今回はシーズン前合同テストのラップタイムとタイヤについてみていきたいと思います。ただし、このタイムはご存知の通り「記録され公表されたその日そのドライバーの最速タイム」のみを扱って整理しています。ガソリンの搭載量や次点のタイム、タイヤを履き替えた際に上回られたものはカウントできていないことをご了承下さい。
《個人ファステストラップ(全タイヤより)》
1.ベッテル(フェラーリ) 1分16秒221 C5 2-4
2.ハミルトン(メルセデス)1分16秒224 C5 2-4
3.ルクレール(フェラーリ)1分16秒231 C5 2-3
4.ボッタス(メルセデス) 1分16秒561 C5 2-4
5.ヒュルケン(ルノー) 1分16秒843 C5 2-4
6.アルボン(トロ・ロッソ)1分16秒881 C5 2-3
7.クビアト(トロ・ロッソ)1分16秒898 C5 2-4
8.サインツ(マクラーレン)1分16秒913 C5 2-4
9.グロージャン(ハース) 1分17秒076 C5 2-4
10.ノリス(マクラーレン) 1分17秒086 C5 2-3
初めはタイヤの別はみていない、純粋なラップタイムのベスト10です。トップは今年もベッテルがハミルトンを0.003秒という僅差で上回ってトップを獲りました。同じC5タイヤ、同じ2回目4日目という予選さながらの二強です。所詮はテスト、争ってはいないにせよアタマを獲るというのは気分もいいし、ファンやスポンサーにも期待が集まります。上位にはしっかりとルクレールとボッタスも続いて「フェラーリVSメルセデス」の構図は今シーズンも続くであろうという予想がつきそうですね。他ドライバーについても上位は最も柔らかいコンパウンドとなるC5(旧 ハイパーソフト)で占められ、C4最速はマクラーレンのサインツによる1分17秒114。C3(旧 ソフト)はレッドブルのフェルスタッペンの1分17秒709。C2(旧 ミディアム)はハミルトンの1分18秒097。そして最も硬いC1はルノーに移籍したリカルドが唯一1分19秒367を記録しました。最速タイムはやはり2回目の後半となる3日目、4日目に記録されています。
《タイヤ別チーム別ファステストラップ》
続いてタイヤ別チーム別のラップタイム位置付けをみてみます。全てのタイヤ、タイムを並べるとこんな感じ。参考までに昨年のテストでの各タイヤ最速タイムと第5戦スペインGP予選のハミルトンによるポールタイム1分16秒173(旧 スーパーソフト)を破線で落としてみました。色分けは昨年までの色を使って表現したものの、案の定よくわからん。
C5(旧 HS) 平均:1分17秒018
メルセデス 1分16秒224
フェラーリ 1分16秒221
レッドブル 1分17秒091
ルノー 1分16秒843
ハース 1分17秒076
マクラーレン 1分16秒913
レーシングポイント 1分17秒556
アルファロメオ 1分17秒239
トロ・ロッソ 1分16秒882
ウィリアムズ 1分18秒130
C4(旧 US) 平均:1分18秒152
メルセデス 1分17秒997
フェラーリ -
レッドブル -
ルノー 1分18秒164
ハース 1分18秒769
マクラーレン 1分17秒114
レーシングポイント -
アルファロメオ 1分18秒209
トロ・ロッソ 1分18秒649
ウィリアムズ -
C3(旧 S) 平均:1分18秒960
メルセデス 1分18秒941
フェラーリ 1分17秒925
レッドブル 1分17秒709
ルノー 1分19秒056
ハース 1分18秒199
マクラーレン 1分19秒354
レーシングポイント 1分19秒994
アルファロメオ 1分18秒511
トロ・ロッソ -
ウィリアムズ 1分20秒997
C2(旧 M) 平均:1分20秒071
メルセデス 1分18秒097
フェラーリ -
レッドブル -
ルノー 1分20秒980
ハース -
マクラーレン -
レーシングポイント 1分19秒664
アルファロメオ -
トロ・ロッソ -
ウィリアムズ 1分21秒542
C1(旧 H) 平均:1分19秒367
メルセデス -
フェラーリ -
レッドブル -
ルノー 1分19秒367
ハース -
マクラーレン -
レーシングポイント -
アルファロメオ -
トロ・ロッソ -
ウィリアムズ -
参考 昨年テスト8日間のファステストラップ
C5(HS):1分17秒182
C4(US):1分18秒400
C3(S) :1分19秒189
C2(M) :1分18秒825
というわけでタイヤ別5種類にグラフを分けました。C5は全てのチームで記録を残していますが、硬めのコンパウンドになるにつれて最速記録は減り、先程も書いたようにC1はルノー天下となりました。そのC1を除くと柔らかい側が当然のように速いラップとなっています。タイム差は最速タイム比較すると
C5-C4=0.923秒
C4-C3=0.565秒
C3-C2=0.388秒
C2-C1=1.270秒
でした。マシンや記録日はバラバラだし、ガソリン搭載量やドライバー自身の「やる気」にもそれぞれ差があるので一概比較できませんが。
昨年テストとの違いは「スーパーソフト(スーパーハード)タイヤ廃止」「薄肉タイヤ」「カタロニアサーキット舗装改修」がありますね。マシンのダウンフォースが増加して、タイム低下が想定されていましたが、舗装改修とパワーユニット他の向上もあってタイムも全タイヤで更新されています。この流れをもってすれば、来るべき第5戦スペインGP予選ではさらなる飛躍が期待できそうですね!
あ、あと遅れて参加となったウィリアムズですが、テストとはいえタイムが芳しくありません。P・ロウが休養との報道も出ています。ドライバーも一新して切り替えたはずなのに、なかなか復活までの糸口すら見つかりませんね。あまり考えたくないけど「来るところまで来た」感じが辛いです。
《第5戦スペインGPの予選タイム予想?!》
上記テストの内容から第5戦スペインGPでどんなタイムになるのかなという予想を立ててみました。3/7時点でスペインGPのタイヤコンパウンドは発表されていませんが、恐らくみな一生懸命タイムを出していたC5ではなく、C3やC2が主体となると思われるので、そこから割り出すこととしました(翌3/8にC1,C2,C3使用と発表)
今年は昨年使用したスーパーソフトはありませんので、今回のテストでのC3最速レッドブルをベンチマークとしています。
2018テスト レッドブル SS:1分18秒327
2018予選 レッドブル SS:1分16秒816(5位)
差1秒511
昨年のレッドブルのスーパーソフト最速と予選タイムの差は1.511秒でした。今回のテストで叩き出したC3最速タイム1分17秒709から、難しいことを考えず単純に1.511秒を差っ引くと
2019テスト レッドブル C3:1分17秒709
差1秒511なら
→2019予選予想 レッドブル C3:1分16秒198!
1分16秒198と算出されます。失礼ですが昨年同様にそのタイムが5番手のポールから0.643秒遅れと仮定すると、
2019予選予想 レッドブル C3:1分16秒198
差0秒643なら
→2019予選予想 ポールタイム :1分15秒555?!
1.ベッテル(フェラーリ) 1分16秒221 C5 2-4
2.ハミルトン(メルセデス)1分16秒224 C5 2-4
3.ルクレール(フェラーリ)1分16秒231 C5 2-3
4.ボッタス(メルセデス) 1分16秒561 C5 2-4
5.ヒュルケン(ルノー) 1分16秒843 C5 2-4
6.アルボン(トロ・ロッソ)1分16秒881 C5 2-3
7.クビアト(トロ・ロッソ)1分16秒898 C5 2-4
8.サインツ(マクラーレン)1分16秒913 C5 2-4
9.グロージャン(ハース) 1分17秒076 C5 2-4
10.ノリス(マクラーレン) 1分17秒086 C5 2-3
初めはタイヤの別はみていない、純粋なラップタイムのベスト10です。トップは今年もベッテルがハミルトンを0.003秒という僅差で上回ってトップを獲りました。同じC5タイヤ、同じ2回目4日目という予選さながらの二強です。所詮はテスト、争ってはいないにせよアタマを獲るというのは気分もいいし、ファンやスポンサーにも期待が集まります。上位にはしっかりとルクレールとボッタスも続いて「フェラーリVSメルセデス」の構図は今シーズンも続くであろうという予想がつきそうですね。他ドライバーについても上位は最も柔らかいコンパウンドとなるC5(旧 ハイパーソフト)で占められ、C4最速はマクラーレンのサインツによる1分17秒114。C3(旧 ソフト)はレッドブルのフェルスタッペンの1分17秒709。C2(旧 ミディアム)はハミルトンの1分18秒097。そして最も硬いC1はルノーに移籍したリカルドが唯一1分19秒367を記録しました。最速タイムはやはり2回目の後半となる3日目、4日目に記録されています。
《タイヤ別チーム別ファステストラップ》
続いてタイヤ別チーム別のラップタイム位置付けをみてみます。全てのタイヤ、タイムを並べるとこんな感じ。参考までに昨年のテストでの各タイヤ最速タイムと第5戦スペインGP予選のハミルトンによるポールタイム1分16秒173(旧 スーパーソフト)を破線で落としてみました。色分けは昨年までの色を使って表現したものの、案の定よくわからん。
C5(旧 HS) 平均:1分17秒018
メルセデス 1分16秒224
フェラーリ 1分16秒221
レッドブル 1分17秒091
ルノー 1分16秒843
ハース 1分17秒076
マクラーレン 1分16秒913
レーシングポイント 1分17秒556
アルファロメオ 1分17秒239
トロ・ロッソ 1分16秒882
ウィリアムズ 1分18秒130
C4(旧 US) 平均:1分18秒152
メルセデス 1分17秒997
フェラーリ -
レッドブル -
ルノー 1分18秒164
ハース 1分18秒769
マクラーレン 1分17秒114
レーシングポイント -
アルファロメオ 1分18秒209
トロ・ロッソ 1分18秒649
ウィリアムズ -
C3(旧 S) 平均:1分18秒960
メルセデス 1分18秒941
フェラーリ 1分17秒925
レッドブル 1分17秒709
ルノー 1分19秒056
ハース 1分18秒199
マクラーレン 1分19秒354
レーシングポイント 1分19秒994
アルファロメオ 1分18秒511
トロ・ロッソ -
ウィリアムズ 1分20秒997
C2(旧 M) 平均:1分20秒071
メルセデス 1分18秒097
フェラーリ -
レッドブル -
ルノー 1分20秒980
ハース -
マクラーレン -
レーシングポイント 1分19秒664
アルファロメオ -
トロ・ロッソ -
ウィリアムズ 1分21秒542
C1(旧 H) 平均:1分19秒367
メルセデス -
フェラーリ -
レッドブル -
ルノー 1分19秒367
ハース -
マクラーレン -
レーシングポイント -
アルファロメオ -
トロ・ロッソ -
ウィリアムズ -
参考 昨年テスト8日間のファステストラップ
C5(HS):1分17秒182
C4(US):1分18秒400
C3(S) :1分19秒189
C2(M) :1分18秒825
というわけでタイヤ別5種類にグラフを分けました。C5は全てのチームで記録を残していますが、硬めのコンパウンドになるにつれて最速記録は減り、先程も書いたようにC1はルノー天下となりました。そのC1を除くと柔らかい側が当然のように速いラップとなっています。タイム差は最速タイム比較すると
C5-C4=0.923秒
C4-C3=0.565秒
C3-C2=0.388秒
C2-C1=1.270秒
でした。マシンや記録日はバラバラだし、ガソリン搭載量やドライバー自身の「やる気」にもそれぞれ差があるので一概比較できませんが。
昨年テストとの違いは「スーパーソフト(スーパーハード)タイヤ廃止」「薄肉タイヤ」「カタロニアサーキット舗装改修」がありますね。マシンのダウンフォースが増加して、タイム低下が想定されていましたが、舗装改修とパワーユニット他の向上もあってタイムも全タイヤで更新されています。この流れをもってすれば、来るべき第5戦スペインGP予選ではさらなる飛躍が期待できそうですね!
あ、あと遅れて参加となったウィリアムズですが、テストとはいえタイムが芳しくありません。P・ロウが休養との報道も出ています。ドライバーも一新して切り替えたはずなのに、なかなか復活までの糸口すら見つかりませんね。あまり考えたくないけど「来るところまで来た」感じが辛いです。
《第5戦スペインGPの予選タイム予想?!》
上記テストの内容から第5戦スペインGPでどんなタイムになるのかなという予想を立ててみました。3/7時点でスペインGPのタイヤコンパウンドは発表されていませんが、恐らくみな一生懸命タイムを出していたC5ではなく、C3やC2が主体となると思われるので、そこから割り出すこととしました(翌3/8にC1,C2,C3使用と発表)
今年は昨年使用したスーパーソフトはありませんので、今回のテストでのC3最速レッドブルをベンチマークとしています。
2018テスト レッドブル SS:1分18秒327
2018予選 レッドブル SS:1分16秒816(5位)
差1秒511
昨年のレッドブルのスーパーソフト最速と予選タイムの差は1.511秒でした。今回のテストで叩き出したC3最速タイム1分17秒709から、難しいことを考えず単純に1.511秒を差っ引くと
2019テスト レッドブル C3:1分17秒709
差1秒511なら
→2019予選予想 レッドブル C3:1分16秒198!
1分16秒198と算出されます。失礼ですが昨年同様にそのタイムが5番手のポールから0.643秒遅れと仮定すると、
2019予選予想 レッドブル C3:1分16秒198
差0秒643なら
→2019予選予想 ポールタイム :1分15秒555?!
誰ルトンやら誰ッテルとは言いません。誰ッタスかもしれないし誰レールかもしれないし、そのままいよいよ誰スタッペンの出番かもしれない。大した根拠もないザックリとした皮算用ではありますが、より速くなった2019年マシンを想像した次第です。
以上、シーズン前テスト「タイヤとタイム編」でした。開幕まであと少し!
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