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テストも無事に終わり、各チームは来週末に行われる開幕戦オーストラリアGPに向けて準備に入っている頃です。今年も先日行われた合同テストの結果をまとめてみました。

《日別周回数》
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2回8日間の日別周回数を並べました。昨年は1-3日目が雪のため17周に止まり、2-3日目は1,624周と偏らざるを得ない状況でしたが、今年の最多は2-2日目の1,156周、最少は1-1日目の961周であり、全体的に1,100周近く走り込めているため、極端に少ない日や集中する日はありませんでした。序盤の足りない分はウィリアムズの不参加分みたいな感じですね。遅れながらも結果的にテストに参加出来てよかったですよね。ちなみに1,122周というのはスペインGPの決勝周回数である66周の17倍、つまり17レース分に相当します。言い換えると現在は10チーム20台で争われているため、もし周回遅れ無しの全車完走であればコントロールライン通過は66周×20台=1,320回でそれには及びません。1レースでコントロールラインを通過するマシンはそんな回数になるんですね。ホワイティングもビックリだな。

《チーム別の周回数・走行距離》1周 4.655km
  合同テスト全8日間  計8,772周 40,833.7km
                    (昨年は計7,979周 37,142.2km)
  1.メルセデス               1,189周   5,534.8km
                        (昨年は1,040周  4,841.2km)
  2.フェラーリ                  996周   4,636.4km
                           (昨年は929周  4,324.5km)
  3.ルノー                          961周  4,473.5km
                           (昨年は795周  3,812.6km)
  4.トロ・ロッソ               935周  4,352.4km
                           (昨年は822周  3,826.1km)
  5.アルファロメオ            922周  4,291.9km
                           (昨年は786周  3,658.3km)
  6.ハース                          871周  4,054.5km
                           (昨年は695周  3,235.2km)
  7.マクラーレン               873周  4,063.8km
                           (昨年は599周  2,788.3km)
  8.レッドブル                   833周  3,877.6km
                           (昨年は783周  3,644.9km)
  9.レーシングポイント    625周  2,909.4km
                           (昨年は711周  3,309.7km)
10.ウィリアムズ               567周  2,639.4km
                           (昨年は819周  3,812.6km)
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昨年と同様にグラフはコンストラクターズ順、上記順位はテストの周回数順となっていますのでお間違えなく。参考までに昨年テストでの周回数と距離を追記しておきました。チーム名やエンジンは多少の変更がありますが、ベースは変わりませんから比較はしやすいですね。また全8,772周を10チームで割ると、平均は877.2周ですので昨年よりは多く周回できたということになります。
メルセデスは頭一つ出た1,189周を行いました。昨年の1,040周よりも150周近く上乗せしてきました。ラップタイムはイマイチでもやることはしっかりやる。だから安定感や柔軟性に富み、強い!対するフェラーリも数は昨年を上回りますが、また1,000周には達しませんでした。2-2日目のアレが無ければ達したかもしれません。こちらは「量より質」といったところでしょうか。他は概ね900周あたりに集中し、ピンクと水色が案の定で平均値を下げています。チーム「資本金グラフ」だったりして(笑)
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バラしてみましょう。ここの色はチームカラーではありませんのでご注意下さい。目を細めて追いかけて下さい。8日間を色分けしているので、虹色より多いですよ!最も高いビルはメルセデスの1-3日目にそびえる2人合わせて182階建てでした。次点も2-3日目の181階建てとなって、2レース半を消化しました。水色のウィリアムズが総周回数で最下位だったことは確認済みですが、2回目4日間で精力的に走りこんで、2-3日目に最多となる140周を稼いでいます。一方でレーシングポイントは最終2-4日目の104周が最多となっており、1日に1レース半がいいところです。もうちょっと走りこんでもよかったんじゃないかなと思います。ちゃまは3年目だから大丈夫だって?!単独走行の最多はこの後にも取り上げていますが、初日1-1日目のベッテルによる169周。毎年出だしは抜群のフェラーリとベッテルちゃんです。

《エンジン別周回数・走行距離》

  1.フェラーリTipo064 EVO
     2,789周   12,982.3km
     3チーム供給 1チーム平均930周
    (昨年は2,410周 11,218.6km
        3チーム供給 1チーム平均803周)
  2.メルセデスF1 M10 EQ Power +
     2,381周   11,083.6km
     3チーム供給 1チーム平均794周
    (昨年は2,570周 11,963.4km
        3チーム供給 1チーム平均856周)
  3.ルノーE-Tech 19
     1,834周     8,537.3km
     2チーム供給 1チーム平均917周
    (昨年は2,177周 10,133.9km
        3チーム供給 1チーム平均726周)
  4.ホンダRA619H
     1,768周     8,230.0km
     2チーム供給 1チーム平均884周
    (昨年は   822周   3,826.4km
        1チーム供給 1チーム平均822周)
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続いてエンジン別です。ワークスである3チームは二重線で強調してみました。さすがワークスは距離を稼いでいますね。最多周回は3チーム供給のフェラーリTipo064 EVOが12,982.3km分の2,789周でした。エンジン1基で稼いだ距離ではありませんが、供給3チームともそこそこのペースでラップできたことも朗報だったのではないでしょうか。1チームに換算すると930周となり、こちらも4社のエンジンの中でトップ、昨年距離を稼いだメルセデスM09 EQ Power +を凌駕します。
1回目4日間は1チーム平均もフェラーリに近付いたホンダRA619Hでしたが、2回目4日間が思いの外距離を稼ぐことができず、結果的に1,768周に終わりました。最終日のレッドブルが少なかったですからね、ちょっともったいなかったです。理由はフェルスタッペンに聞いてみて下さい。1チーム平均はチャンピオンエンジンを上回りました。ピンクと水色に助けられましたね。

《個人1日あたりの周回数・走行距離ベスト10》
  1.ベッテル(フェラーリ)       169周 786.7km 1-1
  2.ルクレール(フェラーリ)   157周 730.8km 1-2
  3.ジョビナッツィ(アルファ)154周 716.9km 1-4
  4.ガスリー(レッドブル)       146周 679.6km 1-4
  5.ラッセル(ウィリアムズ)   140周 651.7km 2-3
  6.ライコネン(アルファ)       138周 642.4km 1-3
  7.クビアト(トロ・ロッソ)   137周 637.7km 1-3
  8.アルボン(トロ・ロッソ)   136周 633.1km 1-4
  9.サインツ(マクラーレン)   134周 623.8km 2-4
10.ノリス(マクラーレン)       132周 614.5km 1-4

テスト最多周回数・最長距離
    ハミルトン(メルセデス)    638周 2,969.9km

昨年はベッテルがベスト10に2度登場するなどの勤勉振りを書きましたが、今回は1人でも多く書き記せるよう重複を避けて「1人1回まで」の規則でピックアップしました。先程も登場した通り、1日で一番走ったのは今年もベッテルでした。ただその数は昨年の188周から数を減らしています。2位は虎視眈々と新相方ルクレールが連ねてきました。フェラーリはやる気です。チームを見ていくと上位10人はフェラーリ、アルファロメオ、トロ・ロッソにマクラーレンと偏りがみられます。先程のチーム別ではメルセデスやルノーが上位にきましたが、こちらは1日に2人体制で稼いでいる点に違いがあります。なお、メルセデスはハミルトンが2-2日目が最多の102周で1日個人17位。ボッタスは2-3日目の96周で18位。ルノーのヒュルケンベルグが1-2日目の95周で19位。リカルドは1-3日目の80周が最多で個人ビリでした。その日1日を目一杯走りこんで1日お休みするのと、午前と午後で分けて毎日走るのとどちらが得(メリットが大きい)のでしょう。プログラムによりそうですね。
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最後にこの8日間最も走りこんだのはハミルトンの638周でした。昨年はベッテルが643周でしたので、それに近い距離をチャンピオン直々お稼ぎになられています。テストからこんなに周回数をこなされてしまうと、周りはもっと奮起しなければならないと思ってしまいますよね。ハースには唯一のレギュラードライバー外となるピエトロ・フィッティパルディが参加しています。あのエマーソンのお孫さんです。二世ドライバーはチラホラ出てきて話題となりますが、いよいよチャンピオンの三世のお出ましです。もしかしたら近い将来レギュラードライバーとしてお目見えするかもしれませんね!フィッティパルディ家の血は続きます。

晴天に恵まれたテスト。走り込みを各チーム行い、期待していた成果はみえたのでしょうか。分析するまでには至れなかった2019年シーズン前テスト「周回数編」でした。

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