもが離れたところでストップ。ルノーは時限爆弾でも仕込んであるのかな。やっちゃったルノー。その影響でセーフティカーが発動し、ルクレールは何とかフェルスタッペンの猛追は免れました。よく頑張ったから、その辺までにしてあげて。

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《決勝結果》
   1 ハミルトン(メルセデス・M)
   2 ボッタス   (メルセデス・M)
   3 ルクレール(フェラーリ・F)

《ファステストラップ》
   ルクレール(フェラーリ)1分33秒411
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
   ルクレール(フェラーリ)

メルセデスはおこぼれワンツーを得てルクレールの健闘を讃えました。ハミルトンは決して清々しい勝ち方ではないけど、こういう「穴」を確実に獲ることが、結果的に華を結ぶことを分かっています。昨年も第4戦アゼルバイジャンGPでは同様に「もらい優勝」からスタートしたハミルトンが結局シーズンを終了待たずして得たわけです。ハミルトンを逃すと後で辛くなるのは目に見えていること。そしてフェラーリはよく分かっていること。ルクレールは不運でしたが、エースの方はレース後に説教部屋行きですね。
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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
   ルクレール(フェラーリ)

開幕戦ボッタスに打って変わって、バーレーンGPは完璧なまでのルクレールのモノでした。思いの外早い段階から結果を出してきた優等生はそう時を待たずに表彰台の中央に立てるはずです。

《第2戦バーレーンGPのポイント》
・完璧レースから悪夢でお預けルクレール
・焦りから早くも「発作」発症の先輩ベッテル
・不十分マシンからのごっつぁんメルセデス
・残り2周で同時に絶えた不協和音ルノー

バーレーンGPを終えてF1は999戦終了。次の中国GPでいよいよ通算1,000戦を迎えますね。日本の次なる元号も発表されて、何事においても新たな風が舞い込んできます。

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