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日本のF1放送の古き良き時代、様々なスピンオフものやパロディが放映されたものです。普段は真剣な目線からレースの実況や解説をしてくれるフジテレビのキャストがこの時はカートを使った熱戦を繰り広げてくれました。その名も「F1コメンタリーカートグランプリ1992」

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1周640mの新東京サーキットを10周、合計6,400mで争われました。路面は水たまりも多くみられるウェットコンディションで各ドライバー達も現役ドライバーの名前を借りて実に様々なネーミングで参戦しています。

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ポールポジションは唯一のF1ドライバーであるテレルの中嶋悟。ここは負けるわけにはいきませんね。予選を5番手で終えたマケラーレンのアイルトン・フルタッチはナイジェール・三宅に押し出されたといちゃもんをつけてコースオフ、腰痛を訴えたため急遽アイルトン・コゾーネにステアリングを託して決勝はゲスト解説に就いています。走るより喋りたかっただけでは?!(笑)

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《予選結果》
   1 中嶋悟(テレル)
   2 ソレハ・ナイジェール・三宅(ウォリアムズ)
   3 サンドロ・ツガワーニ(メガテン)
   4 モリワッキネン・モトヤス(ロタス)
   5 アイルトン・コゾーネ・ダ・シルバ(マケラーレン)※
   6 ジュン・アレジ・今宮(フラーリ)
   7 ミエハルト・バーガー・川井(マケラーレン)
   ※アイルトン・フルタッチ・ダ・シルバの代走

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ポールのテレル中嶋は順調にスタートを決めて格の違いを見せつけてきます。奮闘するのは優勝候補とも言われるクソ真面目なフラーリのジュン・アレジ。モリワッキネンやツガワーニを軽々とかわして早い段階で中嶋のテールを捕まえています。
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濡れた路面をインからさすジュン・アレジ。中嶋は真横に並んで見つめて、よそ見し過ぎ!
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何度か濡れたインをガラ空きにして真剣なジュン・アレジにスペースを作る中嶋。抜かれてはかわしを繰り返して、いよいよファイナルラップ!
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また真横をみてインラインを開けて引き込む中嶋。ジュン・アレジは真面目に勝ちたいんだって。からかわないであげて!
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ジュン・アレジがスピン!実力で抜くのではなく、相手にミスを呼び込んで抜く余裕があります。当然ちゃ当然だし、専門からしたらオトナなレース運びでした。
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後ろの様子を見て走っていると、後ろからツガワーニもひたひた並びかける。際どいぞ、勝者は?!
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《決勝結果》
   1 中嶋悟(テレル)
   2 ジュン・アレジ・今宮(フラーリ)
   3 サンドロ・ツガワーニ(メガテン)
   4 モリワッキネン・モトヤス(ロタス)
   5 ソレハ・ナイジェール・三宅(ウォリアムズ)
   6 ミエハルト・バーガー・川井(マケラーレン)
   7 アイルトン・コゾーネ・ダ・シルバ(マケラーレン)

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うまいですね。走りがうまいのはもちろんのこと、そのレースの組み立て方がいい。頭でっかちな素人相手に思い切りぶっちぎりのレースになることもなく、露骨に手を抜いて勝たせるレースでもなく「誰も傷付けない」内容で最後は〆て面目を保てました。レーシングドライバーでもあり、エンターテイナーでもあります。
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シャンパンファイトはある一点に向けられています。その先には、、、。
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この2人がジャレる。らしいオチだな(笑)

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この動画はご存知の方も多いと思いますが、ご覧になりたい方はいつものYouTubeで閲覧することができます。今回は息抜き回でした。
https://youtu.be/E7JTE5sGlWs