バーレーンGPを振り返るのは2回目になります。昨年は2008年を振り返りました。今回はその一年後。今からちょうど10年前となる2009年のバーレーンGPです。この年は第4戦にあたります。
2009年は意外な滑り出しをみせたブラウンGPとバトンは以前にも振り返った第3戦の雨の中国GPを落として逃げ切りもここまでかと感じ始める時期でした。レッドブルがひたひたと近付いてきています。またもう一つ驚きなのは2007、08年とチャンピオン争いを行なった名門フェラーリが3戦で未だに入賞すらできていないこと。超低迷です。フェラーリは一時期を除くとトップから一段下か不作かを繰り返しています。今でこそ当たり前のKERS(現 ERS MGU-K)は当時まだ理解が足りず、逆に足かせとなるチームやドライバーがありましたね。KERS非搭載のマシンの方が好成績でした。

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こちらはこのバーレーンGPからKERSを搭載することにしたBMWザウバーのクビカ。両腕でしっかりマシンを押してタイヤ交換練習に参加しています。
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日中開催だった時代は気温38℃、路面温度は51℃に達していました。乗る側はもちろんのこと現地で観る側も暑そうで大変ですね。
クビカは13番手、マクラーレンのコバライネンが11番手と上位KERS勢がバタバタとQ2落ちする中、非搭載のブラウンGPのバトンがQ3の暫定ポールに手をつけています。晴れでも暑くてもやっぱり速いブラウンGPか?!
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ただ今回は違う。ブラウンGPと同じくリヤディフューザーで「ギリギリライン」の工夫を凝らしたトヨタが速い。グロックがバトンを上回ります。グロックがくればこちらはもっと上に。
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予選屋トゥルーリは前回2005年アメリカGP以来のポールポジションを獲得します。アメリカGPは「オトナの事情」で決勝を棄権して悔しい思いをしました。隣はチームメイトだし、久々の復調で表彰台も既に獲得しているため、トヨタ初優勝の期待が寄せられます。
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チームはお祭り騒ぎも、グロックは意外と冷静。
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《予選結果》
   1 J・トゥルーリ (トヨタ・T)
   2 T・グロック    (トヨタ・T)
   3 S・ベッテル    (レッドブル・R)
   ※Tはトヨタ、タイヤはブリヂストンのワンメイク

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フォーメーションラップでスタート時のガソリン搭載量が公表されました。トヨタ2台は搭載量を減らしての予選走行ならびにスタートとなります。今と違って途中給油ができるこの時代ならではの戦略です。
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外側の走行ライン上からのスタートとなるポールのトゥルーリは予想通りに出遅れ、冷静グロックがターン1を獲ります。そのすぐ後ろKERS勢最前の5番手スタートとなったマクラーレンのハミルトンがインから3番手スタートのベッテルに並び
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予想通りのトゥルーリを捕まえんばかりの好スタートを決めます。
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中団ではKERS不調でイマイチなフェラーリのマッサがライコネンにフロントウィング翼端板を踏まれ、バリチェロとも挟み撃ちに遭っています。タイトなコーナー、スタート直後に加え、ワイドになったフロントウィングとなればあり得る接触です。今年2019年もワイドになったため、こういう想定もされますね。
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ガソリン搭載量はほぼ同じ。スタートダッシュを決められたバトンは2周目にハミルトンをパス。KERS無しで軽く、回頭性も安定しています。

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軽い分、逃げられるうちに逃げる。チームの初優勝を背負ってトヨタ2台が独走態勢を築いていきます。
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先頭に立つグロックは11周目にライン無しのハードタイヤを装着。ただその後、思いの外タイムが上がらない。ハミルトンはハードタイヤのラップタイムを無線で聞き、次のスティントで引き継ぎソフトタイヤを履く要請をしています。
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トゥルーリも翌12周目にグロック同様にハードへ手堅く。

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タイヤが新しいグロックはハードタイヤの効果発現の前に白いルノーのアロンソにいとも簡単にかわされる始末。
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バトンはハミルトンと共に15周目にソフトを履き、バトンがターン1進入の頃、グロックはまだピット出口を通過中。というわけでバトンはグロックをオーバーカットしています。ハミルトンはトゥルーリをオーバーカット。
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スタートダッシュを決めてトップにいたはずのグロックはレース終盤の33周目には5位まで陥落。ダメダメなフェラーリのライコネンと1周で1秒も遅い。ハードはもう無理。
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トゥルーリも37周目に上位メンバーとは逆ストラテジーでソフトに戻しても、時既に遅し。順位戻らず。

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《決勝結果》
   1 J・バトン       (ブラウンGP・M)
   2 S・ベッテル   (レッドブル・R)
   3 J・トゥルーリ(トヨタ・T)

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トヨタの日と思われたのは予選からスタート直後までで、結局このレースも大フィーバー継続中のバトンと右肩上がりのベッテルに「君が代」をお預けされてしまいました。スタートで予想通り順位を落としたトゥルーリはさらにチームの戦略、判断も甘く表彰式ではこの悔し顔。今はここまでタイヤ別で支配されることは少なくはなりましたが、タイヤ選択は本当に重要です。
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半分チームのせいでもトゥルーリとトヨタは仲良し。さすがイタリアーン。
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グロックはレース後もやっぱり冷静な分析。ゲルマンなり。

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