2019年の話題に入ったと思ったら、まだまだあります2018年ネタが。この時期恒例「あらゆる数字からシーズンを振り返る」第一弾として、今回は予選編でくくりました。挙げていけば意味ある数字ない数字が様々あります。毎度似たようなグラフにはなってしまいますが、今回いくつか新しいものも用意してみましたので、2018年シーズンを読み解くのに少しでも役に立てれば幸いです。
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《トップタイムと各チーム最速タイムとの差》
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予選時に記していた予選トップタイムと各チームトップタイムとの差です。シーズン中盤まで大体3.5秒以内に10チームがおさまってきましたが、第15戦シンガポールGPでウィリアムズが5.248秒落ちという快挙を成し遂げたことでそれが大幅に崩壊しました。最終戦アブダビGPも同様に3.841秒の遅れからも、ウィリアムズのマシンは「曲がらない」ものだったということになるのでしょうか。程度には差があるものの、ルノーやマクラーレン、トロ・ロッソも似たような波形がみられ、サーキット相性とマシンの特性は近いものを感じます。
トップはシーズン2/3あたりまではフェラーリが先行するも肝心な終盤1/3からいつものメルセデスが台頭してきています。アジアはヨーロッパから離れていますからね、移送中にスピードをどこかで落としてきてしまったのでしょう。あとフェラーリの「エネルギーの使い方」などについても物議になりだした頃でした。レッドブルとハースの2チームは「付いては離れ」を繰り返しています。今のF1にはココに「目に見えない壁」が立ちはだかって久しいです。

《ポールポジション回数》全21回
  1 ハミルトン  11回(52.4%)
  2 ベッテル        5回(23.8%)
  3 ボッタス        2回  (9.5%)
     リカルド        2回  (9.5%)
  5 ライコネン    1回  (4.8%)

シーズン通してポールシッターは5人でした。ハミルトンは半数以上にあたる11回も獲得、結局はシーズン最速であることを存分に発揮してくれました。ハミルトンはシーズン全般で万遍なく獲得する一方で、当のライバルであるベッテルは序盤のバーレーン、中国、アゼルバイジャンと3連続で獲得するも、ど真ん中の悪夢、ドイツGPを最後に後半戦はあと一歩足らずが続き5回に止まりました。せっかく最速マシンとなり得たシーズンを「どちらがきっかけかわからぬ」負のスパイラルに入り込み、陥落していきましたね。病は気からとは、よく言ったもんだ。
他は仲良くボッタスとリカルドが2回ずつ、そして年一行事のライコネンがイタリアのごっつぁんポール1つ。フェルスタッペンは残念、お預けー!

《個人予選平均順位》交換ペナルティ降格は含まず
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  1 ハミルトン              2.48  Q1通過21  Q2通過20
  2 ベッテル                  2.62  Q1通過21  Q2通過21
  3 ボッタス                 3.52  Q1通過21  Q2通過21
  4 ライコネン              3.86  Q1通過21  Q2通過21
  5 フェルスタッペン   6.57  Q1通過20  Q2通過17
  6 リカルド                 7.19  Q1通過21  Q2通過16
  7 オコン                    9.95  Q1通過19  Q2通過12
  8 グロージャン        10.05  Q1通過17  Q2通過16
  9 サインツ               10.33  Q1通過18  Q2通過13
10 マグヌッセン        10.52  Q1通過18  Q2通過10
11 ヒュルケンベルグ 10.81  Q1通過19  Q2通過11
12 ペレス                   11.43  Q1通過18  Q2通過10
13 ルクレール            12.48  Q1通過16  Q2通過8
14 ガスリー               12.90  Q1通過15  Q2通過6
15 アロンソ               13.38  Q1通過15  Q2通過2
16 ハートレイ            15.29  Q1通過8    Q2通過2
17 エリクソン            15.57  Q1通過10  Q2通過3
18 バンドーン            16.76  Q1通過6    Q2通過0
19 シロトキン            16.95  Q1通過5    Q2通過0
20 ストロール            17.33  Q1通過6    Q2通過1

萎えちゃうペナルティ降格前の予選平均順位ランキングです。とはいえ、ペナルティがわかっていて前もって手を抜いちゃうのは含まれていますがー。上位はツートップが至近でその後にお連れの方、そして翼を授かった若くてイキのいい2人が続くという近年の決まり切った序列で構成されています。7番目に位置するオコンを先頭に相方ペレス、ルクレールあたりまでがQ3に入れ替わりで顔を出してくる面々といったところでしょうか。決勝でそこそこ盛り返してくるペレスではありましたが、予選だけを切り取るとオコンの方が速さはありました。その詳細はこの後また出てきます。
今シーズンはトップ3チーム以下はまとまらずバラけた内容となっているのも印象的です。先程のペレオコ以外にもエリクソさんのところもザクさんのところもホンダさんのとこも離れました。それぞれ、離れた「後ろ」になる方は来シーズン「いない」ということになります。あっ、でもでも「お金がある方」は別です!来シーズンもおかげさまでお見えになります。

先程の個人ランキングの際にQ1,Q2の通過回数を記しました。数だけみても予選の出来や速さを察することはできますが、今回は初の試みとして「個人順位グラフ」を作ってみました。冒頭の「タイム差」を考慮しない、順位だけの表現となります。ただ20人いっぺんに表示してもベッテルみたいにパニックになりそうなので、上位6人、中位8人、下位6人に勝手に分別しています。上位は赤の領域であるQ3ゾーンを推移。中位グループはQ2は常連でたまにQ3、下手すりゃQ1落ち。下位は、、まあ下位です。
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上位グラフの青系はレッドブルの2人を示しているわけですが、グラフが上下しているのは、そう、シーズンで度々みられた「やっちまった」時のやつです。やっちまったとはいえ、ドライバーのみがやっちまったものだけではなく、チーム、マシン自体がやっちまったものも含まれます。それにより、miyabikun評価法で順位が低めに出てしまうことをフォローさせて頂きます。ドイツGPに珍しくキングが14位に甘んじています。予選で唯一の汚点となった「マシン手押し」を余儀なくされたやつです。よくあそこから優勝したもんだよなぁ。下位のハートレイはエンジン母国の6番手が燦然と輝きます。土曜日までは日本のファンのハートを鷲掴みしましたよね。日曜日のスタートを見た瞬間、それが名前の通りレイになってしまいました。
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《コンストラクター予選平均順位》
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  1 メルセデス・M                      3.00
  2 フェラーリ・F                       3.24
  3 レッドブル・TAG(R)        6.88
  4 ハース・F                            10.29
  5 ルノー・R                           10.57
  6 フォース・インディア・M  10.69
  7 ザウバー・F                        14.02
  8 トロ・ロッソ・H                14.10
  9 マクラーレン・R                15.07
10 ウィリアムズ・M                17.14

コンストラクター単位でまとめるとこんな順列になります。予選の成績はいわば「シーズンの一貫した速さ」を表す、これが2018年シーズンのチーム勢力図の結果です。ハースがもう少しレッドブルに近付いてくると思っていたのですが、蓋を開ければ集団に埋もれてしまいました。これはマシン以上に「2人」の責任じゃないかな。もうベテランの域なのに、おイタさんなんだから。

《チーム内予選対決》(全21回)
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    メルセデス・M
        ◯ ハミルトン 15 対 6 ボッタス
    フェラーリ・F
        ◯ ベッテル 17 対 4 ライコネン
    レッドブル・TAG(R)
            リカルド 6 対 15 フェルスタッペン ◯
    フォース・インディア・M
            ペレス 5 対 14 オコン ◯
    ウィリアムズ・M
            ストロール 8 対 13 シロトキン ◯
    ルノー・R
        ◯ ヒュルケンベルグ 13 対 8 サインツ
    トロ・ロッソ・H
        ◯ ガスリー 15 対 6 ハートレイ
    ハース・F
        ◯ グロージャン 11 対 10 マグヌッセン 
    マクラーレン・R
        ◯ アロンソ 21 対 0 バンドーン
    ザウバー・F
             エリクソン 4 対 17 ルクレール ◯

予選編のラストはチーム内対決です。いつものように予選に引き分けはありません。順位としてハッキリ白黒付きます。今まで3回に分けてみてきたものの合算なワケですが、ザクさんとこのバンちゃんは予選大敗でしたなぁ。ナリはいいからスーツ着たら敏腕営業マンみたいになりそうなんだけど、下位カテゴリーから鳴り物入りで来た彼は「化石燃料の最高峰」はやや不適格でした。以降は電気エネルギーの方での活躍に期待しましょう!涙を呑んだ先輩達も沢山いるし。
こうしてみていくとフェルスタッペンにオコン、ガスリー、ルクレールとイキのいい若手は同じマシンを駆る先輩に大きく打ち勝ってきたシーズンでした。一人お休みしてしまいますが、将来のF1を背負って立つ若手もすくすくと成長し、上位チームへ昇格していきます。この中で誰が早くスピードキングを打ち破ることになるでしょうか。期待したいところですね!
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