ヨーロッパを行ったり来たりでまたヨーロッパ本土に戻ってきました。今回はドイツのホッケンハイムリンクです。森に囲まれているということは都市から少し離れた郊外か、空港に降り立ってから嫌な予感がしますね。
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ホッケンハイムリンクはドイツの南西側、フランス寄りの山岳地帯に差し掛かるあたりにあります。近くの大都市といえば味濃いめの粗挽きソーセージを連想しそうなフランクフルト・アム・マインが北に位置していますので、ひとまずそこを目指してみます。

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フランクフルト空港(FRA)は先日のシャルル・ド・ゴール空港、ヒースロー空港にならぶヨーロッパ三大空港の一つです。4,000m級の滑走路が3本と着陸専用2,800mの1本を有し、ルフトハンザ・ドイツ航空のハブ空港であるだけでなく、他国各社も長距離便の離発着を行なっています。東京とももちろん接続されており、羽田からは全日空0時10分発でフランクフルトに5時20分着と11時15分発で16時25分着の全日空が2便、14時05分発のルフトハンザ・ドイツ航空で18時45分着の1便、合計3便が毎日就航しています。所要時間はたった5時間ちょっと?!いえいえ、着時間は現地時間なので時差を考慮しなければなりません。日本とドイツの時差はサマータイム適用で7時間あります。よって12時間のフライトを覚悟下さい。このタイミングを待っていました。今度帰国した時ご飯ご馳走するからさ、VIP待遇よろしくです(笑)
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最終のルフトハンザだけはなぜか全日空より30分早く着きます。全日空は世界最大級ジェットエンジンであるゼネラル・エレクトリック社製GE90-115BLが2発のボーイング777-300ER。写真で見てもわかるくらい、ふた昔前の胴体くらいの開口でかなりデカい。FullSizeRender
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一方でルフトハンザはエンジン4発のジャンボジェット最終形ボーイング747-8を使用しています。どデカいエンジン2発より、小さめな4つのエンジンの方が動力分散で効率的?!(小さいわけはなく、それでもかなりデカいですが)

東京駅〜鉄道〜東京国際空港(HND)
・京浜急行空港線使用:19.3km  28分  580円
・東京モノレール使用:17.1km  28分  650円
東京駅〜バス〜東京国際空港(HND)
・リムジンバス            :21.0km  45分  930円

東京国際空港(HND)〜フランクフルト空港(FRA)
・ルフトハンザ・ドイツ航空:約9,400km 約12時間

ちなみに羽田以外、成田国際空港(NRT)の場合は日本航空の他、なぜかフィンランドのフィンエアーやイギリスのブリティッシュ・エアウェイズのコードシェア便があったりします。また、中京圏の玄関口を担う中部国際空港(NGO)や関西圏の関西国際空港(KIX)からはルフトハンザと全日空のコードシェア便の取り扱いがあるなど、日本各地からフランクフルトまでの直行便が設定されています。

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続いて不安たっぷりな空港からサーキットまでの道のりです。こちらの図で最下部にあるシュパイアーの「ア」の文字の森にホッケンハイムリンクがあります。ちょうど空港からはライン川を辿るようにまっすぐ南に位置します。ちょっと待てよ、途中のマンハイムにもピンがある、ということは、もっと近い空港があるんじゃないの?!確かにマンハイム空港(MHG)は旅客用としてあるのですが、1日に5便程度の離発着しかなく、ベルリンやハンブルクなどの国内便しか取り扱いがないのです。参考までに下の地図は先程のフランクフルト空港と同じ縮尺。
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どこにあるの?というくらいの規模のものになります。ちなみにホッケンハイムリンクとの比較もこんな感じです。
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木が生えていない部分からサーキットの様相を確認できますよね。サーキットよりも小さい空港では頼りない。。やはりフランクフルトから南下して向かうしかないと諦めがつきます。

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空港からサーキットまでは距離にすると約90km。ドイツを代表する新幹線ICEがマンハイムまで30分ヘッドで運行されています。最高速度はドイツ国内では300km/h、フランスに乗り入れるものは320km/hで走行できます。世界に散らばる高速鉄道はフランスのTGVかドイツのICE、あるいは日本の新幹線のいずれかの技術を元に展開していますよね。
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中国の新幹線はこのICEモデルと日本の新幹線のどちらも採用。まさにイイトコ取りなわけ。余談ですが九州の博多に行けば、ICEっぽい特急電車も見られます。確か技術提携は無く、こちらは見た目だけ。
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マンハイムまでは30分で結ばれ、そこから各駅停車に乗り換えて20分でホッケンハイム駅に到着。駅からは歩いて2.5kmで30分強です。ICEが隣町まで運行されていることもあり、思いの外楽でした。

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ドイツの道路といえば「アウトバーン」(自動車専用道路)があります。これ、実はドイツ国内に関しては無料なんです。あと有名なのは「制限速度が無い」ことで知られていますが、地区によっては120km/h制限やトラックなど80km/hとなる区間もあります。まあいくら上が無いと言って自分が300km/hで走れる車だとしても、周りが120〜130km/hとかで停まっているわけですから、あまり意味がないですね。速く走りたい方はF1ドライバーを目指すかベッテルに頼むかICEに身を託しましょう。

フランクフルト空港〜ホッケンハイムリンク
・鉄道と徒歩           :約90km  1時間30分
・車                         :約85km           50分



東京駅〜羽田空港〜フランクフルト空港〜サーキット
● 鉄道〜飛行機〜鉄道〜徒歩:約14時間
(チェックインや乗り換え時間を除く)

空港からサーキットが比較的近かったことと、近隣に大きい都市があることで今回はまあまあ楽な方だと思います。ドライバーもコンストラクターも活躍するドイツは「安定したGP開催」と「面白みのあるサーキットレイアウト」だとなおいいのになぁ。