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よく見るホッケンハイムリンクの空撮の逆方向です。左側の森が切れているところが大昔のサーキットの名残。今はアウトバーンが横切り、スタンドも設置されて完全に分断されています。ガスっぽい空で遠くまで見渡せません。予選直前のフリー走行3回目は雨が降り、路面も整わない状況から入りました。地元の予選王子も少しラインを外して縁石に乗れば
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このように水しぶきを上げます。雨の予選を望むチームやドライバーはいるかもしれませんが、やっぱり限界ギリギリまで攻めた高速バトルを観たいですよね。
予選を前にリカルドのパワーユニット交換によるペナルティが決定しており、予選ビリでも20番手、ポールでも20番手スタートとなります。このペナルティもゲンナリしてしまう要因の一つですね。せめて決勝タイム加算くらいに抑えてほしい。でないと、この後出てくる「予選出ておけばいっか」現象が起きてしまう。

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予選は軒並みフェラーリエンジンユーザーが上位に連ねます。ちゃんと走れば本当は速いハースのグロージャンはハミルトン食い。下位はぐちゃぐちゃなウィリアムズは例外としてルノーエンジンやホンダエンジンになってしまう。ショートレイアウトになってもホッケンハイムは今でも変わらずパワーあってナンボ。
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イエローフラッグだ。ん?押してる?!
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最速マシンを操る最速男がいつもとは逆にマシンを押す側をやっています。押して!みんな押して!
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俺のドイツ、終わたー。最強無敵を誇ってきたメルセデスがハイドローリック系のトラブルで力尽きました。Q1はタイムは出していますからリカルドとは異なり最後尾にはなりませんが、ベッテルは楽になりましたね。結局Q1は以下の通りです。オコン落ち。。バンドーンはフリー走行からの余韻をそのままに、日に日にイイトコ無し。
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Q2はウルトラソフトタイヤで臨むドライバーが多い中、レッドブル勢はソフトタイヤを選択しています。
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よく見る光景、エリクソが今回もはみ出して
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一応戻る。戻ったのはヨシとして
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散らかったままなんですけど。。赤旗中断です。
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当人はコクピットの中。スタッフはあっちもこっちも大変だ。
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ウルトラソフト選択のボッタスに1秒以上離されたフェルスタッペンは危機を感じたか王道のウルトラソフトを選び直してドーンとタイム飛躍。今日はお兄もキングもいないからボクもチャンスなのだ!
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Q1はおっちゃんが1番時計。Q2はチームが地元のボッタスが1位とフィンランドコンビに前を取られてきました。最後はみんな見てるよ、あなたの走りを。
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地元の期待を背負い、ライコネンに続いてベッテルは1本目から1分11秒台中盤に入れてきました。今回はガチの相手はもういないけど、やっぱりこの人は速いや。
1本目ははみ出してミスっちゃったけど、弟もできたんだ、君もできるよね?
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うわぁまたやった。0.008秒負け。はみ出さなきゃ速いのにまったく。ほら、ウカウカしてると2対1の1に負けるよ?
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大丈夫、まだイケるよ。ほら。Grazie,grazie!
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《予選結果》
   1 ベッテル   (フェラーリ・F)     1分11秒212
   2 ボッタス   (メルセデス・M)    1分11秒416
   3 ライコネン(フェラーリ・F)    1分11秒547

《予想との答え合わせ》
ポールのベッテル、3番手ライコネン、19番手ストロールの3正解。フェラーリ2人はドンピシャ当たりましたが、ハミルトンとリカルドがオチを作ってくれたため以下が少しずつ狂ってしまいました。やっぱり予選前にグリッド降格は戦意喪失してしまうし止めましょうよ。予選も立派なバトルですよ。
タラレバですが、ハミルトンとリカルドが健全に走れていたら、ヒュルケンベルグ、サインツ、アロンソも当たっていたでしょう。ルクレール、今回もごめんね。君は速い。きっとハンガリーも速いはず。

《ポールのベッテルQ3との差》 
    メルセデス(ボッタス)が0.2秒落ち
    フェラーリ(ライコネン)は0.3秒落ち
    レッドブル(フェルスタッペン)が0.6秒落ち
    ハース(マグヌッセン)は1.0秒落ち
    ルノー(ヒュルケンベルグ)が1.3秒落ち
    ザウバー(ルクレール)は1.5秒落ち
    フォース・インディア(ペレス)が1.6秒落ち
    マクラーレン(アロンソ)は2.4秒落ち
    ウィリアムズ(シロトキン)は2.5秒落ち
    トロ・ロッソ(ガスリー)も2.5秒落ち

こうしてみるとザウバー(特にルクレール)は完全に第2グループと言っていいタイムが出せるまで飛躍してきました。またメルセデスエンジン勢が支配してきた時代は今はなく、フェラーリエンジン勢の時代が来たように見えます。今回ウィリアムズはシロトキンが健闘しましたが、フォース・インディアは昨シーズンまでのキレはなく、ドライバーの腕と辛うじてメルセデスエンジンであることが功を奏してウィリアムズより上位につけているのとわかります。マシン自体は失礼な言い方をしてしまうとメルセデスワークスを除いた2チームは大したことありません。総じて「チームの財布事情」が響いているのでしょう。ペレスやストロールにチームを離れられたら、もはや崩壊してしまいそうだ。

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《決勝の表彰台予想!》
   1 ベッテル    (フェラーリ・F)
   2 ライコネン(フェラーリ・F)
   3 ハミルトン(メルセデス・M)

あくまで「スタートで散らからなければ」の予想です。スタートはお決まりのようにフェラーリがいい加速で1コーナーに入ってくる。ライコネンはボッタスと一触即発で油断すればフェルスタッペンが隙をつく。ハミルトンとリカルドは6コーナーの飛び込みやDRSをフル活用して順当に入賞圏内に入ってきて、ハミルトンがボッタスを捕まえたらフォーメーションでしょう。今回はフェラーリ、ベッテルを勝たせたいな。

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あーしんどい。。ドイツ、終わた。。